小林泰三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ結局最後まで表紙の人は誰なのかわからなかったんですが。(1巻の表紙は葵かな…?)最後まで楽しませてもらいました。一気に読んでしまう。
超能力対決面白いです。そして全編を通して薄っぺらい人物像とか安っぽい少年漫画風味とか丸ごと好きでした。小林さんらしいウィットにとんだ作品だと思います。
純粋な能力勝負にならず駆け引きや知能戦が入ってきて、どっちに転ぶかわからないところがいいですね。
小林流では「何もないところから勝手に何かを発生させる」という理はありえず、雷にしろ氷にしろ論理的な物理学のアプローチを入れてきて戦況を変えるのが他では見られない能力対戦の魅力だといえます。みんなが適当にバカというのも -
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ーーーなぜわたしの人生には、幸せなことしか起こらないのか?
美咲は、古びたアルバムを開いた。彼からのプロポーズ、大学合格…そこには様々な幸福の光景が。
ところが、一枚の写真から蘇ってきたのは、(自分は幼い頃に死んだ)という、あまりにも鮮明な記憶だった。混乱する美咲に母が語り始めた、戦慄の「家族の物語」とは?
悪夢と惨劇に彩られた恐怖の連作集。
小林泰三の連作ホラー
やっぱ小林泰三はこうじゃねえとな。
彼の真骨頂、歪んだロジックによる関節の外れた世界
理屈抜きに、恐怖が感覚に訴えてくる短編
少しずつテイストの違う作品たちが集まって一つの物語を形作っている。
不完全な人の泣く声が聞こえ -
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―――「親友を探してほしい」。
探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。
写真に一緒に写っている人々を訪ねていくが、彼らの人生は、あまりにも捩くれた奇妙なものだった。
病的な怠惰ゆえに、家族を破滅させてゆく女。
極度の心配性から、おぞましい実験を繰り返す女…。
求める女性はどこに?
強烈なビジョンが渦巻く、悪夢のような連作集。
小林泰三の文庫書き下ろし
一人称語りの短編とインターバルが繰り返される構成
読んでると、「価値観」なんてものは真の意味で同じになることはないんやろうなと思う
心の中に潜む狂気から匂い立つグロまで
読後感が -
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―――無垢な青年が抱く、宇宙への憧れとみずみずしい初恋を描いた表題作のほか
ロボット三原則の盲点が引き起こす悲劇を描いた「灰色の車輪」
宇宙論とクトゥルフ神話が驚愕の融合を果たす「時空争奪」など
ヴァラエティに富んだ全8篇収録の傑作ハードSF短篇集。
表紙はちょっとアレやけど
小林泰三によるガッチガチのハードSF短編集
『玩具修理者』みたいな、SFホラーの暗黒面的な作品は少ないけど
その分論理が徹底されてて、かつグロ要素と結び付いて
もはや爽快ですらある笑”
「地球に来る宇宙人は、超高度な文明を持っているはずなのに、なぜ野蛮な手段に出るのか」
に解答を与えた『三〇〇万』
と、『灰 -
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―――何をやってもうまくいかず、悲惨な生活を送る直人は、幼い頃よく見た夢の中を彷徨う。
直人の恋人・博美は、腹話術に盲執する男の姿に幻惑される。
直人の親友・二吉は、記憶障害となり人生の断片をノートに綴る…。
彼らの忌まわしき体験は、どこまでが現実で、どこまでが幻想なのか。
読者を狂気の世界へと誘う禁忌の三重奏…。著者初の連作ホラー。
久しぶりに小林泰三の短編
前のレビューでも書いたけど、小林泰三の物語は最初こそ確かな現実に基づいてるんやけど、読み進めるうちにいつの間にか「関節の外れた世界」へと誘われる。
この不気味さは彼の作品ならではやと思う
この本の中では最後の『き -
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ネタバレあーー楽しかった!!!面白かった楽しかった。王道娯楽、宇宙活劇だと思う。
泰三先生お得意のグロは大分なりを潜めている…と思うので、そこが苦手な方にもどんとお勧めの逸品となっております!(あ、ゼロではないんですけどね……グロではなくて、リアルを追求していると理解してます!)
世界設定は、表紙のイラストとタイトルがきっちり示してくれている。天地が逆になっている空間で生活している人間達の物語だ。天にぶらさがってへばりついて暮らし、そこから踏み外すと真っ逆さまに星の海へ落ちていってしまう。泰三先生お得意、ガチっと理屈をこらした上での仰天世界設定。
物語は三章立て。
減少する一方の資源を切り詰めて -
Posted by ブクログ
タイトルを見た瞬間に、小林作品で1,2を争うほど好きな短編集「海を見る人」のあのぶらさがってる人たちだ! と思って手にとりました。
前半は読んだ瞬間、懐かしくなる4人のかけあい。
頭上の地面にしがみつかなければ、星くずだらけの宇宙に永遠に落ちていく過酷な世界。落穂拾いと呼ばれる彼らの生き方。
結局エレクトラはどうなったのか、カリテイが見た謎の物体の正体は、と気になる続きが硬派に続くのかと思いきや、そんなことはなかった!
物語はスケールの大きな、宇宙ロボットバトルものに。
ザビタンとか出てくるし。
シリアスなのに、場面を想像すると笑えたり。
アマツミカボシのパイロットになってからのカムロギは