あらすじ
玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも……死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く……。現実なのか妄想なのか。生きているのか死んでいるのか――その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
感情タグBEST3
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中編二本セット。
一つ目はなんでも直してくれる森奥の老人、玩具修理者に誤って死なせてしまった弟を担ぎ込む姉の話。
こちらはわかりやすくグロテスクで常識のギリギリを攻める。モノと人間の境目とは?面白いのだが…精巧な話に対してグロが露骨でどこか冷めてしまうような思いにもなった。
二つ目の酔歩する男は白眉。
とある脳の実験に成功してしまった男の話。
論理的に組み立てられた作者の理論により、恐ろしい結論に達するSFホラー。
SFホラーといえばエイリアンや物体Xなど、建て付けがSFであるホラーを連想することが多い。
しかしこの短編はSF的な「説明」によって恐怖を覚えさせるものである。
いうなれば「この世界は基本的に不確定で、量子的に考えるとあなたの見ていない間、月は存在しないんですよ」といった、存在論的な恐怖に近い。
読者の足元を直接攻撃してくる稀有なホラー
すごい
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よくあるホラーというより
コズミックホラー・SF。
それでも恐怖に至る描写は読みやすいホラー小説のそれ。「初心者おすすめのホラー小説」に飽きてきた人が、こういうジャンルの恐怖があるのか、と楽しむのにちょうどいい。
2編からなる短編集だが、一作目はラヴクラフトの前提知識があればより楽しめるもの。
無神学的な日本人だが、改めてクトゥルフを深掘りしようと思ったきっかけになった。
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好きすぎる。一作目の『玩具修理者』のグロ具合がとにかく好きだし、二作目の『酔歩する男』は天才小林泰三にしか書けないSFホラー。本読んでて初めて目眩がしてくるような感覚になった。手児奈はなんなんだ、教えてくれええっ。
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自分の中に小林泰三ブームが到来している。
表題作「玩具修理者」も秀逸な作品だと感じたが、「酔歩する男」はすごい。奇妙な導入からこの結末はまったく想像できなかった。現実世界がぐらぐら揺さぶられるような不快感が却って心地好く思える作品だった。
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生死の境界表現の一つとしてとても完成されていて感銘を受けた。
『酔歩する男』も純粋に設定や内容がとても面白かった。特に講演会の絶対的な絶望の描写がとても良かった。
波動関数を再発散させずに安寧の暮らしを続けられるかな
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再読。
傑作。
人生で初めて読んだホラー小説。
表題作『玩具修理者』の短編集とは思えない破壊力と『酔歩する男』の読書初心者ながらに感じた、「これ、なんか嫌」という感覚。
数年ぶりに読んだが、その読み心地は色褪せるどころか、昔に抱いた感覚以上に、より凶々しい笑顔で迎えられるかのような、恐怖を感じた。
『玩具修理者』
「小林泰三」がこの作品の時点で出来上がっている。
いちいちグロい、いちいち会話がまどろっこしい、この読めば読むほど味がする「小林泰味」が50頁足らずの短編に濃縮されている。
読んだことない人は是非、登場人物である男の視点で読んでいただきたい。
『酔歩する男』
SF強めのホラー。
昔に読んだ時は上記の感想だったが、改めて読むと、結構怖い。
幽霊や化け物等は一切出ないが、根源的な恐怖を想起させる、拒みたくなる、受け付けたくない状況と文章が波のように押し寄せてくる為、好き嫌いは別れるが、かなりゾワっとする。
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昔読んだことがあって、オーディブルで改めて聞き直しました。
SFというジャンルはほとんど読んだことがなかったから衝撃だったのを覚えてます
今まで生きてきた世界の足元が崩れるような感覚があってすごく好き。
酔歩する男、というタイトルも好き
ふわふわと記憶も朧げに足元もおぼつかず進んでる感じ
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表題作である「玩具修理者」は第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。その時の大賞は「パラサイト・イブ」だったようです。もっと早く読んでおきたかったと思いました。「酔歩する男」もSF的な要素が強いですが、ゾクゾクしました
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玩具修理者
不気味さと臭いを感じさせる表現だった。
最後の終わり方も納得です。
哲学的な内容を含み、考えさせられる。
酔歩する男
タイトルからは想像できない設定だった。
途中よくわからなくなり混乱してしまいますが、シンプルに怖いです。
内容は個人的にかなり面白かった。
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玩具修理者のあらすじに惹かれて購入。
全体的にセリフの言い回しが古いですが、読みやすかったです。
続きが気になって読み進めちゃうくらいでした。
世にも奇妙な物語が好きな人には刺さるのではないかなと思います。
また別の作品も読んでみたいです。
玩具修理者
話自体は面白かったですが、結構呆気なく終わってしまって驚きました。
また、私にはオチが少しだけ予想出来てしまったのでそこは少し残念に思いました。
酔歩する男。
期待はしておらず、本書の半分以上を締める話なのでもったいないと思い読んだ程度でしたが、かなり面白かったです。
玩具修理者よりも気に入りましたし、小林さんの作品というのはこういうものなのか、ということが感じられました。
量子力学など、理系分野の話が出てきて、学のない私にはさっぱりでしたが、それでも最後まで楽しく読めました。
※きちんと理解できたとは言えないです。
Posted by ブクログ
さてさて、また、黒い本!角川ホラー文庫を読も!
表紙から、怪しい!良い感じ!
「玩具修理者」
何でも治す修理屋さん!
子供たちが壊したオモチャも一つ一つ分解してから、確認して!
あら!なんて事でしょう!オモチャがちゃんと動き出す!
でもな…ここからや、これ生き物にするねんで。人にも…
頭割って、脳みそも右脳と左脳に分けて…
あっ!前頭葉も分けな〜ゲロゲロ。
マグロの解体ショー違うんやで!
それ、また、元通りに戻して完了!
あれ?違うの混じってる_| ̄|○
「酔歩する男」
何か、女性助ける為に、時間の壁を破るみたいな話やったのに、もう、時間の壁を破ってしまった事の影響に振り回されてる感じで、本来の目的失ってないか?
なぁ!どうなん!そこ!
寝て起きたら、違う日に!
こんな毎日、未来へ過去へ行ってたら、もう混乱の極み!
で、私も混乱して来て内容が入って来なくなったとさ〜♪
朝起きたら、どこの時代におるか分からんって、タイムトラベル要素あるんやけど、どことなく、1日しか記憶が保てない感じと同じ感触…
時間の感覚も脳が支配してると考えると同じことなんかな…
*****【映画鑑賞】(°▽°(°▽°)°▽°)じぃー。。。*****
今日はお家で、ネトフリで、シャーリーズ・セロンさん主演の〜
「エイペックス・プレデター」
この辺の女優さんは、年を重ねてもキレイやわ!
今回は、着飾る感じやないけど。
内容はというと、簡略にまとめると、
「イッちゃってる殺人鬼と秘境で死の鬼ごっこ」
ですわ!www
こんなキレイな人が、山の中一人で行ったらあかんて!狙われるに決まってるやん!
案の定、MAXな異人が!山で遭難した人らディナーにしてるヤツと。
タロン・エガートンさんの怪演は光るけど、シャーリーズ・セロンさん、今更、こんな作品出んでも…(^◇^;)
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玩具修理者、めちゃくちゃ面白い!
最後は声を上げた。
次のやつも面白い、けど頭がおかしくなりそう(笑)よくあんなの書けるな。図にしたりしたのかな。小林さんの本は初めて読んだけど他のも読んでみよう。ウナイテコナも気になる。
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単行本で出版された時から気になって仕方なかった題名なのですが、とうとう文庫化まで読む機会にめぐまれませんでした。題名からどんな話なのだろうと想像を逞しくしていたのですが、表題作はぼくの感想としては意外にスタンダードだなという感じ。少々スプラッタなので読者を選ぶかもしれないけど。クトルフ神話にしてしまったのは余分ではないかとも思いました。あれなしでも十二分に成立する怖さがあるので。
むしろ面白かったのは併録の「酔歩する男」のほう。失われた恋人を巡ってのふたりの男の確執と、それに伴って崩壊していく世界の描写がとてもいい。量子力学がらみの話というのはこのようなくらくらするような感じを与えてくれるので好きなのだが、読後に自分の存在というものがとても不安に思えてきて仕方ない。
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2026年2冊目
表題作含む短編2作で構成されていました。
表題作は意外と短く2作目が長めでした。
世にも奇妙な物語的な面白さがありあっという間に読んでしまいました。
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気持ち悪さMAX(褒め言葉として捉えてください)です。
『玩具修理者』は、昔のエピソードについて女性と男性の二人が会話してるのですが、最後の最後で、二人の関係に気付いた時「え?この二人の会話だったの!?」となりました。
『酔歩する男』は、真剣に読むと、こちらの精神もおかしくなりそうなストーリーでした。かと言って、真剣に読まないと少し設定が複雑で分からなくなる…。
不気味な話だけど、その世界に吸い込まれてしまう本でした。
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友人に勧められて手に取った本。
『玩具修理者』と『酔歩する男』の二篇から成っている短編集だが、個人的には『酔歩する男』が好みだった。
こんな事有り得ない!と思いつつ、ちょっと考えさせられるというか、しかしでも……いやいや真逆……と不安にさせられる感じが好き。
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「玩具修理者」は、グロいけど分かりやすくて上手く短編としてまとまっていて良いと思った。
「酔歩する男」は悪夢のSFだった。変な名前の登場人物達。頭がこんがらがるけど、これはこれで面白かった。
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ヤバい本に出会ってしまった。
特に「酔歩する男」。
この本は私が信じてきたこの世界を、根こそぎひっくり返してきた。
これはもしかしたら死ぬまで忘れられない本になるかもしれない。
とにかくみんな読んで。
グロが苦手な人は「酔歩する男」だけでもいい。
(「玩具修理者」もそんなにグロじゃないから、少しなら大丈夫って人はぜひ)
Posted by ブクログ
不気味な雰囲気を全体に纏い、文章でもしっかり気分が悪くなるくらいのグロテスクな表現。
からの衝撃の結末にしっかり驚かされた。
いや〜これは…拍手喝采。
絶対に実写化作品は見たくない!!
本自体は二本立てで「酔歩する男」も収録されていて、こちらは別の雰囲気の気持ち悪さがあった。
こっちはSFとかミステリー味のある物語だった。
Posted by ブクログ
表題の「玩具修理者」は案外短く、読みやすい作品。オチも結構好き。小長編の「酔歩する男」はレオナルド・ディカプリオ主演の映画「インセプション」を思い出させた。何度も何度も転送されて今この瞬間を疑い続けなければいけない地獄。人生で1番味わいたくないかも。
「私の時間の記憶がひとつなぎで良かった」、「人生が終わりのあるもので良かった」そう思わせてくれる作品です。そういえばこんな話、世にも奇妙な物語でもみたことあるな〜。懲役30分だったっけ?5億年ボタンに通ずる時間の怖い話でした。
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面白かった。
表題作の「玩具修理者」はグロテスクな描写により、内臓や血管がキュッとなった。オチがいい感じ。
「酔歩する男」はSFホラーといった感じ。
これを読んだら、タイムトラベルなんてしたくなくなる。
また、量子論を交えたSF設定は無理がありそうだが面白かったので気にならない。
不気味な雰囲気を出すのが上手い作者だと思った。
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・酔歩する男
よくわからないまま読み進めてラストになったら何かしらわかるだろうと思っていたら、理解力がなくて結局よくわからなかった。
理系の人ならわかるんだろうか?
・玩具修理者
茹だる暑さの中肉がぼとっと落ちる表現が、鮮明に想像できて怖かった。
Posted by ブクログ
玩具修理者
描写がグロいな〜と思いながらも、ラストの落ちが好きだった
酔歩する男
すごい、よくこんなこと思いつくなぁと感心してしまう。
かなり難しくて置いていかれそうにもなりながら必死に読んだけど自分の脳みそでもギリ面白いと感じられた!良かった!
SFはいいなぁ
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「玩具修理者」姉の顔はどこまでが修理されたのか、弟は本当に弟なのか…なにより玩具修理者とは何なのか…。
「酔歩する男」当たり前の日常が見知らぬ親友との出会いで崩壊していく。SFホラーというのかな。眠ったら次はどの日に目覚めるのか、数多の分岐点から広がる世界は無限にあるのか…。
どちらも不穏な疑問を残して終わっていく余韻強めのお話だった。面白かった。
Posted by ブクログ
ホラーというより、怪奇小説とSF小説っぽい。個人的には二つ目の「酔歩する男」の方がおもしろかった。
表題の玩具修理者は、生物と非生物の対比が意図的に歪められている。修理可能性は両者にとって等しく魔法的で、生物の定義を揺らがせる提示としては説得力に欠けており、不気味さの基盤としては弱いと感じた。
酔歩する男では、眠るごとに意識の区切りがあって、未来に飛ぶと波動関数が収束し、過去に飛ぶと波動関数が発散してしまう。時間軸を失って、人生が何一つ確定されなくなってしまった小竹田。収束させる能力が壊れて、不確定な世界に怯える血沼。単なるタイムスリップじゃなくて、認識する世界が波状のまま定まらない感じが奇妙でおもしろい。
ヒロインの手児奈の由来は「真間の手児奈」という実在の伝説かな? あとで読んでみよう
Posted by ブクログ
表題作の「玩具修理者」よりも、個人的には「酔歩する男」の方が面白かった。
「玩具修理者」はなんかよく分からないうちに終わったという感じ。でも嫌いじゃない。
「酔歩する男」は途中冗長さは感じたけど、ああいう古典SFっぽい世界観や展開は好き。
Posted by ブクログ
「玩具修理者』
第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞したデビュー短編集。
ホラー小説として紹介されますが、単なる恐怖譚に収まらない、不条理で寓話的な世界が広がっています。
冷静で冷酷、どこか禅問答めいた雰囲気すら漂い、読み手をじわじわと追い詰める。
ホラーという括りでは説明しきれない不思議な読後感が残りました。
とりわけラストの収め方が好みで奇妙な納得と戦慄が同居します。
クトゥルー神話的存在の名前を、あえて ひらがな表記 で使われているようです。よほど好きでないとわからないかも。
『酔歩する男』
会話劇のような形で進みながら、登場人物たちが心理的に追い詰められていく短編。
ホラー小説でありつつ、強いSF色を感じます。
時間のずれ、人間関係のずれが次々と現れ、読者は不可解なパラドックスに巻き込まれていく。
筋立てを無理に理解しようとすればするほど、かえって不快感や不安が増していく――その感覚こそが本作のホラー性だと思います。
この作品は、瀬名秀明『パラサイト・イヴ』と同じ第2回日本ホラー小説大賞から生まれています。
瀬名作品が「科学的リアリティに根差したサイエンスホラー」なら、小林作品は「人間存在が不気味に映る論理的ホラー」。
同じ年に違う方向性のホラーが認められて楽しさが増えたんですね。
Posted by ブクログ
グロ描写がリアル。
タイムスリップの考え方が新しくて好き。
・玩具修理者
これはホラー。
なぜかお昼休憩中に読んでしまい、後悔。
女の子の目線だったから、
グロ描写がとても簡単で分かりやすい言葉で、
リアルに想像できてしまい怖かった。
グロ描写って複雑であまり読んだことがない言葉が多い気がしてたから、
こういう表現方法もあるのかと驚き。
なんなら、いままでの複雑な表現の方がありがたい。
簡単な表現だと想像できちゃって怖いから。
・酔歩する男
うないてこな、って名前が気になりすぎる。
導入が、??っていうところから始まるから、
どうしてこの状況になったのかが気になって、読み進められる。
てこなとの出会いが、どう導入に繋がるのか、
最初はわからないけど、事件がわかってどんどんいまに繋がってくる。
てこなを助けるために時間の概念を覆すことになるというのが面白い。
今日と明日が繋がってないっていうことになって、ジャンプする設定も面白い。
終わり方は微妙だし、結局てこなが原因?ってなるけど、
時間の考え方とかが新しいと思った