小林泰三のレビュー一覧

  • 海を見る人

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    知り合いが「ハードSF読みたいならこの短編いいよ」と薦めてきた一冊。
    様々な舞台や設定を元に生み出された短編集。一つ一つはまったく別物のように見せながら、最終的には一つに収斂していくという、よくあるパターンのひとつです。大好物です。

    読み口はあっさりしていますが、分類はかなりのハードSF。実際に各短編に出てくる数値を計算してみると、かなり数式に忠実に世界が構築されていることが分かります。その徹底振りから著者が生粋の変態であることが伺えます。
    関数電卓を片手に計算しながら読むと色々わかって面白いと思います。もちろんそこらへんを意識しないでも特に問題なく物語として読んでいけるのが、この本のウリで

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    2015年04月10日
  • セピア色の凄惨

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    奇妙でどこかねじくれた世界。「レイ」を探す女性と探偵。
    後味の悪い話って基本的に苦手なのですが、なんかこの話の主人公たちにはそいうものを感じないんだよなあ。
    なんでそうなる?! と思うことはあっても、恐怖するというより笑ってしまう。
    その独特さも小林泰三の持ち味だと思うんだけど。グロさと共存する可笑しさ。笑えないけど笑える。やっぱり小林さん好きだ。

    「ものぐさ」は、読んでてイライラするけどこういう考えって自分でも無意識にしてるなあ、とちょっと反省した。
    「自分が行動できないこと」を棚にあげて勝手に誰かに期待して勝手に絶望して、勝手に憤る。
    ちょっとせつなくなりました。

    あんまり後味が悪くな

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    2010年04月21日
  • 脳髄工場

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    面白いテーマがよく練られていて、昔の「世にも奇妙な物語」にありそうな短編の数々。
    読みやすいと思います。

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    2010年01月12日
  • 目を擦る女

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    「わたしが目を覚まさないように気をつけて」隣室に棲む土気色の肌の女は言った。指の付け根で目を擦りながら――この世界すべてを夢見ているという女の恐怖を描いた表題作、物理的に実行不可能な密室殺人を解明する驚天動地の推理劇「超限探偵?煤v、無数の算盤計算によって構築された仮想世界の陥そう「予め決定されている明日」ほか、冷徹な論理と呪われた奇想が時空間に仕掛ける邪悪な七つの罠。(裏表紙より)

    宇宙船クラーク号乗組員・西山下腕彦はドッキングした有人基地A3の内部で頭部を切り離された五人の男女の死体を見つける。その中には喧嘩別れしたままの頭角河子がいたのだ。「脳食い」
    空から吹く風の正体に興味を馳せてい

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    2009年10月04日
  • 臓物大展覧会

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    グロな話はは嫌いだが、それを
    外してもなかなか面白かった。
    いわゆる奇妙な味の短編集かな
    世にも奇妙なで実写化できそうな
    作品もあった。

    個人的に良かったのは
    透明女
    ホロ ←これが1番良かった
    釣り人
    造られしもの
    悪魔の不在証明

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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    ■内容(「BOOK」データベースより)
    犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。健全な脳内環境を整えられることが証明され、いつしかそれは一般市民にも普及していった。両親、友達、周囲が「人工脳髄」を装着していく中で自由意志にこだわり、装着を拒んできた少年に待ち受ける運命とは?人間に潜む深層を鋭く抉った表題作他、日常から宇宙までを舞台に、ホラー短編の名手が紡ぐ怪異と論理の競演。

    ■感想
    表題の脳髄工場は途中まではものすごく面白かったんだけど、最後がしょぼーんでした。
    あとクトゥルフはぜんぜんわからないから、C市のアレはぽかーんとしてしもうた…。

    ただややがっかりだったのがこの2作品てだけで、他

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    2009年10月04日
  • 忌憶

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    子供のころ、蟻を潰して喜んでた人が読めばまぁたのしいかと思う。

    邪悪というか黒い世界観を理詰めで構築してくれるのは個人的には好み。そうすることでより一層、逃げ場の無さの恐怖を増幅してくれていると思う。
    個人的には3話目が好み。メメントにインスピレーションを受けて書かれてたもののなかでも相当レベルが高い部類じゃないかと思う。流石、小林泰三先生!!

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    2009年10月04日
  • 忌憶

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    素敵。記憶なんていつもギリギリ。年を重ねれば重ねるほど、うっすらぼんやりとしてゆく。
    そんな中にいつ狂気が入り込んでくるなんて誰にでもありうる。その一人になるかもしれない期待・・不安・・恐・
    常に私達は壁ぎわにいるのだ。

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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    好きです。えぇ〜脳髄つけてよ。自分にも。長い物には巻かれて暮らしてますので大丈夫。
    父親みたいな描写はさすがに怖いけど。やはり長編より短編が好きなのです。

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    2009年10月04日
  • 忌憶

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    「奇憶」「器憶」「キ憶(キは土遍に危)」の3作品を収録。
    連作短編小説と銘打ってますが、繋がりはほとんどないのでどこからでも読めます。以下、それぞれの感想↓

    『奇憶』
    直人のダメ人間描写っぷりが素晴しい。こんな風になる前にちゃんとしよう、と決意させてくれる。
    平行世界についての説明が詳しくなされている事により、ただの不思議で怖い体験ではなくなり、論理立てられたこの世の真理として誰もが巻き込まれる可能性のある怖さ、となっている。
    「ショゴス」「シュレディンガーの猫」「ブラックホール」などの単語に反応できる人は読むと良いと思う。

    『器憶』
    「腹話術師」と「腹話術人形」の話。
    とくればある程度予

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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    表題作を含むSF・ホラー11作品を収録。
    SFとホラーってもの凄く良く似合うよなぁ、と「綺麗な子」を読んで思った。
    「停留所まで」「アルデバランから来た男」の様なテンポの良い短くトリッキーな話を私は好む。
    「影の国」「声」「タルトはいかが?」は終わらせ方が良いな、と思った。特に「タルトはいかが?」のラスト一文はこれ以外に有り得ないだろう、といった感じ。

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    2009年10月04日
  • 忌憶

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     小林泰三の最新単行本です。三編の短編からなる単行本です。
     奇妙な記憶に悩まされる男の物語『奇憶』
     腹話術の人形を購入した男の物語『器憶』
     前向性健忘症に罹患した男の物語『キ憶』
     この三編はいずれも人間の記憶に焦点を当てた物語で、いずれも奇怪な味が印象的な作品です。三編には登場人物のつながりという意味で、関連性はありますが、それが何か一つの大きな流れとなっている訳ではないですね。
     今作でもクトゥルフ関連の単語が出てきます。『ショゴス』ですね^^

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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     相変わらずいやーな感じの作品が並んでいるところが素晴らしいですね。
     ですが、特筆すべきは、そうした「いやーな感じ」はあんまりない『C市』という作品。
     これまでの作品でもクトルゥフ神話に対する傾倒を見せていた作者が、真っ正面からクトルゥフ神話に挑んだ作品で、ホントイイ!大好きです。本作は中編ですが、小林氏にはいつか長編のクトルゥフ物をやって欲しいなあと思います。

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    2009年10月04日
  • 玩具修理者

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    玩具修理者
    描写がグロいな〜と思いながらも、ラストの落ちが好きだった

    酔歩する男
    すごい、よくこんなこと思いつくなぁと感心してしまう。
    かなり難しくて置いていかれそうにもなりながら必死に読んだけど自分の脳みそでもギリ面白いと感じられた!良かった!
    SFはいいなぁ

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    2026年08月13日
  • アリス殺し

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    これはかなりどんでん返しです。
    しかも完全に忘れてました。やられました。
    グロい描写があるので少し苦手に感じましたが、アリスのメルヘンな世界観のおかげでマシに感じましたが、やはりグロかったです。
    スッキリとする終わり方ではなかったですが〇〇殺しはシリーズになっているようなのでもしかしたら繋がりがあるのかもしれません。
    この本単体でもしっかり面白かったです。

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    2026年08月10日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    ホラー短編集ということで手に取ったけど、前半のお話は思っていたようなホラーではなかった。

    シュマシラはしっかり怖くて面白かった。
    タイトルになっている、7つのカップは、ちょっとうるっとくるお話でこういう話も好きだった。

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    2026年08月09日
  • 此方より 小林泰三未収録短編集

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    角川ホラー文庫からこの表紙で出ているので「ホラーの短編集」だと誤認していたのですが、実態は小林泰三らしく、ホラー、SF、ミステリー、なんでもありの賑やか短編集でした。

    仕掛けとオチの奇抜さは大前提として、例えば「大いなる種族」で二人がしれっと恋仲になるあたりの軽やかさ(軽やかさ?)が読んでて微笑ましい。こういうの大好き。

    短編集なのに700ページのボリューム感。満足。

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    2026年08月09日
  • 此方より 小林泰三未収録短編集

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    クトゥルフモチーフのやつは元ネタがあんまりわからん。わからんくても楽しめます。個人的には「自分霊」「シミュレーション仮説」が好きです。

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    2026年08月04日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    【玩具修理者】
    ラスト三行で鳥肌がたった。キレのある終わり方がすごく好み。
    【D-ブリッジ・テープ】
    思わず顔を顰めてしまうシーンはあるけれどホラーよりは愛と復讐の物語という印象。
    【白い部屋で月の歌を】
    美しく丁寧な文体でありながら要所要所で人間の悍ましさを感じさせる。主人公の正体がなんであろうとこのラストシーンの先には希望が待ち受けていてほしいと願ってしまう。
    【お見世出し】
    舞妓独特の語り口が徐々にじっとりとした恐怖を引き出していく正統派ホラー。
    【余は如何にして服部ヒロシとなりしか】
    痛みと性が入り混じる不快な描写に対する生理的嫌悪感を抱えたまま何とか読み切った…。

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    2026年08月03日
  • 玩具修理者

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    ネタバレ

    「玩具修理者」姉の顔はどこまでが修理されたのか、弟は本当に弟なのか…なにより玩具修理者とは何なのか…。
    「酔歩する男」当たり前の日常が見知らぬ親友との出会いで崩壊していく。SFホラーというのかな。眠ったら次はどの日に目覚めるのか、数多の分岐点から広がる世界は無限にあるのか…。
    どちらも不穏な疑問を残して終わっていく余韻強めのお話だった。面白かった。

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    2026年07月20日