小林泰三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレそうか。俺は話し方教室に通っているのか。
目を覚ました田村二吉は目の前に置かれたノートに「記憶が数十分しかもたない」「今、自分は殺人鬼と戦っている」と記されているのを見る。記憶がもたないから信じられるのはノートだけ。そんな主人公は、人の記憶を自由に改ざんできる能力を持つ殺人鬼に勝つことが出来るのか。
主人公の記憶は不確かかつ、記憶改竄ができる能力者が登場するからには、記憶より記録の方が正しいだろう。…と思って読んでいたのに、記録の方も改竄されているなら何を拠り所にすれば?
北川先生と結ばれたと思ったら夏生?徳さんはいい人かと思ったけど、やってることはキラと同じ?もう何も信じられない…!
関連他作品を読みたいと思います。 -
Posted by ブクログ
『玩具修理者』、『人獣細工』、『AΩ 超空想科学怪奇譚』に続く、角川ホラー・小林泰三作品の新装版にて。表題作『肉食屋敷』を含む4編が収録されている。
『肉食屋敷』
「古生物を復元するための研究によって復元されてしまった、おぞましき地球外生命体―――。」
著者お得意の、ラヴクラフト的コズミックホラー。展開は予想の範囲内で特に意外性はなかったが、分かっていてもゾクッとさせられる生々しくおどろおどろしい筆致は流石のもの。SAN値が削られていく感覚が堪らない!
『ジャンク』
「人体が生体部品として売買される世界。生体部品として売り捌くために人々を襲うハンターと、そんなハンターを狩るハンターキラー。これは、とあるハンターキラーの男の物語―――。」
小林泰三式マカロニ・ウエスタン。生体人造馬、コンピュータの生体部品として扱われる人間の脳、柄が人間の手となり使用者の手を握り返す骨刀(etc.)。クローネンバーグ監督作品のような世界観が魅力的な一編。
『妻への三通の告白』
「癌で余命僅かとなった男が綴る、寝たきりの妻への手紙。明かされていく"知りたくない現実"―――。」
少しでも語ろうものならネタバレになってしまうので、語るのは控えておく。とりあえず・・・こういうの大好物よ♪
『獣の記憶』
「一冊のノートでのみコミュニケーションを取ることが出来る、自分の中に存在する、"敵対者"であるもう一人の自分―――。」
予想の範囲内と読み進めていたら、最後の一文で読者を打ちのめす、至高の一編。本書一番のお気に入り。
小林泰三のSF・ホラー・ミステリが手軽に堪能できる、素晴らしい短篇集だった。短篇集だとどれか一つくらいイマイチな作品があったりするのだが・・・外れなしとは恐れ入る! -
Posted by ブクログ
ネタバレQRコードだけやけに見覚えがあったけど前に読んだのか?記憶になかった、何度も楽しめてたらラッキー
タイトルに密室って入ってたからミステリ期待したけどどっちかといえばSFに軸があった。
・見晴らしのいい密室
表題作になるほど?読者視点では外の世界も二次元だからそんなに面白くなかった。夢オチは好き。
・目を擦る女
気味が悪くて好き。何周目の伝染なのか?
・探偵助手
あやこじゃなくてぶんこ!?ってなるの楽しくて可愛い。QRコードが印象的。
・忘却の侵略
切ない恋愛モノと異星人とのバトルが両方楽しめてお得。記憶喪失物うますぎる。
・未公開実験
ターイムマスィーーン
・囚人の両刀論法
他者を信じすぎても侮りすぎてもいけない……
・予め決定されている明日
意思によると思うこともこの本を読んだことも決まっていたのか??最後にふさわしくて読後感がよかった。