小林泰三のレビュー一覧

  • 忌憶

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     小林泰三の最新単行本です。三編の短編からなる単行本です。
     奇妙な記憶に悩まされる男の物語『奇憶』
     腹話術の人形を購入した男の物語『器憶』
     前向性健忘症に罹患した男の物語『キ憶』
     この三編はいずれも人間の記憶に焦点を当てた物語で、いずれも奇怪な味が印象的な作品です。三編には登場人物のつながりという意味で、関連性はありますが、それが何か一つの大きな流れとなっている訳ではないですね。
     今作でもクトゥルフ関連の単語が出てきます。『ショゴス』ですね^^

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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     相変わらずいやーな感じの作品が並んでいるところが素晴らしいですね。
     ですが、特筆すべきは、そうした「いやーな感じ」はあんまりない『C市』という作品。
     これまでの作品でもクトルゥフ神話に対する傾倒を見せていた作者が、真っ正面からクトルゥフ神話に挑んだ作品で、ホントイイ!大好きです。本作は中編ですが、小林氏にはいつか長編のクトルゥフ物をやって欲しいなあと思います。

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    2009年10月04日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    ファンタジーの要素と不思議の国のアリスの不気味さを綺麗にミステリーに落とし込んだ感じ。
    どんでん返しっぽいものも入っているが、
    思いつかなかった!!と言うほどではなかったな。

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    2026年03月19日
  • 人獣細工

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    「人獣細工」「吸血狩り」「本」の3作収録の短編集。

    オチるまでがつまらなすぎる。
    これは「吸血狩り」「本」にて顕著である。2作とも、工夫が盛られた仕掛けでオチをつけてくるのだが、そこに至るまでに興味がダレてしまっていたので、疲労含みの「あっそ…」の一言となってしまった。
    特に「本」の仕掛けは、物語の根幹が全部ひっくり返るような大仕掛で結構驚いたのだが、いかんせんそれまでがだらだらとつまらなかったので、大オチに辿り着く頃には性も根も尽き果てていた。本の呪いで芸術的に狂っていく人々の描写が常軌を逸しすぎていて、もはやギャグだった。ちょっと笑った。

    物語の骨子は悪くなさそうなのに、何でこんなにつ

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    2026年03月12日
  • アリス殺し

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    そこまでハマりきれなかった。
    不思議の国の会話が文脈を無視した会話だったのが少し苦痛だった。
    トリックはミステリ小説を何冊か読んだことがあれば思いつくと思う。
    多分この小説は世界観にハマれる人間がめちゃくちゃ好きになれると思う。

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    2026年03月09日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    読み終わった!
    面白くて、メアリーアンのところではもう止まれなかった。描写が少しグロテスクなところがあって怖かった。
    眠りねずみのことすっかり忘れてた。まさかそっちだったとは、、、
    警官ふたりのところも、まさか!?という感じで面白かった。最後まで正体を明かさなかった意味がわかった。レッドのキングのところはよく分からなくて、アリスの原作知識があればよかったのかもーと思った。ツイステありがとう。

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    2026年03月09日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    読みやすい!
    暇つぶしにはなる!
    「兆」は結構ゾクゾクしたし、面白かった
    「百舌鳥魔先生のアトリエ」のグロゴア描写はなんかわかりにくいことを描写するのが本当に上手い、文章が上手い、と思った

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    2026年03月05日
  • 安楽探偵

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    叙述トリックメインの短編集って感じ。
    読みやすいし、テンポ感はいいのですぐに読み切れる。
    全体的に、読み手の感じた謎は解き明かされないまま終わってく。すっきりしないとこも小林泰三らしい。
    掛け合いと、そこに叙述トリックを仕込むのかって驚きを楽しむ作品だと思う。綺麗なミステリーを読みたい方にはおすすめできない。
    第六話のモリアーティでは、これまでの話を読み返したくなるようにできてるので、一度に読んでしまうことをおすすめする。

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    2026年03月02日
  • アリス殺し

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    アリス殺し…のような。
    名探偵アリス…のような。

    『不思議の国のアリス』のことを知らないので、新しいキャラが登場する度に、画像検索した…

    夢と現実の世界の交差。
    何とか読み切ることができた。

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    2026年02月26日
  • 玩具修理者

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    ネタバレ

    ホラーというより、怪奇小説とSF小説っぽい。個人的には二つ目の「酔歩する男」の方がおもしろかった。

    表題の玩具修理者は、生物と非生物の対比が意図的に歪められている。修理可能性は両者にとって等しく魔法的で、生物の定義を揺らがせる提示としては説得力に欠けており、不気味さの基盤としては弱いと感じた。

    酔歩する男では、眠るごとに意識の区切りがあって、未来に飛ぶと波動関数が収束し、過去に飛ぶと波動関数が発散してしまう。時間軸を失って、人生が何一つ確定されなくなってしまった小竹田。収束させる能力が壊れて、不確定な世界に怯える血沼。単なるタイムスリップじゃなくて、認識する世界が波状のまま定まらない感じが

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    2026年02月11日
  • 玩具修理者

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    表題作の「玩具修理者」よりも、個人的には「酔歩する男」の方が面白かった。
    「玩具修理者」はなんかよく分からないうちに終わったという感じ。でも嫌いじゃない。
    「酔歩する男」は途中冗長さは感じたけど、ああいう古典SFっぽい世界観や展開は好き。

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    2026年01月26日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    グロ描写が苦手な人にはオススメしません。
    私はグロ描写のある本は初めてで、かつ、グロ描写があるのを知らずに読みましたが、最後まで読めました。

    とにかく広山先生が途中からめちゃくちゃムカつきます!!
    田畑助教にめちゃくちゃにスカッと言い返してほしかったし、上下関係逆の立場になってやり返して欲しかったーーー!
    不思議の国で首ちょん切るグロ描写なくていいから、とにかく田畑助教に地球でスカッと言い返す、やり返す機会をあげて欲しかった!!!!

    色々とええええ?!みたいな展開でした。
    特にビルとのセリフが言葉遊びみたいで楽しかったです!
    ビルが貝を食べた時以外は可愛くてビルかお気に入りでした!なのに死

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    2026年01月22日
  • アリス殺し

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    不思議の国のアリスがテーマの頭のおかしくなりそうな展開が続いていくのだが、それでもミステリー的に事件が起こり解決していくのはベター。ただどんでん返し要素が特に目を引いた。想像を覆してくれた点は見事

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    2026年01月12日
  • アリス殺し

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    会話が多くて読みやすかったが、会話の内容が意味不明すぎて頭おかしくなるかと思って何度か諦めかけたが読み切ることができた。
    なんとも不思議な世界だった。
    不思議の国のアリスの原作を見聞きしたことがないので余計かもしれない。
    不思議ながらも、表現は暴力的で読みごたえがあったが、イマイチ感情移入できなかった。

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    2026年01月10日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    癖になりそうな面白さ。
    独特の読後感。ミステリというより世界観が面白い。現実と夢の境目が薄くなることも、不思議の国が現実で地球が夢でという転換も、どこか夢遊病に近いそそられる体験だった。ミステリとしても配役のミスリードを素直に読んでいて気づかなかった。犯人が死刑になるシーン、単純な言葉で子供が行ってるような残虐性が描かれていて不気味だった。殺伐としてるのに、設定やキャラのバカな掛け合いがクセになる味を出してた。最後地球という夢が終わるところも、まるで夢から覚めたような終わり方で好み。この物語自体も仮想世界の1つなのかもと、寝ぼけ眼に思わされた不思議な読後感で、後を引く。言葉にしきれない奇妙な世

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    2026年01月08日
  • アリス殺し

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    再読・三読した方がいいかも
    あと、本家の不思議の国のアリスも読み返した方が。
    白兎とかチェシャ猫とか女王やトランプの兵隊はなんとなく覚えてるけど、「スナークはプージャムだった」て言われても…「んー?」と首を傾げるしかなかった。

    超初期から伏線は張られているしミスリードも巧妙だし、ミステリとしての面白さはあるけれど
    アリスの世界へのリスペクトか、あべこべな会話や食い違いの連発は…本家を読み返したら気持ちよくなるのかな。

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    2025年12月09日
  • 人獣細工

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    3つの話に構成されていた小説。
    1章が人の臓器が豚の臓器に移植されいていく話。
    2章 吸血鬼と戦う話。
    3章 呪いの本の真相を辿る話。

    よく分からなかった。この3つの話に共通点はない。テーマが思ったより難しい。でも考えとしては面白かった。

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    2025年12月03日
  • 大きな森の小さな密室

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    ネタバレ

    色々と引き出しの多い作家さんですね。飛び抜けた物はないけど色んな種類の楽しめるミステリが書けるのは良いですね。登場人物たちも個性的で楽しめる。「バカミス」って作品でも本を投げつけるような作品ではなく、笑ってしまうような作品でいいですね。軽く読むにはちょうどいい感じ。古典とか固い本を読んだ後に気分を変えるにはいい。他の作品も読んでみたいな(笑)

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    2025年11月30日
  • 人獣細工

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    【短評】
    早逝の天才・小林泰三によるホラー短編集。
    昔々『酔歩する男』という作品に大層感銘を受けたことを良く覚えている。本作を読んでも感じたが、この人の作品には「自己認識」という領域に対する偏執的とも言える関心が垣間見える。
    「私とは何か?」「私は本当に正しいのか?」「私に作用するものとは?」
    異なるアプローチに基づくスタンドアロンな作品達の根底に、何故だか同じ衝動を感じさせるのは穿ち過ぎというものだろうか。短編集は各話の好き嫌いが発生するため、総合的な点数が伸び悩む傾向にあるが、トリを飾る『本』は図抜けた傑作だと感じた。この一本に出会えただけでも手に取った価値は十二分にあろう。

    ①人獣細工

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    2025年11月22日
  • 人獣細工

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    ネタバレ

    「テセウスの船」は知ってるだろうか。

    古代ギリシャの伝説で、英雄テセウスが使った船にまつわる話。

    老朽化した船の木材を次々と新しいものに交換していき、長い年月をかけて最終的にすべての木材が新しくなったとする。

    このとき、「この船は本当にテセウスが乗っていた船と言えるのか?」という疑問が生じたことに由来する。

    さて、これが人に行われたのが本書だ。

    とある少女が臓器移植の専門医である父に、長い年月をかけて豚の細胞を移植し続けた。

    少女:夕霞は先天性の病気で生まれた時から多くの臓器に血管があり、赤ん坊の頃から臓器移植のを繰り返して生き延びてきたと説明されている。

    心臓、腎臓、肝臓から始

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    2025年11月22日