有川浩のレビュー一覧
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購入済み
大人ライトノベル
それに尽きる。かと。
恋愛綺譚がなければ、もう少しハードでSFとしての評価も上がるかもしれないが、それではきっと「大人ライトノベル」ではなくなるし、有川浩ではなくなるのだろうなと思われ。
で、この「大人ライトノベル」が、「海の」…では、さらに洗練されてくるのだから、才能というものは恐ろしい。 -
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横須賀に巨大化した大量の人食いエビが襲来…。潜水艦に逃げ込んだのは、実習中の海自幹部候補生と、潜水艦艦長の命と引き替えに助けられた子どもたち。陸上では人食いエビが防衛線を突破しつつある状況で、武器をもたない警察機動隊が苦戦を強いられ、そして自衛隊は…。
植物図鑑に続き2冊目の有川さんの本。どんな話か知らずに読み始めたので、植物図鑑とのあまりの違いに初めは中々ページが進まなかった~(^-^; ほんわかLoveはいったいどこに…っていうか、ザリガニ版ゴジラ!?
でも、読み進めていくうち、ちゃんとありましたよ胸キュンが。キャラクター達がどんどん魅力的になって、すっかり引き込まれてしまいました -
ネタバレ 購入済み
反省
電車の中で読んではいけません。いえ、ホントに。私は、涙をこらえて、こらえながらも、どーしても読むことをやめられなくて、本当に大変でした。
以下、ネタバレ
人の死が悲しい涙ではなく。命と命のいたわりと交流と、そして愛情がとても心に響いて、の涙だったように思います。
やさしい、とてもやさしい物語でした -
Posted by ブクログ
面白かったです。
「空の中」とはまた違った雰囲気。
「空の中」よりもエグい描写が一部あるけれど。
「生存者0」をこないだ読んだばかりだからか、動物(未知の生物)のパニックものは、ある程度解決までの道筋がどうしても似通ってしまうんだな、と。
そこに自衛隊やら警察やらの国家権力が絡んで、どこの世界にもいる、「変り者」がブレイクスルーしていく…という。
今回は、そこに潜水艦の中に避難した子供たちと自衛官幹部候補生の場面がプラスされてます。
ただの動物パニックものではなく、人間ドラマになっているのはこの辺りがあるからでしょうか。
それにしても面白かった。
この話の登場人物のその後の短編も読みた -
購入済み
パニックホラー系
ハリウッドによくあるような、モンスターがうじゃうじゃ出てくるパニックホラー物のような展開ですが、アクション主体ではなく、極限状態での人間関係の機微を描いたドラマチックなストーリーです。
どちらかというと、パトレイバーや踊る大捜査線のような感じです。
でも出てくるキャラクターは、あぶない刑事のように飄々としていながら、繊細であり、それでいてたくまし人を持ったたちです。 -
Posted by ブクログ
イケメンひろっちゃいました系の話なんですが、
この青年わけありなんでしょうね。
だけど、イケメンだし、料理上手だし、植物のことくわしくて、物知りだし、写真も趣味でやっているような青年。
そのへんに落ちてたらいいですよねー。
1巻じゃ、まだこの先主人公とどうなるのか?もわからなければ、拾った青年の素性もまったくまだ見えてこないので、この先がまだまだ気になります。
話的には、主人公が拾った青年と同居・同棲し、自然と触れ合いながら、日々日常を過ごしている感じ。
いろんな植物のことを知る事もできて「へー」と思いながら読んでます。
この身元不明な青年の正体が何なのか?彼の正体が明かされるのがこの先の楽し -
購入済み
タイトルの割りに糖度高め
タイトルとはかけ離れたイメージの作品かな?
私が勝手に『塩』から、淡々と語られる出来事を想像していたけど…裏切られた!って思った。
ただこの裏切りはかなりプラスに向いたベクトルでどんどんのめり込みながら読み進めました。
展開はかなりアップテンポで一気読みだったけど、途中呆気ない幕切れを迎えちゃうような場面もチラホラ。
まあ、事細かに描写されても世界観が崩れちゃうからかかな?なんて自己解釈してみたりして。
『さぁ!ここから盛り上がるぞっ!』って時の肩透かしはちょっと残念感が有りました。
とはいえ、独特の世界観は今の日常の直ぐ裏側に有りそうな…危うい感じも楽しめめたと思います。
読み終えて見