酒寄進一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレなにかのミステリ関連で本書のタイトルが出たので気になって読んでみた本書。
原文タイトルは「RACHESOMMER」。
うん?英語ではないな。
SOMMERは英語のSUMMERで夏なんだろうけど、RACHEって??
うん? そういえばシャーロックホームズに復讐の意味でこの文字が壁に描かれていた話があったんじゃないっけ??
とかなんとか思いながら表紙をためつすがめつ眺めた。
表紙は夏の夕暮れ時。ぽわっと灯のともった街灯と、そこに浮かびあがる金髪で肌を大きく出した青っぽいワンピを着ている華奢な女性の後ろ姿。そして立派な白い建造物の背景もなんとも雰囲気がある。そうか、これはヨーロッパのミステリな -
Posted by ブクログ
ウェルテルの躁鬱具合というか、メンヘラ特有の気分の波がすごくて、この手紙を読んで返事を書き続けたであろうヴィルヘルムの存在がすごく気になった。ウェルテルの側にいなくても、手紙のやりとりだけでメンタルやられそう。
アルベルトは社会の中で模範的な人物であるからこそ、ウェルテルは自分が社会に馴染めない存在だということが際立って嫌になったと思うし、ロッテはロッテであたたかい自然を愛し、それ故によく言えば情熱的なウェルテルに惹かれて余計こじれるという。
ウェルテル目線だと、ウェルテルが頭おかしい、居なくなるべき存在に思えるが、冷静に考えると誰が悪いわけでもない、だからこそ行き場がなく、昇華されない苦しみ -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと気になっていたタイトル。
これまでの三作品を経て、ようやく辿り着いた。
多めの登場人物にももう驚かない。
しっかりメモメモ。
短い章立て、目まぐるしく入れ替わる人物たち。
今回はミステリーのヒントも多めに与えられ、
メモ、びっしり!
この作品の犯人わかった人がいたらすごい。
それに加えて警察側のメンバーの私生活も盛りだくさんで…。
もう今回で私、オリヴァーのこと嫌いになっちゃったかも。
自分のプライベートが大変すぎて
まともに仕事が手につかず、な割に
相変わらず魅力的な女性に出会うと心フラフラ。
途中からほぼピアが仕切ってるし。。
にもかかわらず昇級ってどういうこと?
気になる厄介 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ三作目だけど、日本ではこの作品が最初に刊行されていて、これまでの二作品より少し読みやすくなった。が、相変わらず登場人物多数で相当複雑。
犠牲者たちはみな高齢で、
処刑のようなやり方で殺害されていた。
これはかなりの恨みを感じる!
おもしろいんだけど、ちょっと長い。
警察が推理する犯人も、
いやなんかそれ、ちょっと違うんじゃ…という感じがして。
毎回彼らの推理はなんだか的外れな感じだし、
容疑者に対する言動も相変わらずあり得ない、って思う。(オリヴァー、なんで1人で会いに行った?下心感じるわー。)
今作でオリヴァーとピアの関係が一段階深まった感じがしたのは好ましかった。
この2人、