小林泰三のレビュー一覧

  • SF JACK

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    いろんなジャンルのSFがある。
    楽しくてワクワクってよりも、ちょっと手を伸ばすのに躊躇してしまう怖さを含んでいるかのような。

    山田正紀著
    「別の世界は可能かもしれない」
    以降はそんな感じに思えた。

    宮部みゆき著
    「さよならの儀式」
    はホロってくる感動作

    夢枕獏著
    「陰態の家」
    有名で知ってはいたけど初読。読みやすいし、傀儡(くぐつ)屋の妖的な話に引き込まれる。

    新たな作家さんの発掘にもなったかな。

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    2016年05月11日
  • 幸せスイッチ

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    イヤミスならずイヤホラ。
    こんなにイライラさせられる話を次々に読むのはなかなか無いかと。
    一日で読めたし、ある意味すごいのかも。
    この作者は今まで読んだことなかったので、他のも気になるがこんなんが多いのかな~それなら…う~ん(ーー;)

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    2016年03月04日
  • 安楽探偵

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    どれも小林泰三らしいホラーの雰囲気がそこはかとなく漂ってて良い。気に入ったのは『ダイエット』と『食材』かな。この作家さんのことだから、どこかに何か仕掛けてくるに違いないと思いながら読んでましたがそうきたか!
    面白かったです。

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    2016年02月23日
  • 安楽探偵

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    奇妙な依頼ばかりを解決するものぐさの探偵を主人公にした連作短編集。

    理屈っぽい推理はあまり好みではない。

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    2016年02月21日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    「密やかな趣味」と「百舌鳥魔先生のアトリエ」は、いつもの?小林さんらしいグロっぽさで良かった。
    特に「密やかな~」は、完全にオチが分かりつつも、グロいのが書きたいだけなんじゃないかという、流れの不条理感が何とも言えなかった…

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    2015年11月02日
  • 天体の回転について

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    自分はこういうアイディア一点張りのハードSFを楽しめるほどハードなSFファンではないのかも。
    どうしても物語には楽しみが欲しい派。
    あと科学(宇宙)の見せる壮大とか荘厳な世界観が欲しい派。
    ということを改めて考えさせられた一冊。

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    2015年09月04日
  • 臓物大展覧会

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    "牙を剥いた八岐大蛇の顔が視野いっぱいに広がった。
    三人は目を瞑り絶叫した。
    いつまでも絶叫が続いた。
    三人とも、さすがにこれほど絶叫が続くのは妙だと思った。
    ついに息が続かず、絶叫が途絶える。
    ユリコは息継ぎをして、また絶叫を始めた。
    ブキチは恐る恐る目を開いた。
    目前三メートルのところに八岐大蛇の顔が迫っていた。
    だが、その位置からは前に進むことができないようだった。全身が激しく振動し、表皮が波打っている。
    「二人とも目を開けてください!さあ、逃げましょう!!」"[p.259_SRP]

    前半はけっこうぐろねちょと。

    「プロローグ」
    「透明女」
    「ホロ」
    「少女、ある

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    2015年08月27日
  • 幸せスイッチ

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    ネタバレ

    「怨霊」、Σに怒られる怨霊がなんだか可愛く思えてきて面白い。「哲学的ゾンビもしくはある青年の物語」、脳髄工場を思い出す。

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    2015年06月01日
  • 惨劇アルバム

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    ネタバレ

    これまた謎話。結局この美咲は七奈の空想?身ごもった七奈の病的具合がひどすぎ。どうしてこんなおかしな人が書けるんだろう(褒め言葉)

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    2015年05月21日
  • セピア色の凄惨

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    1つ1つの話は面白かったけど、全体の流れとしてみると、つながりがちょっと謎かなあ。めんどくさがりの女の話とか、偏狂的な人を書かせたら小林さんはすごいと思う。

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    2015年05月21日
  • 幸せスイッチ

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    小林泰三による光文社刊の「惨劇アルバム」「セピア色の凄惨」に続くブラック&ナンセンスな短編集。「怨霊」はメリーさんがジャンジーラ市にやって来る(ジャンジラ市って原発事故で封鎖されているんじゃないの?)「診断」は、母、春子さんの娘、アキちゃんが大変な事に!(どうなる?『あまちゃん』!)表題作「幸せスイッチ」は≪人の不幸は蜜の味≫。「哲学的ゾンビ もしくはある青年の物語」は作者自身の名作「酔歩する男」のセルフパロディ。小林独特のロジックで感情を刺激して嫌悪感を引き出す術は健在な全6話から成る短編集。

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    2015年05月10日
  • 目を擦る女

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    2015年、20冊目は小林泰三のSF(?)短編集。全七編。

    現在は入手困難な1冊。実際は数編差し替えて、同じくハヤカワ文庫から『見晴らしのいい密室』として出てるらしいです。自分はBOOK・OFFの¥108コーナーで入手。

    今回のお気に入りは「刻印」がベスト。SF的設定ではあるが、小難しい理論少な目で、普通にホラーの短編に納められてても通用すると思える作品。大オチは、らしさ全開。

    次いで表題作「目を擦る女」。コレもホラー短編集に納められてても通用しそうな感じ。

    「未公開実験」は、氏のコミカルな面が出てて好き。登場する四人の会話回しもイイ。理論的な部分は、正確には、半分も理解してないだろう

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    2015年04月16日
  • 忌憶

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    2015年15冊目は小林泰三の連作短編。

    「奇憶」
    何をやってもうまくいかない主人公、直人はつれづれなるままに幼少期の記憶を遡ってゆく。ソコには……。

    「器憶」
    直人の元恋人、博美。その現在の恋人が腹話術に没頭するあまりに陥ってしまったコトとは……。

    「土危(←変換できず)憶」
    直人の唯一の友人、田村二吉は「前向性健忘症」となり記憶をつなぎ留めるためノートを持ち歩いている。しかし、そこに書かれていたこととは……。

    最初の「奇憶」の登場人物をスピン・オフしたかのような連作短編。

    中身的には「土危憶」、オチは「器憶」で、個人的好みは並びの逆順かな。 どれも小林泰三的造りと世界観だが、「

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    2015年03月17日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    長らく絶版になっていた小林泰三の初期作品を含む傑作短編5編を再録、新たに2編の描き下ろしを加えたグロテスクホラー短編集は初球からいきなりストレート。
    南極での戦闘、地底に眠っていた生物、海百合っと読めば、≪その方面≫のファンならば、もうニヤリが止まらない第1話「ショグゴス」
    ファンサービスを兼ねた江戸川乱歩真っ青のエログロ描き下ろし短編の第2話「首なし」
    初期の短編で傑作の誉れ高い正統派ホラーの第3話「兆 KIZASI」
    大戦末期、京都が爆撃されなかった真の理由と、古都の守りを汚した事で祟りが現実になってしまった第4話「朱雀の池」
    小林ファンの為にあるエログロ&ブラックの極致!描き下ろし第5話

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    2015年11月04日
  • 忌憶

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    "二吉は頭に触れてみた。
    予想した激痛はなかった。
    ただ少し歪になっているような気がする。
    その時になって、膝の上にノートが置いてあることに気が付いた。
    表紙には、「重要!まず一ページ目から読むこと」と大きく赤字で書いてある。
    表紙を捲る。"[p.174_垝憶]

    「奇憶」
    「器憶」
    「垝憶」

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    2015年03月13日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    小林泰三の短篇集。傑作と名高い「兆」が目当てだったけど、他にもホラーかつSFチックな面白い短篇ばかりで楽しめた。お得意のクトゥルフ神話ネタとグロ描写は、今回も冴え渡っていた。

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    2015年02月26日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    久方ぶりのスプラッターぶりに、泰三らしさを感じてなぜか安心。目を背けたくなるような描写をしてくるよ、ホント。特に「密やかな趣味」はエグイ。もう読んでいられない。でも最後の肩透かしにはちょいと感心。

    オチのわかりやすい作品が多かった本書。正直、「朱雀の池」や「試作品三号」には失礼ながらやっつけ感すら感じてしまった。そんな中でのお気に入りは、やはり表題作。おぞましくて不愉快な物語は、印象に残るのに十分すぎるほど。うん、さすが小林泰三。

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    2015年01月18日
  • 天体の回転について

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    ネタバレ

    確か軌道エレベーターが話題になった時にいつか読もうと思ってWishlistに入れていた作品。小林泰三はどちらかと言うとぐろいホラー畑というイメージだったので、読み始めてから途中で「そういえば、この人って確かホラーなんじゃなかったっけ?」と気付いた(本人はSFが本職と考えているらしいが)。

    表紙がアレなのでそういう話がメインかと思いきやそんなこともなく、SFとファンタジー(+グロ)の境界線で自由に発想を動かす短編8編を収録している。

    短編集となるとどうしても作品ごとに当たり外れはやっぱりあって、個人的なお勧めはミステリー風味かつコメディタッチで読者にはまったく説明がなく物語が進んでいく「あの

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    2015年01月11日
  • 密室・殺人

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    とある別荘で起きた殺人事件。
    被害者は鍵のかかった部屋のベランダから10mほど下の池へ身を投げて死ぬ。
    落ちた瞬間は見ていないが三人の人物が被害者が部屋に入るところ、そこから誰も出入りしていないこと、悲鳴が聞こえてから被害者の二つ隣の部屋のベランダから下に倒れている被害者を確認した。
    SFものやホラーものしか読んでこなかったがこの作品はロジックで積み立てられた純粋な推理小説である。SFな要素は主人公側にある。そしてこの要素は好きな人は好きだろうけど私は不要だと思う。物語に関わらなさすぎるしぼかされてもいる。
    それと登場人物の女性が気持ち悪いくらい現実離れした会話をするため(他の登場人物は現実に

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    2015年01月11日
  • 密室・殺人

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    途中から違和感に気付いたが何なのかわからなかった。読み終わって、あぁそういうことか。と思うも、何かもやもや。以前読んだ作品の登場人物が出てきたので、この探偵“二人“もまた登場して欲しい。そして何故そうなったのか知りたい。

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    2014年12月12日