無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
今作でも最高の鬼才っぷり。邪悪な罠がつまった短編集。
「怨霊」のオチたるや。そんなところに着地するとは。「勝ち組人生」たまにこんな人いるよなー。通帳の数字を見てにやにやするけどやりすぎはね。「どっちが大事」ぞっとするほど面倒な妻だった。「診断」ぞっとするほど他人の意見を受け入れられない母だった。あの救急隊員もね。表題作の「幸せスイッチ」そんなスイッチがあればつけてしまうかも。依存しちゃうだろうなー。「哲学的ゾンビもしくはある青年の物語」この奇妙で不条理な会話の感じが最高にヤスミンだった。
どれも頭おかしくなるよ。良い意味でね。もはやヤスミンファンとして客観視できてないかも?(笑)
Posted by ブクログ
「この本超危険」
表紙の謳い文句に誘われ読んでみた。
小林泰三さんの作品は初めてでしたが、とんでもなく奇抜な本でした。
近づいてくるメリーさんに対抗するために、さとるくん•テケテケ•カシマさんを呼び寄せ追いかけっこさせるというクソ訳わかんない話…「怨霊」
娯楽水道電気食事医療等全てにできる限りお金を使わずに、貯金残高の数字が増えることこそが幸せと捉える女の話…「勝ち組人生」
私とスマホどっちが大事?私と車どっちが大事?私とあなたどっちが大事?弁解がひたすら通じず大事なものが壊され続けるという、愛の試験をひたすら受け続けさせられる男の末路は…「どっちが大事」
腹痛を訴えているという子供の元に駆けつける救急隊員。しかし、ドクターヘリがいいだの、CTなんて被曝するから無理だの、腸が壊死してるなんて誤診だ!死んだなんて誤診だ!恐ろしく話が通じない母親がもう無理…「診断」
両親を飛行機事故で亡くし、その遺産を詐欺男に騙し取られ、男との子供も暴力で失い子供も埋めなくなってしまった女に、幸せスイッチの広告が目に留まる。
スイッチを押すとA10神経系が刺激され悩み事が生きる上で問題でないと思えるという代物を彼女は使い…「幸せスイッチ」
ガールフレンドとの話していると、少し前の時間に話したフレーズを繰り返していることに気づく主人公。友達に相談するも、なんとその友達にも同じ現象が発生し…物理的には触れられるのに世界中の人々が機械のように動いていることに気づく。狂っているのは俺なのか?周りなのか??…「哲学的ゾンビもしくはある青年の物語」
結構笑える部分もあるし、コメディ感満載ながらも、このイカれ具合が実際に起こっていることを想像してみると薄ら寒くなりました。
どの話も自分の持っている”常識”が全くもって通用しないという点で共通していて、おかしいのは向こうの方だと思いつつも、その異常さに自分も染まってしまいそうで恐ろしいなと(あなたの価値観さえも壊してしまうような…という表紙は言い得て妙!)
会話が多いからか、あっという間に読み終わりました。
Posted by ブクログ
『怨霊』
探偵Σが登場。懐かしい。解決策がバカバカしすぎるけど、バターになるの好きだな。
『勝ち組人生』
貧乏描写が鬼気迫っていて、辛い。ループ。
『どっちが大事』
なんとなく、奥さんの春子の冷たさに新藤みを感じた。
『診断』
頑なに自分以外の考えを受け入れない母親の姿に逆に好感のようなものを抱いた。強い。
『幸せスイッチ』
常々考えていたことを小説として出されて満足。いやほんと脳を騙して生きていきたい。それって生きるってことなのかっていう定義付けの話は脇に置いて。ほんとに。この世は地獄すぎる。
『哲学的ゾンビもしくはある青年の話』
書き下ろし短編としてのまとめのような、そんな面もありつつ、主人公の青年がいなくても噛み合う会話劇を描いててすごい。頭疲れる。
クオリアについての掘り下げがそれほどなくすすんだので逆に軽くて読みやすかった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。