葉室麟のレビュー一覧

  • いのちなりけり

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    直木賞作家の葉室麟さん、惜しい人をなくしました…。この作品のなかでは、たくさんの人が死んでゆき、普段の自分なら少しついていけないと思うかも知れませんでしたが、きっと御本人も命をかけて作品に取り組まれていたのだろうと思います。

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    2018年01月27日
  • いのちなりけり

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    2014.4/30 葉室作品2作目。うーん、徳川綱吉治世の謀略にまみれた話題が、役職と幼名と改名で語られ物覚えの悪い私には非常に読みにくい(;-_-) 話の筋になるプラトニックな男女の愛情が霞むほど。もう少し読みやすいといいのだけど…

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    2018年01月08日
  • 決戦!大坂城

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    うーん、無知な私には人間関係がわかりにくく難しかった。
    こんなにもいろんな解釈が成り立つのかと驚き。
    けれども、つくづく家康嫌いと思ってしまった。

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    2017年12月20日
  • 秋月記

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    内容(「BOOK」データベースより)

    筑前の小藩・秋月藩で、専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、家老失脚の背後には福岡藩の策謀があり、いつしか仲間との絆も揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが―。絶賛を浴びた時代小説の傑作、待望の文庫化。


    平成29年12月11日~19日

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    2017年12月19日
  • 実朝の首

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    源実朝が好きなので、「葉室先生、実朝の話書いてくれてるんだ!」と大喜びで飛びついたのだけれど、読み始めてみれば、なんということか、タイトル通り「実朝の首」だった。
    さすがに登場人物たちに魅力があって、(実在したとはいえ)物語上の人物なのに、血の通いを感じられる。
    けれど、それはそうだけれど、なんとなくやっつけ感があって、置いてきぼりを食ってしまった。
    実朝が好きだからって、丁重丁寧に扱ってくれるものだと期待しすぎていたせいもあるのだけれど。
    もっと長くなってもよかったのになぁ…

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    2017年11月29日
  • 秋月記

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    福岡藩の支藩である秋月藩の藩士、間小四郎の物語。家老の悪事から藩を守るため、本藩からの政治介入から守るため、時には謀議を企て、悪人になることも厭わず生きた。最後は流罪となるが藩のため民のためにを貫き、すがすがしい表情を浮かべる。「静謐こそ、われらが多年、力を尽くして作り上げたもの。されば、それがしにとっては誇りでござる」。政事に携わる者たちの思いを上手く描いた時代小説だ。

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    2017年11月28日
  • 銀漢の賦

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    終わり方がとても良かったです。
    さわやかで、気持ちがほんわかするような想いでした。

    歴史はちょっと苦手なので、敵や味方、その辺の複雑な人間関係が出てくると、ざっくり斜め読みしてしまいました。

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    2017年08月26日
  • 墨龍賦

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    永徳、等伯つながりで、レコメンドされたっぽい、戦国末期から江戸初期の絵師、海北友松の物語。正直、絵師としての友松は、あんまり関係なくて、途中までなんでこの人が主人公なのかわからないままに進むんだけど、うまーいこと作者に誘導されて、さくさく読み進めっちゃうという。友松の設定が拡大解釈すぎて、えらく歴史に関わりまくっちゃってるのはご愛嬌で、娯楽作と思って読み進めるが吉。

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    2017年08月16日
  • 風のかたみ

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    ネタバレ

    誰しもが自分の思い通りに、ありのままには生きられない。ただ、もがき続けるだけなのだ あの白鷺が初かもしれない。たとえ苦しみに満ちていたとしても、初はやはり自分らしく生きたのだ

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    2017年08月10日
  • 墨龍賦

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    ネタバレ

    かいほうゆうしょうのお話。
    濃姫が帰蝶と呼ばれているお話。
    そして、知らなかった【美濃譲り状】

    本能寺の変

    斎藤内蔵助との友情。
    狩野派。
    宮本武蔵が弟子だったぁ。

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    2017年08月08日
  • 風のかたみ

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    葉室麟さんにしては珍しいミステリ仕立て。
    でも大どんでん返しが有るのかと言えばそうでもない。なんか中途半端な印象。
    可もなく不可もなく。

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    2017年07月13日
  • 随筆集 柚子は九年で

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    ネタバレ

    葉室麟の随想集。
    日経新聞のリレーコラムは読んでいる時も思ったが、小説の清廉なイメージより、少し柔らかい文体でエッセイを書くんやなぁと、この本を読んでも改めて思った。

    葉室さん自身も行っているので失礼を承知で書くが、彼の魅力は遅咲きの花であるところ。小説家一筋何十年って人の作品もいいものだが、葉室作品は小説家になる前の経験なり思索なりが積み重なって磨かれたものなんだと、この随想集を読んで分かった気がする。

    年齢だけは半世紀を経ようとしている俺、折り返しを過ぎてしまって、残りの人生はこれまでより短いものになるはずだが、その場で出来ることを着実やっていく、そういう生き方を指南されたような気がし

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    2017年07月01日
  • 随筆集 柚子は九年で

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    随筆だけで読むのではなく、葉室先生の作品を知ったうえで、読んでほしい一冊。
    巻末の『夏芝居』、何となく予想はしていたのに、市助に「やられた…」とうなだれずにはいられなかった。

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    2017年06月26日
  • 風花帖

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    新六の純愛に泣けてきそうになったが、吉乃の甘ったれた感情にはちょっとイラつく。この作者はこういった八方美人的な女性が好きなのだろうか?

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    2017年05月27日
  • 銀漢の賦

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    面白かったけど、時系列の演出はこれがベストだったのかなぁ。唐突に出て来る回想シーンに若干戸惑いながら読んだ。
    吉四郎の切腹シーンには泣けた。

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    2017年05月22日
  • おもかげ橋

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    萩乃の心情が今ひとつ推し量れないのは、女性として嫌いなタイプだったからだと思うが、それ以外は面白く読めた。

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    2017年05月19日
  • 陽炎の門

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    過去が今の私を襲ってきた。過去が今の私を救うのか?それとも殺されてしまうのか?ミステリーがらみの時代小説。

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    2017年05月11日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    ネタバレ

    読み終えてから日にちが経ってしまい、正直ほとんど内容の記憶がありません。
    ただ、これまで読んで来た葉室麟 さんの作品はどれも感情移入して入り込んでしまうものが多かっただけに、少々期待外れ。その理由が思い出せず・・・

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    2017年03月08日
  • 春風伝

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    最後までどうしても没入出来なかった。高杉晋作に対してなのか、あの時代に対してなのか、作者の理解の薄さが感じられて仕方がなかった。歴史を人を通して描くというのは相当難しいのであろう。歴史観、文化度、人間力、感性等あらゆる物が必要なのであろう。

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    2017年03月02日
  • 天の光

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    久々の時代小説。幸福とは失って初めて気付くものなのかもしれない。ラストは読者に委ねられているが、どちらを選んでもこの愛は色褪せることはないだろう。
    あらすじ(背表紙より)
    博多の仏師・清三郎は木に仏性を見出せず、三年間、京へ修行に上る。妻のおゆきは師匠の娘だ。戻ると、師匠は賊に殺され、妻は辱められ行方不明になっていた。ようやく妻が豪商・伊藤小左衛門の世話になっていると判明。お抱え仏師に志願し、十一面観音菩薩像を彫り上げた。しかし、抜け荷の咎で小左衛門は磔となり、おゆきも姫島に流罪になってしまう。おゆきを救うため、清三郎も島へ…。

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    2017年01月09日