小林泰三のレビュー一覧
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今回はオズの国が舞台。あのオズの世界がこんなことになるとは…と驚きが隠せない。そして、一番の衝撃はエンディング。ある意味、この作品のエンディングが一番怖い気がします。Posted by ブクログ
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彼にも駄作はあるが、これはお得意の謎サイエンス(謎の論理で納得させられてしまう)とホラーの融合が高いレベルで集まった大満足な作品集。
表題作の叙情性には悔しさを覚えるばかり。
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アーヴァタールが殺されたら本体が死のループから抜け出せるって思ったけど、アーヴァタールが本体と別人格認識だったら死の選択肢すら持たないし、そもそも死のループに入った時には本体が冷静に判断できる状況じゃないし、どっちみち死亡エンドになるからどうやっても報われない。Posted by ブクログ
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ヤバい。
人間の思い込みってやつを死ぬほど味わわされた。
当たり前の様に感じていた事が最後にガラッとひっくり返される。
特に『後妻』は圧巻で、思わずお見事と呟いてしまった。
流石は小林泰三、発想が柔軟でしなやかな作者の力量を思い知らされる傑作。Posted by ブクログ -
色々な作家さんの作品が読めるホラーアンソロジー。
怖かった…!
特に今邑彩さんの「鳥の巣」、小池真理子さんの「ゾフィーの手袋」は、後半にかけて恐怖がヒタヒタと迫り来てゾッとした。
岩井志麻子さんの「依って件の如し」は、怖さよりも文章のリズム感と情景描写が美しすぎて感動させられた。
もっとこの人の作品...続きを読むPosted by ブクログ -
久し振りに小林泰三の作品を手に取る。やはり面白い。
読んでいても、飽きが来ない。読むのが楽しい。
ストレスが無い。これだけ素晴らしい作家は本当に稀有な
存在だ。亡くなったのが本当に惜しい。
文庫化されている作品は順次読ませて貰っている。
まだ、文庫化されていない作品も有る。
早く全ての作品が文庫化さ...続きを読むPosted by ブクログ -
大好きな作家のシリーズ3作目。
これまでの作品からも、多数登場人物が引っ張り出されてる。
大体読んでるから、わかって楽しい。
現実世界と空想世界が夢という形で繋がる奇妙なミステリ。
もう一作あるので、絶対に読む。Posted by ブクログ -
未収録作品集。どれもこれもがシュールだったりユーモラスだったりグロテスクだったり、インパクトのある作品ばかりです。
お気に入りは「メリイさん」。これ、「怨霊」の別バージョンですよね。やっぱり抱腹絶倒。怖いはずなのに大笑い。
「逡巡の二十秒と悔恨の二十年」、これは恐ろしいような、優しいような。どう考え...続きを読むPosted by ブクログ -
角川ホラー文庫ベストセレクション第二弾。全部読んだことがあるので再読かな。しかし何度読もうと、どれもこれも文句なしの名作です。
何度読んでも恐ろしいのは坂東眞砂子「正月女」です。どこからどこまで全部怖い。柱時計の音が怖い。登場する人たちもみんな怖い。可哀想に思えるヒロインのキャラも、実はなかなかの恐...続きを読むPosted by ブクログ -
角川ホラー文庫ベストセレクション。というだけのことがあって、本当にもうどれをとっても大傑作のホラーアンソロジーです。お気に入りがどれかだなんて選べません。もう全部大好きすぎる作品でした。
ほぼ既読だったので、雰囲気に浸りながらじっくりと再読。福澤徹三「五月の陥穽」だけ未読だったかな。これ、凄まじく怖...続きを読むPosted by ブクログ -
この人は明らかに、作品、作品で自分の作風、文体を自在に変化させている。おそらく遠慮なく物語を書かせれば、とんでもないものを書くのではないか富と思うのです。
ゾンビという設定を科学の中に落とし込み、それが出現した社会の法体制、揺らいでしまった「死の基準」を司法がどうするのかということまで書いていきます...続きを読むPosted by ブクログ -
凄く面白かった~名作万華鏡 芥川龍之介篇、となっているからどんどん続いてほしいな。
芥川龍之介の短編世界と、現代日本世界を生きる人間が一時的にクロスオーバーする、という筋立て。この文庫本に収められている4編がうっすら連作なのも良いし、過去の小林泰三作品とも重なっているのも長年のファンには嬉しい仕組み...続きを読むPosted by ブクログ -
宇宙規模の壮大なスケールに感動しました。
ある日突然、全人類の記憶が10分程度しか持たなくなる危機が訪れます。
半導体チップを身体に埋め込み、記憶を記録する人類へと進化していきます。
身体と記憶が完全に分離した時「魂」は存在するのか。
死後再生が可能な世界では、様々な葛藤が生まれます。
「あなたはあ...続きを読むPosted by ブクログ -
最初はプククと笑いながら読んでたんだけど、あれ、これは一体どこへ連れて行かれるの?
予測不能の物語に、さすがとか、まいったとかは言えないわ。
恐れ入りました。Posted by ブクログ -
SF短編集。どの話も結構面白かった。おすすめ。
宮部みゆきさんの「さよならの儀式」とか、ほろっとする。
個人的には、完全ヴァーチャルの世界で生きる人間たちを描いた山本弘氏の「リアリストたち」が好きかな。それと独特の一人称の形式で書かれた新井素子さんの「あの懐かしい蝉の声は」も良かった。。Posted by ブクログ