【感想・ネタバレ】玩具修理者のレビュー

あらすじ

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも……死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く……。現実なのか妄想なのか。生きているのか死んでいるのか――その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

好きすぎる。一作目の『玩具修理者』のグロ具合がとにかく好きだし、二作目の『酔歩する男』は天才小林泰三にしか書けないSFホラー。本読んでて初めて目眩がしてくるような感覚になった。手児奈はなんなんだ、教えてくれええっ。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気持ち悪さMAX(褒め言葉として捉えてください)です。
『玩具修理者』は、昔のエピソードについて女性と男性の二人が会話してるのですが、最後の最後で、二人の関係に気付いた時「え?この二人の会話だったの!?」となりました。
『酔歩する男』は、真剣に読むと、こちらの精神もおかしくなりそうなストーリーでした。かと言って、真剣に読まないと少し設定が複雑で分からなくなる…。
不気味な話だけど、その世界に吸い込まれてしまう本でした。

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドロシィ殺しで玩具修理者のことが出てきたので、読みました。

小林泰三さんらしい作品だなと思いました。グロテスクではあるが、読み進めてしまうところが魅力だと思います。

玩具修理者は短いながらも背筋がヒヤリとするような作品でとても満足感が高いです。

酔歩する男は正直自分の頭ではあまり理解が出来なかったです。ただ、タイムトラベラーへの認識が変わりました。そんな風に考えるのかと驚きました。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「玩具修理者」と「酔歩する男」の2篇。

どちらも独特な話だった。
読後は、遠い昔の思い出を、毎日会う人を、日常の風景を疑ってしまいそうになる。

「玩具修理者」では、子どもが見た暑い夏の白昼夢のような体験について、会話する二人の関係が分かると、ぐっと気持ち悪くなる。

「酔歩する男」では、手児奈をめぐってタイムトラベルをすることになった小野田の混乱と絶望と空虚感が生々しい。小野田の語る因果律や波動関数の話が、時間の概念をぐちゃぐちゃにしてくるのが気持ち悪い。

読後は、しばらくモヤモヤしてぼんやり考えこんでしまった。



「物語を聞いたからには、その物語の語り手は実在しなければなら ─── 」

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2025年04月20日

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ネタバレ

ホラー小説大賞短編部門を受賞した「玩具修理者」と独特の視点からタイムトラベラーを描いたSF「酔歩する男」の二編。

・玩具修理者
ある夏、喫茶店にて、男女の会話は幼いころに出遭った「玩具修理者」の思い出に移る。 なんでも直してくれるという事で近所で評判だったその人物にあの夏転落死してしまった弟を預けたというのだが・・・。
 
・酔歩する男
飲み屋で出会った男は、大学の同窓生であり、昔は親友であり、今は無関係だという。 私は目の前の男に何の覚えもない。 それでいて相手は私のことをよく知っている。 大学時代の過去の話とその顛末を聞くうちに私の意識は揺らぎ始める・・・。
 
独特なSFじみた非現実的設定と小林氏のどろっとした描写で狂気的なホラーとして仕上がっている。 特に酔歩する男での時間遡行の斬新な捉え方には感嘆。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「玩具修理者」姉の顔はどこまでが修理されたのか、弟は本当に弟なのか…なにより玩具修理者とは何なのか…。
「酔歩する男」当たり前の日常が見知らぬ親友との出会いで崩壊していく。SFホラーというのかな。眠ったら次はどの日に目覚めるのか、数多の分岐点から広がる世界は無限にあるのか…。
どちらも不穏な疑問を残して終わっていく余韻強めのお話だった。面白かった。

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2026年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラーというより、怪奇小説とSF小説っぽい。個人的には二つ目の「酔歩する男」の方がおもしろかった。

表題の玩具修理者は、生物と非生物の対比が意図的に歪められている。修理可能性は両者にとって等しく魔法的で、生物の定義を揺らがせる提示としては説得力に欠けており、不気味さの基盤としては弱いと感じた。

酔歩する男では、眠るごとに意識の区切りがあって、未来に飛ぶと波動関数が収束し、過去に飛ぶと波動関数が発散してしまう。時間軸を失って、人生が何一つ確定されなくなってしまった小竹田。収束させる能力が壊れて、不確定な世界に怯える血沼。単なるタイムスリップじゃなくて、認識する世界が波状のまま定まらない感じが奇妙でおもしろい。
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2026年02月11日

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