有川浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これどこまでが彼女が書いた物語なんだろう。一つ目の話と二つ目の話は全くの別物の話だと思っていたけど、一つ目の話は二つ目の話の主人公の‘’彼女”が書いた物語で、その対になる物語が二つ目の物語だけどどこまでホントなんだろうか。これは有川浩さんが読者を騙しに来てる。こういう私たち読者が困惑しているのを有川さんは「してやったり」というリアクションをとっているに違いない。
とにかく二つの物語に出てくる女性たちの執念や執着が凄まじかった。二人とも控えめな性格ではあるけれど、芯が強くて譲れないものがあって、好きなことには曲げられないものがある。大事なもののためなら多少の犠牲は厭わないし、大切な人のことを悪くいうのであれば、元々の性格なのか、豹変したのか、別人のように怒り狂う始末。パートナーに対してあんなにむき出しの愛を向けられるものかと。度を超えて依存にも見えてくる。パートナーが危篤の状態だと誰しもこうなるのかな。見開き1ページの呪いのような文面は恐ろしかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ突如降ってきた塩の塊の影響で、世界中で人が塩になってしまう病気が蔓延する世界の話。
愛する女性を守るために世界を救いに行く自衛官と、そんなことしなくて良いし世界が滅んでも良いから無事でいて欲しいと願う女子高生の話。
男は、女は、といったステレオタイプでも良く語られているやつ。
子供扱いされたくない女の子の心情、年下のパートナーと恋愛をする時の、年の差ゆえに自分が置いていかれてる双方の感情、子どもだからこそ周りが見えていない状態からの、それに気づいていく過程の描写、失うものは何も無い合理主義でサイコパス味のある男性の心理描写、自分のことが結局大事だから他者に心無い言葉を浴びせてしまう、そんな自分に気づいて嫌気がさすという強い女性、などなど。繊細な心理描写が多くてそれも素敵だった。いろんな角度から色んな視点で地の文が書かれていて面白かった。
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Posted by ブクログ
ネタバレあーもう面白すぎる。
こちらの期待を大幅に超えてきた。
ストーリーの大筋はシリアスなんだけど、ラブコメや人間ドラマの要素もあって楽しい楽しい。
こんなエンタメ小説、最高としか言いようがない。
高度二万メートルに棲む謎の生物【白鯨】との遭遇が、日本ひいては人類に未曾有の危機を齎すことになる。
冷静に考えて相当危険な状況と理解しつつも、ディックと高巳の対話シーンめちゃくちゃ楽しんでしまった。
知能は高いが無知である相手に、噛み砕いて事情を説明することの難しさが分かるだけに「高巳すごいな!」と思いながら読んでいた。
分裂状態を《解離性同一性障害》に当てはめるのも面白い。
高巳と光稀のやり取りにニヤニヤしたり、瞬と真帆に憤りや悲しみを覚えたり、宮じいの言葉に泣きそうになったり…ホント面白かった。