有川浩のレビュー一覧
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ネタバレ12
もう駄目だって思ったとき、思い出したのはあんただったんだ。
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俺のハチはもう死んでるんだ、高校生のときに。幸介のハチはまだ生きてる
63
悲しまないと死んだ猫は片付かないんだ
237
だから、サトルが僕を飼えなくなっても、ボクは何も失わないんだ。
たとえサトルが僕より早く死んでしまうとしても、それでもサトルに出会わないより出会ったほうが僕は幸せだったんだ。
247
サトルは声もなく僕を抱きしめた。
255
「私たちは訊かれたら駄目だと言うしかないんです!」
「ナナ!ナナ、おいで!」
夜の中からナナは白い弾丸のように飛んできた。 -
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成南電気工科大学の新入生・元山と池谷は、2回生の上野と大神に勧誘され「機械制御研究部」、略して「機研(キケン)」に入部することに…。そこは犯罪スレスレの実験や破壊行為の数々から「キケン=危険」と恐れられているサークルだった。
理系の男子大学生たちが、有り余る若さと知識と技術とノリを駆使して繰り広げる、おバカで危ない、でも尊い青春の日々を描いています。
いや〜いいですね、好きです、こういうノリ。やっぱり若いうちに、若いときにしかできないおバカなことを目一杯やらなきゃダメですよね。特に男子のノリは女子とは熱量もスケールも違ってすごいです。
私は女子大出身なんですが、高校時代の男友達に恵まれ( -
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自衛隊ラブコメシリーズ第2弾、だそうです。
有川浩の通常営業で甘々恋愛模様を描いた6つの短編集。甘々なところは言うまでもないのですが、ちょっとしたエロスの描写が上手いのだよなぁ、と思ってしまう。
『シャワーの音は単調ではなく、お湯が有季の体を叩いていることも容易に想像できた。髪を洗っている音と肌を叩く水音は微妙に音階が違う。』
「秘め事」の中の一文。エロスというか、妄想というか。コトに臨むか臨まないか、理性と本能のせめぎ合い、どうするどうしよ気にするな気になる、のもやもやぐるぐる感の描写が上手いと思います。
こういう感覚を覚えなくなってどれほど経つのやら。恋に対する真剣度を、懐かしさと苦 -
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ネタバレクリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
うーん、感動するのは最後だけかな。悪人にも善の部分や事情があり、人間味があるのは良かったんだけど、クズはクズだったりもする。私は主人公の親は絶対に許せない。
冬美先生にフラフラする彼らもいまいち納得できなかった。
主人公と柊子みたいな環境の違いを埋めるのも、難しいよなあ -