有川浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2003年第10回電撃小説大賞
そして、有川さんのデビュー作
この後『空の中』(2004)『海の底』(2005)と続き自衛隊三部作となりました。
大賞受賞の『塩の街』と 「塩の街、その後」が収録されています。
「塩の街」と聞いて想像していたのは、小松左京『首都喪失』や野崎まど『正解するカド』のような本格SFでした。けれど読み終えてみれば、SF的世界観を舞台とした恋愛小説。有川浩さんはデビュー当初から一貫して、厳しい状況の中に純粋な少女の存在を描き、その光を物語の中心に据えてきたのようです。そこに惹かれるファンも多いかなと思います。
「塩の街 その後」
4編からなる短編集で、塩害が収束し -
Posted by ブクログ
ネタバレ高度2万メートルでの航空事故に端を発する、原子の知的生命体と人間との交流を描いた青春SF。「他者」という概念を持たない生命体と対話を通して解決の道を探る大人たち、そして若さゆえに暴走する子供たち、それぞれの戦いを綴る。
自衛隊三部作の第二作、主役は航空自衛隊。僕は飛行機が好きなので、冒頭の民間航空機開発計画の話や航空自衛隊の描写はとても嬉しく読んだ。ただ、その後の展開は大人たちの「社会性とは何か?」をめぐる議論と子供たちの成長の描写に重きがおかれ、設定の壮大さのわりに普通の人情物語にまとまってしまって大きな動きが少ないのが残念だった。たぶん原因は、全編通して知的生命体の物分かりがよすぎる。 -