辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
辻村深月さん20代の頃の作品
ある高校の同級生の今の物語を、過去の出来事を
5人の登場人物の視点から描きます。
各章のタイトルが個人名ではなく、出席番号なのも意味があります。登場人物の名前も意味を持たせてあったり?
辻村さんのいろんな仕掛けが読者である僕を惑わせすぎた感がある。理解を追いつかせるのがやっとだった。
それでも繊細に突き刺してくるところが辻村深月だった。
この読書に息を切らせたのは辻村さんの若さじゃなくて、きっと自分の衰えなのだろうとは思う。
だけどやりようはあるよな、と思えたのも事実。
もう少しさりげなく安らぎを手に入れる、その術を知らない。のがキョウコをはじめとする登 -
Posted by ブクログ
…あれ?
背表紙の案内文、
「騙す者と騙される者の切実な葛藤と後悔を描く、スリリングな短編集」のメッセージに、もっとブラックな展開で、どうしようもない終わった感が描かれているのかと思ったら、全然違ってた。
(これまでどんでん返しとかびっくりするような話を読み続けてきたので、勝手に勘違いしてた…?)
「2020年のロマンス詐欺」及び「五年目の受験詐欺」まで読み終わって…あれ?むしろほのぼの感。
勘違いしまくりで、2作目まで読んでしまい、
三作目「あの人のサロン詐欺」で、頭を切り替えてようやく読めた。
全然違う解釈というか、読み始めに心持ちを掛け違えてたのが個人的に勿体なくてたまらない。
都合良 -
Posted by ブクログ
「ぼく」は小学4年生。
不思議な「力」を持っている。
ある日、クラスで飼っていたうさぎが愉快犯によって無惨に殺され、風邪で熱を出した「ぼく」の代わりに朝当番に行ってくれた「ふみちゃん」が第一発見者となってしまう。
「ふみちゃん」は器量こそ良いとは言えないが、クラスを引っ張る明るく元気で優秀な女の子。
しかし、事件を境に引きこもりになってしまった。
それまで「ふみちゃん」に助けられてきた「ぼく」は、自分に備わる「力」を武器に、犯人に立ち向かう決心をするが…
人間とそれ以外の生物の死の重さの違いや、犯罪心理、自分と他人の関わりなどなど、小学4年生にはちょっと難しい、いや、大人にだって難しいテーマ -
Posted by ブクログ
5章に分かれた文藝春秋別冊の連載をまとめた本。
こんなストーリーを毎月連載で書けるのか、すごい。
高校3年のクラスメイトで毎年開かれるクラス会。ずっと欠席を続けている、今や人気女優になったキョウコをなんとかクラス会に呼ぼうと、元同級生たちで画策する。それぞれが高校時代のカーストや今の立場に葛藤を抱え、見栄を張り、互いに意識し合っている。
自分の高校時代とは全く違うけれど、それでも女子同士のヒリヒリする雰囲気などは容易に想像できる。あぁ私もこうだった、と思うと息苦しくなるほど。
事件も殺人もないけど、ミステリーのような謎解きの衝撃は心地よかった。ただそこに至るまでの謎の提示や人物像が曖昧で、謎解 -
Posted by ブクログ
小学4年生の主人公は、「条件ゲーム提示能力」という不思議な力の持ち主です。動物虐待事件に巻き込まれ、心に傷を負った幼馴染のふみちゃんの仇を取るため、犯人に能力を使うことを決意します。同じ能力を持つ秋山先生から1週間の指導を受け、自分の能力に向き合います。
小学4年生にしては思考が深すぎることに違和感がありました。ルールも複雑すぎてよくわかりませんでしたが、秋山先生との対話の中で「罰を与えるとは?」「犯人に罰を与えることは被害者のためになるのか?」というような答えが見えない問いに向き合うのが哲学書のようで良かったです。
主人公の「ぼく」が出した答えには衝撃でした。周りのことを考えない軽はずみ