有川浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・第一話
・第二話
・第三話
・第四話
・第五話
・第六話
・好きだよと言えずに初恋は、
有川浩は優しい。
前作でいいところなしだった清田清一の息子夫婦に、ちゃんと挽回のチャンスを与える。
嫁の貴子には、お金を稼ぐことの苦労を、息子の健児には社会人として地域に貢献する姿を。
そして、奇しくもこの作品でも本屋における万引き被害をテーマに書かれたエピソードがあった。
ただし、こちらははっきりと数字を使って万引き犯に語りかける。
月の売上800万の町の本屋で、純粋な利益は19万円にしかならないこと。
一冊万引きされたら、それを挽回するためには5冊売らないと足りないこと。
一万円を稼ぐためにはどのくらい売上げねばならないのかを。
町の本屋さんは、夢や希望で食べていっているわけではない。
こういう地に足の着いた話の方が私の好みである、ということです。
その他にも、出来過ぎた父を持つ息子の話とか、頭ではわかっているけど父の再婚に賛成しきれない娘の話とか、全然身近じゃないけど、分かるんだなあ。
想像できて、心を寄せることができる。
反対に、いいことばかりではなかった人生の後半で、いい人に巡り会えたかもしれないと浮かれる見合い相手の気分もわかる。
縁とタイミングだよね。
人目もかまわず怒鳴り散らす高齢の男性も、人目も気にしないで勝手なふるまいをする若者も、傍若無人なおばさんたちも、よく見かける。
自分は他人からどう見られているのか、想像しようともしない人たち。
そういう人たちに鉄槌をくらさせるのは、現実的には無理だと思うけれど、そういう人にならないように自分を今一度振り返ることはできる。
損得で言うと損なのかもしれないけれど、自分が恥ずかしいと思わずにすめば、安いものだと思うし。 -
購入済み
まさかの
コミカライズを読んで、そういえば原作を買ってあったと続きを読むことに。
自衛隊3部作の一つということは知っていたのですが、現代ものではなく、まさかのSF。新型コロナ禍にも通じる部分もあり、有川作品の中では重めかもしれません。