酒寄進一のレビュー一覧

  • テロ

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    160頁足らずのお話は法廷戯曲。結末は読者に委ねられているのでオチもなし。

    タイトルは『テロ』だけど、中身はちょっとニュアンスが異なる。起こすテロではなくて防ぐテロ。そこに犠牲者が加わり、さらに法廷で裁こうとするからシンプルな筆致ながらも中身は徐々に重くなる。尊い人命は天秤にかけられないが、これからの時代、こういう議論は重要だろうし、実際に起こりうる可能性は大だと思う。

    法で裁くことに徹底した作者のスタンスには毎回感服するが、小説としての面白味はなかったかな。ちなみに私の判決は無罪です。

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    2016年09月01日
  • テロ

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    うーん、よくわからん。ハイジャックされた航空機が、7万人を収容するサッカー場に突っ込もうとしている。法に従った命令を無視し、航空機を撃墜して乗客を死なせた軍人の行為は有罪か無罪か。二通りの結論が用意された戯曲なのだが…。

    「法」について語ろうとしているのか、「倫理」についてなのか、あるいはその関係を問題にしているのか。これまでの作品では、そいういうものではとらえきれない人間の「わからない」部分に、作者の目は注がれていたと思う。してみるとこれも、黒でもあり白とも言える曖昧さに力点があるのだろうか。やはりよくわかりませんでした。


    ついでに。作中で言及される「転轍器係の問題」(暴走する貨物列車

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    2016年08月21日
  • 悪女は自殺しない

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    ネレ・ノイハウスさんのオリヴァーとピアシリーズ第一弾。

    飛び降り自殺と思われる女性の遺体が発見される。しかし、解剖の結果、飛び降り自殺ではなく毒物による死亡であることが判明する。
    捜査に当たるオリヴァーとピアは、亡くなった美しい女性は周囲の人間に憎まれていたことがわかる。

    推理作品では、被害者に全く非がないのに殺されてしまう気の毒なものと、被害者が結構な悪人でこういうことになっても仕方ないかもと思わせるものと、どちらかになることが多い。この作品は、後者に当たる。
    好みだと思うけれど、わたしは特に悪いこともしていないのに殺されてしまう作品はちょっと苦手だ。作り事であっても、そんな不条理な話は

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    2016年07月04日
  • 黒のクイーン

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    絵画中心のミステリと思って購入したので、その点では期待はずれだったが、主人公ホガートやイヴォナの人物造形がよくて楽しめた。プラハの街、絵画、映画、チェス等、もっと膨らませてもいいんじゃないのかなという魅力的な要素が淡々と詰め込まれている印象。
    ホガートを主人公にしたシリーズが三部作になる予定とのことなので、続編の翻訳も期待したい。

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    2016年07月03日
  • 罪悪

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    あ、あれ…?前作の「犯罪」が好きだったから手に取った続編。のはずなんだけど、こんなだったっけ…?
    ざっとしか読み比べてないから違うかもしれないけど、随分「小説」に近づいた印象。前作は裁判記録や弁護士として聞いた証言から「最低限の物語」を抽出していた感じがする。表現は端的で正確、筆者の想像力は最低限に抑えられている、それでも溢れる人間味、ドラマ。そんなところに魅力を感じていたような。
    今作はより作者の想像に彩られている。言ってしまえば事件中の会話が増大してる。「鍵」なんかはもうクライムノベルだよね。もちろん楽しんだけど、期待とのギャップが、、、うーん。
    こんな批判はあんまりフェアではないとも思っ

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    2016年06月15日
  • 悪女は自殺しない

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    ドイツ、2005年8月。警察署に復帰した刑事ピアを、飛び降り自殺に偽装された女性の死体が待ち受けていた。実際は動物の安楽死に使用される薬物による毒殺で、夫の獣医や彼の働く馬専門動物病院の共同経営者たちが疑われる。だが刑事オリヴァーが指揮を執る捜査班が探るうち、隠された数々の事件が繋がりはじめ…。“ドイツミステリの女王”の人気に火をつけたシリーズ第一弾。

    怪しい関係者総出演で、ちょっと混乱気味。

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    2016年05月05日
  • 月の夜は暗く

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    前二作が面白かったのでリピート。ハードルを上げ過ぎたのか期待ほどではなかったです。

    ヒロインの母親が殺されるというオープニングからして驚いた。でもって父親が容疑者?! 長年音信不通の間柄ならまだしも、良好な親子関係を保つヒロインをいきなり酷な状況に追い込むんだなというモヤモヤなスタート。

    『夏を殺す少女』っぽい凝った構成は、後半に活きてくる。でも謎解き度は低めで、心理的な謎で読ませるストーリーになっている。犯人の動機と被害者の共通点に若干の強引さを感じないでもないけど。見立て殺人のカラーも薄めかな。

    読みどころはヒロインと変人分析官のコンビでしょう。USAドラマ『BONES』の男女が入れ

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    2016年04月17日
  • カールの降誕祭

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    シーラッハ作品は、「犯罪」しか読んでいなかったので、本作が2作目になります。

    が。

    大分前に読んだから、詳細覚えてません←

    この本を読んでる時に浦沢直樹のMONSTERに出てきた絵本を思い出した、ってことを思い出しました←←

    クリスマスには殺人事件が増えるっていうフレーズ、クリスティ作品に無かったっけか。

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    2016年03月24日
  • カールの降誕祭

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    シーラッハらしい危うさに満ちた短編3作。
    その怖さを感じるためには自分の想像力も必要。ただ他の作品を読んでいるとパターンが読めてしまうのが残念ではある。

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    2016年03月11日
  • カールの降誕祭

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    クリスマスプレゼントにちょうどいい短編3つを収録した本。相変わらずシーラッハは読みやすく、この本は1時間もかからない。
    筆者の犯罪者への眼差しが温かく、悲惨な事件でも読後が暗くないところが好きなのだけど、同じパターンが続くのでそろそろ飽きてくるかも。
    ちょっとした刺激、クリスマスならではの人の温かさ(温かくあろうとする)、社会を少し批判的に振り返る、といった小品。

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    2016年08月25日
  • 夏を殺す少女

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    タイトル&レビュー買い。

    レビューどおりテンポは良いけど、
    そんな都合良く
    事故死装え続けるかなーとか、
    日本語訳意味不明なとこあったり。

    …ぬいぐるみの脚の乳首とは。笑

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    2016年02月08日
  • 悪女は自殺しない

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    ネタバレ

    オリヴァーの?が思っていたのと違っていたので、ドイツの刊行順とも日本の刊行順とも違う順で読んでることに気がついた。
    人間関係がごちゃごちゃしていて、なかなか区別が付かなかった…。最後の最後まで誰が犯人か全然分からなかった。
    オリヴァーが第一作目から、格好いい。読んでない「深い疵」も早く読みたい。

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    2016年01月14日
  • カールの降誕祭

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    ネタバレ

    シーラッハ、新刊が出るとつい読んでしまう。
    今回は薄くてすぐ読めた。
    元弁護士だけあって実話を元にした話しが興味深い。

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    2015年12月23日
  • 悪女は自殺しない

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    ネタバレ

    オリヴァー&ピアの1作目。
    最初の事件ってまあこんなもんか。獣医さんのグループGJだけどオリヴァーそれ捕まえなくていいの?

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    2015年11月27日
  • カールの降誕祭

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    全編93頁だが、うち10頁は訳者あとがき。

    相変わらずの無駄なし筆致。でも短けりゃいいってもんじゃない。短すぎてブラックさに欠ける。短すぎてフツーのお話でしかない。行間から罪とか狂気とかを読み取るのがこの作者の醍醐味なのに、変な挿絵と余白の多さで世界に入り込めなかった。

    絵本みたいな本にこのお値段とは。創元社さん、挑戦的だわー。

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    2015年11月21日
  • 漆黒の森

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    ドイツの作家ペトラ・ブッシュ、2010年発表の小説。ドイツの「黒い森」に接する小さな村を舞台にしたミステリー。伝承と因襲に囚われた閉鎖的な小村で起きる忌まわしい連続殺人・・・横溝正史か小栗虫太郎かといった感のする舞台設定ですが、なかなか読ませます。ミステリーとしての出来はともかく、物語りとしては面白いです。

    主人公は近くの街のエリート刑事、猫と写真が趣味の独身プレイボーイ、子どもの頃の出来事が原因で心に傷を負っています。取材で黒い森を訪れ死体を発見するのは美人ツンデレライター、有名誌のやり手編集者であったのがボスとトラブルになり解雇、今はしがないフリーのライター。この出来過ぎのカップルによる

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    2015年11月15日
  • 悪女は自殺しない

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    どの容疑者が犯人でも成り立つかもしれないと思った。好感の持てる女とそうでない女との描写の差が激しい。結構外見で女を判断している感じ。女性作家なのにね。貴族出身の刑事が主役って、確かエリザベス・ジョージにもあったような。

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    2015年10月22日
  • 悪女は自殺しない

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    ちょっと話が込み入りすぎているのと、中盤から後半にかけてのテンポが重いかなと感じました。既訳の同シリーズ2作の方が好きです。

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    2015年07月22日
  • 黒のクイーン

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    ネタバレ

    買ってから少し読んだ後、進まず、放置。
    だいぶ時間が経ってしまいまして。。。
    というのも、前半部分がちょっと読みづらかった。。けど、中盤から展開が早くて、一気に読んだ。
    やっぱり、そのネタ。。とか、チェスは知らない。。とかあったけど、久しぶりのヨーロッパミステリーを満喫。
    プラハの暗さを経験したくなった。

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    2015年07月05日
  • 黒のクイーン

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    ネタバレ

    タイトルの「黒のクイーン」よりも、




    「白のビショップは生きている」の方に痺れたのでこっちをタイトルにした方がと思った一秒後にそれじゃネタバレ極まれりだと我に返った。

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    2015年05月07日