有川浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
原作にあたる小説は既読済で再読中。
小説に関していえば、再読していると作者は細かすぎるといっていいところまで描写しているなぁと感じています。それでいてテンポはいいのが不思議といえば不思議(なんとなかくだけどラノベって細かい描写好きな人が多いような?)
マンガで小説の一字一句拾ったらテンポ悪いしコマ数が多くなりすぎるから、ある程度排除していくことになるのは当然だけど、その排除の仕方が的確で上手だな、と毎回思います。おまけも面白いし、これがすごく好き。(ハガキの上司君・笑)
革命まで連載していってほしいなぁと思います。
しかしまぁ、改めて絵でみると、本当にいちゃいちゃだなぁ(笑) -
Posted by ブクログ
主人公の河野さやかは、職場の飲み会の後、ほろ酔いで自宅のマンションに帰ってくると、そのマンションの入り口付近に若い青年がお腹を空かせて倒れ込んでいた。
「お嬢さんよかったら僕を拾ってくれませんか?」
「噛みません。しつけのよできた良い子です」
この名セリフ、ドラマチックだなと思う。
行きがかり上、一緒に暮らすことになったさやかとイツキがただの同居人から恋人の関係に変わっていく様は月9ドラマを観ているようだった。
この作品の秀逸なところは、様々な野草が登場し、イツキの手によって料理されていくところ。
草木に詳しくない読者のために冒頭に登場してくる。草木の写真が紹介されてるところが親切で良い。
読後、近所の散歩道に生えている草花に目を向けて関心を持ってみようと思った。 -
Posted by ブクログ
これも日常系作品が好きな後輩から教えられた作品。
駅の数8を往復で16編の短編。ネットで見るうれしい体験モヤッとした体験などのありそうな話をちゃんとしたストーリーにまとめたもの。短編Aの登場人物がした会話を短編Bの主人公が覚えていて影響され…という感じで作品ごとにつながりがある。
武庫川中州にある「生」という石積みが最初の短編に出ていて、それが切っ掛けで話は始まるのだがフィクションでなく実在するものだったのだな。最初の短編に出てくる女子大生が「生」をみて生ビールをすぐに連想する酒豪で、復路でもう一度登場するときは、お酒は「少々」がその実「升々」なんだって。 -
Posted by ブクログ
ネタバレさやかがゆき倒れている男、樹をひろって部屋にあげ、そのまま同居。
樹は家事担当で野草とってきて、めっちゃ料理する。料理することを料るて書くのがなんか初めて聞いた調べちゃったけど、そういう言葉はあるのね。
さやかが樹こと好きになってしまって、実は樹も最初からさやかのことかわいいと思ってて…て感じで体の関係も持つ。
でも「付き合おう」とかないから、私は遊ばれてる…。家カノ…。て思ってしまった。しかし、この作品のなかでは真剣なお付き合いだったらしい。
ある日、樹が「また、いつか。」みたいな置き手紙を遺していなくなる。
1年だか(もっと?)して帰ってきた。
樹は家が名家で華道?で跡取りしなきゃだったけど、生えてる草花が好きで、そのケリをつけて、さやかのとこに戻ってきて結婚。
うーん、さやかに正直に話せばよかったのに。
待ってて、なんて言えなかった。みたいな樹の意見だけど、未練ありで「さよらなら」とかはいわないズルさ。
草花のカラー写真とレシピが少し載ってる。
あまり美味しそうではない。
1カ月、食費3万、雑費1万で2人分を賄えるの凄すぎる。2009年の作品か…物価の違い?野菜のほとんどを野草食べてんのか??
最後、未来というかくっついた数年後の話だと思って、杏奈はさやかの子供だと思った。だから、このお兄さん?がたぶん樹なのになぜ“お兄さん”なのか?またさやかの元を去ったのか、妊娠させてどっかいって帰ってきた?とか思って中々、「お父さん!!」みたいな展開にならなかったから、じれた。
さやかを置いて実家に戻ってるときの話だったのね。 -
Posted by ブクログ
偶然、この本を読む直前に阪急電車に乗った。
しかも、今津線!
乗る前に読みたかったぁ。
レトロな内外装がかわいくて、乗っているだけでちょっと楽しい。
なのに旅行の疲れで寝てしまって、肝心の景色はほとんど見られず……。
私もそうだけど、電車に乗ると、ほとんどの人がスマホを見たり、本を読んだり、寝たりしてる笑
移動時間って、目的地に着くまでの「空白の時間」みたいなもの。
だから、できるだけ有効に使いたいと思ってた。
でも、この本を読んで少し見方が変わった。
電車って、まったく違う人生を送っている人たちが、偶然、同じ時間に同じ場所に居合わせる空間なんだなと。
普段なら交わることのない人たちの人生が、ほんの一瞬だけ重なる場所。
そう考えると、電車で過ごす時間も、ただの「空白」ではないのかもしれない。