葉室麟のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ葉室麟の随想集。
日経新聞のリレーコラムは読んでいる時も思ったが、小説の清廉なイメージより、少し柔らかい文体でエッセイを書くんやなぁと、この本を読んでも改めて思った。
葉室さん自身も行っているので失礼を承知で書くが、彼の魅力は遅咲きの花であるところ。小説家一筋何十年って人の作品もいいものだが、葉室作品は小説家になる前の経験なり思索なりが積み重なって磨かれたものなんだと、この随想集を読んで分かった気がする。
年齢だけは半世紀を経ようとしている俺、折り返しを過ぎてしまって、残りの人生はこれまでより短いものになるはずだが、その場で出来ることを着実やっていく、そういう生き方を指南されたような気がし