酒寄進一のレビュー一覧

  • ほら吹き男爵の冒険

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    小学生で読んで以来。挿絵も同じものの記憶。当時は面白かったが、今となっては。民話、言い伝えを小説化したようなもの。衣装、乗り物は当時のまま味わえる。2021.5.20

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    2021年05月20日
  • バンビ 森に生きる

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    バンビは(ディズニーの映画は有名だけど)原作を読んでいる人はあまりおらず、映画とはかなり違う、ということは知っていた。
    岩波少年文庫で読んでみようかと思ってからもう長いこと経ってしまったが、酒寄さんの新訳が出たのでいい機会だから読んでみることに。
    ディズニーアニメでは火事が大きな事件だったが、こちらで森の動物たちの恐怖の対象となるのは人間。
    ハンターがしばしばやってきて、鹿や鳥を殺していくことが最大の恐怖で、それに比べれば鹿同士の喧嘩や冬の寒さや飢えなどは大した問題ではない。
    狐はいるが、鹿を捕食するような大型の肉食獣はいないので、人間さえ来なければ平和で豊かな森なのである。
    ザルテンは他にも

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    2021年05月07日
  • コリーニ事件

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    ネタバレ

    冒頭、当番弁護士の感じが日本と同じだー、と面白かった。ドイツから学ばせてもらったんだったか。
    話自体も面白かった。孫との関係は正直要らんかなと思ったけど(映像化が意識されていそうなのは苦手)。ざ・ドイツ、というお話と思う。そんな法改正がなされるのも凄いと思うけど、その後に検討委員会が作られるのも凄いと思った。日本では前者だけで終わりそう。

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    2021年05月05日
  • 犯罪

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    ネタバレ

    面白かった。フィクションということだけど、実体験に基づいている話も多いのでは、特に「エチオピアの男」が実話に近かったら良いな、と思う。
    文章もすごく読みやすかった。原文もこんな感じなのかな。見倣いたい。

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    2021年05月05日
  • 刺青の殺人者

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    これでもかというほど主人公が苦難に見舞われる展開が続きお腹一杯になってしまう。蛍光タトゥーのさそりを全身に彫ろうとするサイケな形成外科医は、脳腫瘍によって人格変化しているのか、もともとサイコパスなのか。計画性に富んでいるように見えて、終盤では破綻の多い犯行となってしまっている。それが残念なところであった。

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    2021年05月04日
  • 咆哮

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    <弁護士アイゼンベルク>シリーズはタイトルしか存じ上げないが、その著者によるドイツ発の警察小説<ヴァルナー&クロイトナー>シリーズの第一作目。クロイトナーは傲岸不遜で独断専行型の不良警官だが、異様な強運の持ち主で、丹念な地取りを続けるヴァルナー警部を尻目に、常に美味しい場面を掻っ攫うという何とも独特の存在感を放つ。今作がデビュー作とあってか、荒削りで煩雑な印象は否めないが、巻を重ねる毎に洗練されていくのだろうな。脇役ではあるが、ヴァルナーの祖父の一癖も二癖もあるキャラクターも中々エキセントリックで面白い。

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    2021年04月04日
  • 悪しき狼

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    かなりダークだったわ。小児犯罪を扱ってるんだけど、結構食い込んでるわ。誰もが子供の時代を経験していて、弱い物に対する虐待、性的な興奮など、きちんと病気と受け止めて治療が可能なら治療するか、檻に入れてくれよ。被害に合ってる子供の年齢はかなり幼く、里親協会みたいな事業が仕入れ先という、かなりえげつない内容であった。このシリーズは人の心の闇を描くことが多いが、自覚のない悪事を利用した金儲けという、なんとも、死後は絶対に地獄行きという内容だった。オリバーがちょっとしっかりしてきた。主役なのになあ。

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    2021年03月29日
  • 夏を殺す少女

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    タイトルに惹かれて手に取ったら、タイトルに感じた印象とは正反対の凄惨な現実のミステリだった。期待値とは違ったけどそれはそれで面白かった。

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    2021年03月06日
  • 穢れた風

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    ページ数も多いけど、内容が濃かった。テーマは風力発電テーマパークにまつわる話。環境問題から、建設反対みたいな勢力はやっぱ沸いてくる。人物の1人の活動家は、以前いた会社で馘になり、恨みを晴らしたいだけ。パートナーの恋人は嘘で塗り固まれた人生にリセットしたく、表面上の敵のスパイをする。人間の欲望の渦が5周位ぐるぐる渦巻いてるが、あんまり最近こういう小説ってなくて、久々に面白かった。清い人間なんていないんだぜ。

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    2021年02月11日
  • デーミアン

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    はしがき
    第1章 ふたつの世界
    第2章 カイン
    第3章 悪人
    第4章 ベアトリーチェ
    第5章 鳥は卵から出ようともがく
    第6章 ヤコブの戦い
    第7章 エヴァ夫人
    第8章終わりの始まり

    孤独の克服、自己の探求
    ニーチェ、ユング心理学

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    2021年02月07日
  • コリーニ事件

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    ネタバレ

    前情報なしで読み始めたので、そんな話だったのか!と驚き、あとがきで作者の出自を知ってさらに驚いた。
    知らないまま読めてよかった。
    知ったうえで読み返すと、最後のヨハナとライネンのやり取りがますます胸に迫る。
    淡々とした語り口なのだが、続きが気になってスルスル読めてしまう不思議な魅力を感じた。他の作品も読んでみたい。

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    2021年02月06日
  • 深い疵

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    独警察小説。オリヴァー&ピアシリーズ第三作。
    ユダヤ人殺害事件の捜査を進めるうちに、ナチス時代の殺戮事件に遡っていく。複雑で残酷な事件を追うことになるが、最後はほっとさせられる。

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    2021年02月05日
  • 漆黒の森

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    はあ長かった。ちょっと変わった感じのミステリ。ドイツっぽい、感じもしない。タイトルもあんま関係ない。都会で敏腕編集者として活躍していた女性が仕事と私生活でポシャリ、やっと見つけた裏山道企画のために田舎にやってくる。死体見つける。この人ごっそりいらなかった。話をわかりずらく、読みにくくしただけ。元々の田舎の閉鎖的な環境で起こった殺人事件を、内輪でやれば良かったのに。まあそれだと普通なのか?いや、人物などを掘り下げれば充分だと思うよ。デビュー作らしく、色々惜しい作品で、もう一回じっくり書き直せば素晴らしそう。

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    2020年09月18日
  • 禁忌

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    文字のひとつひとつに色を感じる共感覚を持ち、写真家として大成功をおさめたゼバスティアン。だがある日、若い女性の誘拐・殺人容疑で逮捕されてしまう。捜査官に強要されて殺害を自供したゼバスティアンを弁護するため、敏腕弁護士ビーグラーが法廷に立つ。緊迫感に満ち満ちた裁判で暴き区出される驚愕の真相とは。『犯罪』の著者が「罪とは何か」を問いかけた恐るべき問題作!

    被疑者の生い立ちをかなりのページを割いて書いているのはなぜなのだろうか。

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    2020年07月05日
  • 弁護士アイゼンベルク 突破口

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    ノイハウス等の名訳者、酒寄氏が訳しているので期待して読み始めた。なるほど、映像化され易いスピーディな展開だったし、嘘でしょ、と突っ込みたくなる程、調子良く進んで行った。軽く読めるエンターテインメント的ミステリー。

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    2020年05月27日
  • 穢れた風

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     オリヴァー&ピアシリーズ。
     事件の謎解き以前に、探偵役の警察の皆さんがが大変なことになってる。むしろそっちの謎のほうが気になってしょうがない。
     オリヴァー……ほんとにお前どうしたんだよ。そして次巻への引きがすごい。どうなるんだオリヴァー。

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    2020年05月10日
  • カールの降誕祭

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    初シーラッハです。殺人犯たちの殺人にたどり着くまでのエピソードやその背景が淡々と描かれています。まるで、モノクロの短編映画を見るように、自然と映像が浮かび上がってきました。挿絵もすばらしい。物語を盛り上げる重要な要素になっています。

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    2020年05月06日
  • 死体は笑みを招く

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     オリヴァー&ピアシリーズの第二作。
     自然保護活動家が殺されるが、活動家は皆から憎まれていて、どうにもやはり殺される理由が多すぎる。

     シリーズを時系列で読まずに楽しんできたけど、
    事件ではなく彼らの人生において、この人がここで出てくるのか!という巻。面白いのはもちろんなんだけど、やはり時系列でよみたかったなぁ……と初めて思った。

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    2020年03月05日
  • 悪女は自殺しない

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     乗馬がうまくそれを鼻に掛け、美しく、妻のある男を寝取るような嫌な女。
     誰もが彼女を嫌う。

     そんな彼女が死体で発見された。一見自殺のように見えたが、タイトルの通り自殺ではない証拠が出てくる。嫌な女だけあり、動機のある男も女もわんさか出てくる。にぎやかで面白い。

     オリヴァー&ピアシリーズの第一作だけあり、2人の関係がむちゃくちゃ他人行儀で面白い。

     しかし……この本では解き明かされない謎がある。
     本当の彼女はどんな人だったのだろう。悪女ではあるものの、魅力もあったはずだ。けれど、あまり魅力的なところがよく見えない。そこが少し残念である。

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    2020年03月04日
  • 生者と死者に告ぐ

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     シリーズものがあるとき、あるいはこの作者が気になるというとき、私はなるべく第1作から読みたい。第1作を読むときのネタバレを回避したいのだ。
     しかしながら、これはシリーズ第7作なのだが、この本を紹介する案内に強く惹かれてこの作品から読んでみる。

     なぜ殺されたのか分からない人たちを辿る謎はもちろん魅力的なのだが、登場する刑事たちの背景を想像しつつ読み進めるのは楽しい。
     事件単体の面白さだけでなく、謎を解く刑事たちにも人生があり、事件があった。
     謎や解き方、トリックを楽しむミステリではなく物語を楽しむミステリ。
     他の作品も読みたくなる。

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    2020年02月27日