有川浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この小説は関西のローカル線を舞台に、乗客の恋愛や人生における葛藤が描かれているが、時間や人物が何度も交錯し、読者はタイムトラベラーになった様な気がするのではないだろうか。若いカップルの誕生、別れのシーンが多いが、そこにヒントや慰めをくれる人が時折出てきて、彼らの考えや気持ちに変化をもたらす。それがこの作品の良いスパイスになっていると思う。全体的に読みやすく、テンポが良いので、小説の初心者でも読み切れると思う。私はこの作品の登場人物では、翔子が良いと思った。美貌のキャリアウーマンで、他の若い女性キャラとは違う、凛々しさが感じられたので。ただ文体や情景、心理の描写などは軽薄さが見られ、使用語彙の貧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「痛みにも悩みにも貴賤はない」…この言葉が一番深く刺さりました。
本人のコンプレックスによるものなのか、自分が一番苦労していると主張し、何でもかんでも私へのマウントが酷い人物が思い出され…。
読書にストレートで熱中するタイプなのですが、私情によりその人を思い出しちょっとだけしんどかったです(笑)
共感するのは簡単でも、相手へ寄り添うというのは価値観のズレが生じる以上、本当に難しいと思います。
そして同時に、ひとみさんを見ていると、自分を卑下する事で本来持っている本質が隠れてしまうんだろうなと思いました。
言葉を大切にするって凄く素敵。
簡単に切れやすい関係なのに、ブロックだったり無視 -
Posted by ブクログ
自衛隊エンタメといえば有川浩。この小説はしっかりとした取材に基づいて登場人物のモデルもあってということだが、テレビ局も絡めて面白い話になっている。ラブコメ度合いを抑えめにしているのが安っぽい感じにならずにリアル感が少し増してよかったのかもしれない。
ベテラン広報官の比嘉、報道局の柚木といった脇役陣もいいが、主人公の元パイロットの空井とTVディレクターの稲葉はエンタメドラマにピッタリのイメージ。ドラマ化で綾野と新垣というコンビはなるほどだけど、自分の世代からすると、鈴木保奈美と織田裕二かなぁ。
最終章まで書いたところで東日本大震災があって、その章を加えたとのこと。被災地での自衛隊の取り組みをリア