葉室麟のレビュー一覧

  • 風渡る

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    貿易風、偏西風さえも巻き込む戦国の世を吹き抜ける幾多の野望の風。傲慢の罪に取りつかれた天下人たちへの謀が楔を打ちながら、信念に満ちた軍師と修道士の交流が時代を通り渡たる。子午線をはさむガラシャとマリアのお告げのラストは続編へ誘い込む。各々の内面への深追いは無く、刻々とした読後感。

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    2014年05月12日
  • いのちなりけり

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    ひとつの和歌を追い求める剣豪と、その妻。
    話はとても面白いのだが、人物名や藩・地名などが非常に多く、丁寧であるがゆえに読み辛い印象があった。

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    2014年04月29日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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    「藤原隆家の闘い」「戦う光源氏」とはちょっと違ったという印象。一つの時代を生き抜いた、“普通”とはちょっと違う男の芯のある生き方を見せてもらった感じ。

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    2014年04月29日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    黒田官兵衛の人生を、キリシタンとしての側面にスポットを当てて描いた小説。彼がキリシタンのための国家をつくろうと策を巡らせたという斬新な解釈が面白かった。
    着想は面白いけれど、メインのテーマがキリシタンなので、キリシタンを守るために官兵衛がどう寄与したかというふうに読め、官兵衛の活躍メインで読みたい場合には肩透かしかもしれない。

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    2014年04月20日
  • 刀伊入寇 藤原隆家の闘い

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    全1巻。
    元寇の前、平安時代にあった外国からの襲撃と、それに立ち向かった藤原隆家の話。

    この事件自体知らなかったし、
    脇を固める登場人物が、藤原道長、清少納言、紫式部、安倍晴明とてんこ盛りということでワクワクしながら読んでみる。

    が。
    大物たくさん使った話にありがちの、
    みんなちょい役じゃん!な感じでがっかり。
    話自体も大物達を無理矢理絡めようとしたためか
    とりとめのない印象で、
    最後までさらーと通り過ぎていった感じ。
    前半の伝奇っぽい物語を後半史実にまとめていく構成は
    著者の新しい可能性を見せてもらって楽しみだけど、
    それだけ。

    この設定はもっと面白くできそうだったのに残念。

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    2014年04月09日
  • 蜩ノ記

    購入済み

    武士だ

    感動した、皆のためにここまで己の意志を突き通せるだろうか。

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    2014年03月11日
  • 柚子の花咲く

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    自我妄執にとらわれた男たちの悪行が禍を呼び終盤にかけて正体を現す、、。"ひとはひとを大切にせねばならぬ"…青葉堂村塾の師の教えは脈々と受け継がれる。丹精込めて育てられた幼き花弁、淑やかな花弁をはじめ、一斉に開く真面目に働く柚子の花々の咲き様が飾るラストには、思わずホロッとさせられてしまった。

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    2014年03月06日
  • 秋月記

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    表紙に惹かれて購入。

    葉室麟は二冊目なのだが、やや読みづらかった印象。

    間小四郎の幼少期から話は始まるのだが、「逃げない男になりたい」と決意するまでの経緯がしっくりとくる。

    陰謀渦巻く福岡藩と秋月藩の間で、その決意を貫こうとする小四郎の在り方は、生真面目だけど愛おしい。
    なのに、そんな小四郎が「金というものは天から雨のように降ってくるものではない。泥の中に埋まっている。」と言う場面が訪れる。

    ここまで辿り着くことで、この台詞の重みがよく分かるので、ぜひ行き着いて欲しい。

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    2014年01月31日
  • 秋月記

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    2014.1.22
    葉室さん集中3冊目。
    蜩ノ記よりこっちが好みでした。
    何故かな。
    どの時代小説でも思うんですが、こんな友情入るのが好きな模様・・・。

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    2014年01月22日
  • 恋しぐれ

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    蕪村と応挙が親しく付き合っていたとは知りませんでした。
    60歳を過ぎて若い芸妓に恋する蕪村が愛おしい。

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    2014年01月15日
  • 恋しぐれ

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    与謝蕪村の周辺の人を主人公としたラブストーリーの短編集。さわやかだったり、ほろ苦かったり、道なき恋で悲しかったり、様々。長編のほうが好きだけど、作者の得意とする文人や絵師の物語なので、まずは短編から葉室作品に入りたいという人にはいいかも。

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    2014年01月05日
  • 秋月記

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    ネタバレ

     この方の書く人物は、皆、心に一本芯が通っていて格好いいですよね。片や小藩を救うべく、片や乗っ取るべく、策謀策謀の連続で読み応えのある話でした、が、終盤盛り上がりきらない感じでちょっと残念。個人的には藤蔵さんが熱いです。

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    2013年12月03日
  • いのちなりけり

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    ネタバレ

    テンポ悪いなぁ。
    剣豪小説と歴史ミステリーと純愛ドラマを文庫本300P弱に詰め込もうとするとどうしても視点がボヤける。
    おまけに綱吉将軍と水戸光圀の対立、鍋島藩の合法的下剋上、公家と将軍家の因縁や和歌の世界に至るまで解説を重ね、その都度物語が一旦中断するのは心が折れる。

    雨宮蔵人と咲弥の和歌を巡る純愛物語の部分をもっと前面に押し出した小説にしておけば良かったのにと。正直なところ葉室さんにしてはちょっと残念な作品だと思う。

    ただし寄り道枝道の多い作品だけあって、水戸黄門方面の寄り道はなかなかのもん。助さん格さんも活躍するし、なんとうっかり八兵衛がうっかりするし、クライマックス寸前には「控え控

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    2013年11月27日
  • 秋月記

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    人災、天災を撥ね飛ばす"泣き虫小四郎"の秋月藩奮闘記。幼少からの彼を囲む男たちもさながら、みつ、もよ、とせ、千紗、七與…いとの作った雪のような葛、みちの漢詩。清らかで一途な心をもつ…"秋月の女たち"に惚れ惚れする。

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    2013年11月23日
  • 乾山晩愁

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    乾山・永徳・等伯・雪信・一蝶。
    人や出来事のつながりを繋ぐのに感嘆。
    繊細な感応力のある筆者だと思うが、表現はいまいち大雑把。

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    2013年11月14日
  • 柚子の花咲く

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    葉室麟さんの時代小説は、時代風景がわかりやすく
    すんなりと、その時代に入って物語を経験する気がする
    そして、人のやさしさや孤独なさびしさなど
    胸が痛くなるような、深とした気持ちで読んでしまう
    ちょっと悲しいさびしい小説でした

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    2013年11月01日
  • 実朝の首

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     鎌倉時代が舞台って割と珍しいですよね。圧倒的な知識の足りなさで苦戦しつつ、おそらく非常に綿密に作られているのだろうなぁと思いつつ、うーん……のめりこみにくい; 話の盛り上げどころにちょいちょい入ってくる解説の所為で読む勢いが殺がれるし、感情移入もしにくくて残念でした。ヤマ場もいつの間にか通り過ぎて終わってしまった感が……きっちり歴史を勉強してから出直してこいってことですかそうですか?

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    2013年10月24日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    豊臣秀吉の軍師黒田官兵衛、秀吉から離れたその後。
    大名を含むキリシタンの人達が、この時代を生きる思いがちょっと驚きで新鮮だった。

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    2013年10月21日
  • 風渡る

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    ネタバレ

    別に意識したわけではないんだけど、旬な人物、黒田官兵衛が主人公の小説。
    もう一人の主人公、半分架空の人物ジョアンと2つの目線から、天下統一が成されていく日本を描いた歴史小説。

    今まで読んできた葉室作品よりも、時代の流れを描いてる風に読み取れ、まさに「歴史」小説。なんだか司馬遼太郎とか隆慶一郎とかを読んでるのに近い感覚だった。ただ、葉室さんにはその手法は似合わないのか、少々散漫な印象は免れなかったのは残念。

    軍師:黒田官兵衛ではなく、キリシタン:黒田シメオンが織田信長や明智光秀や豊臣秀吉をどう見ていたのかが分かっていく部分は面白い。ここだけに特化した小説でも良かったような気がする。ジョアンと

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    2013年10月05日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    妙に若者向けで写実性がない表紙の絵は気に入らなかったけど、お話の内容は「ほぅ~」って感じの官兵衛さん小説です。
    秀吉さんが壊れて朝鮮出兵をするあたりからお話は始まるんだけど、官兵衛さんが如水さんとしてキリスト教を信仰していた部分に物語の焦点が当てられていました。
    織田信長さんを本能寺の変で殺害した黒幕は官兵衛さんだったとかね。
    歴史はいろんな説があって当たりまえなので、こういう説を小説で楽しむのもオツなものだと思いました。

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    2013年09月21日