葉室麟のレビュー一覧

  • 実朝の首

    Posted by ブクログ

    源実朝が好きなので、「葉室先生、実朝の話書いてくれてるんだ!」と大喜びで飛びついたのだけれど、読み始めてみれば、なんということか、タイトル通り「実朝の首」だった。
    さすがに登場人物たちに魅力があって、(実在したとはいえ)物語上の人物なのに、血の通いを感じられる。
    けれど、それはそうだけれど、なんとなくやっつけ感があって、置いてきぼりを食ってしまった。
    実朝が好きだからって、丁重丁寧に扱ってくれるものだと期待しすぎていたせいもあるのだけれど。
    もっと長くなってもよかったのになぁ…

    0
    2017年11月29日
  • 秋月記

    Posted by ブクログ

    福岡藩の支藩である秋月藩の藩士、間小四郎の物語。家老の悪事から藩を守るため、本藩からの政治介入から守るため、時には謀議を企て、悪人になることも厭わず生きた。最後は流罪となるが藩のため民のためにを貫き、すがすがしい表情を浮かべる。「静謐こそ、われらが多年、力を尽くして作り上げたもの。されば、それがしにとっては誇りでござる」。政事に携わる者たちの思いを上手く描いた時代小説だ。

    0
    2017年11月28日
  • 銀漢の賦

    Posted by ブクログ

    終わり方がとても良かったです。
    さわやかで、気持ちがほんわかするような想いでした。

    歴史はちょっと苦手なので、敵や味方、その辺の複雑な人間関係が出てくると、ざっくり斜め読みしてしまいました。

    0
    2017年08月26日
  • 墨龍賦

    Posted by ブクログ

    永徳、等伯つながりで、レコメンドされたっぽい、戦国末期から江戸初期の絵師、海北友松の物語。正直、絵師としての友松は、あんまり関係なくて、途中までなんでこの人が主人公なのかわからないままに進むんだけど、うまーいこと作者に誘導されて、さくさく読み進めっちゃうという。友松の設定が拡大解釈すぎて、えらく歴史に関わりまくっちゃってるのはご愛嬌で、娯楽作と思って読み進めるが吉。

    0
    2017年08月16日
  • 墨龍賦

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かいほうゆうしょうのお話。
    濃姫が帰蝶と呼ばれているお話。
    そして、知らなかった【美濃譲り状】

    本能寺の変

    斎藤内蔵助との友情。
    狩野派。
    宮本武蔵が弟子だったぁ。

    0
    2017年08月08日
  • 随筆集 柚子は九年で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    葉室麟の随想集。
    日経新聞のリレーコラムは読んでいる時も思ったが、小説の清廉なイメージより、少し柔らかい文体でエッセイを書くんやなぁと、この本を読んでも改めて思った。

    葉室さん自身も行っているので失礼を承知で書くが、彼の魅力は遅咲きの花であるところ。小説家一筋何十年って人の作品もいいものだが、葉室作品は小説家になる前の経験なり思索なりが積み重なって磨かれたものなんだと、この随想集を読んで分かった気がする。

    年齢だけは半世紀を経ようとしている俺、折り返しを過ぎてしまって、残りの人生はこれまでより短いものになるはずだが、その場で出来ることを着実やっていく、そういう生き方を指南されたような気がし

    0
    2017年07月01日
  • 随筆集 柚子は九年で

    Posted by ブクログ

    随筆だけで読むのではなく、葉室先生の作品を知ったうえで、読んでほしい一冊。
    巻末の『夏芝居』、何となく予想はしていたのに、市助に「やられた…」とうなだれずにはいられなかった。

    0
    2017年06月26日
  • 風花帖

    Posted by ブクログ

    新六の純愛に泣けてきそうになったが、吉乃の甘ったれた感情にはちょっとイラつく。この作者はこういった八方美人的な女性が好きなのだろうか?

    0
    2017年05月27日
  • 銀漢の賦

    Posted by ブクログ

    面白かったけど、時系列の演出はこれがベストだったのかなぁ。唐突に出て来る回想シーンに若干戸惑いながら読んだ。
    吉四郎の切腹シーンには泣けた。

    0
    2017年05月22日
  • おもかげ橋

    Posted by ブクログ

    萩乃の心情が今ひとつ推し量れないのは、女性として嫌いなタイプだったからだと思うが、それ以外は面白く読めた。

    0
    2017年05月19日
  • 陽炎の門

    Posted by ブクログ

    過去が今の私を襲ってきた。過去が今の私を救うのか?それとも殺されてしまうのか?ミステリーがらみの時代小説。

    0
    2017年05月11日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終えてから日にちが経ってしまい、正直ほとんど内容の記憶がありません。
    ただ、これまで読んで来た葉室麟 さんの作品はどれも感情移入して入り込んでしまうものが多かっただけに、少々期待外れ。その理由が思い出せず・・・

    0
    2017年03月08日
  • 春風伝

    Posted by ブクログ

    最後までどうしても没入出来なかった。高杉晋作に対してなのか、あの時代に対してなのか、作者の理解の薄さが感じられて仕方がなかった。歴史を人を通して描くというのは相当難しいのであろう。歴史観、文化度、人間力、感性等あらゆる物が必要なのであろう。

    0
    2017年03月02日
  • 天の光

    Posted by ブクログ

    久々の時代小説。幸福とは失って初めて気付くものなのかもしれない。ラストは読者に委ねられているが、どちらを選んでもこの愛は色褪せることはないだろう。
    あらすじ(背表紙より)
    博多の仏師・清三郎は木に仏性を見出せず、三年間、京へ修行に上る。妻のおゆきは師匠の娘だ。戻ると、師匠は賊に殺され、妻は辱められ行方不明になっていた。ようやく妻が豪商・伊藤小左衛門の世話になっていると判明。お抱え仏師に志願し、十一面観音菩薩像を彫り上げた。しかし、抜け荷の咎で小左衛門は磔となり、おゆきも姫島に流罪になってしまう。おゆきを救うため、清三郎も島へ…。

    0
    2017年01月09日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大陸の人が日本に攻め込んだという話では元寇が有名。が、それより200年ほど前の平安時代に壱岐・対馬・博多湾に攻め込んだ刀伊という集団がいる。大陸北方にいる女真族がルーツといわれる。その集団を撃退したのが貴族の藤原隆家。名門貴族の出ながら相当暴れ者だったようだ。刀伊というのは昔うっすら聞いたことがあったが、こういう事件だったのかとあらましがわかる。

    0
    2016年11月26日
  • 紫匂う

    Posted by ブクログ

    一度契りを交わした過去の想い人が
    突然主人公の澪の前に現れ過去の思いと
    共に心が揺れる。
    誰もが過去を美化し一度はあの時別な人生があったのではないかと考えてしまう。
    過去の恋人を匿い危うい橋を渡る澪を
    寡黙ながらもすべて受け入れ、二人を救おうと
    する蔵太は懐が深い。
    この物語は過去を美化し、今ある幸せを
    見失わない様に澪に試練を与え自分の今ある
    本当の幸せを気付く物語だ。

    0
    2016年11月19日
  • 陽炎の門

    Posted by ブクログ

    しがらみを絶ちきり、信を成し得る…くぐる潮見櫓の門の先で、桜の花が待ちうける者、門自体が陽炎と化す者、、ラストの謎解きは切なさを残す♪。

    0
    2016年10月29日
  • 冬姫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    信長の二女、冬姫を描いた作品。
    蒲生氏郷の妻としてしか知らなかったので、
    展開が新鮮でした。

    物語の争点を、市や茶々、五徳、鍋の方、濃姫やまつなど女の同士の争いを描いています。

    最後に織田家ゆかりの女性が揃うのはよかった。
    真田丸で茶々を見る目が変わりそうな描かれ方でした。

    0
    2016年10月23日
  • 橘花抄(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    筑前黒田藩のお家騒動に巻き込まれた人々を描いた作品
    これ、事実が下敷きになってるお話しなんですね

    信じる道をゆく男
    運命に翻弄されながらも必死に生きる女

    凛とした人物たちが魅力的です

    0
    2016年10月05日
  • 霖雨

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    モヤモヤしてた気持ちをすっきりさせる読書として、ストイックに自分を鍛える登場人物が出てくる小説を読むってのがある。ダラダラしてたりウジウジしてたりする自分に対してカツを入れる処方薬みたいなもんなんだけど。
    典型的なのはスペンサーシリーズ。ミステリー要素とかアクションも素晴らしいが、それらは全てカツ本(?)を引き立てる要素にすぎないというと言い過ぎか…

    葉室麟の小説も、読後自分がすっきりしてるのが分かる。スペンサーシリーズとはまた違ったすっきりの仕方。スペンサーシリーズのそれよりももっと日本人にマッチしたストイックさと言えばいいか。無理なく心地よさが沁みてくる感じ。

    本作もそういう葉室小説の

    0
    2016年10月05日