亜樹直のレビュー一覧
-
購入済み
ずっしりとした重厚な作品
書き込みが多い劇画風の絵柄に、本格サスペンス物のストーリーが組合わって、ずっしりとした重厚な作品に仕上がっている。カウンセラー 心理学 犯罪心理学 警察モノと盛りだくさんな要素を組み合わせているが、あまり複雑にはならないようにかなりうまくまとめている。
-
Posted by ブクログ
『神の雫』1
・ビール会社のセールスマンを務める神咲雫は、国際的なワイン評論家の息子である。亡くなった父の財産はワイン界のプリンスと呼ばれる遠峯とワインの評論対決をすることで遺産相続を決めることになる。これをきっかけに、神咲は初めてワインを飲むことになる。そこで幼少の頃に教え込まれていたことが、全てワインテイスティングの基礎であったことがわかり、才能が開花する。才能が開花していく過程が楽しい。
・大切なワイン「クロ・パラントゥ」を落としてしまった紫野原。世界で年間700本しか作られない。ある関係者の難問に答えた神咲は、彼から「クロ・パラントゥ」を受け取る。その人物は神咲の父と親しかったよう -
-
購入済み
「探してよ」が読みたかった
普段は絶対買わない雑誌ですがトウテムポールさんの読み切りが読みたくて買いました。ポールさんの読み切りって登場人物に感情移入して悲しい気持ちになっても必ず希望もセットで描いてくれるのでそこがお気に入りです。アフタヌーンの小説家の読み切りもよかったなぁ
てるる現実にいたら絶対友達になれたと思う。 -
Posted by ブクログ
ワイン。
言うまでもなく、ヨーロッパ、その後、新大陸(オセアニア、南米)でも生産されるようになった。
ワインの味わいのちょっとした違い、それがセパージュやテロワールによる、と知った時の日本人の興奮とその後の学び、想像がつきます。
この巻でワインを、弥勒菩薩半跏思惟像になぞらえて、
「人でありながら宇宙である」って普通の流れでマンガにしていますが、
これは日本人ならわかること。
唯一神の風土にある方々(実は、欧米の、一番ワインを産し消費する地域の方々)には決して解らない表現だと思います。
その他にも万葉集の短歌をワインの味の解明の手掛かりにするなど、
ちょっと大き過ぎな表現かもし -
購入済み
テイスティングを絵で表現
ソムリエならぬ一般ピープルにはワインのテイスティングなんてスノッブの極みに思えるけど、主人公はそれを心象として表現する、ってところが度を越していて素晴らしい。ストーリーの進行の遅さも殿堂級?