有川浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ柄でもないので、恋愛小説はこれまで選択肢に入ってませんでしたが、薦められて読んでみました。
SideAは思考すると死に至る奇病を患った女性作家の話。
SideBはふとしたきっかけで出会った自身の熱烈なファンを夫に持つ女性作家の話。
SideA:夫との出会いをきっかけに小説家として羽ばたいていくシンデレラストーリーと纏わりつく不運と不遇の狭間で壊れていく彼女の心…執筆を続ける=思考する、死を受け入れて小説を書くのは誰のためなのか。そしてそれを受け止める夫の気持ちに目頭が熱くなりました。
SideB:ふとしたきっかけで出会った自分のファンだと言う男性との出会い。好意を持ちつつも、小説家としての自分が好きなのでは…?と不安な彼女。そんな不安もさらっと打ち消してしまう彼の包容力に惹かれない女性はいないかな。そんな彼に襲った病魔。彼が少しでも長生きできるようにと気遣う彼女に「君を甘やかすのが人生の目標」だと死の淵に立ってもなお、彼女を愛する言葉にこれまた目頭が熱くなりました。
猫、剥げかけ
君に会う前から君が別格だった
なかなかこんな恋愛はできないなぁ、と小説ならではの世界観を堪能しました。 -
Posted by ブクログ
こんなにキャラ立ちする物語を描けるのがすごい、とにかく物語として面白かった。
そして、小説のアイデアが空自からの声かけによるものだと言うのに驚きだった。
私はミリタリーが好きで、自衛隊も好きである。(この表現が正しいかはわからないけど)
自衛隊の存在意義や高潔さについては疑うべくもないと無意識に考えていたが、改めてこの小説を読んで、自衛隊というものに対して好意的な感情を持っていない人は多くいることに目を向けるきっかけになった。あからさまに嫌い、ではなくともなんとなく怖い、遠いもの、同じ人として見ていない、というような無関心に近いような立場も含めて。
自衛隊、そこで働いている人を人として意識して見たことがあるか、これは自衛隊に限らず、公の組織全てに言えるかもしれない。
消防や救急、警察は身近だとしても、社会インフラに関わる様々な公の人に対して、同じ市民として向き合っているのか、考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ突如降ってきた塩の塊の影響で、世界中で人が塩になってしまう病気が蔓延する世界の話。
愛する女性を守るために世界を救いに行く自衛官と、そんなことしなくて良いし世界が滅んでも良いから無事でいて欲しいと願う女子高生の話。
男は、女は、といったステレオタイプでも良く語られているやつ。
子供扱いされたくない女の子の心情、年下のパートナーと恋愛をする時の、年の差ゆえに自分が置いていかれてる双方の感情、子どもだからこそ周りが見えていない状態からの、それに気づいていく過程の描写、失うものは何も無い合理主義でサイコパス味のある男性の心理描写、自分のことが結局大事だから他者に心無い言葉を浴びせてしまう、そんな自分に気づいて嫌気がさすという強い女性、などなど。繊細な心理描写が多くてそれも素敵だった。いろんな角度から色んな視点で地の文が書かれていて面白かった。