小林泰三のレビュー一覧
-
SFというととっつきにくいという人もいそうだが、「世にも奇妙な物語」が好きな人ならハマりそう。細かい理論は置いておいて、悪夢のような世界観と構成の妙を楽しむのがよい作品。個人的には「刻印」「予め決定されている明日」が好き。Posted by ブクログ
-
ミステリ。ホラー。SF。
死ぬとゾンビになる世界。
ミステリとして読むと、平凡。☆2。
ゾンビコメディとして読むと、素晴らしくぶっ飛んでいて良い。☆5。
平均して☆3.5くらい。
惚けた感じの会話も含め、良くも悪くも小林泰三さんらしい作品。好き。Posted by ブクログ -
新しい世界観と、何が自然なのかわからなく成ってくるやりとりで、不思議な感覚になってきます。
アリス殺し、おやすみ人面瘡、コンテクスト・オブ・ザ・デッドが、思い出されました。
Posted by ブクログ -
七つのミステリのお題を集めた短編集。犯人当てや倒叙、バカミスにSFミステリ、テーマが先に明示されたところに一筋縄ではいかない小林泰三ワールドが炸裂する。バカミスの『更新世の殺人』はバカすぎて笑う。あり得ない謎にとんでもない解決。そしてそこからの『正直者の逆説』の流れが素晴らしい、こちらはテーマを伏せ...続きを読むPosted by ブクログ
-
根幹を成すネタバレになるけど、これピノコの話だ。彼女の存在意識して読むと、すべての感動がネタバレになってしまうので言いたくはないけど、ピノコの話だ。
ゾンビの存在が認知されている社会。その認知が食料として浸透している社会。食人という倫理観が崩れていく過程が淡々語られている部分に、静かな恐怖感じます...続きを読むPosted by ブクログ -
ブラックユーモアミステリ短編。面白かった!噛み合わない会話がテンポよく進んでいって、悪人が破滅していく。「散歩代行」のご近所さんみたいに街全体でちょっとズレてる感が気持ち悪い。礼都さんとお近づきにはなりたくないわ…。Posted by ブクログ
-
初小林泰三作品。
グロイ!!
でも面白い!
パーシャルゾンビ、
ゾンビイーター、なんじゃそりゃ!!
ミステリーとしては、まぁ……うん。
でもここまでゾンビで遊んでしまえる
このくだらなさ、嫌いじゃないわ~。Posted by ブクログ -
ホラー。短編集。
ホラーというのは共通だが、SF、オカルト、妖怪、ミステリ、サスペンスなど、多様なジャンルの要素があり、飽きない。
「ショグゴス」のSF要素が非常に好き。Posted by ブクログ -
最初の三編『ショグゴス』『首なし』『兆』がすごくよかったです。
『ショグゴス』寓話的で皮肉の効いたSF短編。南極に現れた謎の海百合型生物と不定形生物。二種の偏った依存関係を否定しながらロボットの人類への奉仕を当たり前とする人類の矛盾。人類側指揮官の倫理感により話が予想外の方向に向かっていくのがすごく...続きを読むPosted by ブクログ -
わかってて読んだんですが、ブラックでした。ホラーというほど明確な恐怖を描いているわけではありませんが、じわじわ来る怖さでした。「○○と私、どっちが大事なの?」はよくあるセリフですが、ここまで昇華されるともう脱帽です。Posted by ブクログ