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頭上に地面、足下に星空が広がる世界。人々は僅かな資源を分け合い村に暮らしていた。村に住めない者たちは「空賊(パイレーツ)」となり村々から資源を掠め取るか、空賊の取りこぼしを目当てに彷徨う「落ち穂拾い」になるしかない。世界の果てにもっと人間の暮らしやすい別天地があると確信した、落ち穂拾い四人組のリーダー・カムロギは、多くの敵と生き残りを賭けた戦いを繰り返し、楽園をめざす旅を続ける――。傑作短篇の長篇化完全版!天地が逆転した困窮の宇宙空間における生き残りを賭けた戦いと冒険を描く長篇宇宙SF。
...続きを読むPosted by ブクログ 2016年02月04日
『AΩ』に次ぐ、小林泰三のSF長編第2作。
「天国と地獄」ではなく「天獄と地国」であるのが、設定を語っている。大地は頭上にあり、下は星海。落ちるということは遙か真空の宇宙空間に吸い込まれてしまうわけであり、これが天獄。人々は大地に穴を穿って住み、乏しい資源とエネルギーをやりくりして何とか「村」を...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月30日
ーーー頭上に地面、足下に星空が広がる世界。
人々は僅かな資源を分け合い村に暮らしていた。村に住めない者たちは「空賊」となって村から資源を掠めとるか、空賊の取りこぼしをを求めて彷徨う「落穂拾い」になるしかない。
世界の果てにもっと住みやすい世界があると確信したカムロギは、
多くの敵と生き残りを賭...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月02日
第43回星雲賞受賞(日本長編部門)。
タイトル、ぼーっと見ていると書き間違えるのでご注意。堅い本かと思っていたけれどとんでもない。
明らかに「異世界」を感じさせる世界設定で、物語のつかみはOK。導入で、少し説明的なセリフも多かったりするけど、最初のうちだけなのでまあ許容範囲か。
一旦物語が動き出すと...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月07日
「以前の短編の設定を…」の短編が思い出せなかったのが、読み始めてすぐに思い出しました。リングワールドの外側で生存するとしたら…、興味深い設定です。本編の記述からは、リングワールドとダイソン球の中間をイメージしました。戦闘場面等での力学法則を意識した描写が非常に見事です。最終場面から後は、本編と違う設...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月21日
タイトルを見た瞬間に、小林作品で1,2を争うほど好きな短編集「海を見る人」のあのぶらさがってる人たちだ! と思って手にとりました。
前半は読んだ瞬間、懐かしくなる4人のかけあい。
頭上の地面にしがみつかなければ、星くずだらけの宇宙に永遠に落ちていく過酷な世界。落穂拾いと呼ばれる彼らの生き方。
結局...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月24日
人が乗り込んでくるたびにパイロットが「あーっ!」となる伝説の巨神の話……というのは嘘です(搭乗口の位置はそこだけど)。
序章みたいなところで終わってしまっているのが残念。
きっちりとした設定があるから、きっとまだまだ、いつか続きを読めるものと思います。
レギオンとかザビタン(ハァハァ(*´д`*...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月06日
「天獄と地国」小林泰三
異世界SFアドベンチャー。特になし。
「海を見る人」に収録された同名短編の長編化作品。
天と地のひっくり返った球状世界の外表で、繰り広げられる宇宙船・超兵器戦・ハイテクノロジー・終末感・未知への冒険。
世界の設定が相当に物理で。短編の時から好きでしたけど、もっと深くつっこん...続きを読む
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