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Posted by ブクログ
記憶障害で数十分前までの記憶しか思い出せないはずなのに、ある男に体を触られた途端ニ時間前の記憶が突然生じる。という矛盾した状況に、この男は危険だと主人公だけが気付く。という展開がはちゃめちゃにアツい。
以前も書いたけど小林泰三作品の登場人物はどんな絶望的な状況でも最善の行動を取ろうとし続ける所が本当に格好良いんだよなあ…
記憶はないけど自分ならきっとこうしたはず。という過去の自分を信頼して行動するブレなさが凄く魅力的。ブレなさすぎて、あっけらかんとしすぎて、軽薄とも取れるかもしれないけど、そんな所もかっこいい。
そんな冷静でかっこいい主人公仁吉に感情移入すればするほど、ラストのどんでん返しが効いてくる。
本作以外でもたくさん大変な目にあっている仁吉だけどそれもこれも何もかも全て忘れてしまうんだよね。
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