有川浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
有川浩さんの作品は、リアリティをベースにしたファンタジーなのがとても感情移入しやすいのだといつも思う。今作はタイトルからしてそれがベストマッチしている。
「県庁」うんうん。「おもてなし課」…え、なにそれ架空の課?おもしろそう。
見事に手に取ってしまう。
だから、行政のいろはは良い意味でそうなんだ〜とすんなり読み進められるし、人間の成長物語や家族の心情のリアリティに集中できる感じがある。
とはいえ、新規事業を仕事にしている自分にとっては、組織論や進め方の指摘で耳が痛い。
けれどそれらを乗り越えた彼らの仕事は見事で、高知県に旅したくなっている自分がいる。
自分もがんばるぞ!ご褒美には高知に行くぞ! -
Posted by ブクログ
これだけ一緒にいる飼い主のことをよく見て考えて猫なりに寄り添っているのかなぁと読み終わって感じました。人はどうしても飼っている動物の死に向き合わなければならないことが多いです。でも主人公は物語の最後まで幸せだっただろうなぁと思います。
人間関係に何かあっても、悲しいことや嬉しいこと、全てに寄り添ってくれるのがペットの愛らしいところだと思います。
犬と旅をするという小説はよくあります。しかし猫と旅をするというのは初めてでした。でもそこで出会う人々がみんな主人公のことを大切に思っていて、主人公もその人に向き合って繋がっていく。旅はいいものだなぁと改めて感じました。
最後で涙がほろっと出てき