小林泰三のレビュー一覧

  • 密室・殺人

    Posted by ブクログ

    この満載の遊び心がたまらない。
    密室の中にいたはずの被害者の死体が密室の外にあるという謎。奇妙な探偵とその助手の存在がそもそも謎。地域に伝わるおどろおどろしい伝説。一癖も二癖もある登場人物たち。
    ホラー要素も織り込みつつ二重三重の謎をいったいどう着地させるのかと楽しみに読めた。一応の論理的解決はあったけれど、実はもっとホラー方面に振れることも期待していて、解釈次第ではそう読めないこともないかもなと考えたりしている。

    0
    2015年01月06日
  • セピア色の凄惨

    Posted by ブクログ

    普通の人からすると狂気としか思えないそれぞれの理屈や価値観で生きる人々の日常。
    全体通してのオチはいまいちわからないなと思ったら『密室・殺人』を先に読んでればよかったようですね。でも一つ一つの話が十分面白いので問題なし。
    『ものぐさ』『安心』が気持ち悪さと不快感が半端ないけど読む手を止められないというこの不思議な感覚。

    0
    2014年12月31日
  • 見晴らしのいい密室

    Posted by ブクログ

    SF、ホラー、ミステリとジャンルに富んだ短編集。テーマは論理性。世界観を覆すような論理、現実を侵食する奇妙な論理、狂人の論理。様々な論理を巧みに操る奇妙な味の短編集。
    他で既読の短編がちらほらありましたが、粒ぞろいで満足。
    緊迫した状況なのにユーモア溢れる『忘却の侵略』とホラー寄りの『目を擦る女』が好み。

    0
    2014年12月29日
  • 人造救世主 アドルフ・クローン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。続編が読みたい。これまで自分が読んだ小林氏の作品の中では低年齢層向け?という印象でした。捕まったのにカップラーメン食べてるヒロインが一番面白かった。

    0
    2014年11月30日
  • 臓物大展覧会

    Posted by ブクログ

    夏の終り頃購入し、長く積読にしていた1冊。
    完全にタイトル買い。購入後、同作者の『玩具修理者』『人獣細工』『肉食屋敷』『アリス殺し』(順不同)と別作品を発掘 、先に読んでしまって……。
    タイトル、プロローグと本編との関わりは薄く、期待していたモノとは異なるが、色とりどりの9編を取り揃えたあたりは大展覧会。
    「ホロ」ヴァーチャル・オチ的なのは個人的に、あまり好みじゃないかな。
    「少女、あるいは自動人形」は世界観は好きだけど、アレレ?って感じ。
    ショートショート的「釣り人」のオチは、ソコへ至るまでとのギャップに、思わず笑ってしまった。
    「透明女」「攫われて」はスプラッター描写に目を奪われがちだが、

    0
    2014年11月11日
  • 臓物大展覧会

    Posted by ブクログ

    透明女はグロかった。透明女には悪気はなかったんだろうけど…。
    攫われてはなかなかの怖さだった。てっきり"僕"は犯人だと思ったけど、読み返してみると馨のようにも思えるし…どっちなんだろ。
    十番星はきいきいきい。
    造られしものはSFだけど衝撃のラストだった。本人は知らずに死ねたけど…。
    悪魔の不在証明もなかなかよかった。文筆家の話は真実なのかどうか。。

    0
    2014年09月30日
  • 海を見る人

    Posted by ブクログ

    最初の「時計の中のレンズ」が唐突すぎて何回読んでも世界観がイメージできなかったので、長らく放置してあった。久々に読み直し、脳内チューニングが合ってくるにつれて生き生きと読めるようになった。

    こんなによく計算されて、一般人にも理解できる程度のSF観、全部短編だけじゃもったいない!もっと詳しく説明して傍流のエピソードも膨らませて、一冊の本にすればいいのに!と思う話ばかり。
    キャッシュ・海を見る人、が楽しかった。

    0
    2014年09月28日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

    Posted by ブクログ

    ーーー「あなた、百舌鳥魔先生は本当に凄いのよ!」妻が始めた習い事は、前例のない芸術らしい。言葉では説明できないので、とにかく見てほしいという。…(表題作)。他に初期の名作と名高い「兆」も収録。生と死の境界をグロテスクに描き出す極彩色の7編!


    小林泰三のホラー短篇集

    読み進めていくと、いつの間にか今までの理屈が通じない"関節の外れた世界"に迷い込んでしまうこの感覚はやはり秀逸。

    収録されている七篇の中では『兆』と『密やかな趣味』が良かった。
    どちらも寒気が背筋を走る瞬間があって素晴らしい。




    もう血の色は消えかけていた。

    0
    2014年09月17日
  • 臓物大展覧会

    Posted by ブクログ

    痛くて気持ち悪い、怖い、ゾクゾクする、気持ち悪い、痛い痛い痛い。でもどんでん返しにゾワッとして、それが面白くて、こんなに面白いけれど、絶対に人には薦められなくて悩ましいね。
    9つの短編集。
    描きおろし作品の「透明女」と「悪魔の不在証明」の終り方の気味悪さは異常。「攫われて」はもう目眩がするくらい怖かった。

    「エヌ氏」が出てきたり、やたらと深呼吸を勧める変な刑事が出てきたり、SF戦隊物が急に始まったりと、変に緩急のある小説だった。

    0
    2014年09月09日
  • 臓物大展覧会

    Posted by ブクログ

    ホラー短編集ですが、SFありコミカルな話もありで多彩。グロテスクなものもありますが、不思議と後味は悪くない。
    初めの「透明女」が恐ろしくえげつないなと思えば、次の「ホロ」が綺麗なSFでびっくり。
    「攫われて」は痛そうで読むのが辛かった。
    後半四編「SRP」「十番星」「造られしもの」「悪魔の不在証明」はどれもお気に入り。

    「SRP」
    妖怪SF。稲生物怪録に科学特捜隊というすごい組み合わせ。楽しい。
    「十番星」
    ベタベタなホラーSF。少年向け古典SFホラーっぽさがよく出てて懐かしい気分になる。
    「造られしもの」
    ロボットSF。これも古典的ロボットSFの名作を意識している感がありますね。哀愁漂う。

    0
    2014年08月27日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ■ ショグゴス (★★☆☆☆)

    ブラックジョーク強めの SF 作品。いかにも小林泰三っぽいストーリー。裏を返すと、あまり印象には残らなかった。


    ■ 首なし (★★★★☆)

    小林泰三というと現代から近未来のイメージがあるのだけど、本作のように舞台設定が近代 (明治?) なのもなかなか良いじゃないですか。

    オチは分かりやすいものの、首なしのイメージが強烈で楽しめた。


    ■ 兆 (★★★★★)

    「ゆがんだ闇」で何度も読んでいる本作。個人的に「本」と並ぶ小林泰三の最高傑作の一つで、やはり抜群に面白いです、はい。

    ちなみになえ子が兆と対峙した本当の日は 8/4 ということで良いのですかね

    0
    2014年08月14日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんだこれ?おおミステリーか、いやグロい、ひゃーどんでん返し!と一冊でいっぱいおいしい小林泰三らしい1冊。

    **ネタバレ**
    ・ショグゴス
    わけわかんない生命体と人類との戦い。わけわかんないのにこわいのは敵と味方が曖昧だからか。クトゥルー神話は知らないので知ってたらもっと楽しめるのかも。
    ・首なし
    だって好きになってしまったのだから仕方ないのです。あのひとじゃなきゃ嫌。だから私を守ってくれたこのひとはあのひとに違いない。狂気に満ち溢れていて悲しいのに美しい。何をそこまで好きになってしまったんだろう。
    ・兆
    SFチックで好きじゃなかったけど壊れていく感じ、表と裏の使い分けは好き。
    ・朱雀の池

    0
    2014年08月07日
  • 海を見る人

    Posted by ブクログ

    数学的に図形を使って誰か解説してくれ

    こんなにネットが発達した時代になぜそんなサイトが、うごのたけのこのように存在しないのか

    そんな日は永遠にやって来ないのか

    SNSの発達のせいで良質な評論サイトが減っている

    0
    2014年06月18日
  • 天体の回転について

    Posted by ブクログ

    数学的に図形を使って誰か解説してくれ

    こんなにネットが発達した時代になぜそんなサイトが、うごのたけのこのように存在しないのか

    そんな日は永遠にやって来ないのか

    0
    2014年06月18日
  • セピア色の凄惨

    Posted by ブクログ

    静的恐怕→怪秘→丑怪。。未确定的,连作恐怖。・。・那么,完结。「放心」「英雄」真的恐怕。作者是真的搞「金鱼」「猫」「狗」的实验的吗?

    0
    2014年05月16日
  • 密室・殺人

    Posted by ブクログ

    タイトル通り密室がテーマである本格ミステリなんですが、クトゥルフ神話の要素なんかも入ってくるので、単純にミステリとして読むと戸惑うかもしれないです。
    なかなか核心に迫っていかない感じがあって、中盤までは読み進めるのがちょっとつらく感じました。謎の組み立てと解決はなかなか面白いですが、とらえどころが難しい作品でもありました。

    0
    2014年05月11日
  • 惨劇アルバム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    物語に登場する人物の個性が強すぎると言うかなんというか。
    おじいちゃんの話はグロかったですけど、自分の正義を貫いているのが良かった。
    七奈の完璧主義、迩の担任の先生の考え方はなんか気持ち悪くておぞましい感じがまたたまらない。
    美咲が七奈(母)に洗脳されていると思ったら、妄想と言うか二重人格?だった事には驚きで最後までおもしろく読めました。

    0
    2014年02月26日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

    Posted by ブクログ

    かなりグロい。
    特に密かな趣味なんて、想像をしながら読むと、かなりヤバイ。
    でも、グロい方が楽しめるからいいか。
    初読みの作家さん。
    アリス殺しなんかも読んでみたいわ。

    0
    2014年02月07日
  • 密室・殺人

    Posted by ブクログ

    事件は、被害者が入った部屋が密室となり、部屋の外では被害者が死んでいます。どういう意味があるのか分からない密室と、どの様な手段を用いられて死んだのか分からない被害者。表題通り「密室・殺人」とでも形容すべきもので、かなり魅力的な謎でした。トリックはまずまずでしたが、あまり必然性を感じないところにやや不満を感じました。
    最後に明かされる真相はかなり衝撃的でした。好みは分かれるかもしれませんが、作者の周到な企みは評価に値すると思います。

    0
    2014年03月08日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

    Posted by ブクログ

    短編七つを収めた一冊なのでそれぞれの感想を述べようと思いましたが、いかんせん文章力がないのでタイトルの作品のみの感想だけ記述します。

    泰三節の出てる短編作品の中ではベスト3に入る好きな話。
    テーマが『融合』ということと、小林泰三さんという事でファンの方々なら直感的にどういう流れになるのかはワクワクという気持ちと共にわかると思います。未読の方はドキドキしながら世界に浸ってください。
    さて融合。セックスや心の繋がりという面以外での(むしろそれを含む)融けて一つに合わさる行為、ある種、究極とも言える。
    世間一般でいう普通という単語を使うなら、それは子を産む事に同意する。ただ、この作中では子はいない

    0
    2014年01月28日