有川浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
予備知識なしでなんとなく難しい話かと思っていたら現代的な入り込みやすい話だった。
心情描写が細かく描かれていて、
ひとみの気持ちも伸の気持ちも手に取るように理解ができたし、自分の経験を思い起こしながら読めたのでものすごく感情移入できた。
私も聴覚情報処理障害があるから、人には非常に理解されづらい病気でイライラされることがある。日常生活にそこまで支障はないから、自分から障害について話すほどでもないかと思って伝えないでいることも多いけど、聞き取れないことにめんどくさそうな顔をされて申し訳ない気持ちになったこともあるので、ほんの少しだけ、ひとみの気持ちに近しいものを感じてきた気がする。
あとは -
Posted by ブクログ
朝霧さんからの頂本(読むのが遅くなりすいません)
飛行機2機が高度2万メートルに到達した瞬間に謎の爆発を遂げ、
その原因が未知との遭遇だったお話。
遭遇した親元「白鯨」と交渉する大人組の高巳・光稀と、
それから剝離しまっさらな「フェイク」を観察する高校生組の瞬・佳江のダブルスタンダードな恋愛物語(違)。
白鯨を攻撃することも、高校生を洗脳して都合よく利用しようとすることも実際にありそうではある。
正直そこまで絶賛するほど刺さりはしなかったけど、面白かったです。
いろんな立ち位置で流されたり、抗ったり、立ち向かえない敵に絶望したりと読み応えありました。 -
Posted by ブクログ
ずいぶん前に買って積読になっていた本、分厚いし、自衛隊の話、、、なんとな〜く後回しにしてしまっていた。
"自衛隊嫌い"というわけではないが、リカと同じように自衛隊に関する知識もなければ興味も湧かず…
自衛隊の広報室⁉︎ 自衛隊に広報が必要なの?という自分の考えが浅はかだったとわかった。
大きな災害時に救助に駆けつける自衛官の方々の姿をテレビなどの報道でみて感謝の気持ちはあってもその方々の平時の姿に思いを寄せたことがあっただろうか。
自衛官の方々も私たちと同じ普通の人でそれぞれの生活がある。 だけど何かが起こると『一番悲しみの溢れる場所』へ赴いて、その悲しみに立ち会わなければ