酒寄進一のレビュー一覧
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購入済み
うーん、面白かった…のか
ナチス政権下の出来事には興味があり色々読んだので、これも読んでみたのですが、別のサイトで買って読んでいたのをすっかり忘れて、買って読んで、後半←解決間近になって
あれっ、これって読んだ覚えがある…!と思い出す、というのを3回もやってしまいました
読んだ本は忘れない方なのですが、こんなに印象が薄い本は初めてです
どなたかも書いておられましたが、最後の解決が無理矢理すぎて(何であんなに酷いことをこの一家にしなきゃいけないのかサッパリ)納得いかないですよね
ちょっと火サスぽいし
でもこれ面白いと批評サイトにあるので、またウッカリ買わないように気をつけないと… -
Posted by ブクログ
私達は生涯は、薄氷の上で踊っているのです。 宣誓はとうの昔に信頼されていなかったからだ 圧力容器が弾け飛んだ 罰則が私達を威嚇する ポコルは仲間がポルノ映画で彼女を便器代わりにするのを見てから ガロテで首をしめられ命を落とした 尻から折れた箒の柄が突き立っていた 俺はオリーヴの木どザジキが大嫌いなんだよ タツノオトシゴ海馬は馬と竜の合いの子で 記銘障害と想起障害を併発していることを本人に説明した ルミナール 華麗なるギャツビー 「さあ、櫂を漕いで流れに逆らおう。だけどそれでもじわじわ押し流される。過去の方へと」 だが盗んだ教科書で、解答不能と思える難問に出合うと、脳味噌がぶんぶん唸るのを感じた
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Posted by ブクログ
機械化された社会でトップに君臨するフレーデルセン親子だが、息子のフレーダーが偶然見かけた女性マリアと恋に落ちる。その後何が起こったかよくわからないが都市が崩壊し、フレーダーは父親のヨーの宿命の相手、ロートヴァングと対決する。見事勝ったフレーダーとマリアは結ばれ、ヨーも人間らしい心を取り戻す。
この小説はナチス台頭少し前のドイツで書かれた作品で、これが書かれた頃はまだ『ロボット』と言う言葉が無かったとのこと。これ以前のSF小説がどんなものか知らないが、
「頭脳と手の仲介者は心でなくてはいけません」
この言葉は現在あるほとんどの近未来SFのテーマになってると思う。 -
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Posted by ブクログ
特にひねりがあるわけでもなく少年が大人になる成長物語。
家族(ことなかれ主義)からの影響は少なく、中高一貫校での出会う人物との生活から人生を学んでゆく。
タイトルのデーミアンは若くして自分の考えを持っていて、数回の出逢いから少年に強く印象を与えることとなる。
↑書いてて、ふつーだなあ。こう、もっとこの本による「特別な」ことを書くんだ。
酒寄さんは以前から信頼してるというか、手に取った本に「まちがいない」という印象がある。
しかし今回はよくわからなかった。
とても読みやすい。。
どうもピンと来なくて。本って①面白いけど惹き付けられない②その逆があって今回は①だった。この本に限らず子供の成長 -
Posted by ブクログ
フェルディナント・フォン・シーラッハ『禁忌』創元推理文庫。
『コリーニ事件』に続く200ページ強の中編作品。『犯罪』『罪悪』のイメージが強いせいか『コリーニ事件』同様、読んでいて心に響くものが無く、無機的な単調さに物足りなさを感じた。もしかして、シーラッハの良さは短編にこそ生きるのではなかろうか。
主人公は文字に色を感じる共感覚を持つ写真家のゼバスティアンである。前半ではゼバスティアンの幼少期から写真家として成功を納めるまでが単調に描かれる。その後、ゼバスティアンが若い女性の誘拐と殺人の容疑で逮捕され、捜査官に強要され殺害を自供してしまう……そして、結末……