有川浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
交通事故の怪我により、ブルーインパルスの道が寸前で途絶え、戦闘機パイロットの資格までも剥奪されてしまった航空自衛官の空井が広報室へ異動し、戸惑いながら成長する物語。
自衛隊の事をいかに曖昧にしか理解していなかったか痛烈に感じる作品だった。
災害などの有事のため厳しい訓練を受けている隊員たちは、その技術を使わずに済む世の中を願っている。
鍛え上げられた自分の身体を見て、「早くこの力を発揮したいな〜。災害起きないかな〜」なんて思わないだろう。
全ては国民が安心して暮らせるように。
何かあっても自衛隊がいるから、安心して温かい気持ちで暮らせるように、自衛隊の方たちは日々鍛錬を続けている。 -
Posted by ブクログ
児童養護施設『明日の家』の話。
この小説が上梓されたきっかけは、巻末の解説によると、有川浩先生に児童養護施設入所者の方からお手紙をもらったことだったらしい。最後の章のシンポジウムまで読み進むとハッキリとした主張が感じられて、感動して泣いてしまった。
高校三年生のカナとヒサ、新入社員の三田村、中堅和泉、ベテラン猪俣が主な主人公。
第1話 新人の先生三田村は、なぜ児童養護施設を就職先に選んだのかを訊かれ、カナがその理由にブチ切れる。
第2話 同じ高校三年生の杏里は就職希望組だったのだが、ある時突然進学したいと言い出す。
第3話 児童養護施設は就職を基本方針として推していて、進学にはあまり乗