有川浩のレビュー一覧
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久しぶりに読み直したら糖度が高すぎて突っ伏した。
こんなにトキメキ成分濃かったっけ??と混乱しつつも、めちゃくちゃ楽しんでしまった。
ラブコメだけど甘くて微笑ましいだけじゃないところが良い。
自衛隊員の恋を描くなら、彼らの覚悟や立場も作品に落とし込む。
だからこそ読む方の心も動かされる。
可愛くて強かな女と、情けなさと男気を併せ持つ男。
どのペアも素敵すぎるし、会話劇としての面白さもある。
それに有川さんの作品に登場する男キャラはどいつもこいつも男前なんだよね、内面とかセリフとか。
だからファンになっちゃう。
もう全話好きです。星が足りない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレさやかは職場の飲み会の帰り、マンションの前で倒れていたイツキと出会い、思わず拾ってしまったイケメンと同居し始めるところから話はスタートする。
イツキは家事も万能、植物にもかなり詳しい。イツキの趣味をさやかも一緒に楽しむ形で、近所の花を見たり、山菜などを「狩り」しながら2人の同居生活は続いていく。
単なる同居人という契約で当初生活はスタートしたが、あるトラブルがあってお互いの気持ちに気づいて結ばれた辺りからの胸キュン感はすごかった♪
ただイツキの素性を知らないまま生活を続けていたさやかには、このままの生活が続くのかと不安な気持ちもあった。ある日さやかが仕事から帰ると、イツキがいなくなっていた。そ -
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甘い!甘すぎる!っていう感じだったけど、一つ一つの文章、表現がとっても素敵でした。
なるほどなあってこういう恋愛素敵だなあって思って読み進めました。
私は自衛隊とは違いますが、海上保安官の潜水士にに片思いしていた時期がありました。その人から聞く話は私の住んでいる世界とは本当に違って、私なら無理!って思うことも慣れだよ慣れって言って日々仕事を頑張っていました。その大きな背中がとってもかっこよくて大好きでした。私が出会った時は救命士の学校に通っていたときで、来年度には新天地で機動救難士になる予定らしいです。お互い思い合ってはいたと思いますが、何より仕事一筋な人なので思い出が増える前にということで -
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ええーっ!?そこからそこへそう繋がるのー?!ってな感じで人間関係とは不思議ですね!と思ったりする電車の折り返しでした!個人的には一つの本の中でこんなにキュンキュンできた本は未だかつて無いと思います!こういうのを求めてました!ほんとに良き物語でした!
そしてこれほど早く一冊を読み終わったのも過去一ではなかろうか?
もはや読み終わるのがもったいないとかそういうのもなくて、次っ!次どうなるの的なスピードをだして読んでました!タイトルからは漂ってはきませんが、とても胸キュンできる恋愛小説です!私は大好きです!!出会えてよかったこの本に!もっとモラルとか青春とか他にもいい部分もありますが、自分の趣味趣 -
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ネタバレよく電車に乗った時に「この人達にはどんな物語があるのだろう」と想像する時がある
それを思うきっかけになったのは高校生の頃最寄り駅のホームに泣きながら転がり込んで降りてきた女の人を見た時からだった
みんなが白い目や冷笑を向ける中、私はどうしても気になった、
「この人はどんな思いで電車に乗ってここまで来たんだろう」と。
もしかしたら仕事で大きな失敗をしてしまって朦朧としながら電車に乗ったのかもしれないし、大切な人に別れを告げられてすがる思いで電車に飛び乗って気づいたらこの駅に着いていたのかもしれない。
見ず知らずのたまたま出会った人なのに想像だけでここまで物語が広がる。
きっと本人は想像よ -
Posted by ブクログ
玄関先に行き倒れていた青年をOLが拾うところから始まる、恋の(?)物語。読み終えてすごくホッとした。心が暖かくなる作品。
拾った青年、イツキは料理を作ってくれるのだが、料理できる人の解像度が高いなと感じた。料理できる人って量とか時間とか、割となんとなくでできるから、時間が結構アバウトで一緒に作業すると慌てることがあるなと思う。その辺りの主人公(さやか)のあたふたしてる様子が自分みたいだと思った。笑
主人公が悲しみにくれるシーンで、「自分の中にこんなに水があるなんて知らなかった」と表現していたのが初めて聞くものでとても響いた。
最後のページに山菜のレシピがあるが、だから作ってみよう!とはならない -
Posted by ブクログ
複数の人に薦められたので読んでみたら、めちゃくちゃ良かった。
これを外で読むのは危険すぎる。
なので、涙ぼろぼろ流しながら家で読んだ。
猫のナナ目線で進む物語は温かくて少し悲しい。
ナナのお見合いのために始まった一人と一匹の旅路は懐かしさで溢れている。
サトルの友人達との思い出話は微笑ましくて切ないし、ナナと過ごす日々は愛おしい。
もう途中からは箱ティッシュ常備しないと読めない。
猫好きじゃなくたって、ナナを大事に思う気持ちは理解できる。
そして、ナナもサトルが大好きで離れたくない。
久々に心が洗われる気分だった。
このロードノベル、最高です。