小林泰三のレビュー一覧

  • 臓物大展覧会

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    グロな話はは嫌いだが、それを
    外してもなかなか面白かった。
    いわゆる奇妙な味の短編集かな
    世にも奇妙なで実写化できそうな
    作品もあった。

    個人的に良かったのは
    透明女
    ホロ ←これが1番良かった
    釣り人
    造られしもの
    悪魔の不在証明

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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    ■内容(「BOOK」データベースより)
    犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。健全な脳内環境を整えられることが証明され、いつしかそれは一般市民にも普及していった。両親、友達、周囲が「人工脳髄」を装着していく中で自由意志にこだわり、装着を拒んできた少年に待ち受ける運命とは?人間に潜む深層を鋭く抉った表題作他、日常から宇宙までを舞台に、ホラー短編の名手が紡ぐ怪異と論理の競演。

    ■感想
    表題の脳髄工場は途中まではものすごく面白かったんだけど、最後がしょぼーんでした。
    あとクトゥルフはぜんぜんわからないから、C市のアレはぽかーんとしてしもうた…。

    ただややがっかりだったのがこの2作品てだけで、他

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    2009年10月04日
  • 忌憶

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    子供のころ、蟻を潰して喜んでた人が読めばまぁたのしいかと思う。

    邪悪というか黒い世界観を理詰めで構築してくれるのは個人的には好み。そうすることでより一層、逃げ場の無さの恐怖を増幅してくれていると思う。
    個人的には3話目が好み。メメントにインスピレーションを受けて書かれてたもののなかでも相当レベルが高い部類じゃないかと思う。流石、小林泰三先生!!

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    2009年10月04日
  • 忌憶

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    素敵。記憶なんていつもギリギリ。年を重ねれば重ねるほど、うっすらぼんやりとしてゆく。
    そんな中にいつ狂気が入り込んでくるなんて誰にでもありうる。その一人になるかもしれない期待・・不安・・恐・
    常に私達は壁ぎわにいるのだ。

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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    好きです。えぇ〜脳髄つけてよ。自分にも。長い物には巻かれて暮らしてますので大丈夫。
    父親みたいな描写はさすがに怖いけど。やはり長編より短編が好きなのです。

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    2009年10月04日
  • 忌憶

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    「奇憶」「器憶」「キ憶(キは土遍に危)」の3作品を収録。
    連作短編小説と銘打ってますが、繋がりはほとんどないのでどこからでも読めます。以下、それぞれの感想↓

    『奇憶』
    直人のダメ人間描写っぷりが素晴しい。こんな風になる前にちゃんとしよう、と決意させてくれる。
    平行世界についての説明が詳しくなされている事により、ただの不思議で怖い体験ではなくなり、論理立てられたこの世の真理として誰もが巻き込まれる可能性のある怖さ、となっている。
    「ショゴス」「シュレディンガーの猫」「ブラックホール」などの単語に反応できる人は読むと良いと思う。

    『器憶』
    「腹話術師」と「腹話術人形」の話。
    とくればある程度予

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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    表題作を含むSF・ホラー11作品を収録。
    SFとホラーってもの凄く良く似合うよなぁ、と「綺麗な子」を読んで思った。
    「停留所まで」「アルデバランから来た男」の様なテンポの良い短くトリッキーな話を私は好む。
    「影の国」「声」「タルトはいかが?」は終わらせ方が良いな、と思った。特に「タルトはいかが?」のラスト一文はこれ以外に有り得ないだろう、といった感じ。

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    2009年10月04日
  • 忌憶

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     小林泰三の最新単行本です。三編の短編からなる単行本です。
     奇妙な記憶に悩まされる男の物語『奇憶』
     腹話術の人形を購入した男の物語『器憶』
     前向性健忘症に罹患した男の物語『キ憶』
     この三編はいずれも人間の記憶に焦点を当てた物語で、いずれも奇怪な味が印象的な作品です。三編には登場人物のつながりという意味で、関連性はありますが、それが何か一つの大きな流れとなっている訳ではないですね。
     今作でもクトゥルフ関連の単語が出てきます。『ショゴス』ですね^^

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    2009年10月04日
  • 脳髄工場

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     相変わらずいやーな感じの作品が並んでいるところが素晴らしいですね。
     ですが、特筆すべきは、そうした「いやーな感じ」はあんまりない『C市』という作品。
     これまでの作品でもクトルゥフ神話に対する傾倒を見せていた作者が、真っ正面からクトルゥフ神話に挑んだ作品で、ホントイイ!大好きです。本作は中編ですが、小林氏にはいつか長編のクトルゥフ物をやって欲しいなあと思います。

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    2009年10月04日
  • アリス殺し

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    再読・三読した方がいいかも
    あと、本家の不思議の国のアリスも読み返した方が。
    白兎とかチェシャ猫とか女王やトランプの兵隊はなんとなく覚えてるけど、「スナークはプージャムだった」て言われても…「んー?」と首を傾げるしかなかった。

    超初期から伏線は張られているしミスリードも巧妙だし、ミステリとしての面白さはあるけれど
    アリスの世界へのリスペクトか、あべこべな会話や食い違いの連発は…本家を読み返したら気持ちよくなるのかな。

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    2025年12月09日
  • 人獣細工

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    3つの話に構成されていた小説。
    1章が人の臓器が豚の臓器に移植されいていく話。
    2章 吸血鬼と戦う話。
    3章 呪いの本の真相を辿る話。

    よく分からなかった。この3つの話に共通点はない。テーマが思ったより難しい。でも考えとしては面白かった。

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    2025年12月03日
  • 大きな森の小さな密室

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    ネタバレ

    色々と引き出しの多い作家さんですね。飛び抜けた物はないけど色んな種類の楽しめるミステリが書けるのは良いですね。登場人物たちも個性的で楽しめる。「バカミス」って作品でも本を投げつけるような作品ではなく、笑ってしまうような作品でいいですね。軽く読むにはちょうどいい感じ。古典とか固い本を読んだ後に気分を変えるにはいい。他の作品も読んでみたいな(笑)

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    2025年11月30日
  • 人獣細工

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    【短評】
    早逝の天才・小林泰三によるホラー短編集。
    昔々『酔歩する男』という作品に大層感銘を受けたことを良く覚えている。本作を読んでも感じたが、この人の作品には「自己認識」という領域に対する偏執的とも言える関心が垣間見える。
    「私とは何か?」「私は本当に正しいのか?」「私に作用するものとは?」
    異なるアプローチに基づくスタンドアロンな作品達の根底に、何故だか同じ衝動を感じさせるのは穿ち過ぎというものだろうか。短編集は各話の好き嫌いが発生するため、総合的な点数が伸び悩む傾向にあるが、トリを飾る『本』は図抜けた傑作だと感じた。この一本に出会えただけでも手に取った価値は十二分にあろう。

    ①人獣細工

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    2025年11月22日
  • 人獣細工

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    ネタバレ

    「テセウスの船」は知ってるだろうか。

    古代ギリシャの伝説で、英雄テセウスが使った船にまつわる話。

    老朽化した船の木材を次々と新しいものに交換していき、長い年月をかけて最終的にすべての木材が新しくなったとする。

    このとき、「この船は本当にテセウスが乗っていた船と言えるのか?」という疑問が生じたことに由来する。

    さて、これが人に行われたのが本書だ。

    とある少女が臓器移植の専門医である父に、長い年月をかけて豚の細胞を移植し続けた。

    少女:夕霞は先天性の病気で生まれた時から多くの臓器に血管があり、赤ん坊の頃から臓器移植のを繰り返して生き延びてきたと説明されている。

    心臓、腎臓、肝臓から始

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    2025年11月22日
  • アリス殺し

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    ネタバレ

    不思議の国の混沌とした脳が理解を放棄する会話が好み。
    処刑の場面が不思議の国の登場人物の陽気さがとても効いていて、かえって不気味に感じた。

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    2025年11月17日
  • AΩ 超空想科学怪奇譚

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    ネタバレ

    はじめから終盤までずっとドロドロぐろぐろした描写が続き、時々気分が悪くなりながらも、先の読めない展開が面白く一息に読み終えてしまった。生態のまったく異なる地球外生命体と心が通い合っていく場面がよかった。

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    2025年11月16日
  • アリス殺し

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    不思議な感覚で面白く読めました。
    夢と現実が交差して展開が楽しみになる
    ときどきグロい描写が効いてる

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    2025年11月11日
  • 忌憶

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    【2025年135冊目】
    やることなすこと全て上手く行かない男。男を断ち切ろうとした結果、腹話術に妄執する男に囚われる女。記憶障害を抱えながら生きる男。記憶に纏わる三つの連作短編集!

    ホラーというよりもSFみが強い物語たち。文体も不思議なものが多く、最初の方はお酒が入った状態で読んでいたので、余計に混乱しながら読んでいました苦笑

    どのお話も不思議でしたが、一番最後が一番好きでした。何も解決してないし、わからないまま闇の中って感じでしたが、まさに登場人物と同じ状態に陥っていった感じでした。

    現実と虚構の中を彷徨いたいときにおすすめです(?)

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    2025年11月09日
  • 家に棲むもの

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    まだまだ続く、故・小林泰三の角川ホラー作品新装版!本書は、表題作を含む7篇が収録された短篇集となっている。

    収録作品は以下のとおり。
    『家に棲むもの』
    『食性』
    『五人目の告白』
    『肉』
    『森の中の少女』
    『魔女の家』
    『お祖父ちゃんの絵』

    著者お得意の吐き気を催す(誉め言葉)肉々しい(?)筆致と、ラストで「あっ」と言わせ、「ゾワッ」とさせる構成は相変わらず。(「驚愕のラスト7連発!!」の帯キャッチコピーは伊達じゃない!)

    とまあ、どの話も楽しめはしたのだが、著者の他の作品と比較すると少々刺激不足で、記憶に刻まれるような作品には出会えなかった。

    一番良かったのは、やはり表題作の『家に棲

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    2025年10月25日
  • 完全・犯罪

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    文体は読みやすく、ページ数も多くないので、さらっと読める。
    連作短編集で、どれも少しブラックで不思議なお話。
    スッキリとした論理や解決が好きな方は、少し物足りないかもしれない。

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    2025年10月20日