有川浩のレビュー一覧

  • 塩の街

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    ネタバレ

    間違いなく世界をかけた大・恋・愛‼︎です‼︎
    世界が終わってしまうことよりも、その人を失う方が辛い!と思える相手に出会えるなんて奇跡だと思うし、自分のことしか考えられなくなってしまうような異常事態下でも、相手の方を思いやれる秋庭さんと真奈ちゃんの姿が心に刺さります。でもこれは世界の崩壊よりも「相手には生きていてほしい」という自分の想いを押し通そうとする壮大なワガママなのかな笑
    相手のためなら自分を犠牲にする覚悟が出来ている、そんな人達の強さを感じました。

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    2025年12月21日
  • ラブコメ今昔

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    ネタバレ

    有川ワールドばんざい
    胸糞悪い(いい意味)作品を読んだあとは
    ベタ甘キュンキュンラブコメ最高です。
    笑いあり、涙あり、短編で読みやすく
    (でも繋がりはある)
    また改めて自衛隊員の皆さんち尊敬の念を
    抱かざるをえません。
    それにしても、いい男ばかり出てくる(笑)

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    2025年12月21日
  • キケン

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    読み終えて、まず感じたのは「構成の巧さ」だった。
    テンポよく展開するエピソードの連なりを、私はずっと現在進行形の物語として読んでいた。けれど最後に、それらがすべて回想だったと明かされた瞬間、物語の手触りが静かに変わる。

    機研での日々は、決して「今」では終わらない。
    それはすでに過去の時間であり、だからこそ一つの塊として、どこか輝きを帯びて立ち上がってくる。

    興味深いのは、この作品が学生時代の葛藤や苦悩をほとんど描かない点だ。
    現実には、楽しいだけの時間など存在しない。それでも人は、過去を誰かに語るとき、辛かった記憶を意図的に省いたり、感情を削ぎ落としたりする。
    『キケン』が描いているのは、

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    2025年12月21日
  • フリーター、家を買う。

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    とにかくフリーターが家を買うというのはわかっているが、そこに行き着くまでのドラマに心が揺さぶられる作品だった。
    有川浩先生の作品は、突拍子ないことはあまりなく、ただ淡々と日常が描かれていて、自分だったらどうだろうと、考えさせられる作品だった。

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    2025年12月21日
  • 県庁おもてなし課

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    ネタバレ

    新設されたおもてなし課に配属された掛水が奔走する話。
    掛水と吉門の関係性が非常にいい。最初は仕事相手だったのが徐々に師弟のようであり友達のようである関係性に変化していくのが良かった。特に吉門がきよとおに来た辺りからの2人の掛け合いは読んでて面白かった。
    また今作のヒロインの多紀ちゃんも非常に良かった。努力家で真面目でしっかりしているけど弱い部分もあってすごく可愛らしいキャラクターだった。
    みんなで目標を持って仕事をするっていいなって思えた。

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    2025年12月20日
  • 空飛ぶ広報室

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    ネタバレ

    飛べなくなったパイロットの空井大祐が広報室に配属されそこで奔走する話。
    最初は険悪だったリカと空井達広報室のメンバーが仕事を通して段々打ち解けていくのが良かった。空井とリカの関係が初々しくて微笑ましいやらもどかしいやらって感じ。早よくっつけやって心の中でずっと思ってた。
    個人的には空井がリカの腕の中で泣くシーンが一番印象的。思わずもらい泣きしてしまった。
    今作も非常に面白かった。

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    2025年12月20日
  • 旅猫リポート

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    師走で心が疲れているのか、普段読むミステリーより癒しを求めてこっち系に手が出てしまう。

    何故か未読だった有川ひろ氏の名作。
    序盤で展開的には予想出来てしまったり、人間のエゴな部分もありはするけど、素直に感動させて頂きました。

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    2025年12月19日
  • ラブコメ今昔

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    ネタバレ

    自衛隊×恋愛の短編集。
    有川さんの読んでるこっちが恥ずかしくなるような恋愛描写がたまらない。恥ずかしいけど短編集だからクド過ぎなくて丁度いい。
    どのお話も面白いし登場人物がみんな魅力的。
    個人的には秘め事がお気に入り。殴り合いで語り合うシーンがアツかった。

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    2025年12月18日
  • フリーター、家を買う。

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    小説ならではの上手い話のようで現実もこんな感じでちょっとした縁や事件で身の周りの状況って良くも悪くも劇的に変わる。
    ギリギリ第二新卒という状況を私も経験したのでよけいに感情移入してしまった。
    まぁでも若いしね、と思ってしまう部分はあるが〝まだ間に合う〟っていう心持ちは良いものですね。
    誠治の変化は見ていてとても気持ちがよかった。

    恋愛要素はいるかなぁ?と一瞬思ったけど最後の2行で確かにねぇと思いました。実際そういうのが好転の手助けになるんでしょうね。
    そこはさすが有川さんという感じで、青春味のある入れ方だったので良かったです。
    これで終わりかと物足りなさを感じたのは、誠治の物語をもう少し見て

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    2025年12月17日
  • 阪急電車

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    ネタバレ

    電車に乗っている人は、それぞれの目的地に向かい、それぞれの人生を生きている。
    もちろん当然の事であるが、それぞれの人生が電車を通じて繋がる、というのは面白く、一気に読みました。

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    2025年12月16日
  • 県庁おもてなし課

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    観光開発、ツーリズム、市町村開発などを手掛けるデヴェロッパー及びその市町村の役所の窓口にはとても参考になる本書だ。役所は縦割り行政が強く「民間感覚」のない頭の硬い、変化を嫌う上役始め公務員が多い。予算をケチるあまり保守的な考えばかりで何もしない、ジリ貧になりつつあっても、気がついた時には手遅れとなっているのが現状、と言う。それを打破するには上層部の人事から変革が必須で、やってみようと言う挑戦意思が見えていない人材が言うだけでは変化できるわけがないのだ。日本の場合、多くはドン底に叩きつけられて初めて変化すると望む体制(雰囲気)になるが、すべての要因で変化嫌いが原因となる。現代、ネット社会をうまく

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    2025年12月15日
  • ストーリー・セラー

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    ネタバレ

    全体を通してSideAの方が面白かった。読んでいて、文体というか表現というか、内容よりも文章に価値があるような本だった。
    またSideBでは、女性が夫を看取るのを避けたい気持ちから、落ちたら大変な怪我を追うような階段をわざと手すりを使わずに降りていく様子がとても印象に残った。自分も、大切な人が自分より先に無くなる状況に陥ったときに、後追いをしないで生きていけるのかと考えさせられる内容だった。
    さらに知恵袋の解説で、ストーリー・セラーは、「もしかして有川浩の夫も...」と匂わせる形で二重の作中作を描いているという考察を目にした。これが本当に衝撃的だった。ここがいちばん面白いと思う。今のところネッ

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    2025年12月14日
  • 植物図鑑

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    有川浩さんの『三匹のおっさん』が面白かったため、本書を手に取った。私のようなおっさんが読むには、むず痒いというか小っ恥ずかしいような恋愛小説だが、描写が丁寧で綺麗で、とても楽しめた。植物の形状だけでなく、料理の方法までリアルに書かれていて、感心した。

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    2025年12月12日
  • ストーリー・セラー

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    小説なのですが、リアリティを残す締め方が気持ちをぐっと引き寄せますね。Aside、Bside共に、主人公と関わる人への愛情と憎悪の振れ幅もあって面白かったです。

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    2025年12月11日
  • 塩の街 ~自衛隊三部作シリーズ~ 1巻

    匿名

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    もともと人だった塩に囲まれて暮らすなんてゾッとする。
    自分や大事な人もいつかそうなってしまうと想像しながら生きるのってどんな気分なんだろう。
    秋庭と真奈が出会ったきっかけを知りたい。

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    2025年12月09日
  • 塩の街

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    社会が崩壊しルールがなくなってしまった社会は恐ろしいと思った。ルールというと縛られるものというマイナスなイメージもあるが、自分はルールに守られている側面の方が大きいなと思った。

    世界を救うために頑張るはなかなか現実味がないが、身近な人を救うために頑張る結果として世界を救うというストーリーは納得感があった。
    無理してでかいことしようとしてもモチベーションが続かない。自分の身近なところの延長線に大きな達成があるのかなと思う。

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    2025年12月09日
  • キケン

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    こういうの良いよなあ。
    男子が集まって真剣に馬鹿やってるだけなのに、なんでこんなに眩しいんだか。
    女子という未知の生物を前にあたふたしたり、学祭の模擬店に死ぬほど力を入れたり、法的に危うい物を作ったりと、自分が同級生だったらきっと呆れてる。
    でもまあ実際は大人なので、彼らを見て「可愛い奴らだな」と思えてしまうわけで。
    この何ものにも代え難い日々を語るのが“今の俺”だからこそ、より一層輝いて見える。
    最後はもう泣きそうになった。

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    2025年12月08日
  • 植物図鑑

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    美味しそうなごはんがたくさん出てくる、ファンタジーな恋愛小説。日々の暮らし、幸せ。あーこんな散歩したい。こんな暮らしがしたい!
    読みながら胸がきゅんとなったり、思わずにまにましてしまったり、心が締め付けられたり。
    とても面白かったけど、もっと若い時に読んだらもっともっとハマったと思う。

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    2025年12月07日
  • 旅猫リポート

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    ネタバレ

    サトルとナナの旅が始まってその目的を考えると早々にサトルの病が頭によぎった。旅をする中でサトルのこれまでのことが明らかになる度に泣けてきた。特に小学生の修学旅行中に両親を亡くすというのはそれだけで泣けてしまう。その後のサトルの人生は過酷だったと想像するけどその先々で人に恵まれて決して本人が不幸だったとは思っていない。現にかけがえのない人たちとの出会いがあった。引き取って育ててくれたノリコさんのキャラクターも独特だけどサトルの周りにはいい人ばかりだ。彼の人徳が惹きつけるのだろう。そしてナナは最期までサトルの心の支えになってその絆の深さを感じた。

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    2025年12月04日
  • キャロリング

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    自分の境遇を憂うことは大切だ。けれど、それにとらわれることと受け入れることは違う。年をとっても、変わらないものがあってもいいと思える、そんな物語。

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    2025年12月03日