小林泰三のレビュー一覧
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表題作「玩具修理者」と「酔歩する男」という二編が収録。いずれも「死」という絶対的な境界線を踏み越えようとする物語であり、死体の再生や蘇生というSF的発想を出発点としながら、その発想が徐々に狂気へと変質していく様が描かれる。狂気のホラー短編集。
「玩具修理者」は、壊れた銃やおもちゃ、さらには死んだ猫までも“修理”してしまう謎の男が登場するホラー作品です。
死体の損壊した部位を銃の部品で補うなど、修理の定義が常軌を逸しており、生き物と無機物の境界が曖昧になっていく過程が濃密に描かれています。短いながらもテンポよく、異様な存在感を放つ“修理者”のキャラクターが魅力的で、ブラックユーモアと不安が共存 -
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ネタバレ角川ホラー文庫ベストセレクションの第二弾。今回も8名の作家の8作品だった。特に印象に残ったのは以下の3作品。
「骨」小松左京
なにかに突き動かされるように庭を掘り続ける主人公の姿が最後に悲しみを誘った。何かを思い出しかけているという描写がよかった。
「或るはぐれ者の死」平山夢明
こんなにも悲しい話だとは思わなかった。自分だけでも死者を埋葬しようとしたその清らかな心は悪意に踏み躙られる。
「人獣細工」小林泰三
この作品が最も衝撃だった。自分と父の秘密を探らずにはいられない、そのはやる気持ちが痛いほど伝わってくる。凄まじいラストだった。 -
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インクレディブル・サーカス所属の手品師・蘭堂は、過去のトラウマを克服して大脱出マジックを成功させるべく練習に励んでいた。
そんなある日、突如サーカス団が吸血鬼たちに襲われる。残忍で圧倒的な身体能力と回復能力を持つ彼らに、団員たちは空中ブランコやアクロバットなどの特技を駆使し、命がけで反撃を試みるが……。
様々な事情から廃業寸前の弱小サーカス団と、吸血鬼の戦いを描いた小説です。
人間離れした身体能力、飛行能力、回復力を持つ残虐な吸血鬼の集団に、ただの人間であるサーカス団員たちがどう立ち向かい、勝利するために何を使いどう動くのかが読みどころ。
サーカス団員たちが、どんなに追い詰められても決して