あらすじ
世界各地を旅したミュンヒハウゼン男爵は、いかなる奇策で猛獣を退治し、敵軍に打撃を与え、英雄的な活躍をするに至ったのか。そして海中、地底、月世界をも股に掛ける冒険はいかに成し遂げられたのか。奇妙だが真実の体験が、彼自身の口から語られる! 有名なドレの挿画も全点収録。
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Posted by ブクログ
馬鹿っばなし
大喜びの馬鹿話集。小生は井上ひさし好きなので、この大法螺も大好きなのである。
読んで感じたこと。
最初から法螺だとわかってるから気ままに笑へる。おいおい。こんなことほんまに起るんかいな。といふ現実に接続した絶妙さ。これがラテンアメリカ文学みたいに語られたら肩が凝りすぎてたまったもんぢゃないなとなる。
ただし、海洋冒険物語になると、月人だの海馬だの、ただのデタラメでうんともすんとも面白くない。現実から離れて空想になってしまった。
Posted by ブクログ
時々こういう本あるよね。主役は誰なんだ、誰名義にすればしっくり来るのかという。挿絵たっぷりで、まず文章のみのページがなく、有名なドレさんの描いた絵なんですけど。内容は壮大なほら話で、あきらかに嘘なんだけど、別に誰を傷つけてる訳でもなく、つまらない催しなどが溢れていたであろう、当時の社交的な催し物などで語られる、よもやま話的な。陽気で愉快な書き方で読んでて気持ちいいが、短い。自分は短いの苦手なんだけど、そうでない人には非常に楽しい本かと。