有川浩のレビュー一覧
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3ヶ月で仕事をやめて、その後のコンビニバイトも店長に叱られたらやめて、食事を用意してくれる母親に偉そうな口を聞き、、最初の誠治の印象は最悪でした。しかし母親の病気をきっかけに、失敗しながらも頑張り、変わっていく姿に胸を打たれ、ページをめくる手が止まりませんでした。
私自身もキャリア•子育てなど、悩みは尽きませんが、たとえ理想の自分ではなかったとしても、そして後悔することがあったとしても、その全てを受け入れて、自分に与えられた役割を一生懸命果たしていこうと勇気をもらうことができました。
ストーリーに直接関係はありませんが、作者あとがきの「バカだったことも苦い間違いもかいた恥も、すべてが今の私にたどり着くために必要な過程だったと思います」
とても勇気の出るコメントであり、作者の温かい人となりを感じました。
恥ずかしながら、有川浩さんの作品を読んだことがありませんでしたが、これから積極的に読んでいきたいと思います。素敵な作者、本に出会えたことに感謝。 -
Posted by ブクログ
第10回本屋大賞 第4位
ダ・ヴィンチ「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」
第1位
生きた人としての自衛官が描かれている心に残る作品だった。
広報室のメンバーのキャラクターは様々で、わちゃわちゃしたやり取りが微笑ましく民間人となんら変わらない。
わりとコミカルで笑える場面も多く、空自を表す
「勇猛果敢・支離滅裂」はおもしろかったけど、陸自の「用意周到・動脈硬化」には吹いた。
本作では自衛隊の活動について学べたし、いかに日陰者として扱われているかを認識できた。
自衛隊も同じ人間で、有事に対する覚悟あるという点だけが違い、わたしたちはその覚悟に日常が支えられていると知り失礼ながら初めて敬意を抱いた。
あとがきにある、「一体何という清廉な人たちに私たちは守られているのだろう」という言葉が印象的。
また、報道についても焦点が当たっていて、視聴者への届き方はとても重要だと思った。
空井が自衛官がヒーローのように伝わる自衛官に寄り添う報道ではなく、それが国民の安全にどう繋がるかを報道してほしいと語るのが素敵。
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楽しかった!
久しぶりに 1章、1章が楽しくて、懐かしい気持ちで読んでいました。
コロナの頃 友達とも会えなく、時間潰しに近距離散策、遠距離散策を一人でよくやっていた。
そんな時に興味を持ったのが よく目についた雑草。(雑草という名の草はない。すべての草には名前がある) お気に入りの「美しき小さな雑草の花図鑑」を持って イツキとさやかのように歩きまわって摘んで帰っては楽しんでいた。一つ違うのは “食べる”という発想がなかった。残念なことをした!各章を読む度に それぞれの花や葉を思い出す。
今では 又バタバタした日常に戻ってしまつたが
あの長い休暇?!も悪くはなかったなと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ泣いた。それぞれの登場人物(大和、航平、赤木)にフォーカスして、家族だったり恋人だったりの愛が深いなあと。航平がかなり大人で、でもどこかに幼さが残っていて強い子だなあと思った。不幸を比べる、とか相手を傷つける、とか日頃考えてたことが文章化されていて、思わず日頃の言動を顧みた。いや家族だ。『選択肢のない人間』だった下っ端2人やレイが初めて選択肢を選んだところが胸に熱く感じた。英代さん、ベンさん良い人すぎる。結局会社は廃業してしまったし、離婚もしてしまったけれど(当人達のベストアンサーではない?)でも未来に光が残る終わり方だと思った。シチュエーションはかなり違うが、『辞書が違う』を柊子側でやってしまったことがあって、それもあって深く共感した。人の不幸を分からなくても寄り添いたい、助けたいって気持ちは本物だろうし、それを利用して傷つけるのは卑怯なのは分かる。でも不幸って辛いね。不幸を描いている分先にあるであろう幸せが際立っているように思えた。すごくよかった……
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Posted by ブクログ
2025.06.21 ★5.0.
この小説を読んで航空自衛隊を美化し過ぎだとか、現実にありえないと言う人が居たらかかって来い!と言いたくなる
誰かとケンカするつもりは毛頭ない。が、人の陰なる貢献を否定するのは違うのではないか。
有川浩の自衛隊贔屓は否定しないが、否定されても仕方ないものと、否定してはいけないものの違いはあると思う。
空自の変わった部署のコメディかと思いながら読んでいると、最終章で打ちのめされる。
巻末にこの小説のモデルになった方(空自の偉い方)の解説が載っている。
少々長いが、この小説への理解が深まるので是非読んで欲しい。
↓↓↓内容↓↓↓
不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い……。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。