津軽双花

津軽双花

792円 (税込)

3pt

3.7

運命の一戦は家康に軍配が上がり、敗者は歴史に葬られた。そして因縁は、遠く津軽の地で花ひらく。家康の姪 対 三成の娘――これぞ女人の関ヶ原!徳川家康の姪・満天姫、石田三成の娘・辰姫。ともに津軽家に嫁入りした二人は、関ヶ原の戦いから十三年越しの因縁に相見える――。そして美姫の戦はここから始まった! 戦国の終焉を辿る本能寺の変、関ヶ原の戦い、大坂の陣を描いた傑作短編も同時収録。【解説・諸田玲子】

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津軽双花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月01日

     表題の「津軽双花」は男性作家とは思えない女性らしさが満ち溢れていた。三成の遺児が津軽家に嫁いでいた事実は初めて知ったが、2人の対立する姫たちの心の邂逅をうまく描いたなと感じた。
     5つの短編から成る作品だが、章が進む毎に時代が遡っていくのが非常に面白い。短編ごとに登場人物が変わり、時代が新しくなる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月08日

    四編からなる中・短編の物語
    表題作「津軽双花」はやはり圧巻。帯にある通り女たちの関ヶ原とありますが、その中身は凛とした女性像が語られています。

    ■津軽双花
    石田三成の娘・辰姫は津軽家に嫁ぎ、藩主信枚と仲睦まじく日々を送りますが、その三年後、家康の養女・満天姫が正室として、信枚のもとへ。正室いるのに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月06日

    石田三成の娘辰姫と徳川家康の養女満天姫の物語、お互いが憎しみ合いながらも畏敬の気持ちもあり彼女達の生き方に戦国時代の女性の気概に感銘を受けた。自分の中で光秀と三成を混同しており、途中まで混乱しながら読んだ。

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    Posted by ブクログ 2021年01月25日

    中編『津軽双花』と短編『鳳凰記』『虎狼なり』『鷹、翔ける』を収録。
    世に言う石田三成と家康との対決とされる関ヶ原の戦いは、実は毛利と徳川の戦いだったとするのが、『虎狼なり』。
    三成と家康を戦わせ、毛利に漁夫の利を与えんとの、安国寺恵瓊の謀。それを見抜いた三成が、西軍を勝たせてはならないと、北政所を通...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月20日

    224頁の表題作と他に3編あり、全て関ヶ原の戦い前後の話し。表題作はちょっと長いとは言え、物足りない感じ。石田三成の娘(辰姫)が津軽に輿入れ。それに対し、福島家を子連れで離縁された家康の姪(満天姫)を家康の養女として津軽に輿入れ。本来は辰姫が側室となるべきだが、プライド高い満天姫が夫が心から望まない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月17日

    徳川家康の姪である満天(まて)姫は、津軽家四万七千石の津軽信牧(のぶひら)に嫁ぐことになった。信牧の正室は石田三成の娘であり高台院(秀吉の正室北政所)の養女である辰姫。2人の姫は敵味方の立場に置かれながら、心を通わせる。津軽家を舞台とした時代小説に触れるのは珍しいので読んでみたが、初めて知る歴史的な...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年01月20日

    弘前藩2代藩主・津軽信枚に嫁した二人の室、徳川家康の養女・満天姫と石田三成の三女・辰姫、時には反発しながら時には友情を育み信枚を支えた二人の物語。

    敵対した徳川と石田両家から、津軽氏へ二人の室が嫁していたのを知らなかった。

    その二人が反発することはあっても決して敵対するわけではなく、信枚のために...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年03月14日

    津軽家に嫁いだ家康の姪と石田三成の娘。政略結婚の結果、家康と三成の演者がともに同じ「夫」のもとで過ごす。仇同士のように見えた二人が、世の静謐を守るために私憤を捨てて手を携えて戦う。『鳳凰記』もまた茶々と寧々、女の関ヶ原。葉室麟には史実をもとにしたものと、そうでないものがるが。、史実を元にしたものは当...続きを読む

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