葉室麟のレビュー一覧

  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    黒田官兵衛の人生を、キリシタンとしての側面にスポットを当てて描いた小説。彼がキリシタンのための国家をつくろうと策を巡らせたという斬新な解釈が面白かった。
    着想は面白いけれど、メインのテーマがキリシタンなので、キリシタンを守るために官兵衛がどう寄与したかというふうに読め、官兵衛の活躍メインで読みたい場合には肩透かしかもしれない。

    0
    2014年04月20日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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    全1巻。
    元寇の前、平安時代にあった外国からの襲撃と、それに立ち向かった藤原隆家の話。

    この事件自体知らなかったし、
    脇を固める登場人物が、藤原道長、清少納言、紫式部、安倍晴明とてんこ盛りということでワクワクしながら読んでみる。

    が。
    大物たくさん使った話にありがちの、
    みんなちょい役じゃん!な感じでがっかり。
    話自体も大物達を無理矢理絡めようとしたためか
    とりとめのない印象で、
    最後までさらーと通り過ぎていった感じ。
    前半の伝奇っぽい物語を後半史実にまとめていく構成は
    著者の新しい可能性を見せてもらって楽しみだけど、
    それだけ。

    この設定はもっと面白くできそうだったのに残念。

    0
    2014年04月09日
  • 蜩ノ記

    購入済み

    武士だ

    感動した、皆のためにここまで己の意志を突き通せるだろうか。

    2
    2014年03月11日
  • 柚子の花咲く

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    自我妄執にとらわれた男たちの悪行が禍を呼び終盤にかけて正体を現す、、。"ひとはひとを大切にせねばならぬ"…青葉堂村塾の師の教えは脈々と受け継がれる。丹精込めて育てられた幼き花弁、淑やかな花弁をはじめ、一斉に開く真面目に働く柚子の花々の咲き様が飾るラストには、思わずホロッとさせられてしまった。

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    2014年03月06日
  • 秋月記

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    2014.1.22
    葉室さん集中3冊目。
    蜩ノ記よりこっちが好みでした。
    何故かな。
    どの時代小説でも思うんですが、こんな友情入るのが好きな模様・・・。

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    2014年01月22日
  • 恋しぐれ

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    蕪村と応挙が親しく付き合っていたとは知りませんでした。
    60歳を過ぎて若い芸妓に恋する蕪村が愛おしい。

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    2014年01月15日
  • 恋しぐれ

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    与謝蕪村の周辺の人を主人公としたラブストーリーの短編集。さわやかだったり、ほろ苦かったり、道なき恋で悲しかったり、様々。長編のほうが好きだけど、作者の得意とする文人や絵師の物語なので、まずは短編から葉室作品に入りたいという人にはいいかも。

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    2014年01月05日
  • 秋月記

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    ネタバレ

     この方の書く人物は、皆、心に一本芯が通っていて格好いいですよね。片や小藩を救うべく、片や乗っ取るべく、策謀策謀の連続で読み応えのある話でした、が、終盤盛り上がりきらない感じでちょっと残念。個人的には藤蔵さんが熱いです。

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    2013年12月03日
  • いのちなりけり

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    ネタバレ

    テンポ悪いなぁ。
    剣豪小説と歴史ミステリーと純愛ドラマを文庫本300P弱に詰め込もうとするとどうしても視点がボヤける。
    おまけに綱吉将軍と水戸光圀の対立、鍋島藩の合法的下剋上、公家と将軍家の因縁や和歌の世界に至るまで解説を重ね、その都度物語が一旦中断するのは心が折れる。

    雨宮蔵人と咲弥の和歌を巡る純愛物語の部分をもっと前面に押し出した小説にしておけば良かったのにと。正直なところ葉室さんにしてはちょっと残念な作品だと思う。

    ただし寄り道枝道の多い作品だけあって、水戸黄門方面の寄り道はなかなかのもん。助さん格さんも活躍するし、なんとうっかり八兵衛がうっかりするし、クライマックス寸前には「控え控

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    2013年11月27日
  • 秋月記

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    人災、天災を撥ね飛ばす"泣き虫小四郎"の秋月藩奮闘記。幼少からの彼を囲む男たちもさながら、みつ、もよ、とせ、千紗、七與…いとの作った雪のような葛、みちの漢詩。清らかで一途な心をもつ…"秋月の女たち"に惚れ惚れする。

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    2013年11月23日
  • 乾山晩愁

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    乾山・永徳・等伯・雪信・一蝶。
    人や出来事のつながりを繋ぐのに感嘆。
    繊細な感応力のある筆者だと思うが、表現はいまいち大雑把。

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    2013年11月14日
  • 柚子の花咲く

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    葉室麟さんの時代小説は、時代風景がわかりやすく
    すんなりと、その時代に入って物語を経験する気がする
    そして、人のやさしさや孤独なさびしさなど
    胸が痛くなるような、深とした気持ちで読んでしまう
    ちょっと悲しいさびしい小説でした

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    2013年11月01日
  • 実朝の首

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     鎌倉時代が舞台って割と珍しいですよね。圧倒的な知識の足りなさで苦戦しつつ、おそらく非常に綿密に作られているのだろうなぁと思いつつ、うーん……のめりこみにくい; 話の盛り上げどころにちょいちょい入ってくる解説の所為で読む勢いが殺がれるし、感情移入もしにくくて残念でした。ヤマ場もいつの間にか通り過ぎて終わってしまった感が……きっちり歴史を勉強してから出直してこいってことですかそうですか?

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    2013年10月24日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    豊臣秀吉の軍師黒田官兵衛、秀吉から離れたその後。
    大名を含むキリシタンの人達が、この時代を生きる思いがちょっと驚きで新鮮だった。

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    2013年10月21日
  • 風渡る

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    ネタバレ

    別に意識したわけではないんだけど、旬な人物、黒田官兵衛が主人公の小説。
    もう一人の主人公、半分架空の人物ジョアンと2つの目線から、天下統一が成されていく日本を描いた歴史小説。

    今まで読んできた葉室作品よりも、時代の流れを描いてる風に読み取れ、まさに「歴史」小説。なんだか司馬遼太郎とか隆慶一郎とかを読んでるのに近い感覚だった。ただ、葉室さんにはその手法は似合わないのか、少々散漫な印象は免れなかったのは残念。

    軍師:黒田官兵衛ではなく、キリシタン:黒田シメオンが織田信長や明智光秀や豊臣秀吉をどう見ていたのかが分かっていく部分は面白い。ここだけに特化した小説でも良かったような気がする。ジョアンと

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    2013年10月05日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    妙に若者向けで写実性がない表紙の絵は気に入らなかったけど、お話の内容は「ほぅ~」って感じの官兵衛さん小説です。
    秀吉さんが壊れて朝鮮出兵をするあたりからお話は始まるんだけど、官兵衛さんが如水さんとしてキリスト教を信仰していた部分に物語の焦点が当てられていました。
    織田信長さんを本能寺の変で殺害した黒幕は官兵衛さんだったとかね。
    歴史はいろんな説があって当たりまえなので、こういう説を小説で楽しむのもオツなものだと思いました。

    0
    2013年09月21日
  • 柚子の花咲く

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    村塾の恩師が殺された。
    死にまつわる悪い噂を信じられない恭平は
    死の謎を追って、藩の抗争に巻き込まれていく。

    登場人物にすごい魅力を感じるわけではないのに
    一気に読めるのは何故だろう。。。
    人を想う気持ちとか、自分勝手な振る舞い、
    思うようにはならない事情とかが惹きつけるんだろうな。

    「桃栗三年、柿八年、柚子は九年で花が咲く」

    武士ものならではの心温まる感じが良かった。

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    2013年09月10日
  • 恋しぐれ

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    全1巻。
    与謝蕪村というか、
    与謝蕪村周辺の文学サロンの恋模様を
    連作短編集のかたちで描いた作品。

    歌を効果的に使用する手法を得意とする著者にとって、
    俳人・与謝蕪村周辺を描く今作は、
    面目躍如な感がある。

    が。
    これは読む人や、
    読むタイミングを選ぶ本だと思った。

    特に盛り上がりもなく、
    淡々と、淡く静かに描写しているだけなので、
    ぐっと引きつける部分もなく、
    特に歌の知識がない自分みたいな人間には
    ただ上辺をなぞるような読み方しか出来なかった。

    与謝蕪村が題材なため、
    いつもより、より歌が前面に出てきており、
    結果、文学チックな装いだし。

    歌に興味が有る人、文学的な恋が好きな人

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    2014年09月03日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    キリシタン「黒田官兵衛」は、キリシタンを弾圧する秀吉を討つ謀略のために文禄の役で朝鮮に渡る。そして、伴天連の王国を造るべく関ヶ原の戦いで九州で挙兵。異国の風を受け、夢を追う男のキリシタン側から見た戦国。
    筋に少々無理があるが、関ヶ原で従来の豊臣恩顧、反石田、徳川側という単純な構図だけでなく、キリシタン勢力をどう取り込むかという着想はなるほど有り得る。

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    2013年08月28日
  • 風渡る

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    ネタバレ

    司馬遼太郎の「播磨灘物語」の黒田官兵衛とはいささか様相が異なり、キリシタンとしての黒田官兵衛とジョアンという2世の宣教師が主人公。

    戦国期のキリスト教の苦難の裏面史という面では良く書けているが、「本能寺の変」は竹中半兵衛の意志を継いだ黒田官兵衛が仕掛けた設定で、かつその後の関ヶ原の戦いも官兵衛の仕掛けによるとあっては、歴史小説としては、いささか無理があり、白けてしまう。
    黒田官兵衛とジョアンとの関係にしても、ところどころでの接点はあるが、上手く噛み合っていない感じがする。

    「乾山晩秋」「いのちなりけり」「花や散るらん」「銀漢の賦」「秋月記」「蜩ノ記」など史実から距離をおき、自由な構成で心情

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    2013年08月26日