酒寄進一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレなにかのミステリ関連で本書のタイトルが出たので気になって読んでみた本書。
原文タイトルは「RACHESOMMER」。
うん?英語ではないな。
SOMMERは英語のSUMMERで夏なんだろうけど、RACHEって??
うん? そういえばシャーロックホームズに復讐の意味でこの文字が壁に描かれていた話があったんじゃないっけ??
とかなんとか思いながら表紙をためつすがめつ眺めた。
表紙は夏の夕暮れ時。ぽわっと灯のともった街灯と、そこに浮かびあがる金髪で肌を大きく出した青っぽいワンピを着ている華奢な女性の後ろ姿。そして立派な白い建造物の背景もなんとも雰囲気がある。そうか、これはヨーロッパのミステリなんだ、と納得。
プロローグの掴みはオッケー。
なに? どういうこと? この子、何者?? とじゅうにぶんに引き付ける。
場面も話の展開もスピーディで、読んでいるとただのミステリではなくサイコ系の空気もあって、程よい緊張感を伴って読み進めることができた。
が、最終的な感想は、うーん、緻密さに欠けるというか、なんだか大味だったなあというものだ。
いちいち挙げればきりがないが、いちばん肝心なのは、犯人である彼女がどうしてあそこまでの行動に出たのか、出られたのか、それがどうにも納得できないんだよなあ。
どうやらそこには多重人格がポイントになっているようだと私は理解したんだけれど、それでも本書だけではあの子のあの行動は説明不足なんじゃない? それともヨーロッパの読者さんって多重人格(解離性同一性障害)といわれればここまで基本人格とは隔たった行動をするのが当たり前という前提でもあるのかしら。
とにかく全体的に予定調和すぎるというか、表面をするっと撫でて問題解決な感じが否めなかった。
ミステリで手垢がつきすぎて今や御法度といわれるものに「夢落ち、双子、サイコパス」というのがあるけれど、本書も究極それなんだよなあ。そして追加される保護者のいない児童への性的虐待、それによる解離性同一性障害など、ちょっとおなかいっぱいです。
せっかく冒頭にゲーテの引用があるんだから、もっと緻密に書き込めばハンニバルにも劣らないスリラーになったような気もするんだけれど、みなさんはいかがでしたでしょうか。
怪物と対峙する者は、みずから怪物とならぬよう心せよ。汝が久しく深淵を見入るとき、深淵もまた汝を見入る。
====データベース====
地位も名誉もある男たちの事故死。病院に入院している少女の不審死。オーストリアの弁護士とドイツの刑事、ふたつの軌跡がであうとき、事件はそのおそるべき真の姿を現す。
ドイツでセンセーションを巻き起こした、衝撃作登場。 -
Posted by ブクログ
ウェルテルの躁鬱具合というか、メンヘラ特有の気分の波がすごくて、この手紙を読んで返事を書き続けたであろうヴィルヘルムの存在がすごく気になった。ウェルテルの側にいなくても、手紙のやりとりだけでメンタルやられそう。
アルベルトは社会の中で模範的な人物であるからこそ、ウェルテルは自分が社会に馴染めない存在だということが際立って嫌になったと思うし、ロッテはロッテであたたかい自然を愛し、それ故によく言えば情熱的なウェルテルに惹かれて余計こじれるという。
ウェルテル目線だと、ウェルテルが頭おかしい、居なくなるべき存在に思えるが、冷静に考えると誰が悪いわけでもない、だからこそ行き場がなく、昇華されない苦しみの有様に魅せられた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと気になっていたタイトル。
これまでの三作品を経て、ようやく辿り着いた。
多めの登場人物にももう驚かない。
しっかりメモメモ。
短い章立て、目まぐるしく入れ替わる人物たち。
今回はミステリーのヒントも多めに与えられ、
メモ、びっしり!
この作品の犯人わかった人がいたらすごい。
それに加えて警察側のメンバーの私生活も盛りだくさんで…。
もう今回で私、オリヴァーのこと嫌いになっちゃったかも。
自分のプライベートが大変すぎて
まともに仕事が手につかず、な割に
相変わらず魅力的な女性に出会うと心フラフラ。
途中からほぼピアが仕切ってるし。。
にもかかわらず昇級ってどういうこと?
気になる厄介者フランクは今後どうなるのか?
もうそろそろお腹いっぱいになりつつあるこのシリーズ。
キーワードは「ジェラシー」 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ三作目だけど、日本ではこの作品が最初に刊行されていて、これまでの二作品より少し読みやすくなった。が、相変わらず登場人物多数で相当複雑。
犠牲者たちはみな高齢で、
処刑のようなやり方で殺害されていた。
これはかなりの恨みを感じる!
おもしろいんだけど、ちょっと長い。
警察が推理する犯人も、
いやなんかそれ、ちょっと違うんじゃ…という感じがして。
毎回彼らの推理はなんだか的外れな感じだし、
容疑者に対する言動も相変わらずあり得ない、って思う。(オリヴァー、なんで1人で会いに行った?下心感じるわー。)
今作でオリヴァーとピアの関係が一段階深まった感じがしたのは好ましかった。
この2人、お互いに最愛のパートナーがいるため
わたしが嫌いな社内恋愛に発展することがなさそうなところも安心。
毎回気になるピアの同僚フランクは、今回謎の行動。
理由が最後にはわかると思って楽しみにしてたのに、
そこはなおざりか〜〜い。 -
Posted by ブクログ
オリヴァー&ピア、シリーズ第二弾。
前回同様登場人物の多さと名前に四苦八苦。
でも今回はそれぞれのキャラクターがまあまあ描き分けられていたので、前ほどのストレスは感じず。
オリヴァーとピア、そして同僚たちにもようやく血が通ってきた。
ピアとソリの合わないフランクも良いスパイス。
ここから本の内容に触れます。
最近読み始めたドイツ発ミステリー。
登場人物たちの恋愛事情に物申す!
一作目のオリヴァーもそうだったけど、
ピア、ちょっとフラフラしすぎじゃない?
1人ならまだしも、2人いっぺんに恋愛対象として見る?
それに結婚してるし。
それに事件関係者だし!もしかしたら犯人かも知れないのに。
これはドイツ国民のお国柄から来るものなのか、たまたまそんな小説に出会ってしまったのか、気になる。
気になりすぎる。
わたしは恋愛要素入ってくるのが苦手なので
今回そこがちょっと過剰に描かれていて
(ちょっとうんざり)。←心の声
あと、ピアの過去が明らかになる場面で。
ピアにつきまとっていた男性の名前が
現在一緒に働いてる同僚と同じって、
ちょっといやだなぁ。
自分に傷を負わせた男と同じ名前の同僚と働くの、
つらい。。
特に意図がないのなら他の名前でよかったのでは、と思った。
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Posted by ブクログ
心が満たされた者が本書を一読しても響くものがないだろうと、そう思える程に自分ではどうする事も出来ない恋心に翻弄され破滅していくウェルテルの心情に寄り添った作品となっている。それで居ながら最終的に彼が迎える破滅に感情移入してしまえるかは本書を評価する際に分かれ道となり得るような気がしたよ
実を言うと、私個人としては本書を読んでもあまり響くものが無かった人間で、心を乱していくウェルテルに寄り添えなかったタイプだったりする
それだけに終始冷静な視点で読み進めてしまい、そのまま読み終えてしまったのだけれど、収録されている解説を読む事で本書への理解度が跳ね上がった印象
本書はウェルテルが投函した手紙の内容を並べる形となっている。つまり本書を読む際には物語を見るように読むのではなく、ウェルテルから受け取った手紙を読むように、言ってしまえばウェルテルではなくヴィルヘルムに成りきって読み進めるのが正しい接し方なのだろうね
だから、ロッテへの恋心を膨らませ実る事のない行動を繰り返す彼を諌める立場として読者はウェルテルの行動を見詰める事になるのだけれど、その読み方もウェルテルの心と同調するように次第に破綻していくね
本書で描かれるウェルテルの心情があまりに真に迫っているものだから、ウェルテルの手紙を読んでいるつもりだった読者はいつの間にかウェルテル自身になったかのように悩むしかなくなる
読者が読むウェルテルの手紙はウェルテルが差し出したものではなく、己の感情を吐露したものと思えてくるわけだ
そう考えると、ウェルテルの手紙の中にはロッテとは無関係なシーンが挿入されている事にも納得がいくね
ロッテに想い焦がれていると言っても、他の何も手に付かなくなっているわけではない。時には己の人生を生きる如く好きな人と無関係な分野に精を出す事だって有る
けれど、本書の恐ろしい点はそうした生活感溢れるウェルテルの言動が次第に減衰していく点に有る
ロッテに魅了されても、アルベルトが彼女と結ばれると知っても、他の土地に移ってもウェルテルは彼らしさを残していた
だというのに、度重なる不遇やアルベルトの妻であるロッテの傍にいる事で彼は彼らしさを喪失していく。悩みは深くなり、視野が狭くなり、死へと誘われていく
その過程は本当に真に迫るものだからこそ、読者とて彼のように自死に惹かれてしまうのかもしれない
だからこそ、最終的にウェルテルが至った破滅は彼にとって不幸の形ではなく、解放や幸福を意味するかのように思われ、彼のような死に方をしたいとまで思わせるものになってしまっている
それはこの世のあらゆる劇物よりも恐ろしい薬だろうね…
本書を読み終わった後に関連する記事やらウェルテル効果やらについても調べてしまった
何百年も前に書かれた作品が今もこうして多くの者に消せない影響を残す。それは唯一無二と評しても過言ではないかもしれない -
Posted by ブクログ
弁護士である『私』が出会った11の異様な『犯罪』を通して描かれるのは一見その辺にいるような『普通の人々』がふとしたことをきっかけとしてあっという間に『一線を越えてしまう』姿でありました。重いです。
表紙のおどろおどろしさに惹かれてつい入手して読んでおりました。筆者は現役の弁護士にして祖父はナチ党の幹部で全国青少年最高指導者という肩書きを持ったバルトゥール・フォン・シーラッハという方なのだそうです。
ここに収録されているのは全編が短篇小説で、その調書のような独特の乾いた文体で、『一戦を踏み越えてしまった人々』犯罪者達のありようやその人生を描いていきます。全編を貫くのはある種の『不条理さ』であり、一見、何の変哲も無い普通の人があることをきっかけに犯罪者へと転落していく姿がとてもやるせないものを感じさせてくれました。
そこに展開される哀しさや愛おしさというのはあるのかもしれませんが、やっぱりつらいものがあります。筆者はこういうことにおそらく日常的に接しているのでしょう。だからこういう本を書けたのかもしれませんが…。
『フェーナー氏』では『一生愛し続ける』と誓った妻を殺すという話で、『あれはしゃあないわなぁ…』と読み終えた後に感じておりました。
『タナタ氏の茶碗』はとある日本人実業家の家から街のゴロツキが金庫を盗むところから始まります。被害者は家宝の茶碗を是が非でも取り戻したいとあらゆる手を尽くすのですが…。『ガロテ』というキーワードを久しぶりに聞きました。
『チェロ』は裕福な家に生まれながらも、父親を嫌って家を飛び出し、二人だけで生きようとする姉弟のお話です。事故によって弟に障害が残り、チェロで生きていこうとした姉は…。というお話でこれも切なかったです。
『ハリネズミ』は犯罪一家に生まれた一人の人間が、警察に捕まった兄のためにあらゆる術を使って『無罪』を勝ち取る話です。主人公の末っ子は回りからバカにされていますが、実は驚くほど怜悧な頭脳の持ち主で、彼がそれを駆使する姿は圧巻でした。
『幸運』では戦争から逃れるためにドイツに不法入国し、売春で生計を立てる女性と、その恋人のお話です。『仕事中』に死んでしまった名士の遺体をどのように扱うかで物語が展開されていきます。運命に翻弄される二人が切なかったです。
『サマータイム』は不倫相手の女子大生を殺してしまったということで逮捕されてしまった実業家とその女子大生の彼氏との間で繰り広げられる三角関係を描いたお話で、ちょっとしたボタンの賭け違いが大きなずれになっていくということを実感しました。
『正当防衛』これが正直僕の中では一番好きな話で、電車の中で二人のネオナチに絡まれた男が、彼らを冷徹に殺し、警察に拘留されるという話で、彼は正当防衛を適応を検討するかどうかがミソなのですが、彼には自分を証明するものが一切無く…。そこが気に入らないということで、やきもきする刑事と弁護士である筆者とのやり取りは面白かったです。
『緑』は羊の目を恐れ、羊を殺しては眼球をくりぬくというグロテスクなことを続ける伯爵家の御曹司が主人公で、父親が持ち主の農夫にすでに弁済を済ませていたのですが、近所の少女は行方不明になるというお話です。少年が見つめていたものは…。ラストが少しつらかったです。
『棘』は彫像の『棘を抜く少年』の棘がどうなったか気になって仕方のない博物館警備員のお話で、最後の最後のカタルシスによって彼は救われたのかと未だに首を傾げてしまいます。
『愛情』は愛する女性の背中をナイフで切った青年が主人公で、本人は『事故』だと主張するのですが…。ラストを見て複雑な気持ちになりました。
『エチオピアの男』これはとても感動的なお話で、うまくいかない人生の末に銀行強盗をやらかした男がエチオピアに逃れ、逃亡先の町を豊かにするというお話で、この物語が唯一といっていいくらい『希望』をはっきりと感じさせるラストでございました。
何というのか…。全てのお話は『一筋縄ではいかない』ものばかりですが、よろしければ一読をという表現とどめます…。
※追記
本書は2015年4月3日、東京創元社より『犯罪 (創元推理文庫)』として文庫化されました。 -
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ネタバレ17の鍵に続いてトム・バビロンの2作目。作品の色調はどんよりと曇った鈍色でドイツってこんな国なのかと思う。とりわけ東ドイツの歴史が共産主義国の典型的な閉鎖的で疑い深く自国民を(特に子供を)もっとも虐げていたことを底流に話が進んでいくので救いがない。ただ、ジータの初恋の描写だけが唯一の例外と言えるか。
それにしても、最近読んだフランスのセルヴァスシリーズと主人公の設定がよく似ている。優秀なはずなのに無鉄砲で単独行動が多く、なんども殺されそうになりながらも敵の優柔不断さに助けられて生き延びる、アクション映画の世界そのものでリアリティを削いでいる。バビロンシリーズはこの後も2作品が続くようだがこの重苦しさは変わらないだろう。 -
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マルク・ラーベ『19号室』創元推理文庫。
『刑事トム・バビロン』シリーズの第2弾。
『17の鍵』からの秘密がついに暴かれるという触れ込みのようだが、謎が謎を呼ぶだけだった。どうにもストーリーに入り込めず、いつの間にか結末を迎えていた。
本シリーズは4部作で、第3作は『スズメバチ』、第4作は『ヴィオーラの部屋』と続くようだ。
ベルリン国際映画祭の開会式場で上映されたのは、若い女性が殺害される瞬間の映像だった。そして、その女性は市長の娘で女優の卵であったことから大騒ぎになる。トム・バビロン刑事は捜査を始めるが、相棒の臨床心理士ジータは、映像内の壁に残されていた『19』に自分との共通点を見付けて戦慄する。
イマイチというか、読むのが苦痛になるようなストーリーに第3作以降は止めてしまおうと思う。
本体価格1,360円
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ネタバレ
巻末の解説の中に「王子は死体愛好家」とあったので、ビックリして他で調べてみたら、伝承民話であるため、話のバージョンはいろいろあるが死体愛好家とハッキリと示唆する話はないようである。ただ、初対面で既に死んでいるものを強引に譲り受け、それを自室に運びこんで眺め、しまいには常に側に置いて眺めていないとごはんも喉を通らなくなり、外出時にまで必ず家来に持ち運ばせたり、と言った件がある話から、そのような解釈がなされることもあるらしい。もっとビックリした事には、ペドフィリアの話だ、という説もあるらしい。最後に姫を助けにいくのは王子ではなく父親で、父娘で幸せに暮らしました、で完結する伝承民話があるそうで、それが父と娘として幸せにか、父と娘二人きりでラブラブにという意味か、どちらにも解釈できるため、そのようにも言われているらしい。さらにもっとビックリしたのは、小人一人一人と白雪姫が毎夜、ベッドを共にしたからこそ七人の小人であったらしく、亡くなった白雪姫の身体にはその証拠に、、、あっ、このくらいで辞めておきます。話が脱線し過ぎて、『白雪姫』のレビューだか、『白雪姫には死んでもらう』のレビューだか、わからなくなってしまいました(^^;;すみません
ドイツの童話である「白雪姫」がタイトルに付くドイツのミステリー。白雪姫のような「肌は雪のように白く、髪は黒檀のように黒く、唇は血のように赤い」美少女の死にまつわるお話。閉鎖的な集落の人々が、それぞれの都合で真実に目を瞑り、嘘を突き通す。たとえそれが、無実の青年に濡れ衣を被せ、彼の人生を狂わせ、その家族を破滅に追い込もうとも、村人達は嘘に嘘を重ねていく。嘘を突き通す人々とそれに同調していく人々。
刑事オリヴァーとピアの活躍で、最後に真実が暴かれ、青年と色白の繊細な顔立ち、ふくよかな唇、なんでもお見通しのような黒い瞳の持ち主である死なずにすんだもう一人の白雪姫、死んでしまった白雪姫を守っていた自閉症のティースは新しい人生をやり直す。
ドロドロした人間関係のドイツミステリーも割に好きな私です。 -
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★3の上
シーラッハ先生の4冊目。
ドイツの作家さん。
やたら名前が長いので(フェルディナント・フォン・シーラッハ)シーラッハ先生呼びで今後もいこう。
「犯罪」
「罪悪」
「刑罰」
という短編集3部作のうちの1冊。
まちがって最後の「刑罰」から読み始めて「犯罪」「罪悪」と来たけど何も問題なし。連作でもないからね。
犯罪系短編集のノンフィクション風味。15の短編。一番短いのは3ページ。一番長いので33ページ。
凄いな〜。
唯一無二じゃないだろうかこの人。
短い話なんだけど重くて。
読んでる時間よりも読み終わってから目を閉じて考えてこんでしまう時間のほうが長い。
ズシンと来る。
正でも誤でもなくて。
正でも邪でもなくて。
善でも悪でもなくて。
神も魔もない。
痛みと哀しみだけ。
初めに、アリストテレスの言葉が引用されている。
―物事をあるがままに―
まさに。
前も書いたけど、この人、ネタの引き出しがめちゃめちゃ多い。
元刑事事件の弁護士だけあるわー。
今度はこの人の長編を読んでみようかな。「コリーニ事件」以外の。
・ふるさと祭り
・遺伝子
・イルミナティ
・子どもたち
・解剖学
・間男
・アタッシュケース
・欲求
・雪
・鍵
・寂しさ
・司法当局
・清算
・家族
・秘密