小林泰三のレビュー一覧

  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    久しぶりの小林泰三。
    オワ〜〜そうそう、これが小林泰三…という感じの短編集でした。
    とてつもなくグロい。そして雰囲気が暗い。
    クトゥルフ神話が好きなので「ショグゴス」は題名からニヤリとしながら読んでいたのですが、結末が「そうきたか…!」となる面白い発想だったので、個人的にはこれが一番すきです。
    「朱雀の池」はただただ切なくなりました…そんな…
    いちいち細かいところまで丁寧にグロいんだよな…でも、小林泰三だ〜と安心できるのでサラッと流しながら読んでいます。

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    2021年04月30日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    ネタバレ

    記憶が数十分しかもたない男が殺人鬼に挑むミステリー。
    記憶がリセットされてしまうため何度も繰り返す主人公の思考を読むにつれ、読み手には不安や混乱が蓄積されていく。不確かな記憶に頼りきっている自分に気づきゾッとした。
    登場人物はごく少ないのに、先が気になる緊張感で一気読みだった。
    そしてラストの不穏さ。主人公が不憫になる。

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    2021年04月27日
  • 失われた過去と未来の犯罪

    購入済み

    人格とは、魂とは、記憶とは、何だろう?
    人類が記憶する能力を失った混乱を描く第一部と、外部記憶する事で生きていくようになった人類の悲哀を描く第二部からなる。

    #ダーク #深い #エモい

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    2021年04月21日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    ネタバレ

    殺人鬼が犯罪を犯すシーンは見ていてとても胸糞悪かった。サイコパスってこういうことなんだなぁと思った。
    物語のテンポが良く、200ページくらいを一気に読みました。最後が情報量が多く、私の読解力が至らないせいだと思いますがよく分からなかったです。
    何となくこうかなーという解釈は自分なりにしましたが、他の人の感想も読んでみました。
    そうすると自分でもわかってなかった疑問点が出てきてしまってより混乱してしまいました

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    2021年03月07日
  • 神獣の都―京都四神異譚録―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    和風ファンタジーで面白いです。個人的には好みです。
    ただ、現代的な感じなので作風に見合った時代でも良かったのかなと思います。なのでこの評価です。
    最後の方は京都がめちゃくちゃになってるのを想像してありえないと思いながらも楽しませていただきました。
    最後の朱雀が何とも軽い感じの会話をしている場面がありちょっと笑ってしまいました笑(⌒‐⌒)

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    2021年01月27日
  • 臓物大展覧会

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    冒頭の「透明女」がグロすぎで心折れそうになりますが、それを除くと、SFありミステリありのちょいグロバラエティ短編集といったところ。「悪魔の不在証明」は、緻密な論理展開とちゃぶ台ひっくり返しラストが小林泰三氏らしくて素晴らしい。読んでください。

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    2021年01月03日
  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~

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    杜子春とカンダタはちょっといい話だったのに後半…
    随所にこれまでの小林泰三作品が散りばめられているところに、切なさを感じる。
    大好きな作家さんでした。ご冥福をお祈りします。

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    2020年12月30日
  • 失われた過去と未来の犯罪

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    小林泰三は大抵読んでるけど、これ表紙とタイトルのイメージでなんとなく積んでたのですよ。読んでみたらけっこうなハードSF。記憶/精神の保存、肉体はただの器といったオルタードカーボン的なサイパーパンクの王道でむしろ好み。

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    2020年12月05日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    ネタバレ

    全体的にテンポが良く、ページをめくる手が止まらなかった。主人公の対応力と冷静な判断に感心し続けていた。「新しい記憶を失う」という主人公の特性上、出来事の時系列の整理が難しかった。ラストの女性は、最初にピンポン連打した人だとは思うが、あの警戒心が強い主人公が部屋に招き入れた理由が全くわからない(徳さんが関係してるのか)ので、他の読者の方の考察を拝見したいと思います。後書きに作者様の他作品にこの本の登場人物が現れるようなので、そちらも拝読したいです。

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    2020年12月01日
  • 幸せスイッチ

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    ネタバレ

    『怨霊』
    探偵Σが登場。懐かしい。解決策がバカバカしすぎるけど、バターになるの好きだな。
    『勝ち組人生』
    貧乏描写が鬼気迫っていて、辛い。ループ。
    『どっちが大事』
    なんとなく、奥さんの春子の冷たさに新藤みを感じた。
    『診断』
    頑なに自分以外の考えを受け入れない母親の姿に逆に好感のようなものを抱いた。強い。
    『幸せスイッチ』
    常々考えていたことを小説として出されて満足。いやほんと脳を騙して生きていきたい。それって生きるってことなのかっていう定義付けの話は脇に置いて。ほんとに。この世は地獄すぎる。
    『哲学的ゾンビもしくはある青年の話』
    書き下ろし短編としてのまとめのような、そんな面もありつつ、主

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    2020年09月26日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    ネタバレ

    好きな作者の方のミステリーで今回もハラハラしながら一気みできた。
    途中の古田さんが出てきたあたりからの殺人鬼との攻防や、ノートだけでうまく生活していく様子なんかも楽しく読めた。
    ただラストはよくわからなかった。この作者さんの小説でしょっちゅうラストで??ってなるからそういう人だと割り切るべき??私の技能不足で読み取れてないだけかもだけど読み終わって疑問に思ったところをメモしておくので読み解けた方がいたら教えてくれると嬉しい。

    北川先生はどうなったの?
    キラは??
    徳さんは何者だったの??
    「夏生」は誰なの?
    最後の女は夏生なの??
    なんで二吉の部屋にいたの?

    徳さんと夏生と最後の女について

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    2020年09月26日
  • 大きな森の小さな密室

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    色々なタイプの事件の短編ミステリー集です。

    ・大きな森の小さな密室(犯人当て)
    ・氷橋(倒叙ミステリ)
    ・自らの伝言(安楽椅子探偵)
    ・更新世の殺人(バカミス)
    ・正直者の逆説(??ミステリ)
    ・遺体の代弁者(SFミステリ)
    ・路上に放置されたパン屑の研究(日常の謎)

    「殺人鬼にまつわる備忘録」の謎をすっきりさせたくて読みましたが、直接関係はなさそうです。

    「備忘録」にも出てきた岡崎徳三郎(徳さん)が「路上に放置されたパン屑の研究」にも登場します。田村二吉との普段からのやり取りがそのまま伺えます。
    この短編を読んでから「備忘録」を読んだ方が、ほんの少しですが、ひっかかりがなくて良いかもし

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    2020年08月20日
  • 神獣の都―京都四神異譚録―(新潮文庫nex)

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    やすみんのシン・ゴジラのようなウルトラマンのような特撮モノのような。最終バトルは好き放題に京都を壊していて面白かった。

    会話のテンポがリズムよくてめちゃくちゃ気持ち良いし笑えるしで最高。会話を重ねることで本質を探ろうとしてていいし、そこまで突き詰めずにそうかもね程度に濁らせているのが、落ち着く感じ。

    5行説の属性相性関係については最後まで結局覚えきれなかったので、そこだけ図は欲しかったなあと思った。棟梁毎の能力バトルや能力者vs非能力者のバトルも良かった。

    京都についてある程度地図の把握をしていたので、地名が出る度にあそこか~となって楽しい。でもやっぱこれも地図欲しいな。
    あと表紙イラス

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    2020年08月16日
  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~

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    最後の「白の恐怖」の万華鏡のくだりがよく分かりませんでした(涙)?
    マルコビッチの穴みたいな感じ?
    新藤礼都が突然出て来てビックリ!!
    何故に礼都さんが・・

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    2020年08月12日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    これは読む人によってラストの解釈が違ってしまう話という認識で良いのだろうか。

    前向性健忘症で、数十分しか記憶がもたないという二吉。
    備忘録をノートにメモしているのですが、ある日、記憶を改竄できる超能力を持った殺人鬼、雲英光男(きらみつお)に出会います。

    この殺人鬼の能力と、二吉の健忘症との相性が悪く、殺人鬼にとって二吉は邪魔な存在になります。

    なくなる記憶と、重要な殺人鬼に纏わるメモ、記憶を改竄しまくる殺人鬼との戦いには目が離せなくなります。

    記憶に関するお話しは「失われた過去と未来の犯罪」と似たような印象がありましたが、数十分しか記憶が持たない点以外は全く趣旨が違うものでした。

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    2020年08月10日
  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~

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    ネタバレ

    上手い、座布団一枚! という作品が多くて、読み終えてスッキリという感じです。
    芥川龍之介が本科取りなら、こちらはそのオマージュかな。

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    2020年06月26日
  • 見晴らしのいい密室

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    ネタバレ

    他の本と併読しようという腹づもりで読んでいたのだが、どの篇も多彩な表現やロジックで魅了してくるためそれどころではなかった。

    まず、すぐに世界観を把握させるのが上手いと思う。ああ、そういうことねとその篇の世界のルールを頭から諒解させられるので、物語がすっと頭に入ってくる。
    実際に話す時もそうだが物語においても掴みは肝心なのだ。
    しかもその時点で重要な伏線を張っていることがあるので以前読んだ『玩具修理者』同様油断ならない。

    個人的に大好きなのは「未公開実験」、
    それから「忘却の侵略」「囚人の両刀論法」、「目を擦る女」
    おや大体好きだな。

    「未公開実験」は当人たちが真面目なのにも関わらずやりと

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    2020年06月23日
  • 天体の回転について

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    SF。ホラー。短編集。
    「時空争奪」は既読。
    作者らしさ溢れる一冊。定期的に挟まれるグロ描写が印象的。
    「性交体験者」が特に好き。異様な世界観でのミステリという、自分好みのジャンル。白井智之さんっぽさを感じた。
    表題作、「灰色の車輪」、「三〇〇万」も良い。

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    2020年06月08日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    ネタバレ

    普通は大人になる前に怒りの感情を抑えないと自分が損することを学習して覚えるが
    稀に学習できない人間がいて、そのような人物は社会不適合者とされる
    この文章にとても感銘をうけた。

    ラストは気味悪く、他の作品を読んでいないのでちんぷんかんぷんだったが、序盤からずっと面白く
    ページを捲る手が止まらなかった。
    記憶を書き換えられるのはとても怖い
    されていないと断言できないのも怖い

    最終的に北川先生はどうなったんだろう…

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    2020年06月08日
  • 海を見る人

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    小林泰三さんの小説はアクが強い、というのが自分の中のイメージ。独自のユーモアやブラックジョーク、ナンセンス、詳細なロジック、特異なキャラクターに文体、そしてグロ描写と、合わない作品はどうにも合わないのですが、ハマるときはハマる、そんな不思議な作家さん。

    この『海を見る人』に関して言うと、文章や独自のユーモアやといった小林さんのアクの部分は大分抑えめな印象。一方で精緻なSFの論理と世界観のこだわりであったり、通常の概念を揺さぶるような物語のテーマは健在。「綺麗な小林泰三さん」というべき短編集かも。(他の作品のイメージが、どんなんなんや……と思われそうだけど)

    収録作品は全6編。そしてそれぞれ

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    2020年05月10日