小林泰三のレビュー一覧

  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    ネタバレ

    〈140文字要約〉
    ゾンビ化した一人の男を「彼は殺されたのだ」と主張する八つ頭瑠璃。〈体の一部がゾンビ化する〉パーシャルゾンビが事件に関わっていると確信した瑠璃は、ゾンビの研究を行う公的機関や、ゾンビの踊り食いを楽しむ女性に接触し推理を組み立てていく。両親の仇を打つために真実を暴いた瑠璃は涙を流す。

    〈140文字感想〉
    ゾンビとミステリが切っても切れぬ時代に突入していこうとしているのか、と。そもそもゾンビと密室は相性がいいし、なんならゾンビ自体密室のようなものだし、と思いきや意外にも密室で殺されたのはゾンビの方だ。あれよあれよと展開も推理も進むうち、気づけば僕はゾンビのように文字を貪るのでし

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    2019年11月28日
  • 失われた過去と未来の犯罪

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    「ある日、全人類の記憶が10分しか保たなくなる」というシンプルながら強烈な設定一本で、人類がそれをどう乗り越えるのかを描き、乗り越えた先にある混乱、人情、罪も描いているのが凄い。
    第一部の民間人の混乱とそこから生まれる才能の開花、技術の発展はあくまでSF的ながらなるほどと思わせる。原発での話もこの状況を説明するにはマッチしているし、人間味があって良い。
    そして第二部の、記録が「記憶」となった時代。人間の「こころ」や「たましい」は記憶と同値なのか、人の意思や意志は肉体と記憶どちらに宿っているのか、という「心の哲学」に踏み込んでいく。人間ならこんな行動をしてしまう、こういう選択がこんな結末に発展し

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    2019年10月27日
  • 神獣の都―京都四神異譚録―(新潮文庫nex)

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    とにかくおもしろかった。世界観も異能力バトルもかなりいい。巨大化した神獣なんてのもいいんだが、とにかく会話だよ。すごく違和感がある。ライトノベルの読者を取り込もうという意図は理解できるが無理をしすぎていて饒舌なうえに軽くて場が浮き上がってしまっていて、せっかくのバトルが台無しだ。とても楽しいのに、そこが残念だった。

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    2019年09月13日
  • 大きな森の小さな密室

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    ネタバレ

    トリック、探偵、事件。
    色とりどりで、贅沢な作品であることは事実。
    バカミスとか、日常の謎はお勧め。

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    2019年06月11日
  • 大きな森の小さな密室

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    全編を通して大真面目な悪ふざけ感が満載で、帯にある"コナンや金田一が好きな人"は読んでるうちにぶちギレそう。小林泰三氏が好きな人なら楽しめます。

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    2019年06月02日
  • 因業探偵 リターンズ~新藤礼都の冒険~

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    疲れているときに読むものじゃなかった。エグい。ユーチューバーみたいなのはよくぞやってくれましたと素直に思うが、他のはホラーだ。

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    2019年05月26日
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

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    作者のグロテスクな作風はそのままにSF、ミステリー、オカルト、バトルものなど様々なジャンルが取り揃えられた短編集でした。
    表題作である百舌鳥魔先生のアトリエが一番好きで、隣接する生と死を描くためのグロが生かされてた感じがしました。

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    2019年05月11日
  • 大きな森の小さな密室

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    ネタバレ

    小林さんの本だからもっとおどろおどろしいモノを~と勝手に想像していたら、なんとこれは!
    まさかの「ぎゃふん」まで。

    ☆三つは楽しませてくれたから、だけど壁本かな?解説を見るとこの探偵たち他のご活躍もあるそうで、読みたいような、二度と会いたくないような~

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    2019年03月26日
  • 目を擦る女

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    仮想現実な短編集って聞いて読み始めたけど、ちゃんと読んでないと夢オチとの違いが分からず、行ったり来たりしてしまった。まあでも、話自体は面白かったかな。久しぶりに小説読んだ気がした。

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    2018年11月28日
  • ネフィリム 超吸血幻想譚

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    カバーイラストがいかにもな感じだったので
    これは結構怖い系の話かな?と思っていたけど
    吸血鬼VS武装した人間VS吸血鬼を食らい力をつける
    ストーカーの戦いって感じでしょうか。
    ハリウッド映画バリのアクションと
    純真な少女に惹かれた最強の吸血鬼という
    ちょっぴりそそられる話を加えて
    ジックリ楽しむ吸血鬼ものというよりは
    ド派手で残酷でちょっと優しい吸血鬼のお話し
    ドキドキしながらも、難しくなくサクっと
    楽しく読めましたぁ~

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    2018年05月30日
  • 大きな森の小さな密室

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    SFや倒叙ミステリ、安楽椅子探偵などなど、様々なミステリの短編集。

    それぞれの短編の個性的な登場人物達が、7つのテーマで楽しめます。

    死亡推定時刻は、150万年前など、奇想天外のストーリーに、あっという落とし所が...
    楽しめます。


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    2018年03月23日
  • 因業探偵~新藤礼都の事件簿~

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    "「わたしが彼女にこの家を教えたのよ」礼都は答えた。
    「なんで勝手なことをするんだ?」さすがに俺も礼都の身勝手に腹が立ってきた。
    「わたし、困っている人を見たら、放っておけないのよ」
    「困っているのは俺たちの方だぞ」
    「だから、あんたたちを放っておけないの。困っている人は大好物よ」礼都は舌嘗りをした。
    「この女異常よ!」母は叫んだ。
    俺もそうかもしれないと感じ始めていた。
    「この人探偵だって言ってたわよ」幸実が言った。「トラブルを解決してくれるって」"[p.273_パチプロ]

    「プロローグ」
    「保育補助」
    「剪定」
    「散歩代行」
    「家庭教師」
    「パチプロ」
    「後妻」

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    2018年01月28日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    街を歩いてると「あっ、ゾンビが歩いてる」という終末世界。ゾンビの在り方にまで踏み込んでおり、ゾンビとの正しい付き合い方を学ぶ本だ。真相は見えやすいうえ、設定ありきという感じは否めない。これからゾンビミステリを書く人は大変だ。

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    2018年01月19日
  • 天獄と地国

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    ネタバレ

    タイトルの通り、天と地が逆になった世界を舞台に展開するスペースオペラ。設定はいいし、巨大ロボット(バイオ兵器?)や宇宙艦体の戦闘シーンも迫力があって読み応えあり。なかなかオモロい小説だと思うんだが…

    どうも冗長すぎるキライがある。こんだけのページ使ってこの世界の成り立ちすら見えてこない、しかもラストはほったらかし。余韻を残すというレベルじゃなく、次のページ繰らないとアカんレベルのほったらかし。

    最初も最後も曖昧模糊ってのは、短編もしくは中編でこそ生きてくる設定だと思う。あとがきで続編云々を述べているが、最初からシリーズ物として展開しているなら、あとがき以前にそう記すべき。

    起承転結の承転

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    2018年01月03日
  • 大きな森の小さな密室

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    ミステリってよりは論理パズルか言葉/文章遊びという印象で、読後感は…ちょっと捻りのあるショートショートを読んだときのそれに近い感じがしました。

    自分的には絶対にオススメできない類のやつですが、最後のパン屑の話をニヤリと愉しめるなら、そして気楽手軽な変化球(というか暴投に近い気もするがw)を求めて受け入れる容量があるなら、こういうのもアリかなと思います。

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    2017年11月27日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    ゾンビ映画が好きなので面白く読めたが、スプラッタが苦手な人は避けた方が良いだろう。とことんグロい描写とパラノイアの様に連続する会話体。ミステリの興味がすっかり霞んでしまった。
    それにしても、著者はこの表紙のイラストに良くOKを出したなあ。

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    2017年10月17日
  • わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

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    人類・・というか生物がウイルスに侵され死ぬとゾンビ化する世界。そこで発生した・・まあタイトル通りの殺人事件的ななにか。
    相変わらず不思議なというか奇妙なというかおもしろい世界観や設定を書く作家さんですね。それを下敷きにしたミステリというちょっと変化球なのが魅力です。今回も・・・世界観は実に面白く興味深いです。実際の真相とかはイマイチなところはあるんですが、そこはやっぱり世界観がかなりぶっ飛んで奇抜なのでそれに比べると「なんか普通だな」と思ってしまうのもやむを得ないんじゃないかと。。。
    あと、ゾンビゾンビした話なのでどうしてもグロい場面も結構あるから苦手な人は注意ですね。

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    2017年09月27日
  • 安楽探偵

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    安楽椅子探偵じゃなくて安楽探偵。ホラーではないが、全編から気味の悪さが漂うのが作者らしい。「ダイエット」や「命の軽さ」のオチには見事にやられた。ただ、連作短編の仕掛けはもう一捻り欲しかったかな。

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    2017年10月09日
  • セピア色の凄惨

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    2017年、33冊目は、フェイヴァリット作家の一人、小林泰三。

    探偵の元に、依頼人が訪れる。依頼内容は親友の捜索。手がかりは、「レイ」という名前と、彼女が写っている色褪せた四枚の写真。さらに、依頼人は毎週の進捗状況の報告を願い出たのだった。

    探偵と依頼人の会話体の間に、写真に写っている人物の一人語りによる、四編の短編が挟み込まれた構成。

    手軽に小林泰三という作家を知るには、もってこいの一冊。プロローグとエピローグがある、あのホラー短編集の質感。オチは、初の長編ミステリーを思わせるトコロある。噛み合ってるんだか……の、イライラさせられる会話。不条理系。ブラックなユーモア。スプラッター描写。

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    2017年08月30日
  • 安楽探偵

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    ミステリ。連作短編集。
    タイトル通りの安楽椅子探偵もの。
    探偵と助手のシュールな会話、奇妙な事件、ブラックユーモアと、独特の雰囲気がある。
    最終話のまとめ方も一捻りあって良い。

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    2017年06月03日