葉室麟のレビュー一覧

  • 潮鳴り

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    蜩ノ記から読んで感動して、乾山晩秋というデビュー作を含む短編集を読んだ時は、淡々とした抑制の効いた文章で驚きました。その短編集でも、後半に向かって、少しポップな感じ?になって行くのですが、作風にそういう濃淡があるような気がします。そういう意味では、本作はかなりポップよりな、時代小説ではあっても2010年代に書かれただけあるなという感じ。えっ、そんなことになってしまうの?と悲しくて泣けましたし、いい話だったけど、最後にまさかそんな水戸黄門の印籠みたいなまとめになるとは思いませんでした。

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    2022年06月07日
  • 山月庵茶会記

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    予想外に推理小説でした!しかも、why done itかと思ったら、who done itでした。途中、月が綺麗ですねって、I love youですよねって思うところがあったけど、そういう流れじゃなかったです。

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    2022年06月04日
  • 潮騒はるか

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    江戸時代も幕末になると女性の医師が医師現れて、藩を出て長崎に行けるようになっていたのか。
    いねさんの描かれ方は興味深かったものの、物語全体は葉室作品にしては平坦な印象でした。
    風かおるの続編だと知らずに先に読んでしまったので、順番が違えば印象も変わったかも。

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    2022年05月21日
  • 月神

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    主人公の出身は九州、ストーリーは大きく二つに別れており最初は明治維新前の尊皇派の生きざま、後半は北海道に収監所構築とその運営に携わる主人公の半生になっている。引き込まれる内容ではなかったが
    アイヌの文化や考え方など興味深い内容だった。

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    2022年05月18日
  • 孤篷のひと

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    千利休以降、純粋な茶人というより、武士であり茶人という人物が増えた事で、茶という文化が独特の重みを持つ様になったんだと感じた。

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    2022年05月09日
  • おもかげ橋

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    故郷を罠に嵌って追い出された二人が、原因ともなった藩の重臣の娘の警護をすることに。この警護も罠だった事が後で明かされる。この二人は娘に憧れていて、人妻となっても想いは増すばかり。
    また、この娘が思わせぶりでどちらにも好きな素振りを見せる最低な女性。敵味方ともみんな悪い人達の中にあって、新たにお見合いで知り合った女性や、商人となって婿入りした先の妻など揺るがない愛情を持って接する女性達がいることでバランスが保たれている。

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    2022年05月06日
  • 津軽双花

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    224頁の表題作と他に3編あり、全て関ヶ原の戦い前後の話し。表題作はちょっと長いとは言え、物足りない感じ。石田三成の娘(辰姫)が津軽に輿入れ。それに対し、福島家を子連れで離縁された家康の姪(満天姫)を家康の養女として津軽に輿入れ。本来は辰姫が側室となるべきだが、プライド高い満天姫が夫が心から望まないと正室にならないと同衾も拒む。二人の面会もあり緊縛した雰囲気が作品に漂うが、二人の姫の抑制された言動で穏やかに進む。激しいお家騒動で満天姫の前夫との息子も巻き込まれ自害に追いやられるなど暗い話しが続く。
    他の短編も石田三成、淀君·秀頼や明智光秀に関わる権謀術数などあり、スッキリ感があまり無い。

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    2022年04月20日
  • はだれ雪 下

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    ネタバレ

    忠臣蔵のサイドストーリーとして、浅野内匠頭に
    殿中刃傷沙汰の真意を聞いた旗本が綱吉の機嫌を
    損ねて扇野藩に流罪(預かり)となったために、
    扇野藩の思惑や赤穂浪士の想いがもつれ動きに合
    わせて深刻な危機が降りかかるのだが、その状況
    下に於いて武士とは・想いを寄せる者への気配り
    (後に妻となる)それぞれの立場への配慮などを
    淡々とであるが劇的な状況を描きだし見事なラス
    トへつなげる・・・葉室麟先生の筆力は凄まじい

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    2022年04月15日
  • はだれ雪 上

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    ネタバレ

    若くして亡くなられた葉室麟先生の作品
    氏の創作された架空の扇野藩を舞台に忠臣蔵の
    外伝が抒情的にも淡々と描かれている
    この作品で武士の有り方や夫婦(恋愛)の生き
    方の模範となるやり取りが見られる

    ※個人的に喧嘩両成敗の原則とか万葉集の素養
     を持つ武士とかが違和感があった(´・ω・`)

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    2022年04月15日
  • 墨龍賦

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    2022.3.30完了
    武将でない人の視点はおもしろい。
    きっとこんな人もいたろうなと考えさせられる。
    葉室氏らしい読み易さもあって’良い’。

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    2022年03月30日
  • 青嵐の坂

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    重く暗い話が最後まで続く。
    藩の改革に強権を使って邁進する中老の父が、重臣たちの奸計に嵌って切腹させられる。恨みに思った息子が復讐を誓って藩に戻ってくる。父と息子は離反していたが、これには秘密があった。また、切腹に伴い妹が遠縁に預けられるが、預け先の主人も中老に薫陶を受けていたが、重臣たちの悪巧みで妹と結婚させられ、重臣たちの意を受け表向きの改革を求められるが反発する。改革をめぐって、藩御用達の商人達も参戦する。
    幾つもの闘いと敵になったり味方になったり、最後は幕府に訴えられて絶対絶命のピンチ。改心した兄が最後のキーとなる。
    複雑に絡み合い過ぎて、先が気になりあっという間に読み進めてしまう。た

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    2022年03月28日
  • 千鳥舞う

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    面白かった
    10作からなる短編連作の物語
    博多八景を描く過程で出会った人々の悲哀の物語

    比翼屏風(びよくびょうぶ)
    濡衣夜雨(ぬれぎぬやう)
    長橋春潮(ながはししゅんちょう)
    箱崎晴嵐(はこざきせいらん)
    奈多落雁(なたらくがん)
    名島夕照(なじませきしょう)
    香椎暮雪(かしいぼせつ)
    横岳晩鐘(よこたけばんしょう)
    博多帰帆(はかたきはん)
    挙哀女図(こあいじょず)
    からなる物語

    主人公、女絵師の春香(里緒)は豪商亀屋藤兵衛から「博多八景」の屏風絵を描く依頼を受けます。
    しかし、3年前、里緒は杉岡外記との不義密通により、破門。外記も3年後に迎え来ると、江戸へ。
    離ればなれになりながらも外

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    2022年03月27日
  • 風かおる

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    面白かった
    ミステリー仕立ての物語。
    暗いテーマながらも、主人公たちの軽い掛け合いでそれをカバーしています。
    「潮騒はるか」の前編です。
    誠之助、千沙、菜摘が長崎に移り住む前の物語。

    ストーリとしては、
    鍼灸医の菜摘のもとに10数年ぶりに現れた養父佐十郎。
    佐十郎は妻敵討ちの旅にから戻ってくるも、戻ってきたのは、妻敵討ちをそそのかした人物との果し合いのため。
    しかしながら、佐十郎は病に侵され、余命いくばくもない状態。

    そんな中、果し合いなどできるのか?

    菜摘の弟の誠之助
    菜摘を姉のように慕う、男装をしている千沙
    3人は、果し合いの相手を探るとともに、それをやめさせようと東奔西走します。

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    2022年03月27日
  • 津軽双花

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    徳川家康の姪である満天(まて)姫は、津軽家四万七千石の津軽信牧(のぶひら)に嫁ぐことになった。信牧の正室は石田三成の娘であり高台院(秀吉の正室北政所)の養女である辰姫。2人の姫は敵味方の立場に置かれながら、心を通わせる。津軽家を舞台とした時代小説に触れるのは珍しいので読んでみたが、初めて知る歴史的な事実も多かった。徳川政権が発足して間もない頃に、大名が家を残すためにいかに気を配り神経質になっていたかがうかがえる。
    あとがきによると、作家諸田玲子氏が著作「梅もどき」で、脇役の一人として関ヶ原の戦いで大阪城を出て高台院に庇護されるまでの少女時代の辰姫を描いている。

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    2022年03月17日
  • 嵯峨野花譜

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    京都・大覚寺の胤舜は、感情を上手に表す事ができない少年僧であった。
    師であり、未生流二代目である不濁斎広甫は、他者の為にはなを活ける修行を課す。

    胤舜は、二年前に母親に去られた過去があった。
    しかも、父親は、西ノ丸老中・水野忠邦。生まれたすぐに、父親からは、捨てられた。
    父親の愛情を知らず育った胤舜。

    「昔を忘れる花」
    「弟の一周忌に、心の裡にある弟のような花」
    「暗闇に咲く花」
    「西行法師の桜」
    「母上を守る花」

    数々の課題を通じて、自身を取り巻く、世の悲喜交々を感じ受け止め、成長していく姿を描いた。

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    2022年03月14日
  • 恋しぐれ

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    与謝蕪村を取り巻く人々の絵や俳句に込めた想いを綴った物語、歳の離れた小糸との恋も
    純粋で蕪村の心情が伝わった内容だった。
    蕪村の家は京都の仏光寺近くとある。休みの日にでも行ってみたい。

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    2022年03月09日
  • あおなり道場始末

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    葉室作品には珍しい明るくてどこかユーモラスなトーンで、かつ必殺技の存在もらしくないかな。
    でも家族の絆を軸に真っ直ぐ生きる三兄弟の姿は微笑ましいです。

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    2022年02月26日
  • 大獄 西郷青嵐賦

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    西郷さんが、薩摩藩が、なんかブラック…薩摩は勝ち組から見れば正義の味方みたいに書かれがちですが、政治ってどどちら側も結構汚いことやってたのね。

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    2022年02月23日
  • 神剣 人斬り彦斎

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    幕末の4大人斬りだそうだが、熊本ということもあるのか他の3人ほど知られていない。「るろうに剣心」のモデルだそうだが、全くこの本を読むまで私も知らなかった。坂本龍馬、西郷隆盛と他の人斬り3人は絡んでいるので、他の本でも良く見かける。
    人斬り彦斎は神託で占って相手を斬ったり、維新後も尊王攘夷の意思を変えずにいる。それが他の人斬りと違うところであるが、頑迷過ぎて読んでいても息苦しくなってくるほど。明治維新のゴタゴタもあり、スッと読むのが難しい。

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    2022年02月18日
  • 風渡る

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    物語が淡々と描かれているのと、あちこち人物に飛ぶので、なかなか入り込めなかった。黒田官兵衛ということで、期待しすぎたかもしれない。

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    2022年01月29日