有川浩のレビュー一覧
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私の何かが 満たされましたw
2人とも素直で自分らしさを持ってて でもそのらしさを負いたり合わせたり少し成長させたり形作ってく。そんな2人の育ちのよさ、社会の闇をまだしらない初々しさみたいなのに癒されたと思う
伸行のノンデリと青春菌があまりにも そうはならんやろ感があってラブコメらしくいい。仕事の相談をされ綺麗事ではなく仕事は給料を貰うところだと言うあたりなんかよかった
好きなフレーズ引用
そのタイミングで降りる駅に着いたので ひとみは名残惜しいそうに携帯を畳んで出口のほうへ流れた
ずるいよなぁそれは と残ったお粥をかき込みながら伸行は独りごちた
伸はきっと誰にとは訊かずにしたたかになったな -
Posted by ブクログ
母親から渡されてた本。
読むべき時期に読んだんだなといった感じ。
エレベーターのシーンからは展開がガラッと変わって少しうるっときた。そこまではやや我慢といった印象。
ほしい言葉がわりと散りばめられてると思う。待ち合わせ場所はユニークでセンスを感じた。苦しみに関しては、特に追い込まれてる状況であるほど視野が狭まりがちになるけどその点、色んな種類の苦しみをそれぞれが抱えていてそれを具体的に知れたのはよかった。苦しみの渦中にいたころの自分だとこの内容は受け取れなかったかもしれないけど乗り越えたいまの自分だから客観的に受け入れられたようにも思う。
この先の2人はきっと難しい状況の連続だと思うけどそれで -
Posted by ブクログ
ネタバレサービスアパートの図書室で借りた。
クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
元恋人同士、別居中の両親とその子、ヤミ金業者…さまざま立場の人たちが絡み合った物語だった。
父親としては認めるけど、夫としては無理…って子供からしたらきついけど、しょうがなさはあるよね…。 -
Posted by ブクログ
2003年第10回電撃小説大賞
そして、有川さんのデビュー作
この後『空の中』(2004)『海の底』(2005)と続き自衛隊三部作となりました。
大賞受賞の『塩の街』と 「塩の街、その後」が収録されています。
「塩の街」と聞いて想像していたのは、小松左京『首都喪失』や野崎まど『正解するカド』のような本格SFでした。けれど読み終えてみれば、SF的世界観を舞台とした恋愛小説。有川浩さんはデビュー当初から一貫して、厳しい状況の中に純粋な少女の存在を描き、その光を物語の中心に据えてきたのようです。そこに惹かれるファンも多いかなと思います。
「塩の街 その後」
4編からなる短編集で、塩害が収束し