葉室麟のレビュー一覧

  • 春雷

    Posted by ブクログ

    藩主兼清や筆頭家老、更には藩民皆んなの真の理解を得られない中で、羽根藩の将来を掛けて黒菱沼の干拓を敢行する隼人以下の4人衆は、どんなに虚しく辛いだろう。特に良き理解者であるべき藩主が形だけの名君なのは、タチが悪い。その真の姿をあからさまにするために、命を掛けて藩主に具申意見をする隼人はどんなに悔しかっただろうと思う。

    0
    2026年01月17日
  • 月神

    Posted by ブクログ

    月形洗蔵も高杉晋作同様、夜明け前の月が日を先導し明ければ消える月神のような生き方をしたのだと思う。同郷の福岡藩の幕末を初めて知り、薩長同盟をなしたのは土佐藩以上に福岡藩だったことが分かった。狭量な藩主黒田長溥が指揮した乙丑の獄で優秀な志士を失ったことで、幕末維新の歴史に福岡藩志士の名が残せなかったのは残念でならない。

    0
    2026年01月17日
  • 陽炎の門

    Posted by ブクログ

    ライバルでもある友を切腹に導いたことで、桐谷主水が若くして藩の執政の要職に就く。更にその友の娘を嫁にとり、息子には父の仇討ちとして申入れを受ける。私だったら、複雑なこの人間関係に耐えられないと思うが、主水はそれを逆手取って窮地を脱する。また、謎の早瀬与十郎が現れるが、主水の味方なのか敵なのかが分からず、ミステリー小説を読んでいるようで楽しむことができた。

    0
    2026年01月17日
  • 山桜記

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ作品は、武士の凛とした生き様を表現したものが大半であったが、今回は取り分け奥方や母方の凛とした生き方に視点が当てられたものだと感じた。視点は違えども読後は爽やかです。

    0
    2026年01月17日
  • さわらびの譜

    Posted by ブクログ

    有川家長女伊也の真っ直ぐな生き方に最初は災いを大きくし浅慮だと思ったが、後半になると段々その生き方に感動する。
    ただ、全体的には、次席家老渡辺兵部や三浦靱負が画策する策略も淡白なものばかりで、少し深みがないように感じた。

    0
    2026年01月17日
  • 風のかたみ

    Posted by ブクログ

    ミステリー小説かと思ってしまうストーリー展開とキャスティングで、これまで読んだ葉室作品の中でも異質だと感じつつ、白鷺屋敷の女たちとこれから生まれてくる子を守るために安見藩と闘うきぬの姿は、やはり葉室作品だと思った。

    0
    2026年01月17日
  • 河のほとりで

    Posted by ブクログ

    昨年の12月突然亡くなってしまった、遅咲きの時代小説家でした。「蜩ノ記」で直木賞を受賞したのが、ついこの間のようです。まだまだ、書いて欲しかった作家でした。

    0
    2018年02月14日
  • 決戦!大坂城

    Posted by ブクログ

    寄せ集めてもストーリーにはなりえないのだが、それでも各作家の特徴は良く出ていると思う。
    司馬遼太郎、池波正太郎、松本清張はとても詠みやすいし、安部龍太郎、火坂雅志は短いながらも濃厚。

    0
    2018年02月11日
  • いのちなりけり

    Posted by ブクログ

    直木賞作家の葉室麟さん、惜しい人をなくしました…。この作品のなかでは、たくさんの人が死んでゆき、普段の自分なら少しついていけないと思うかも知れませんでしたが、きっと御本人も命をかけて作品に取り組まれていたのだろうと思います。

    0
    2018年01月27日
  • いのちなりけり

    Posted by ブクログ

    2014.4/30 葉室作品2作目。うーん、徳川綱吉治世の謀略にまみれた話題が、役職と幼名と改名で語られ物覚えの悪い私には非常に読みにくい(;-_-) 話の筋になるプラトニックな男女の愛情が霞むほど。もう少し読みやすいといいのだけど…

    0
    2018年01月08日
  • 決戦!大坂城

    Posted by ブクログ

    うーん、無知な私には人間関係がわかりにくく難しかった。
    こんなにもいろんな解釈が成り立つのかと驚き。
    けれども、つくづく家康嫌いと思ってしまった。

    0
    2017年12月20日
  • 秋月記

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)

    筑前の小藩・秋月藩で、専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、家老失脚の背後には福岡藩の策謀があり、いつしか仲間との絆も揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが―。絶賛を浴びた時代小説の傑作、待望の文庫化。


    平成29年12月11日~19日

    0
    2017年12月19日
  • 実朝の首

    Posted by ブクログ

    源実朝が好きなので、「葉室先生、実朝の話書いてくれてるんだ!」と大喜びで飛びついたのだけれど、読み始めてみれば、なんということか、タイトル通り「実朝の首」だった。
    さすがに登場人物たちに魅力があって、(実在したとはいえ)物語上の人物なのに、血の通いを感じられる。
    けれど、それはそうだけれど、なんとなくやっつけ感があって、置いてきぼりを食ってしまった。
    実朝が好きだからって、丁重丁寧に扱ってくれるものだと期待しすぎていたせいもあるのだけれど。
    もっと長くなってもよかったのになぁ…

    0
    2017年11月29日
  • 秋月記

    Posted by ブクログ

    福岡藩の支藩である秋月藩の藩士、間小四郎の物語。家老の悪事から藩を守るため、本藩からの政治介入から守るため、時には謀議を企て、悪人になることも厭わず生きた。最後は流罪となるが藩のため民のためにを貫き、すがすがしい表情を浮かべる。「静謐こそ、われらが多年、力を尽くして作り上げたもの。されば、それがしにとっては誇りでござる」。政事に携わる者たちの思いを上手く描いた時代小説だ。

    0
    2017年11月28日
  • 銀漢の賦

    Posted by ブクログ

    終わり方がとても良かったです。
    さわやかで、気持ちがほんわかするような想いでした。

    歴史はちょっと苦手なので、敵や味方、その辺の複雑な人間関係が出てくると、ざっくり斜め読みしてしまいました。

    0
    2017年08月26日
  • 墨龍賦

    Posted by ブクログ

    永徳、等伯つながりで、レコメンドされたっぽい、戦国末期から江戸初期の絵師、海北友松の物語。正直、絵師としての友松は、あんまり関係なくて、途中までなんでこの人が主人公なのかわからないままに進むんだけど、うまーいこと作者に誘導されて、さくさく読み進めっちゃうという。友松の設定が拡大解釈すぎて、えらく歴史に関わりまくっちゃってるのはご愛嬌で、娯楽作と思って読み進めるが吉。

    0
    2017年08月16日
  • 風のかたみ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誰しもが自分の思い通りに、ありのままには生きられない。ただ、もがき続けるだけなのだ あの白鷺が初かもしれない。たとえ苦しみに満ちていたとしても、初はやはり自分らしく生きたのだ

    0
    2017年08月10日
  • 墨龍賦

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かいほうゆうしょうのお話。
    濃姫が帰蝶と呼ばれているお話。
    そして、知らなかった【美濃譲り状】

    本能寺の変

    斎藤内蔵助との友情。
    狩野派。
    宮本武蔵が弟子だったぁ。

    0
    2017年08月08日
  • 風のかたみ

    Posted by ブクログ

    葉室麟さんにしては珍しいミステリ仕立て。
    でも大どんでん返しが有るのかと言えばそうでもない。なんか中途半端な印象。
    可もなく不可もなく。

    0
    2017年07月13日
  • 随筆集 柚子は九年で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    葉室麟の随想集。
    日経新聞のリレーコラムは読んでいる時も思ったが、小説の清廉なイメージより、少し柔らかい文体でエッセイを書くんやなぁと、この本を読んでも改めて思った。

    葉室さん自身も行っているので失礼を承知で書くが、彼の魅力は遅咲きの花であるところ。小説家一筋何十年って人の作品もいいものだが、葉室作品は小説家になる前の経験なり思索なりが積み重なって磨かれたものなんだと、この随想集を読んで分かった気がする。

    年齢だけは半世紀を経ようとしている俺、折り返しを過ぎてしまって、残りの人生はこれまでより短いものになるはずだが、その場で出来ることを着実やっていく、そういう生き方を指南されたような気がし

    0
    2017年07月01日