有川浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ有川浩先生の作品は学生時代から好んで読みますが、レインツリーの国はそういえば読んだことがないな……と本屋で見かけて購入。
有川先生の作品は次が気になってすらすらと最後まで読むことができるが本作も「このあとどうなってしまうのか」と先が気になって一気に読破しました。
冒頭で出てきた、2人のライトノベルへの感想が巻末で2人自身とリンクする展開には、こんなにも自然に伏線を回収できるのか……と思わず唸りました。私自身趣味で創作を嗜みますがこういった「回収」は本当に難しい。
解説にあった「会話のテニス」という表現がまさにぴったりで読んでいて本当に気持ちのいい作品でした。 -
Posted by ブクログ
名前は知っていたけど一度もこの方の本を読んだことが無く、誰かのベスト本の中で紹介されていて気になり手に取りました。
児童養護施設については一般的なことしか知らず、実際周りに関わりがある人もいないので、気に留めたこともありませんでしたが、この本を読んで子どもたちの置かれた状況や施設で働く人たちの状況を少しでも知ることができて良かったです。
本の中で施設長が読書は素敵なこと、と言われてましたが、読書は自分以外の人生を擬似体験できる素晴らしいものだと私も思います。
私は読むスピードが遅いので、沢山は読めませんが、このアフリでのんびり記録をつけながら読み進めたいと思います^_^ -
Posted by ブクログ
ネタバレ柄でもないので、恋愛小説はこれまで選択肢に入ってませんでしたが、薦められて読んでみました。
SideAは思考すると死に至る奇病を患った女性作家の話。
SideBはふとしたきっかけで出会った自身の熱烈なファンを夫に持つ女性作家の話。
SideA:夫との出会いをきっかけに小説家として羽ばたいていくシンデレラストーリーと纏わりつく不運と不遇の狭間で壊れていく彼女の心…執筆を続ける=思考する、死を受け入れて小説を書くのは誰のためなのか。そしてそれを受け止める夫の気持ちに目頭が熱くなりました。
SideB:ふとしたきっかけで出会った自分のファンだと言う男性との出会い。好意を持ちつつも、小説家としての自分が好きなのでは…?と不安な彼女。そんな不安もさらっと打ち消してしまう彼の包容力に惹かれない女性はいないかな。そんな彼に襲った病魔。彼が少しでも長生きできるようにと気遣う彼女に「君を甘やかすのが人生の目標」だと死の淵に立ってもなお、彼女を愛する言葉にこれまた目頭が熱くなりました。
猫、剥げかけ
君に会う前から君が別格だった
なかなかこんな恋愛はできないなぁ、と小説ならではの世界観を堪能しました。 -
Posted by ブクログ
こんなにキャラ立ちする物語を描けるのがすごい、とにかく物語として面白かった。
そして、小説のアイデアが空自からの声かけによるものだと言うのに驚きだった。
私はミリタリーが好きで、自衛隊も好きである。(この表現が正しいかはわからないけど)
自衛隊の存在意義や高潔さについては疑うべくもないと無意識に考えていたが、改めてこの小説を読んで、自衛隊というものに対して好意的な感情を持っていない人は多くいることに目を向けるきっかけになった。あからさまに嫌い、ではなくともなんとなく怖い、遠いもの、同じ人として見ていない、というような無関心に近いような立場も含めて。
自衛隊、そこで働いている人を人として意識して見たことがあるか、これは自衛隊に限らず、公の組織全てに言えるかもしれない。
消防や救急、警察は身近だとしても、社会インフラに関わる様々な公の人に対して、同じ市民として向き合っているのか、考えさせられた。