有川浩のレビュー一覧
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今年から行政で働くこともあり、中古書店でたまたまた見つけて手に取った。
話の内容としては、ある若手職員が高知県の新たに新設された県庁おもてなし課に配属されて、新規事業の実現に向けて奮闘する話であった。
終始優しい表現で内容や登場人物の心境がスッと理解できる話の展開に楽しめた。何より高知に遊びに行きたいと思わせるほど高知の魅力が詰め込まれた本でもあった。
働く上でこんなにも人のやる気に影響するのか?と恋愛要素が所々あったが自分的には、少々くどく感じた…。
ただ、行政で働く上での避けざるを得ない固定観念や手続きの煩雑さ等、現状自分が感じていることもひしひしと感じ、少し心が軽くなったし、仕事への向き合う姿勢も学べるところがあった。また、ここの部分は行政自身が仕組みを変えないといけないなと背筋が伸びるところもあった。
何より、主人公掛水君ががいろんな壁を乗り越えていく負けん気やとりあえず行動する姿勢、いろんな経験を経て柔軟なアイデアを考え出せるようになる成長シーンを見て、自分にもそんな風になれるのかという不安と自分も頑張ろうと勇気づけてくれた。
行政で働く人や観光業に従事する人はもちろん、全仕事人に読む価値はある本でした。 -
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この物語の大きなテーマは、「家族の再生」であると感じました。
家族の異変に気が付かないほど関心を持たなかった主人公が徐々にもがきながら成長していく姿に、先を読み進めたくなる一冊でした。
主人公が母の病気に気付くことに対して、「間に合わなかった」と言ったことが印象に残っています。
私の母も私が幼い頃から同じような病気で、「間に合わなかった」は自分の言葉であるようにも感じました。
物語では家族が再生していく過程がありましたが、現実ではそうはいかないんだよなぁと何度も思ってしまい、自分の環境と重なる部分が多くあっても物語だと割り切って読む形になりました。
私もいつかこんな家族になれたらいいな、と。
不器用でも、どこか憎めないような温かさがある人間らしさを詳細に表現した家族の再生を見ることができました。 -
Posted by ブクログ
高知県庁にある「おもてなし課」が、
「高知県にもっと観光客を呼ぼう!」と奮闘するお話。
県庁職員の掛水と、高知県出身の作家・吉門。
この二人を中心に、高知を盛り上げようと悪戦苦闘していきます。
私は、掛水と吉門の掛け合いと、二人の関係性がとても好きでした。
最初はちょっと取っつきにくい印象の吉門ですが、掛水と少しずつ心を通わせていく過程がいいんですよね。
二人のやり取りを読んでいるのが楽しかったです。
そして、あとがきも必読!
登場人物の遠清のモデルが、作者・有川さんのお父様だったとは……!
かなりバラエティに富んだお父様だったようで、驚きました。
少し長めの作品ですが、テンポよく読めて面白かったです。
高知の観光や「おもてなし」についても知ることができて、読後はちょっと高知に行ってみたくなる一冊でした。 -
購入済み
行政おしごと物語
高知県、地方盛り上げ計画。
自然豊かな高知県。
隣の芝生は青く見えるとはよく言うもの。
灯台下暗し、自分たちが持っている当たり前となっているものが他からしたら武器になる。
そういったところに気づけるのか?
また、それに気付いたとして、それらをどう周知するか?
そういった広告的なお仕事話が多かったでしょうか。
そして、行政というお仕事の立場上の制約があるなど、そういった面も勉強になりました。
パンダ誘致論、実際にあるのかと思いましたが、やはりフィクションなんですね!
お仕事話にちょこっと恋愛をプラスして、そして登場人物たちに茶目っ気を持たせるあたり、読みやすい物語で良かったなぁと思います。 -
Posted by ブクログ
有名な著者さんのテロを題材にした作品に書かれていた手口をめっちゃ模倣したテロが日本で発生。
その著者の活動をやめさせるべきだ!という良化委員会と、そんなことさせないぜ!という図書隊の話。
良化法が成立してしまったのは人々の無関心が原因だ、という前作での話から、今作では人々の関心を集めて良化法についてしっかり考えさせている。
メディアのあり方について意識を向けさせて改善していくという締めくくり。現実ではそこまで上手くいかなさそうだが…。
並行して恋愛面もみるみる進んでいくので少女漫画を読んでいる気分。メインストーリーがシリアスなので、多めに恋愛を絡めてくるのは好みが分かれそう。個人的にはあまり好きじゃない。 -
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携帯小説書籍化
ライト文芸ロマンス
OLが拾った犬(男)に餌付けされた揚句待つわ〜になる話。
平成を感じるとおもったら2009年の作品だった。
あらすじだけ書くとなんかすごい爛れてそうだけど、
26歳の彼女。すごく純愛。そして二人ともお育ちがいい。
なんか料理もしないしテキトーですって感じだけどお盆に灯籠を出す家で育ったさやか。
しっかり料理ができるキッチンのある家に住むさやか。すりこぎがあるキッチン。差し伸べられた手に躊躇する25歳。
いぬのふぐりを下ネタとわかる男たちなんかいなかったし、白いご飯でがーっといきたいと言ったら体育会系の男かなんて突っ込む奴なんていなかった笑
そして樹もね。こんな堪え性のある男いたか?25、6。
お行儀良くて料理できて追っかけてることに詳しくて(野草)
ちょっと引き金のセリフは漫画っぽかったけれども。雄みを出すとこは出すのがよし。使いかけを使いさしという人種。
はい。ごちそうさまでした。
あとがきでジャンルをリアル落ちもの系女子バージョンっていっててなっとく。
恋愛は漫画っぽいのに野草やたら解像度高いなと思ったら野草は本人のご趣味でした。なるほどなるほど。
カーテンコールで樹の心情がしっかりわかってホッとして涙。
楽しく読めるエンターテイメント小説でした。