あらすじ
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と町を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。だが──「世界とか、救ってみたくない?」。ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。『空の中』『海の底』と並ぶ3部作の第1作! 番外編も完全収録!!
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奇想天外なSF ラブストーリー
人類滅亡の危機、それを救うのは元自衛官、そしてその恋人に待ち受ける過酷な宿命!
と、まるでハリウッド映画のような展開。
しかし、ハリウッドの作家でも思いつかないような奇想天外な設定に、アクの強いキャラクター。
それを甘くて苦い、そして切ないラブストーリーでまとめ上げる、凄いとしか言い様のない作品です。
無茶苦茶な設定のはずなのに、読んでる内にその世界観に待ち受けるにドンドン引き込まれます。
これぞジャパニーズSF 。
Posted by 読むコレ
自衛隊3部作
塩害により塩に埋め尽くされ、社会が崩壊しかけた東京。秋庭は暴漢に襲われそうになった所を助けた少女(真奈)と穏やかに暮らし始めた。大規模テロ作戦に参加する羽目になり、見ないふりをしていた二人の関係にも・・・。
Posted by 読むコレ
有川浩のデビュー作。図書館戦争好きな人はこの本も好きだと思う。秋庭の出撃シーンとかもっとあってもよさそうなんだけど、どうやら初版の文庫本にはあって、ハードカバー化された時にカットされたらしい。
Posted by ブクログ
有川浩の自衛隊三部作一作目兼デビュー作。
終末を思わせる塩に覆われた世界で素敵な恋をする人々の物語。
幻想的で不気味な塩の柱と人が塩になる塩害、治安維持も困難で退廃していく世界。
そんな世界で恋をする人々、なんと美しきことか!!
有川浩のロマンチシズムここにあり!!
ファンタジックでロマンチックな唯一無二の世界、皆も是非...
「世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。」
Posted by ブクログ
✶印象に残った言葉↓
「誰もいなくなっても__毎日。世界中のすべての人がいなくなっても。海も空も太陽も、誰かに見せるために朱に染まるのではない。綺麗な景色に意味などなく、それはただ綺麗というだけのことだ。美しいと誉めそやすのは見ている側の勝手な評価で景色は美しくあろうとして美しいわけではない。」
「元々世界なんかお前が思ってるより適当でいい加減なもんだぞ。」
「何とかなるのかどうかは分からない。だが、少なくとも自分が手を伸ばす自由はある。手は動くのだ、自分が伸ばそうとさえ思えば。たとえ、それが届かなくても。__恋は恋だ。」
「誰かを片側から思う時間は苦しくて楽しい。あの人はこちらを振り向いてくれるだろうか、笑ってくれるだろうか、自分をどう思っているだろうか、自分があの人を好きなように、あの人も自分を好きになってくれるだろうか。その人の仕草、言葉、表情__すべての端々に一喜一憂して、一喜一憂することが苦しくて、楽しい。いつか想いが叶うといいなんて夢をあてどなく見ながら。」
「きっと、最後の瞬間まで恋をしていた人たちはいっぱいいる。そのうちの一つの恋が、世界を救ったのだ。世界を救うなんて大上段な使命感ではなく。
ただ好きな人を守りたい、という願いがきっと一番強いのだ。きっと世界を守りたいなんて思って世界を守る人はいない。好きな人がこの世界にいるからだ。好きな人を守りたくて、守り切ったらついでに世界も救っていた。きっとそんなものだったのだ、この世界が救われたのは。」
「寒いと思っただけで温めにくる恋人とはたぶんいろんな呼吸が合っているし、愛されているとも思う。」
Posted by ブクログ
初の有川浩作品やったけど楽しめた。恋愛下手な自分には多少難しい内容も多かったけど、なんとなく理解することはできた気がする。泣けるシーンも多かった。面白いと思います。
Posted by ブクログ
明日、急に大切な人がいなくなるかもしれない…
恋人、夫婦…片割れを失っては生きていけない、失うのがこわい…倫理観もなくただ、ひたすらに、一緒に
生きていたい。そんな世界で人々は出会い、その中で恋をした。たった1つの恋が世界を救った。秋庭さんカッコよかったなあ〜笑 塩害中に出会ったタカハシノブオが最後に書籍出してるところ、その記事を読んだ時に、なんかすごい感動というか込み上げてくるものがあり号泣しました
Posted by ブクログ
前半を読み終わった時は、「こういう展開なの…?」と少々困惑した。話の内容的に、恋愛より世界情勢について書かれると思っていたから。
しかし、最後まで読むと前半までの展開に納得した。あまりこの本のような展開は他にない気がするが、この方がキャラクター達をより好きになることができると感じた。
秋庭さんの不器用だけど真っ直ぐなところも好きだし、真奈ちゃんの芯の強さも好きだった。
Posted by ブクログ
やっぱり有川ひろさんの作品に出てくるヒーロー役はかっこいい。スペックが高いのもいいし、不器用だけど底なしに優しくてキュンキュンする。能力が高いゆえに不器用なはずだけどスマートすぎる女性の扱い方を描くのも上手だし、不器用さゆえにすれ違ってしまうストーリーも切なくて面白い!!何よりいいのが、恋愛が主題ではなく、その作品のSFチックな舞台設定による命がかかった出来事を解決することが主題になっているということ。それでこそ、そこにある恋愛がチープにならない、けど恋愛のおかげで主題が解決するという、ラブストーリーとメインテーマの関係性が絶妙で最高。本当に『塩の街』『海の底』『空の中』の三部作は面白くて大好き!!1番好きと言えるくらい好き!!
大好きなお話。
大好きで何度も何度も何度も読み返しています。いつでも読めるように電子でも購入しました。
優しくて不器用な自衛官と強くてか弱い女の子のお話。真奈の軽い荷物であろうとする姿にとても非常に共感します。
世界の運命をかけた大恋愛。大好きなあなたしかいらない、という真っ直ぐで熱い気持ちが響きます。
これが一番いい
「処女作には、その作家のすべてが含まれている」と言われているが、良くも悪くもこの作者の特徴が詰まった傑作。
今読み返してみても自衛隊3部作の中ではこれが一番いい。
タイトルの割りに糖度高め
タイトルとはかけ離れたイメージの作品かな?
私が勝手に『塩』から、淡々と語られる出来事を想像していたけど…裏切られた!って思った。
ただこの裏切りはかなりプラスに向いたベクトルでどんどんのめり込みながら読み進めました。
展開はかなりアップテンポで一気読みだったけど、途中呆気ない幕切れを迎えちゃうような場面もチラホラ。
まあ、事細かに描写されても世界観が崩れちゃうからかかな?なんて自己解釈してみたりして。
『さぁ!ここから盛り上がるぞっ!』って時の肩透かしはちょっと残念感が有りました。
とはいえ、独特の世界観は今の日常の直ぐ裏側に有りそうな…危うい感じも楽しめめたと思います。
読み終えて見ればれっきとした恋愛もの。こんな風に好きな人と居れたら(*´∀`*)だよね~。。て独り身に沁みました。
Posted by ブクログ
半分が本編、もう半分は番外編となる本編の後日譚のオムニバス。
自衛官と女子高生。さらに年齢差は10歳と環境も年齢も異なる2人の恋愛小説。
自衛官というイメージらしく?口下手・恋愛下手な秋庭と色々な境遇の違いに四苦八苦する真奈の描写がわかりやすく読みやすかった。
筆者もあとがきで書いているが、デビュー作だけあって拙い部分もあるがその分描きたいことを書いてるんだろうなぁと伝わる。
個人的にはシンプルな構図で違和感を持たずに読めた。
ちょっとベタで青臭い?感じもするけど、そんなところが良さなんだろうなぁと感じ、面白かった。
Posted by ブクログ
有川さんの作品は『クジラの彼』以来…
オススメしていただいて久しぶりに有川さんの作品を手に取った
塩の結晶が地球に飛来〜
東京湾、羽田空港沖の埋立地にも巨大な白い塔のような物体が落下する
そして人間が次々と塩化し死んでいく
人々は疑心暗鬼になり、社会は崩壊していく…
そんな崩壊寸前の東京で暮らす、航空自衛官だった秋葉と高校生の真奈とその周囲の人々の愛の物語…
すごい設定なんだけど、コロナ禍を思いだした
あの時の自分の心のなかをえぐられたような気がして色々考えさせられた
そんななかで二人がひかれ合うのは自然だと思う
しかも秋葉だよ!
航空自衛官で強靭で引き出し多くて…
そりゃあどう考えても好きになるよ!
そしてそんな二人の愛が世界を救うんだぜ〜
サンボマスターもそんなこと言ってた…(笑)
殺人事件とかスパイとかそんな小説ばかり読んでる私にはない『恋愛』の感情を注入していただきました
たまにはキュンキュンするのもいいわね…
Posted by ブクログ
・一本の映画を観たようだった。
・塩の結晶によって「塩害」になり死んでしまう世界で出会った、主人公の高校生真奈と、自衛隊員秋庭の物語。
・本編は塩害被害を食い止める話で、その前後談として高校生が自衛隊基地?で出会った女性隊員と夫、自衛隊員のサイコパス同級生、ルポライターを目指す中学生との出会い、自衛隊員の父などが登場する短編集で構成される。
・この話は2004年刊行とのことだけど、東日本大震災やコロナ渦を思い出してしまった。ガラッと変わってしまった環境や大事な人を失った世界で、新しい大事なものができたり、改めて大事なものに気づき、今度こそは後悔しないように行動したり。
・大事な人を大切にして、最期の時は安心の中で過ごしたいと思った。
・文庫本版とハードカバーで描かれたりそうでなかったりがあるよう。今回ハードカバーで作戦実行部分が端折られてるとのことなので、いつか文庫本バージョンで読んでみたい。
Posted by ブクログ
塩の巨大な結晶が地球に飛来したことを契機として、人が塩となり死んでしまう塩害と呼ばれる架空の大災害に見舞われた世界。そんな荒廃した世界で生きる男と少女、その周囲の人達の恋愛と災害との戦いを描く物語。
作者あとがきでも書かれているが、本書は未曾有の大災害である塩害との戦いを描いた本編とその後の登場人物の後日談等を描いた番外編から成る。
全編を読んで感じたのは、純度の高い恋愛小説だったなということ。主人公達だけでなく、登場人物が全員一途に相手のことを想っている。それこそ崩壊する世界のことなんてどうでもいいかのように。
一方で、塩害から世界を救う話については、所々展開が強引に感じる部分もあったが、作戦を主導する入江に私が強く惹かれたこともあり、足し引きでプラス側であろう。彼は徹底的な合理主義で自分勝手、言動共にもはやサイコパスともいえる人物だが、それが物語を動かし、人の心を動かしていた。それほど入江は本書の中で異質であり、本書の魅力を引き上げた功績者だと思う。むしろ番外編で彼の人間的な一面が一瞬垣間見えたのは少し残念ですらあった。
本書は有川浩氏のデビュー作ということもあり、やや若々しい表現も残る作品だったが、設定が面白く、恋愛小説にも関わらず楽しく読むことができた。
Posted by ブクログ
ちょっと入り込むまでに
時間がかかって
途中も難しいところは
軽く流してしまいましたが
最後までワクワクしながら
読み終わりました。
SFのような人間ドラマ。
有川浩さん女性の方なんですね。
設定や内容がとても迫力あったし
男性の著者かと思いました。
Posted by ブクログ
巨大隕石(塩の結晶物体)により人々が塩化する災害にみまわれた世界で、元自衛官と彼に助けられた女高生を中心に彼らに関わる人々と世界を災害から救う物語。
序盤は塩害によって人生を翻弄される「終末のフール」(伊坂幸太郎著)を思わせる切ない話だった(涙涙)。
その後は何となく恋愛小説的なお話となりちょっとだらけたけれど、天才科学者が登場すると話が面白くなった。私は、中学生の頃、よくSF小説を好んで読んでいたから。
主人公(彼)が、命をかけて塩害の元となるものに立ち向かうのだけれど、天才科学者曰く
「彼が作戦を成功させるとしても、彼は世界なんか救ったんじゃない。君が先に死ぬのを見たくないってだけの、利己的な自分を救ったんだ。そしてその感情の先に繋がってる君を救う。僕らが救われるのはそのついでさ。君たちの恋は君たちを救う。僕らは君たちの恋に乗っかって余禄に与るだけさ。」
これっていいよね!
Posted by ブクログ
自衛隊と高校生の純愛ストーリー。世界か最愛の人か。私の脳内では、高校生との恋愛が自分の年齢との差に変換されたことでのめり込めず。もう少し早くにこの作品に出会っていたらまたら没入感が違ったのかな。入江の性格がいい味だしてた。
Posted by ブクログ
全ての世界観が繋がったオムニバス形式で、心情描写がメインとなります。
未知の「塩害」が蔓延る世界なので、ともすれば重くなりがちなテーマですが、ライトノベル風のタッチによりそれほど重苦しくなくお話は進んでいきます。
女子高生という設定もあり、ストレートにいじける感じとか青臭い感じが若干胃もたれするところもあったので、感性が若いうちに読めばよかったかもとも思いますが、有川先生のキャラの立て方、そして世界観の作り方は素敵だなと思いました。
「大人にもライトノベルが欲しいと思って作家になりました」との有川先生のあとがきどおりの作品だと思います。
個人的にはタダシが好きでした。
割と意地っ張り・ひねくれ者が多い有川ワールドの中でタダシのまっすぐさ・素直さは私にとっての癒しでした!
みなさまにもぜひ好きなキャラを見つけていただきたいと思います!
Posted by ブクログ
2025.08.12 (火)
優しい…甘くて痛い。
秋庭さんがメロい。こういうぶっきらぼうで雑な人が、これみよがしな気遣い方をせずに、大事な人には頭があがらないの図がだいすき。10歳も離れているなら尚更。
30手前の男がこんな時世で未成年を守り抜くなんて並大抵ではないと思う。原動力は失われつつある世界で出会った彼女。自分が明日どうなるかも分からず、他人の心配までできる人はそんなにいない。世界に真奈ちゃんがいたから秋庭さんは救いたかった。自分より先に塩になる彼女を見たくなかった。なんてわがままな愛情なんだろう。
秋庭さんには2度目の世界では、彼女が世界になった。
あとがきも良かった。わたしは割とあとがきにワクワクする人間なんだけど、結構すき。
「この人たちがこの人たちの世界で幸せであってくれたらいいと思います。もうちょっと上手に書いてあげられたらなぁ、とはもう言わん。元気でいてください。」
作者の中にはもう登場人物に会いたくない、やっと決別できる。なんて言う人もいるけれど、わたしはやっぱり本1冊を通してそれなりの愛着を持つ人間だから、作者自身が登場人物に思いを馳せ幸せを願っているのが嬉しくてたまらなかった。
Posted by ブクログ
これもとても泣いた作品。あ、こんなにも心が締め付けられる恋ってあるんだなって、改めて気付かされました。この本のような素敵な恋に巡り会えたら幸せなのかなと思います。まっすぐなハッピーエンド
一つの恋に世界があやかっただけっていうのが好きすぎました
Posted by ブクログ
面白い!
秋庭さんめろ
納得いかない設定もちょこちょこあったけどまあファンタジーなので
あと意外と呆気なく塩害が解決したのは動揺した笑
Posted by ブクログ
自衛隊三部作の1番目の物語。なんと著者のデビュー作というのを読み終わってから知りました。
地球に、飛来した塩の結晶が感染性伝播して、見てしまうと塩化して死に至る。スーパー災害で、日本だけで数千万人の被害を受ける。
これを解決できたのが、自衛隊の秋庭。ちょっと危険な友人入江がたてた作戦を実行する。その前から両親を塩化で亡くした真奈と暮らしていた。この2人の恋模様がとても良い。
世界を救いたいから命をかけるのではなく、真奈をたすけることだけに命をかけるのがカッチョいいです。
無政府状態になると、やはり女性は危険な思いをするなと思い知らされました。
個人的には、後日譚や前日譚のお話のほうが面白かったです。
特に、野坂夫婦の缶コーヒーの話は好きでした。
阪急電車や植物図鑑などが好きでしたが、著者のこういった話はあまり読んだことがなかったので、新鮮でした。
三部作全部読破したいです。
Posted by ブクログ
有川ひろさんのデビュー作なんですね。
ファンタジーだからか、今まで読んだものとはなんか違う。
短編単体の話の内容はどれも面白かったけど、そのファンタジーの部分がハマらなかったかな。
また、有川さんの作品は、言葉の表し方がとても良いですよね。詩人。
自衛隊3部作といわれており、内容はリンクしていないそうです。
◯塩の街→読んだ
◯空の中
◯海の底
Posted by ブクログ
あらすじの印象だとSF小説かなって想像していたけど、思ったよりも恋愛要素が強かった。
なんで真奈が秋庭に拾われるに至ったかの話は読んでて辛かった。
最初は他人だった2人の距離がだんだん近づいていく感じが良かった。
本編も良かったけどその後のお話が特に好き。真奈も秋庭もお互いの事を信頼していて、とても大事にしているのが伝わってきて良かった。秋庭が父と仲直りする話はめっちゃ泣いた。キッカケがなかっただけで2人とも相手の事が好きなのが微笑ましい。
人を好きになる事の尊さを感じた。
Posted by ブクログ
突然宇宙から塩の塊が飛来したことをきっかけとして、人間の体が塩になって死んでいく「塩害」が蔓延した世界を救うカップルの話。と、規律を失い荒廃した街で強くしぶとく生きる人々の姿を描いた後日談。
有川浩先生のデビュー作であり、いわゆる「自衛隊三部作」の第一作であり、3作の中で一番甘くロマンチックでメッセージ性が強い。「人間の原動力は『世界を救う』なんて壮大なものではない」というのがストレートに伝わる。展開がちょっと甘すぎて読んでいて気恥ずかしくなってしまうほどだが、突き抜けた恋愛成就はやっぱりいいもので幸せな気分になれる。そして終盤挿絵のF-14 トムキャットがここぞってところに出てきてものすごくカッコいい。
まさかの
コミカライズを読んで、そういえば原作を買ってあったと続きを読むことに。
自衛隊3部作の一つということは知っていたのですが、現代ものではなく、まさかのSF。新型コロナ禍にも通じる部分もあり、有川作品の中では重めかもしれません。
星4つ❗
最近の作品を読んだ後に「塩の街」を読んだので、有名になる作家さんは、初めからその片鱗が見え隠れするんだなと、感心して一気に読みました。
他の作品も読みたいと、本屋を回っています。
次は「図書館シリーズ」読みます。
有川浩 もっと読みたくなった
デビュー作の塩からで良かった。もし、海や空からだったら次には進もうとは思わなかっただろう。スケールの大きい設定ストーリーだが、引き込まれる壮大差と、読んでいる方が恥ずかしくなるような透き通る脆さのある寄りかかりの恋ゴゴロが楽しかったですね。海と空が楽しみです。
Posted by 読むコレ
電撃文庫を読んでからの、単行本の文庫落ちであるこちら読んで…ってこの作品の紆余曲折さは作者も言ってるが、なかなかない運命をたどってますな。
電撃版を読んでから、その後の世界がどうなったか!を知りたい気持ちで、こちらの後半に収録されているその後の世界を堪能しての読了。
感想は、、あまりにも出来すぎた美談で終わったのが少々気恥ずかしい感じ。電撃文庫版の方は、句読点の使い方で感情表現が重く、単行本落ちのこちらは軽めに感じるように修正されていたのが残念です。ストーリ自体は電撃版もこちらも、好きなので残りの自衛隊2部作を楽しみに読みたいですね。
Posted by 読むコレ
ひと言で言えば長い。
文章も読み易いですし発想も面白い。
後は個人の好みの問題として、この恋愛至上主義的な展開は肌に合わないなぁ、と思う位で終わってくれればまだ印象も良かったのかも知れません。
しかし後半、内容を支持した訳でもない本のスピンオフを無理に読ませるというのは如何なものでしょう?
その肌に合わない恋愛観を延々と語られる苦痛と言ったら。
それでもまだオマケという事であれば理解もできたのですが、しっかりその分を上乗せした感じの価格な所が納得できず。
レビュー開始以来初めて挫折をしそうになった作品かも。
キツかった…
Posted by ブクログ
ディストピア小説なのか、と思いながら読み始めたのだがきっちりと愛の物語だった。
これからの若い人にこそ読んで糧にして欲しいと感じたなぁ
何組かの恋愛模様があるのだが、どれもある程度共感は出来る…でも男性ってもっと心身共に汚いけどな、とも思う部分はあった。
熟した愛の物語もあれば嬉しかったけど、この作品はこれで良し。
Posted by ブクログ
2003年第10回電撃小説大賞
そして、有川さんのデビュー作
この後『空の中』(2004)『海の底』(2005)と続き自衛隊三部作となりました。
大賞受賞の『塩の街』と 「塩の街、その後」が収録されています。
「塩の街」と聞いて想像していたのは、小松左京『首都喪失』や野崎まど『正解するカド』のような本格SFでした。けれど読み終えてみれば、SF的世界観を舞台とした恋愛小説。有川浩さんはデビュー当初から一貫して、厳しい状況の中に純粋な少女の存在を描き、その光を物語の中心に据えてきたのようです。そこに惹かれるファンも多いかなと思います。
「塩の街 その後」
4編からなる短編集で、塩害が収束した後 登場人物たちが番外編的に描かれています。デビュー間もない作品らしく多少の読みにくさはありますが、「世界のため」ではなく「彼女のために世界を救う」という、有川浩さんらしさがすでに色濃く現れていて良かったです。
Posted by ブクログ
高校生のときに読みました。自衛隊三部作の中で一番甘いラブストーリー。
年上の秋庭さんに真奈の目線でドキドキしてた。
あれから15年…(!?)
久しぶりにページをめくったが、甘すぎて現実離れしすぎて読めなかった…笑
SF的な設定も面白いけどこれまた現実離れしてるうえに、ラブの純度高すぎて、ついていけず…15年の月日で自分が変わったことを痛感しショック。
秋庭さんの年齢も超えたし。
もはや真奈にいたっては親目線。
(※思い入れのある素敵な作品です。)
Posted by ブクログ
事前情報なく読んだので、自衛隊シリーズとかデビュー作であるとかは後で知りました。感想としては、とても読み易く、すんなりと読み切れたといった所です。まず設定が斬新で、自分がこの状況下に置かれたらどう行動するかを考えつつ、主人公2人の行く末を見守りながら読み進めていった感じです。基本的には、恋の物語ですね。読む前のイメージでは、もっと悲惨な状況と人々がどうその中を生き抜いていくか、そんな内容が終始続くのかなと思ってましたが、その辺りは多くは描かれてはいないです。しかしそんな状況下において、2人の恋の行方、どう寄り添いお互いの気持ちがどう成就されていくか、その過程は非常によく描かれていたと思います。ひとつまた新しいジャンルの本が読めた気がして楽しめました。
惚れてます!
順番が前後してしまいましたが、塩の街がデビュー作と知って、ますます惚れてしまいました。思えばTSUTAYAで「図書館戦争」のDVDを借りてから原作、アニメ、コミックとハマり、今ではこの作家さんの作品を追っかけています。なんといってもキャラが立っていて、続編というか、その後のストーリーも読み応え充分でたまりません!ここまでキャラの背景を深く設定するんだ!作家さんって!と恐れ入りました。当分、彼女の作品に浸る毎日を過ごします!
恋愛至上主義過ぎて読破ならず
…何なの、この『恋愛至上主義』は。。。
私、女性ですが、女だってこんなベタベタな恋愛小説は辟易します。
塩に脅かされる、っていう世界観は面白いかな、と思うので、それに対して星2つ。
この『自分達さえ良ければ他はどうでもいい』っていう陳腐で自己中な考え方がどうにも肌に合わないし、延々と作者の『偏った恋愛観』を読まされるのはホント苦痛でした。長過ぎ。
キャラクターもまあまあ面白いけど、秋庭と真奈以外に登場するキャラクター(ノブオ)の幼稚さったら、これも読み進めるうちに苦痛になりました。
ノブオは中3って設定ですが、完全に言動が小学生でした…
2人の恋愛の世界にどっぷり浸かるんではなく、もっと塩害によるパニックとかそのパニックの中でも支え合う人々など、もっと周囲に話を広げてくれたら最後まで読めたけど。
そんな訳で、購入したけど初めて途中で投げ出した作品です。
設定に無理がある
タイトルが面白そうで購入したが内容が全体的に薄く、何も心に響かない。
設定がめちゃくちゃでもう少し科学的根拠に基づいた方が良いと思った。
登場人物が秋庭以外行動や会話、考え方が幼稚で小中学生のやり取りにしか見えない。途中でやめてしまったので、もしかしたら後半にもう少しまともな人物が出てきたのかもしれないが…
流しながら読み進めたものの、自衛隊が出てきてから軍事マニアが武装してはしゃいでいるようにしか見えず、最後まで読めなかった。