小林泰三のレビュー一覧

  • アリス殺し

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    ネタバレ

    『不思議の国のアリス』に登場するキャラを下敷きに、原作の破天荒さとナンセンスに脈絡の不明な会話などもしっかりオマージュ。半分は工学部の研究室が舞台ということも超嬉しい。これは工学系のラボ所属経験のある人が書いてるなと確信して調べたら、やっぱり著者は工学部出身なのネ(^^) メルヘンと残虐趣味を組み合わせ、ファンタジィ一歩手前の綱渡り的な本格ミステリ。力技2発にシビれた。

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    2025年10月15日
  • アリス殺し

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    そうか、バンダースナッチは僕が思っていたよりもとても速かったんだ。
    だったら、仕方ないね。

    ・『不思議の国のアリス』の特徴からこの作品を否定するのはちょっと違うかな〜と。

    ・井森くんとビルが好きだった
    『クララ殺し』では主人公らしい、、

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    2025年10月08日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    【2025年119冊目】
    ある日妻が芸術に目覚めた。絵画?彫刻?陶芸?どれにも当てはまらないらしい、百舌鳥魔先生に出会って「芸術」を知ったのだという。やがて妻は飼っている魚を生きたまま部分切除するなど、常軌を逸した行動を始めて――表題作「百舌鳥魔先生のアトリエ」を含む7作の短編集。

    「ショクゴス」と「首なし」は比較的理解できて面白かったのですが、「兆」からちょっと様相が変わっていき、「朱雀の池」と「試作品三号」はちょっと理解するのが難しかったです。

    「密やかな趣味」はひたすらにグロい、でも最後の一文で「えっ、どっち?」と思わされる面白さがありました。「百舌鳥魔先生のアトリエ」はメリーバッド

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    2025年09月28日
  • 玩具修理者

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    「玩具修理者』
    第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞したデビュー短編集。
    ホラー小説として紹介されますが、単なる恐怖譚に収まらない、不条理で寓話的な世界が広がっています。
    冷静で冷酷、どこか禅問答めいた雰囲気すら漂い、読み手をじわじわと追い詰める。
    ホラーという括りでは説明しきれない不思議な読後感が残りました。
    とりわけラストの収め方が好みで奇妙な納得と戦慄が同居します。 
    クトゥルー神話的存在の名前を、あえて ひらがな表記 で使われているようです。よほど好きでないとわからないかも。

    『酔歩する男』
    会話劇のような形で進みながら、登場人物たちが心理的に追い詰められていく短編。
    ホラー小説であ

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    2025年09月22日
  • 人獣細工

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    ネタバレ

    人獣細工。人体実験の末に生まれた愛も何もないオモチャのような存在。吸血狩り。吸血鬼だと思っていたけど本当はただの人間だったのでは?ともとれるこの2作はラストの「本」に関しては読みづらく、何が書きたいのかもわからないまま本を閉じた。

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    2025年09月22日
  • 玩具修理者

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    玩具修理者、いや〜なグロさが良かった。
    酔歩する男、難しい……。でも、意味のわからない悪夢をずっと見続けてるような不快感があって、玩具修理者とは別ベクトルで怖くて良かった。

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    2025年09月20日
  • クララ殺し

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    前回ほどは…
    やはり複雑な設定とトリックに頭がこんがらがる…個人的にはオチ含め「アリス殺し」のほうが好き
    最初は苛立つくらいだった会話のテンポも段々と癖になり、ビルが可愛くなってくる。ずっとバカっぽく頑張ってて、とてもいいキャラだなって思う。

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    2025年09月17日
  • 大きな森の小さな密室

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    ミステリーには様々なトリックのジャンルがありますが、トリック毎の短編集。
    トリックを際立たせるためだとは思うのですが、一つ一つの話がとんがっている感じでした。
    小説を読んでいるというよりは、ドリフターズのコントを見ているような感じ。

    短編だから、話によっては結構無理やりな展開に感じることもありましたけれど、トリックの違いを感じられたのは面白かったです。

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    2025年09月11日
  • 未来からの脱出

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    ネタバレ

    老人ホームのような施設で暮らすサブロウ。
    どれだけ考えても過去の記憶がない。
    年寄りだから仕方がない・・にしてはおかしい。
    謎を解くために仲間を作って脱出を試みるも、記憶をなくして施設に戻される、の繰り返し。

    面白かった。
    これが遺作とはなんとも残念。

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    2025年09月03日
  • 大きな森の小さな密室

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    評価の難しい短編集。
    真面目に読むとスカされてるような印象だが、ニヤニヤしながら全体枠を眺めつつ読むと楽しめる作品でした。作者のブラックさを楽しみましょう。

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    2025年09月01日
  • 大きな森の小さな密室

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    小林泰三入門編ともいえる短編集。
    笑えば良いのか悲しめば良いのか呆れれば良いのか悩む感覚が楽しい。
    ユーモアと狂気は紙一重なんだな。
    『自らの伝言』のリアルなブラック加減が好み♡
    もう新刊が読めないという絶望を何度でも噛み締めたい。

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    2025年09月01日
  • アリス殺し

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    ファンタジー寄りのミステリを勝手に想像していたら、予想外のグロデスク具合に戸惑う羽目に。
    謎解きはなかなか面白かったので、グロ耐性あればもっと高評価にしてたかも。

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    2025年08月24日
  • アリス殺し

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    グロさとギャグさのミスマッチ具合が好きかどうか、かな
    グロい。の割には、登場人物たちの会話は軽くてまどろっこしい。こういう世界観が好きな人は好きなんだろうなって感じで、個人的にははまらなかった。とても読みやすくはあったものの。
    もちろん、伏線回収とかそう言うのは申し分なく面白い。本当に、こういう話が好きかどうかによる。

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    2025年09月17日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    不思議の国のアリスの世界観が好きで、文字のリズムも気持ちよくていいなーと思ってたら、思った以上にグロテスクで、、、びっくり‼︎

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    2025年08月22日
  • アリス殺し

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    仮想世界と現実がリンクし、それを不思議の国のアリスのオマージュで表現しており、何となく馴染み感があいまってサクサク読めた。叙述トリックもあって、少しハッとする部分もあった。独特な会話の掛け合いは読んででたまにクスッとなった。

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    2025年08月09日
  • 玩具修理者

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    表題作「玩具修理者」と「酔歩する男」という二編が収録。いずれも「死」という絶対的な境界線を踏み越えようとする物語であり、死体の再生や蘇生というSF的発想を出発点としながら、その発想が徐々に狂気へと変質していく様が描かれる。狂気のホラー短編集。

    「玩具修理者」は、壊れた銃やおもちゃ、さらには死んだ猫までも“修理”してしまう謎の男が登場するホラー作品です。
    死体の損壊した部位を銃の部品で補うなど、修理の定義が常軌を逸しており、生き物と無機物の境界が曖昧になっていく過程が濃密に描かれています。短いながらもテンポよく、異様な存在感を放つ“修理者”のキャラクターが魅力的で、ブラックユーモアと不安が共存

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    2025年08月08日
  • ドロシイ殺し

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    ネタバレ

    アリス殺し、クララ殺しに続くシリーズ3作目。
    アーヴァタールとの繋がりがとてもわかりやすく、読みやすかった。ただ、その分叙述トリック的なものはないので驚きは先の2作よりも少ない印象。

    人獣細工や玩具修理者などの同筆者の別作品との繋がりがあったので、そっちも読んだ方がいいかも。
    人獣細工は読んだことがあったので理解できたが、玩具修理者を読んでいなかったため、最後がよく分からなかった。

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    2025年07月25日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    不思議の国のアリスを全然知らないため、理解できないところが多かったです。
    不思議の国のアリスを見たあともう一度読みたいと感じる作品です。

    叙述トリックがとても魅力的な作品で、この人がこの人のアーヴァタールだったんだ!という驚きが続きます。
    途中から頭がごちゃごちゃになってきますが、どんどん読み進めてしまう作品です。

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    2025年07月22日
  • クララ殺し

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    とても難しい作品でした。

    何度も心が折れそうになりましたが、キャラクターに魅力があり、どんどん惹き込まれていきました。
    前作に引き続き叙述トリックが魅力の作品です。
    誰が誰のアーヴァタールなのかを予測しながら読むのがおすすめです。

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    2025年07月22日
  • 忌憶

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    「器憶」が個人的に良かった。
    二吉シリーズの第1弾ときいて読んでみました!
    「殺人鬼にまつわる備忘録」でよく分からないところが補完できたのが良いね。ちょっとグロいので苦手な人は注意かも。

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    2025年07月20日