葉室麟のレビュー一覧

  • 無双の花

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    立花宗茂の半生期を描いた作品だ。
    戦国時代後半に活躍した大友家の家臣から豊臣秀吉によって吸収柳川に大名として取り立てられた豊臣大名の一員だ。

    基本は「義」だ。どう自分の生きざまを貫くのかが正室の誾千代との掛け合いでつわたるようになっている。

    何か一つを信じて貫く生き様が清々しい。

    それにしても史実とは随分と違う構成になっている。
    誾千代との仲や浪人中のエピソードなど人間、宗茂が成長する要因として描かれている。いい印象になるようになっているね。

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    2014年10月31日
  • 星火瞬く

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    ネタバレ

    シーボルトの息子が主人公だなんて。。。。意外すぎて、フィクションかとおもいきや、実在する人物ではあるみたい。ストーリーは日本の有名人勝海舟や高杉晋作なんかも出てくるし、臨場感があって引き込まれる。
    バクーニンを調べたら、やっぱり存在してるし。。。笑
    でも載ってた写真はイメージとは違う感じでした笑
    でも葉室さんの作品では、武士が主人公の方が好きかな。大和魂というか、日本人の感情の繊細で奥ゆかしいところを描き出すのがとても上手だと思うからです。

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    2014年10月25日
  • 秋月記

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    ネタバレ

    政治の悪役が、見方を変えると悪役では無かったり。
    自分がその立場になってみて、初めて理解できたり。
    単純ではないんだな。

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    2014年10月18日
  • 星火瞬く

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    幕末、横浜に現れたロシアの革命家・バクーニンと日本の志士たちの話。シーボルトの息子の目線で書かれる。
    読後感はそれなりな感じで、感動とか新鮮さはない。

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    2014年09月16日
  • 星火瞬く

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    全1巻。
    「シーボルト事件」で有名なシーボルトが、
    後年、息子を連れて日本に帰ってきた時の、
    息子視点での物語。
    息子がストーリーテーラーな立ち位置。

    これは結構すごいかも。

    主人公とも言うべき位置に、
    ロシア人革命家を配置。
    動乱の気配が漂ってきた日本に、
    外国人革命家が種をまく。

    幕末を、外国人目線で見るだけでも珍しいけど、
    それだけなら他にも似たようなテーマの作品はある。
    でも今作はさらに、
    維新が革命だったという事を
    改めて読者に気づかせる。
    これは結構目から鱗だった。

    勝海舟や小栗忠順、清河八郎、高杉晋作といった
    幕末のビックネームが
    ロシア人革命家に何かしらの影響を受け、

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    2014年09月03日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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    ピックアップされることはたぶん珍しい、藤原隆家が、道長との政権争いを繰り広げながら、最終的には外敵襲来に立ち向かう……というテーマは面白いのですが。なんか文章が読みにくい……そして中弛む……(汗) 清少納言と紫式部の対比とかは面白かったのですが、むむぅ。

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    2014年08月07日
  • 恋しぐれ

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    蕪村とその周辺の人々の大人の恋、というより老いの恋を描く短編集。
    特に男の晩年の恋を、俳句や絵に託して作品を描く新しい試みに挑戦している。
    文体は藤沢周平を彷彿させ、淡々とした感じで良い作品でした。

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    2014年07月30日
  • 無双の花

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    関ヶ原の戦いの後、九州・柳川藩の藩主、立花宗茂を主人公にした物語。
    作中にしばしば「立花の義」と言う言葉が出てきます。ところが宗茂の行動からは余り強く「義」というイメージが涌きません。行動で示せないところを言葉で補おうとしている様に見えます。
    大きな流れでいえば、秀吉に取り立てられた宗茂は関ヶ原までは西軍に付くのですが、最終的には大坂の陣で東軍武将として働くのですから。それならば、東軍についても最後まで豊臣を存続させようとして加藤清正の方が、もっと「義」のように見えます。
    もっと小さなエピソードを積み重ねる様に「義」を描いて欲しかったなあ。そうすれば説得力が出たと思えるのですが。
    それよりも

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    2016年05月29日
  • 無双の花

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    全1巻。
    立花宗茂の半生。

    あまり知られていない地方の事件や、
    時代物のイメージが強かった著者が、
    戦国小説を書かれたのが意外。
    でも、選んだのが立花宗茂ってのは
    なんだか”らしい”と思った。

    正直特に目新しくもなく、
    立花宗茂同様、律儀な物語って印象。
    地味っちゃあ地味。

    朝鮮での活躍など、
    武将として活躍した合戦シーンは少なめ。
    でも、その分全体像がわかりやすく、
    立花宗茂を知りたいって人にはよいかも。

    ラストシーンはキレイだし、
    伊達政宗とのやり取りは結構好き。

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    2014年07月14日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    風渡るの続編。別の視点から描かれる短編集。
    キリスト教が正義とばかりに全面に押し出されるのが少し飽きてしまった。

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    2014年07月13日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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    雅という一言に尽きる。
    平安中期、叔父である藤原道長と政争し九州大宰守として外敵と戦った藤原隆家を描いている。登場人物は安倍晴明、清少納言、紫式部などもおり、前半は朝廷の政争が、後半は外敵との戦いが展開される。
    平安時代なのに戦記?と思って読んでみたが、予想以上に雅だった。

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    2014年06月12日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    黒田官兵衛の話と思って読み始めたら、長政が成人後の、黒田如水キリシタンとしての部分がテーマでした。
    如水やガラシャ夫人、織田信長の孫の秀信などを取り上げた短編集のような作りで、今までとは違った視点でこの時代を考えることが出来た。

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    2014年06月04日
  • 風渡る

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    貿易風、偏西風さえも巻き込む戦国の世を吹き抜ける幾多の野望の風。傲慢の罪に取りつかれた天下人たちへの謀が楔を打ちながら、信念に満ちた軍師と修道士の交流が時代を通り渡たる。子午線をはさむガラシャとマリアのお告げのラストは続編へ誘い込む。各々の内面への深追いは無く、刻々とした読後感。

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    2014年05月12日
  • いのちなりけり

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    ひとつの和歌を追い求める剣豪と、その妻。
    話はとても面白いのだが、人物名や藩・地名などが非常に多く、丁寧であるがゆえに読み辛い印象があった。

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    2014年04月29日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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    「藤原隆家の闘い」「戦う光源氏」とはちょっと違ったという印象。一つの時代を生き抜いた、“普通”とはちょっと違う男の芯のある生き方を見せてもらった感じ。

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    2014年04月29日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    黒田官兵衛の人生を、キリシタンとしての側面にスポットを当てて描いた小説。彼がキリシタンのための国家をつくろうと策を巡らせたという斬新な解釈が面白かった。
    着想は面白いけれど、メインのテーマがキリシタンなので、キリシタンを守るために官兵衛がどう寄与したかというふうに読め、官兵衛の活躍メインで読みたい場合には肩透かしかもしれない。

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    2014年04月20日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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    全1巻。
    元寇の前、平安時代にあった外国からの襲撃と、それに立ち向かった藤原隆家の話。

    この事件自体知らなかったし、
    脇を固める登場人物が、藤原道長、清少納言、紫式部、安倍晴明とてんこ盛りということでワクワクしながら読んでみる。

    が。
    大物たくさん使った話にありがちの、
    みんなちょい役じゃん!な感じでがっかり。
    話自体も大物達を無理矢理絡めようとしたためか
    とりとめのない印象で、
    最後までさらーと通り過ぎていった感じ。
    前半の伝奇っぽい物語を後半史実にまとめていく構成は
    著者の新しい可能性を見せてもらって楽しみだけど、
    それだけ。

    この設定はもっと面白くできそうだったのに残念。

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    2014年04月09日
  • 蜩ノ記

    購入済み

    武士だ

    感動した、皆のためにここまで己の意志を突き通せるだろうか。

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    2014年03月11日
  • 柚子の花咲く

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    自我妄執にとらわれた男たちの悪行が禍を呼び終盤にかけて正体を現す、、。"ひとはひとを大切にせねばならぬ"…青葉堂村塾の師の教えは脈々と受け継がれる。丹精込めて育てられた幼き花弁、淑やかな花弁をはじめ、一斉に開く真面目に働く柚子の花々の咲き様が飾るラストには、思わずホロッとさせられてしまった。

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    2014年03月06日
  • 秋月記

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    表紙に惹かれて購入。

    葉室麟は二冊目なのだが、やや読みづらかった印象。

    間小四郎の幼少期から話は始まるのだが、「逃げない男になりたい」と決意するまでの経緯がしっくりとくる。

    陰謀渦巻く福岡藩と秋月藩の間で、その決意を貫こうとする小四郎の在り方は、生真面目だけど愛おしい。
    なのに、そんな小四郎が「金というものは天から雨のように降ってくるものではない。泥の中に埋まっている。」と言う場面が訪れる。

    ここまで辿り着くことで、この台詞の重みがよく分かるので、ぜひ行き着いて欲しい。

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    2014年01月31日