酒寄進一のレビュー一覧

  • 死体は笑みを招く

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    ヘニング、あんたにはがっかりだよ。百歩譲って別居中とはいえ、もうちっと場所を選べ いくらなんでも食卓はいかんよ 現場を目撃したピアが捨て台詞を言って去る。オイオイピア姉さん、そこは、黙って静かに撤退するのが大人の対応やろ。まぁ写メ撮らんかっただけまだマシかw
    ピア(38才)が癒しを求めてルーカス(21才)に走る。いくら向こうから言ってきたとしてもアラフォーが20代(しかも超美青年)に行くか⁉ もう勘弁してくれゲロゲロ

    4作目にして、今までで一番面白くなかった でも、新作出たら絶対読むけどさw

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    2017年04月12日
  • 死体は笑みを招く

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    パウリ―先生は、これまで生きてこられたのが、奇跡じゃないかというくらい、色んな人から恨まれまくっていて、容疑者がごろごろ。
    一瞬これは、あのオリ、、、もとい、某高級寝台特急での殺人事件のトリックじゃないかと思ってしまった。
    序盤、事件が地味な印象が否めなかったのは、直近でP.ルメートルを読んでいるからだけではなく、シリーズの他の作品と比べても、やっぱり、控えめ。それでも、「最悪の事件」とオビにつくのは、ピアにとって、個人的に最悪の事態が続くのだと納得。確かに、終盤の展開は辛い。

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    2017年03月14日
  • 月の夜は暗く

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    ★3.5

    事件分析官と言えば、同じくドイツのアーベルト&クリストシリーズがある。偏屈者とそれに振り回される女性相棒が猟奇的な連続殺人に挑む、という似た設定だ。どちらも気楽に読めるエンターテイメント(以上でも以下でもない)だが、本作は2人のセラピストパートを上手く組み込んでいて先行きのハラハラ感にぐいぐい引っ張られた。
    ただ後半、舞台がウィーンに移ってからはスナイデルの変人ぶりが影を潜め、ヘレンの存在感がドイツの2人組より優ったような気がする。さらに事件後半はご都合主義が目立って少し雑な収束感が否めない。シリーズらしいので次作に期待したい。

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    2017年03月15日
  • 深い疵

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    ネタバレ

    思いもしなかった人が犯人。
    犯人の過去の体験がおぞましい。こういう被害者の人たちは沢山いたんやろな…。人間は、どこまで残虐になれるのか…。
    このシリーズ、発行が順番通りじゃないから、人間関係が混乱する。

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    2017年02月14日
  • 死体は笑みを招く

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    オリヴァー&ピア第2弾。
    クリストファーが初お目見え。
    最後のピアが拉致されるところがちと盛り上がるが、あとはやや冗長。
    あとピアがモテモテ。
    オリヴァーは・・・ダメンズ。

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    2017年01月13日
  • カールの降誕祭

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    短編集。犯罪小説。ミステリ。サスペンス。
    ジャンル分けが難しい。精神崩壊小説とでも言いたい。
    『犯罪』でも非常に特徴的だった、極めてシンプルな文章が心地よい。
    奇妙な絵も含めて、読んでいる人の精神にまで影響を与えるかもしれない作品。

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    2016年12月24日
  • 新訳 メトロポリス

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    本作を土台とした、芝居を観賞した記録として。

    超都市メトロポリスを舞台に、地の底で機械のように働く人々と、それを支配する立場の人間。やがて、機械人間に煽り立てられた労働者たちが暴徒化していく。

    最初のうちは労働者と支配階級を描いた社会派の話に思えたが、徐々に主人公の心の内の葛藤を描いた隠喩のようにも受け止められた。ダンスを盛り込んだ身体表現やミュージカル的な歌も駆使して、解釈を観客に委ねる幅をもたせた脚本、演出の効果と思われる。ただ、その分感情移入することは難しく、舞台としての求心力に欠ける。

    支配者の息子役の森山未來、身体能力はもう抜群で、動き、静止ポーズ、どれを取っても美しい。以前観

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    2016年11月22日
  • カールの降誕祭

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    ネタバレ

    三編の短編集。「パン屋の主人」が一番好き。黒い森のチェリーケーキが食べたくなる。「カールの降誕祭」は、母親の言葉が心に抜けない棘のようにずっと刺さってたんだろうと思うと切ないです。

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    2016年11月10日
  • 黒のクイーン

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    『夏を殺す少女』と犯人の属性が同じ・・・またそのパターン?
    ちなみに、主人公とヒロインも何となく似ている。
    推理をほとんどしてない。流れに沿っているだけ。
    動機などもなんかこじつけっぽい。
    せっかくのプラハの舞台はあまり生きていない。
    面白くなくはないけど、なんかモヤモヤ。
    あと、プラハの警察って本当にこんなにショボいの?

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    2016年11月08日
  • 黒のクイーン

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    歴史が色濃い影を落とす魅惑の街プラハ。
    その街を舞台に美術や映画、チェスが絡んだ事件を追う主人公たち。
    人物造形はなかなか魅力的で舞台設定はかなり好みなのだが、どれも今ひとつ中途半端な印象が拭えない。面白くない訳ではないのに、要素ひとつひとつが掘り下げ方が足りないまま無理に繋ぎ合わせた大味なエンターテイメントミステリといったところ。事件の真相も想定内で捻りはない。
    3部作ということなので今後に期待したい。

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    2016年11月02日
  • テロ

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    熱い本だった。憲法学を勉強したくなる。そういった深さがないと駄目だなと思わされる。今さら遅いかな・・・。

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    2016年10月26日
  • 月の夜は暗く

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    設定が怖い。視点がコロコロ変わるけど、2サイドいるかなぁ。色んなキャラいるし。でも最後は面白かった。

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    2016年10月21日
  • 罪悪

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    「犯罪」よりも表現がえぐいところがあり,ところどころ読むのがきつかったかも。「解剖学」は結末が面白かった。小説では運転手に情状酌量が認められたような終わり方でしたが,日本ではどうなんでしょう?

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    2016年10月04日
  • テロ

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    160頁足らずのお話は法廷戯曲。結末は読者に委ねられているのでオチもなし。

    タイトルは『テロ』だけど、中身はちょっとニュアンスが異なる。起こすテロではなくて防ぐテロ。そこに犠牲者が加わり、さらに法廷で裁こうとするからシンプルな筆致ながらも中身は徐々に重くなる。尊い人命は天秤にかけられないが、これからの時代、こういう議論は重要だろうし、実際に起こりうる可能性は大だと思う。

    法で裁くことに徹底した作者のスタンスには毎回感服するが、小説としての面白味はなかったかな。ちなみに私の判決は無罪です。

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    2016年09月01日
  • テロ

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    うーん、よくわからん。ハイジャックされた航空機が、7万人を収容するサッカー場に突っ込もうとしている。法に従った命令を無視し、航空機を撃墜して乗客を死なせた軍人の行為は有罪か無罪か。二通りの結論が用意された戯曲なのだが…。

    「法」について語ろうとしているのか、「倫理」についてなのか、あるいはその関係を問題にしているのか。これまでの作品では、そいういうものではとらえきれない人間の「わからない」部分に、作者の目は注がれていたと思う。してみるとこれも、黒でもあり白とも言える曖昧さに力点があるのだろうか。やはりよくわかりませんでした。


    ついでに。作中で言及される「転轍器係の問題」(暴走する貨物列車

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    2016年08月21日
  • 悪女は自殺しない

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    ネレ・ノイハウスさんのオリヴァーとピアシリーズ第一弾。

    飛び降り自殺と思われる女性の遺体が発見される。しかし、解剖の結果、飛び降り自殺ではなく毒物による死亡であることが判明する。
    捜査に当たるオリヴァーとピアは、亡くなった美しい女性は周囲の人間に憎まれていたことがわかる。

    推理作品では、被害者に全く非がないのに殺されてしまう気の毒なものと、被害者が結構な悪人でこういうことになっても仕方ないかもと思わせるものと、どちらかになることが多い。この作品は、後者に当たる。
    好みだと思うけれど、わたしは特に悪いこともしていないのに殺されてしまう作品はちょっと苦手だ。作り事であっても、そんな不条理な話は

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    2016年07月04日
  • 黒のクイーン

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    絵画中心のミステリと思って購入したので、その点では期待はずれだったが、主人公ホガートやイヴォナの人物造形がよくて楽しめた。プラハの街、絵画、映画、チェス等、もっと膨らませてもいいんじゃないのかなという魅力的な要素が淡々と詰め込まれている印象。
    ホガートを主人公にしたシリーズが三部作になる予定とのことなので、続編の翻訳も期待したい。

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    2016年07月03日
  • 罪悪

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    あ、あれ…?前作の「犯罪」が好きだったから手に取った続編。のはずなんだけど、こんなだったっけ…?
    ざっとしか読み比べてないから違うかもしれないけど、随分「小説」に近づいた印象。前作は裁判記録や弁護士として聞いた証言から「最低限の物語」を抽出していた感じがする。表現は端的で正確、筆者の想像力は最低限に抑えられている、それでも溢れる人間味、ドラマ。そんなところに魅力を感じていたような。
    今作はより作者の想像に彩られている。言ってしまえば事件中の会話が増大してる。「鍵」なんかはもうクライムノベルだよね。もちろん楽しんだけど、期待とのギャップが、、、うーん。
    こんな批判はあんまりフェアではないとも思っ

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    2016年06月15日
  • 悪女は自殺しない

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    ドイツ、2005年8月。警察署に復帰した刑事ピアを、飛び降り自殺に偽装された女性の死体が待ち受けていた。実際は動物の安楽死に使用される薬物による毒殺で、夫の獣医や彼の働く馬専門動物病院の共同経営者たちが疑われる。だが刑事オリヴァーが指揮を執る捜査班が探るうち、隠された数々の事件が繋がりはじめ…。“ドイツミステリの女王”の人気に火をつけたシリーズ第一弾。

    怪しい関係者総出演で、ちょっと混乱気味。

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    2016年05月05日
  • 月の夜は暗く

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    前二作が面白かったのでリピート。ハードルを上げ過ぎたのか期待ほどではなかったです。

    ヒロインの母親が殺されるというオープニングからして驚いた。でもって父親が容疑者?! 長年音信不通の間柄ならまだしも、良好な親子関係を保つヒロインをいきなり酷な状況に追い込むんだなというモヤモヤなスタート。

    『夏を殺す少女』っぽい凝った構成は、後半に活きてくる。でも謎解き度は低めで、心理的な謎で読ませるストーリーになっている。犯人の動機と被害者の共通点に若干の強引さを感じないでもないけど。見立て殺人のカラーも薄めかな。

    読みどころはヒロインと変人分析官のコンビでしょう。USAドラマ『BONES』の男女が入れ

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    2016年04月17日