小林泰三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
数十分しか記憶が持続しない主人公がある殺人鬼から逃れる/対峙する物語。
なかなか現実離れした設定(殺人鬼の特殊能力にしても)ですが、それはそうとしても中々楽しめる一冊。後味の悪い終わり方は著者ならではといったところでしょうか。
著者の記憶喪失をネタにした作品といえば、数年前に読んだ「失われた過去と未来の犯罪」が記憶に深いです。こちらはミステリーというより、思考テストのようで、記憶喪失を題材に人間の在り方にまで深く切り込んだ傑作でした。時系列的には、そちらは本作の後に描かれた作品なので、本作をきっかけに生まれたとすると、なかなか感慨深いところがあります。
大変恥ずかしながら、今更になって小林 -
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Posted by ブクログ
1999年から2007年に発表された短編に、2009年のこの文庫刊行時に書き下ろし数編を加えたものと思われる。
巻頭の「透明女」(2009)が、デビュー作『玩具修理者』(1995)と同レベルのグロテスク趣味炸裂のホラーとなっていて、良かった。やはり「突き抜けた」感は痛快なものがある。
他では「攫われて」(2002)が、誘拐された少女たちの苦悶に満ちた閉所での時間が、悪夢的なインパクトだった。
一方「SRP」(2005)は、カプセル怪獣ならぬカプセル妖怪や、科特隊の出来損ないみたいのが出てきて、懐かしくも楽しい。同著者で未読ながら『ウルトラマンF』なる作品があるようだが、それと通じる世界 -