小林泰三のレビュー一覧

  • アリス殺し

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    ネタバレ

    癖になりそうな面白さ。
    独特の読後感。ミステリというより世界観が面白い。現実と夢の境目が薄くなることも、不思議の国が現実で地球が夢でという転換も、どこか夢遊病に近いそそられる体験だった。ミステリとしても配役のミスリードを素直に読んでいて気づかなかった。犯人が死刑になるシーン、単純な言葉で子供が行ってるような残虐性が描かれていて不気味だった。殺伐としてるのに、設定やキャラのバカな掛け合いがクセになる味を出してた。最後地球という夢が終わるところも、まるで夢から覚めたような終わり方で好み。この物語自体も仮想世界の1つなのかもと、寝ぼけ眼に思わされた不思議な読後感で、後を引く。言葉にしきれない奇妙な世

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    2026年01月08日
  • アリス殺し

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    再読・三読した方がいいかも
    あと、本家の不思議の国のアリスも読み返した方が。
    白兎とかチェシャ猫とか女王やトランプの兵隊はなんとなく覚えてるけど、「スナークはプージャムだった」て言われても…「んー?」と首を傾げるしかなかった。

    超初期から伏線は張られているしミスリードも巧妙だし、ミステリとしての面白さはあるけれど
    アリスの世界へのリスペクトか、あべこべな会話や食い違いの連発は…本家を読み返したら気持ちよくなるのかな。

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    2025年12月09日
  • 人獣細工

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    3つの話に構成されていた小説。
    1章が人の臓器が豚の臓器に移植されいていく話。
    2章 吸血鬼と戦う話。
    3章 呪いの本の真相を辿る話。

    よく分からなかった。この3つの話に共通点はない。テーマが思ったより難しい。でも考えとしては面白かった。

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    2025年12月03日
  • 大きな森の小さな密室

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    ネタバレ

    色々と引き出しの多い作家さんですね。飛び抜けた物はないけど色んな種類の楽しめるミステリが書けるのは良いですね。登場人物たちも個性的で楽しめる。「バカミス」って作品でも本を投げつけるような作品ではなく、笑ってしまうような作品でいいですね。軽く読むにはちょうどいい感じ。古典とか固い本を読んだ後に気分を変えるにはいい。他の作品も読んでみたいな(笑)

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    2025年11月30日
  • 人獣細工

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    【短評】
    早逝の天才・小林泰三によるホラー短編集。
    昔々『酔歩する男』という作品に大層感銘を受けたことを良く覚えている。本作を読んでも感じたが、この人の作品には「自己認識」という領域に対する偏執的とも言える関心が垣間見える。
    「私とは何か?」「私は本当に正しいのか?」「私に作用するものとは?」
    異なるアプローチに基づくスタンドアロンな作品達の根底に、何故だか同じ衝動を感じさせるのは穿ち過ぎというものだろうか。短編集は各話の好き嫌いが発生するため、総合的な点数が伸び悩む傾向にあるが、トリを飾る『本』は図抜けた傑作だと感じた。この一本に出会えただけでも手に取った価値は十二分にあろう。

    ①人獣細工

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    2025年11月22日
  • 人獣細工

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    ネタバレ

    「テセウスの船」は知ってるだろうか。

    古代ギリシャの伝説で、英雄テセウスが使った船にまつわる話。

    老朽化した船の木材を次々と新しいものに交換していき、長い年月をかけて最終的にすべての木材が新しくなったとする。

    このとき、「この船は本当にテセウスが乗っていた船と言えるのか?」という疑問が生じたことに由来する。

    さて、これが人に行われたのが本書だ。

    とある少女が臓器移植の専門医である父に、長い年月をかけて豚の細胞を移植し続けた。

    少女:夕霞は先天性の病気で生まれた時から多くの臓器に血管があり、赤ん坊の頃から臓器移植のを繰り返して生き延びてきたと説明されている。

    心臓、腎臓、肝臓から始

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    2025年11月22日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    不思議の国の混沌とした脳が理解を放棄する会話が好み。
    処刑の場面が不思議の国の登場人物の陽気さがとても効いていて、かえって不気味に感じた。

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    2025年11月17日
  • AΩ 超空想科学怪奇譚

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    ネタバレ

    はじめから終盤までずっとドロドロぐろぐろした描写が続き、時々気分が悪くなりながらも、先の読めない展開が面白く一息に読み終えてしまった。生態のまったく異なる地球外生命体と心が通い合っていく場面がよかった。

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    2025年11月16日
  • アリス殺し

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    不思議な感覚で面白く読めました。
    夢と現実が交差して展開が楽しみになる
    ときどきグロい描写が効いてる

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    2025年11月11日
  • 忌憶

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    【2025年135冊目】
    やることなすこと全て上手く行かない男。男を断ち切ろうとした結果、腹話術に妄執する男に囚われる女。記憶障害を抱えながら生きる男。記憶に纏わる三つの連作短編集!

    ホラーというよりもSFみが強い物語たち。文体も不思議なものが多く、最初の方はお酒が入った状態で読んでいたので、余計に混乱しながら読んでいました苦笑

    どのお話も不思議でしたが、一番最後が一番好きでした。何も解決してないし、わからないまま闇の中って感じでしたが、まさに登場人物と同じ状態に陥っていった感じでした。

    現実と虚構の中を彷徨いたいときにおすすめです(?)

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    2025年11月09日
  • 家に棲むもの

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    まだまだ続く、故・小林泰三の角川ホラー作品新装版!本書は、表題作を含む7篇が収録された短篇集となっている。

    収録作品は以下のとおり。
    『家に棲むもの』
    『食性』
    『五人目の告白』
    『肉』
    『森の中の少女』
    『魔女の家』
    『お祖父ちゃんの絵』

    著者お得意の吐き気を催す(誉め言葉)肉々しい(?)筆致と、ラストで「あっ」と言わせ、「ゾワッ」とさせる構成は相変わらず。(「驚愕のラスト7連発!!」の帯キャッチコピーは伊達じゃない!)

    とまあ、どの話も楽しめはしたのだが、著者の他の作品と比較すると少々刺激不足で、記憶に刻まれるような作品には出会えなかった。

    一番良かったのは、やはり表題作の『家に棲

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    2025年10月25日
  • 完全・犯罪

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    文体は読みやすく、ページ数も多くないので、さらっと読める。
    連作短編集で、どれも少しブラックで不思議なお話。
    スッキリとした論理や解決が好きな方は、少し物足りないかもしれない。

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    2025年10月20日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    『不思議の国のアリス』に登場するキャラを下敷きに、原作の破天荒さとナンセンスに脈絡の不明な会話などもしっかりオマージュ。半分は工学部の研究室が舞台ということも超嬉しい。これは工学系のラボ所属経験のある人が書いてるなと確信して調べたら、やっぱり著者は工学部出身なのネ(^^) メルヘンと残虐趣味を組み合わせ、ファンタジィ一歩手前の綱渡り的な本格ミステリ。力技2発にシビれた。

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    2025年10月15日
  • アリス殺し

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    そうか、バンダースナッチは僕が思っていたよりもとても速かったんだ。
    だったら、仕方ないね。

    ・『不思議の国のアリス』の特徴からこの作品を否定するのはちょっと違うかな〜と。

    ・井森くんとビルが好きだった
    『クララ殺し』では主人公らしい、、

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    2025年10月08日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    【2025年119冊目】
    ある日妻が芸術に目覚めた。絵画?彫刻?陶芸?どれにも当てはまらないらしい、百舌鳥魔先生に出会って「芸術」を知ったのだという。やがて妻は飼っている魚を生きたまま部分切除するなど、常軌を逸した行動を始めて――表題作「百舌鳥魔先生のアトリエ」を含む7作の短編集。

    「ショクゴス」と「首なし」は比較的理解できて面白かったのですが、「兆」からちょっと様相が変わっていき、「朱雀の池」と「試作品三号」はちょっと理解するのが難しかったです。

    「密やかな趣味」はひたすらにグロい、でも最後の一文で「えっ、どっち?」と思わされる面白さがありました。「百舌鳥魔先生のアトリエ」はメリーバッド

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    2025年09月28日
  • 玩具修理者

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    「玩具修理者』
    第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞したデビュー短編集。
    ホラー小説として紹介されますが、単なる恐怖譚に収まらない、不条理で寓話的な世界が広がっています。
    冷静で冷酷、どこか禅問答めいた雰囲気すら漂い、読み手をじわじわと追い詰める。
    ホラーという括りでは説明しきれない不思議な読後感が残りました。
    とりわけラストの収め方が好みで奇妙な納得と戦慄が同居します。 
    クトゥルー神話的存在の名前を、あえて ひらがな表記 で使われているようです。よほど好きでないとわからないかも。

    『酔歩する男』
    会話劇のような形で進みながら、登場人物たちが心理的に追い詰められていく短編。
    ホラー小説であ

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    2025年09月22日
  • 人獣細工

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    ネタバレ

    人獣細工。人体実験の末に生まれた愛も何もないオモチャのような存在。吸血狩り。吸血鬼だと思っていたけど本当はただの人間だったのでは?ともとれるこの2作はラストの「本」に関しては読みづらく、何が書きたいのかもわからないまま本を閉じた。

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    2025年09月22日
  • 玩具修理者

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    玩具修理者、いや〜なグロさが良かった。
    酔歩する男、難しい……。でも、意味のわからない悪夢をずっと見続けてるような不快感があって、玩具修理者とは別ベクトルで怖くて良かった。

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    2025年09月20日
  • クララ殺し

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    前回ほどは…
    やはり複雑な設定とトリックに頭がこんがらがる…個人的にはオチ含め「アリス殺し」のほうが好き
    最初は苛立つくらいだった会話のテンポも段々と癖になり、ビルが可愛くなってくる。ずっとバカっぽく頑張ってて、とてもいいキャラだなって思う。

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    2025年09月17日
  • 大きな森の小さな密室

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    ミステリーには様々なトリックのジャンルがありますが、トリック毎の短編集。
    トリックを際立たせるためだとは思うのですが、一つ一つの話がとんがっている感じでした。
    小説を読んでいるというよりは、ドリフターズのコントを見ているような感じ。

    短編だから、話によっては結構無理やりな展開に感じることもありましたけれど、トリックの違いを感じられたのは面白かったです。

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    2025年09月11日