小林泰三のレビュー一覧

  • 人獣細工
    ホラー?なのか?
    怖さよりも気持ち悪さみたいのが先立つ雰囲気
    「人獣細工」も「本」も友達がすごく良いな
    「吸血狩り」は解説と同じこと思ったけど、いやでも、色々怪しいことあったしな…いずれにしろ「吸血鬼」が悪いですね
    「本」おもしろかった。安部公房の「人間そっくり」思い出しましたね。去年読んだからか
  • ドロシイ殺し
    クララ殺しに比べてアーヴァタールの関係性が分かりやすく書かれてたので混乱しなかった。

    オズマの印象が最初と最後でガラリと変わった。オズの国というテーマもあってかクララ殺しよりもなんでもありストーリーだったけど余裕で引き込まれた。
  • 人獣細工
    3編の短編からなるホラー小説集です。

    タイトルの人獣細工も含めて、全てが衝撃的なラストを与えてくれます。終盤に向かうまでの狂気に染まっていく描写にもつい夢中になり、読み進める手が止まりません。

    短編なので読みやすいのも良かったです。
    2作目「吸血狩り」は特に、少年の心情描写も見事でした。没入間に...続きを読む
  • 天体の回転について
    「灰色の車輪」「三〇〇万」が特に好き。
    古典SFでよくモチーフにされがちなテーマを、よりとっつきやすく再構築したような印象の短編集でした。
  • アリス殺し
    会話中心の小説で、会話も不思議な感じで設定含め好き嫌いが分かれそう。ハマる人は楽しいだろうな。
    想像してたよりファンタジーすぎてびっくりした。ミステリーってこういうのもあるんだなって衝撃、感動?
    夢である不思議の国に現実が翻弄されてるかと思いきや、地球が夢だったのかぁ〜発想がおもしろい!すご!

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  • アリス殺し
    めちゃくちゃ面白かった!

    正直、ファンタジー要素の入ったミステリって、どうしても不可解なところが多くご都合主義な感じなのであんまり好きでは無いんですけど、こんなにゴリゴリファンタジーで面白いミステリがあるとは!!
    新ジャンルを開拓してしまった...

    不思議の国での会話が、ほぼ描写無しで会話文だけ...続きを読む
  • アリス殺し
    『神獣の都』以来、ヤスミン作品九作目。メルヘン殺しシリーズ第一弾。ずーっと楽しみに積んでいたのですが、ツイッターを見ていたら「御逝去」との文字ががが・・・えッ!?と、目を疑いました…。ショック過ぎて本当に辛い……。ファンとしては作品を読むことが一番の供養かと思い、このタイミングで読み始めました。
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  • アリス殺し
    とんちんかんな会話で「ふしぎの国のアリス」の世界観がきちんと伝わりました。

    結末もよかった。おもしろかった!
  • 玩具修理者
    良い狂いっぷり!
    正常と狂気の狭間で、何が正しくてなにがおかしいのか、その境目が曖昧に溶け出し、気づくと混乱の渦。
    淡々と進む会話が泥沼にはまるかの如く、ずぶずぶ思考力を失わせ、新しい世界線に立たされる気分。
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1
    小林泰三『玩具修理者』
    沙藤一樹『Dーブリッジテープ』
    朱川湊人『白い部屋で月の歌を』
    森山東『お見世出し』
    あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』
  • 未来からの脱出
    「殺人鬼にまつわる備忘録」のSF版…と思いきや、ラストでぐるりと印象が変わる。確かにホラーだ。
    相変わらずの思考実験めいた会話が楽しい。
  • 臓物大展覧会
     グロさに定評がある小林泰三作品の中でも特に血生臭い作品。「透明女」は女性を解体している描写が妙にリアリティがあって読んでいて痛みを感じるような錯覚に陥った。
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集
    小林泰三さんと宮部みゆきさんは、このアンソロジーでなく読んでいたのですが、改めて、う! (ーー;)

    岩井志麻子さんは日本らしい、湿気たっぷりのホラーで、やはりうまいですよね。

    去年から読みはじめて、ようやく完読。
    ことしは去年よりも読みたい本がたくさんあるので、出だしは順調でうれしいかも。
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年
     ホラー、ミステリー、SF、落語などバラエティーに富んだ短編集。どの作品もクオリティが高かったが、特に「侵略の時」「メリイさん」「食用人」「サロゲート・マザー」が面白かった。
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。
     ゾンビが蔓延した世界で起こる殺人事件。発想も去ることながら、終盤で明かされる驚愕の真実に驚かされた。
  • アリス殺し
    他の方の感想にもありましたが、なんせ会話がかなり長い!この会話に最初は「これから面白くなるのか??描写が一切書かれないのに、物語の世界に入ることが出来るのか??」と思ってしまいました。
    が、読んでみたらページをめくる手が止まらない!会話ばかりなのに、小説の世界にどっぷり浸かってしまいました…びっくり...続きを読む
  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~
    芥川の小説をモチーフにしているが、そこはやっぱり小林泰三。
    一筋縄ではいかない登場人物とグロ描写がいい。
    バランスがよく、短編集だということもあり、読みやすかった。
    ラストは秀逸。
  • 人獣細工
    狂っている。最高に狂っている。二話目の吸血狩りも一般的に読んだら陰鬱な読後感が襲ってくる一遍だと思うんだけど、それすらも箸休め要員。シュールで最早ホラーコメディの様な気もしてしまうのにしっかり気色の悪い「本」が、この中では一番好きでした。グロいのに爆笑してしまう。

    呂太后が威夫人を人豚にするという...続きを読む
  • AΩ 超空想科学怪奇譚
    宇宙からの侵略者を宇宙から来た別の生命体と合体して迎え撃つという有名すぎる構図ですが、敵味方双方がいろいろと手加減なしだと、こんな嫌な感じになりますよねって思いながら結構楽しめました。主人公の名前も有名ヒーローの2番手と2番手の組み合わせでオマージュか皮肉だったりするのでしょうか。
  • 人獣細工
    実際に今の現代において豚の心臓を人間に移植しているので、人獣細工はホラー小説じゃなくなるかもしれないなと思った。全身に豚の臓器になったらそれは自分なのか豚なのか考えたこともなかったので主人公の葛藤が面白かった。
    3話の中で『本』が一番好みでした。不気味でした。表現がグロいのもあるが、人の狂い具合がな...続きを読む