小林泰三のレビュー一覧

  • ドロシイ殺し

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    ネタバレ

    やっと文面に慣れてきましたが、慣れてきても私の頭では複雑さにはついていけないのが悔しいです。ビルの不毛な掛け合いが面白く、案山子やライオンの心無い残忍さにヒヤッとさせられるところも面白いです。

    ただ、世界と人をまたいだ推理に、全くついていけないんですよ。私が。それが、理解できれば、もっと楽しめると思うんですけど、今回も人物相関を諦めて読みました。それでも、このミステリーは面白いので、凄いと思います。

    そして、今回はめちゃくちゃ衝撃を受けた巻になりました。それは、作者が亡くなっていたことです。やっと、ビルのウザさに慣れてきたのに、後1冊でお別れなのが辛いです。ご冥福お祈りします。

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    2022年03月13日
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年

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    2022年、1冊目は、小林泰三の短編集。

    今回は、一言コメントを添えて。

    玩具:タイトルからしてデビュー作を彷彿させる。そして、やはり。

    逡巡の二十秒と悔恨の二十年:自分とヤスミンとの出会いのきっかけになった一編。

    侵略の時:SF的一編。

    イチゴンさん:大人のダーク・ファンタジー。大好物です。

    草食の楽園:SF作再び。

    メリイさん:ホラー・コメディー(んなジャンルあるのか⁉️)、落語的一編。時空、飛び抜けてます。コレも大好き。

    流れの果て:散文詩的な一編。

    食用人:ココでグロ系キタ━━━って感じ。

    吹雪の朝:サスペンス調の一編。

    サロゲート・マザー:見事なヒネり。

    ホラ

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    2022年02月06日
  • 人外サーカス

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    小林さんの特徴でもある、予想もしてなかった角度からのどんでん返しが満載。圧倒的な力の差からの絶望で、走り読みが止まりません。表現はグログロで想像もできない域だけど、夜読んだらさすがに怖い。登場人物の心理描写がいまいち冷静なのがシュールだけど、メインはグロ表現と伏線の少ないどんでん返し展開だから問題なし!
    ファン向けの作品みたいだから、好み別れそうだけどグロい表現大丈夫で、軽いサバイバルものが好きなら面白いと思う。

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    2022年01月21日
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年

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    比較的最近の、ここ数年の単行本未収録作品を集めた短編集。

    表題作は素晴らしく、過去作と若干の繋がりを見せる作品も幾つかある。
    お気に入りは侵略の時、草食の楽園、食用人、サロゲートマザー

    価値観が違えば立場も変わるというのが少し変わった世界で上手く描かれているのは流石。

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    2022年01月03日
  • ドロシイ殺し

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    ネタバレ

    アリス殺し、クララ殺しと続いてメルヘン殺しシリーズ第三弾!
    作中にも書いてありましたが、このドロシイ殺しの舞台となるオズの国は雰囲気がアリス殺しと似ています。相まってストーリー展開もアリス殺しに少し似ていたように思いました。クララ殺しでミステリーとしての難易度がおもいっきり上がって、正直置いていかれていたので、今回もかな?と身構えていたのですが、今回はそこまで難しくありませんでした。ミステリー初心者の私としてはとても読みやすかったです。

    相変わらずビルの天然ばかっぷりは炸裂しています。でも心なしかビル賢くなってるような印象を受けました。それでもビルがかわいくみえてしまうのは、メルヘン殺しシリ

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    2021年12月15日
  • ドロシイ殺し

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    ネタバレ

    アリス殺しからクララ殺し、ドロシイ殺しと進むにつれ難しくなっている。1番謎なのは、クララもドロシイも最後にアリス殺しの場面の一部が描写されていること。さらに続きのシリーズがでるにつれこの謎がどの様に解明されていくかが気になる。

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    2021年11月16日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    記憶できない男と記憶を改竄できる男(殺人鬼)の対立劇。相変わらずの微グロシーンと、いい意味で気持ち悪いセリフのやりとりが小林泰三さんらしさ。
    自分の頭の中にある記憶と、ノートに書かれている記録とどちらが「真実」なのかも考えさせられる。雲英の能力もいいように使えば、すごく役に立つ能力なんだろうけど。

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    2021年10月14日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    前回のベストセレクション「再生」よりもこっちのほうがずっと好み。
    であるが故に、過去に読んだ話が半分くらい…
    平山夢明氏と小林泰三氏が一冊に入ってるアンソロジーだから買って後悔はない。

    背表紙の著者名が小林泰三氏になってて、新しく本棚に氏の本が並んだのも嬉しい。

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    2021年10月03日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    ネタバレ

    なかなか複雑な内容で、面白かったけど理解するまで何度かページを読み返した。あとがきで、特殊設定ミステリ作家と我孫子先生が言われていたが、本当にその通りだと感心した。ゾンビまでは昔からからよくある体だが、プラスαが凄い。パーシャルゾンビなんて、誰が思いつくだろう。部分的に死んでいるだけだから、生きているなんて。その為か、巧妙なトリックではなかったが、伏線は見事だった。ただ、コンタクトに関しては❓のままで…。パーシャルゾンビでも目は白濁するから、人間と区別つかないめに、一条は作った。でも、葦土はゾンビに扮装した時に、コンタクトを使った。もともとパーシャルゾンビなのに❓どっち用のコンタクト⁉️考える

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    2021年09月08日
  • ドロシイ殺し

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    ネタバレ

    ● 感想
     アリス殺し,クララ殺しに続いて,今回もアーヴァタールの誤認トリックを仕掛けているのかと思ったら,そうではない。カンザスが地球のカンザスではなく,オズの魔法使いのカンザスだったという世界誤認トリックが仕掛けられている。この作品でも、誰が誰のアーヴァタールかで叙述トリックを仕掛けているかと思いきや,世界そのものを誤認させる叙述トリックが仕掛けられていていたものであり、シリーズ作品であることを逆手にとったトリックといえる。
     派手なトリックで,衝撃はなかなか。作中でもビルが「えええええええええええええええええええええええええええええええっ!!」と驚くほどなので,作者も,このトリックには自

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    2021年08月24日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    相変わらず読んでるうちに訳がわからなくなる掛け合い満載で面白い。
    解説で我孫子武丸氏が、ミステリ読みにとってはエモさが大事なので、小林泰三氏はいまいちミステリ界で評価されないのかもって書いてたのになんとなく納得。

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    2021年08月16日
  • クララ殺し

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    ネタバレ

    ● メモ
     不思議の国に住む蜥蜴のビルは,道に迷い,溺れかけたのちに,ホフマン宇宙という世界に迷い込む。ビルは,クララという少女とドロッセルマイヤーという老人に出会う。
     前作,アリス殺し同様,地球と異世界との間で,アーヴァタールという存在がある。今作では,地球とホフマン宇宙との間で,アーヴァタールという記憶を共有する存在を有する者が登場する。
     ホフマン宇宙とは,19世紀初頭に活躍したドイツの作家,エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンの小説の世界であり,黄金の壺,くるみ割り人形と鼠の王様,砂男,マドモワゼル・ド・スキュデリといった作品の登場人物が,今作には出てくる。
     クララ殺しは,

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    2021年08月20日
  • ドロシイ殺し

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    言葉の齟齬があると大きな問題になると思った作品。犯人はとてもシンプル。
    「オズの魔法使い」のキャラクターとビリーの掛け合いはとても面白い。

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    2021年07月27日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    再読。
    出てくる人物が理屈っぽい。
    なかなか理屈で話せる人がいないので羨ましく思ったりもする。


    理屈っぽいのが、それらしい。新刊を読めないかと思うと悲しい。

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    2025年02月11日
  • ドロシイ殺し

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    ネタバレ

    普通の推理小説より面白い
    普通の推理小説なら犯人はある程度絞れるけれど、地球とあちらの世界の殺人とかアーヴァータールとリンクしてる人が分からないとか、考えることが多いから犯人が絞りづらい
    ビルも含めてオズの国の住人たちの掛け合いが面白いし飽きない
    ただこの掛け合いのせいで話が進まなかったり犯人探しがややこしくなってる
    あちらの世界とのリンクをうまく使った叙述トリックに気づくかがポイントだった

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    2021年06月24日
  • 失われた過去と未来の犯罪

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    これは人間の魂と記憶の物語だ。魂は肉体に宿るのか、それとも記憶の中に存在するのか…人々から長期記憶が失われた世界で、様々な事例となる物語が紡がれ、問いと答えが重ねられていく。
    魂と記憶なんて全然別モノだろうと思って読んでいたのに、なんだかどんどんアヤフヤになっていく感じが怖いね。自分として生きている自覚が持てないことは辛い。自分の中に他人を積み重ねるより、ちっぽけでも唯一無二の自己でしょ、やっぱり。

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    2021年05月06日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    久しぶりの小林泰三。
    オワ〜〜そうそう、これが小林泰三…という感じの短編集でした。
    とてつもなくグロい。そして雰囲気が暗い。
    クトゥルフ神話が好きなので「ショグゴス」は題名からニヤリとしながら読んでいたのですが、結末が「そうきたか…!」となる面白い発想だったので、個人的にはこれが一番すきです。
    「朱雀の池」はただただ切なくなりました…そんな…
    いちいち細かいところまで丁寧にグロいんだよな…でも、小林泰三だ〜と安心できるのでサラッと流しながら読んでいます。

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    2021年04月30日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    ネタバレ

    記憶が数十分しかもたない男が殺人鬼に挑むミステリー。
    記憶がリセットされてしまうため何度も繰り返す主人公の思考を読むにつれ、読み手には不安や混乱が蓄積されていく。不確かな記憶に頼りきっている自分に気づきゾッとした。
    登場人物はごく少ないのに、先が気になる緊張感で一気読みだった。
    そしてラストの不穏さ。主人公が不憫になる。

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    2021年04月27日
  • 失われた過去と未来の犯罪

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    人格とは、魂とは、記憶とは、何だろう?
    人類が記憶する能力を失った混乱を描く第一部と、外部記憶する事で生きていくようになった人類の悲哀を描く第二部からなる。

    #ダーク #深い #エモい

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    2021年04月21日
  • 殺人鬼にまつわる備忘録

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    ネタバレ

    殺人鬼が犯罪を犯すシーンは見ていてとても胸糞悪かった。サイコパスってこういうことなんだなぁと思った。
    物語のテンポが良く、200ページくらいを一気に読みました。最後が情報量が多く、私の読解力が至らないせいだと思いますがよく分からなかったです。
    何となくこうかなーという解釈は自分なりにしましたが、他の人の感想も読んでみました。
    そうすると自分でもわかってなかった疑問点が出てきてしまってより混乱してしまいました

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    2021年03月07日