小林泰三のレビュー一覧

  • 人獣細工
    日常から少しずつおかしくなっていく様。

    伊藤潤二好きなら、たまらない世界観。

    舞台には常にどす黒い空気が漂っている。
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。
    地球上のすべての生物がウイルスに感染し、いずれ誰もがゾンビ……活性化遺体になる世界。
    ある細胞活性化研究者が、先端的な重大発表を控える中密室でゾンビ化するという事件が発生する。彼はいつ死に、どのようにゾンビになったのか。
    取り調べが行われる現場に、探偵・八つ頭瑠璃が現れ、その謎に迫る。


    死んだら...続きを読む
  • アリス殺し
    小林泰三さん初読みの『アリス殺し』の概要と感想になります。

    概要です。
    栗栖川有栖は不思議の国の夢を見る。それは妙にリアルだが苛立つ展開に目覚めはいつも最悪な気分であった。しかし、ある日に起きた事件を機に不思議の国の夢と現実がリンクしていると分かり、連続殺人の真犯人探しに奔走する。

    感想です。
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  • アリス殺し
    私ってホンモノ?実は別の世界のホンモノの私のアバター2号で、傷ついても消えちゃってもどうでもいい存在だったりして。
    でも、私は今こんなに痛いのに。

    前半は登場人物の会話が回りくどくて読むのが辛かった。でも、アリスの世界の人だからそういう話し方なのかも。
    読み進めるうちに事件は過激になって、どきどき...続きを読む
  • 人造救世主
    SFアクションホラー。
    小林泰三さんの作品なので、当然グロ。
    基本的にアクションものは苦手だが、これは普通に好き。
    好きなSF要素と、軽めの会話で読みやすい。
    シリーズものということで、まだまだ序章か。
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集
    小野不由美と山白朝子は既読でした。
    私は影牢よりこっちが好きでした(向こうも面白かったけど)。好きな作家さんばかりだし、作品によってガラッと雰囲気が変わり面白いです。
    特に辻村深月「七つのカップ」は短いながら印象に残るお話でした。
  • 玩具修理者
    喫茶店での衝撃のやりとり。
    壊れたものは決して治らない。

    タイムトラベルする話は難しい。
    何が正解なのか、頭が混乱する。
    もう少し読解力がほしい。
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2
    後半になるにつれ、インパクトは抑えてられていってる気がする。ただ、受賞作をまとめて読める意義は大きいと思う。収録作品は含めた本はほぼ絶版だし。未収録作品があるようなので、短編全集としていつか再刊してください。ついでに大賞受賞作全集もお願いします。
  • 安楽探偵
    面白いけど、読後は、いまいちスッキリする感じがなくて、奥歯にものが挟まっ手とらないような気持ちになる。どうしてか?はよくわからない。なんもなく謎や背景が解明されないあいまいさが自分には合わなかったかなと思う。
  • AΩ 超空想科学怪奇譚
    ウルトラマンの話かと思いきや・・・

    本作を読む前に我孫子武丸の『修羅の家』を読み、精神的にダメージを受けた後に本作を手にかけたところ、普段乗り物酔いしないのですが高速バスで少し具合が悪くなりました。
    それが冒頭の微候でした:飛行機事故にあった夫の遺体を確認する為に妻の沙織は遺体のある公民館へ向かう...続きを読む
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    なぜこの本を予約したのかさっぱり思い出せません。ともかく読んでしまう。
    1993年角川ホラー文庫創設。そこから30年あまりの作品の中から精選収録のアンソロジー。
    竹本建治「恐怖」1983
    小松左京「骨」1972
     SFっぽさあり
    宇佐美まこと「夏休みの計画」2017
     新しいなって思う
    坂東眞砂子「...続きを読む
  • 人外サーカス
    サーカスに偽装し吸血鬼狩りをするコンソーシアムに間違われて吸血鬼の集団に襲われた貧乏サーカス団。

    手に汗握る展開で半ばからは一気読みだった。
  • セピア色の凄惨
    めんどくさがりの女が自分に似てて、人ごとではないと思った。面白かったけど、最後が夢オチ的なハ?という感じの終わり方だった。
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1
    表紙のインパクトにつられて読みました。
    有名な「玩具修理者」が読めたのが嬉しかった。
    純粋にホラーっぽく怖かったのは「お見世出し」かなあ。
    「余は如何にして〜」は、生理的に嫌な感じ。
  • ティンカー・ベル殺し
    ものすごくバタバタと人が消えていった…

    犯人は分かってるのに何のための調査??と思いながら読み進めていましたが、…ティンカー・ベルだけは理由がある普通の?犯行でした。
    ラストも、どうまとまるのか?と思いましたが、うまいこと悪い人は悪い目にあっていたので、まあ…スッキリ…

    でも、ちょっとグロか...続きを読む
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年
    人間がエイリアン的なものにひっそりと侵略された話の「侵略の時」。
    カルトホラーチックな感じの「イチゴンさん」。
    怖い話で出てくる。メリーさんとテケテケ等のお化けたちが戦う話「メリイさん」。
    人間が人間を踊り食いとかする「食用人」これらの話が面白かった!
  • 人獣細工
    「玩具修理屋」が許容できた人ならなんとか読み進められる作品だと思った。というのも作者さんの作品は小説を読みなれていない人に(特にホラー作=幽霊がでると思っている人)にはかなりキツイと思う。
    かくいう自分もホラー通ぶっているけれど、まあまあ「つらいなあ」と思いながら読んだし、作者さんの意図はぜんぜん読...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    角川ホラー文庫ベストセレクションのアンソロジー。第二弾の「恐怖」の方を先に読んでたけどこれが第一弾。
    綾辻行人「再生」鈴木光司「夢の島クルーズ」は既読でした。「再生」すごく久々に読んだけどやっぱり最高だな…。初読のなかでお気に入りは今邑彩「鳥の巣」山荘で出会った女性と主人公の会話が進むほどに不穏さが...続きを読む
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集
    2010年代の発表作を中心に選ばれた現代ホラー短編7選
    小野不由美、山白朝子、恒川光太郎、小林泰三、澤村伊智、岩井志麻子、辻村深月のラインナップに期待して読み進めましたが・・・
    ホラーよりファンタジーな感覚の作品が多かったです。
    ちょっと怖かったのは小野不由美と澤村伊智(さすが!)かな??
    辻村深月...続きを読む
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集
    「子供を沈める」
    いじめを苦にして自殺した被害者が、4人の加害者の子どもに生まれ変わってくるというお話。

    被害者は、加害者の子どもに生まれ変わって何がしたかったのだろうか。初めは復讐なのかと思っていたが、最後の加害者が、他の3人の(加害者の子達)分まであなたを愛すると伝えると、微笑みを返したという...続きを読む