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原発テロが発生した。それを受け、著作の内容がテロに酷似しているとされた人気作家・当麻蔵人に、身柄確保をもくろむ良化隊の影が迫る。当麻を護るため、様々な策が講じられるが状況は悪化。郁たち図書隊は一発逆転の秘策を打つことに。しかし、その最中に堂上は重傷を負ってしまう。動揺する郁。そんな彼女に、堂上は任務の遂行を託すのだった――「お前はやれる」。表現の自由、そして恋の結末は!?
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Posted by ブクログ
久しぶりに読み返しましたが、筋がわかっていても一つひとつのセリフに涙腺が緩みそうになります。
それぞれに癖のある登場人物たちのキャラがしっかりと立っていることももとより、彼らがそれぞれの「軸」をぶらさずにまっすぐに生きていることが、感動を呼ぶのだろうと思います。
ラブコメ、エンタメとしての要素を十分に含んだYA作品ですが、振り返ると「表現の自由」というテーマについて考えるきっかけになる作品でもあります。
現在の日本では政府批判をしてつかまる、ということはありませんが、シリーズ作中でも度々描かれる、「自分の正義にかられて他者を攻撃する」という表現方法は、現在のSNSでもよく見る光景ですし、それを受けた側がどのように感じるのか、という部分を教えてくれます。
あるいは、手塚の兄に対して柴崎が評した「卑怯ではあったが、卑怯であったことに対してフェアだった」というところにも、「憎まれるべき悪役」と「彼なりの正義をもつ悪役」の描き分けがあるように思いますし、作者が「理想」とする生き様が垣間見えたような気もします。
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