酒寄進一のレビュー一覧
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オリヴァーが恋をした ん~そうか、そうか あたしゃ、応援するよ
でも、恋するオリヴァーはだんだん定番のような気もするが…w
今回は八面六臂のご活躍のピア姉さん しかし、いまだにピアはどうも好きになれん なんでかなぁ まぁ私の心が狭いんでしょうねw
それにしても、今回はピアも真っ青なほどの下衆女登場
アメリカ行きを夢見るアラフォー毒婦か まぁガッツはあるわな
今回は出番の少なかったヘニングが… まぁめでたいことでパチパチ 幸せになってくれ
でもなんで、イギリスで…? ドイツの古城で式挙げて、これ見よがしにピアに幸せアピールしたらよかったのに…って思う私はひねくれてます ハイw
マルク ひたすら気の毒な少年(16才)
不幸続きだけど、唯一彼を気にかけてくれる姉がいるのがまだ救いか
それにしても、マルクの頻繁に起こる頭痛がずっと気になってた
リッキーになんか変なの飲まされてるのか、レッドブルの飲み過ぎなのか、さては脳腫瘍なのかと気にやんだが、結局頭痛の原因は触れずに終わったのが消化不良
❝女が殺人を犯すとしたら、それは耐えがたい状況を終わらせるためだ。それに対して、男は怒りや嫉み、あるいは捨てられるという不安から人を殺す。❞
相変わらずの翻訳の素晴らしさもあって本作もイッキ読みできた 次作も楽しみだな -
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オーストリアのミステリを初めて読みました。
ドイツ語圏で数々の賞を受賞している人気作家のセンセーショナルなヒット作。
アンドレアス・グルーバー日本初紹介です。
オーストリアの若手女性弁護士エヴェリーンは、単なる事故と思われた事件を調べていくうちに、別な事故死現場に同じ少女がいたという不審な事実に気がつく。
一見、何の関係もなさそうな事件だったが、私立探偵のパトリックと共に調べていくと‥?
一方、ドイツでは、ライプツィヒ警察の刑事ヴァルターが病院での不審死の調査を始めていた。
中年のヴァルターは、5年前に妻をなくして幼い娘を育てるために、定時に帰れる地方警察の仕事に移った男。
ドイツでも警察官の間で格差があるらしく、州刑事局の若造に軽く扱われたりするが、実は殺人事件の捜査経験も豊富で、粘り強く仕事ができるプロなのだ(笑)
二人の捜査が交錯する時、事件の全容がしだいに明らかに。
背景はヨーロッパ的な陰惨さを感じさせますが‥
テンポよく場面が変わる展開で、意外性もあって読ませます。
若々しいエヴェリーンの勇気ある行動と、しぶといヴァルターの地道な捜査が効果をあげていくのが小気味いい。
それぞれに胸に秘めた過去がある二人。
悲痛な思いを乗り越えていくところも、読む者に希望を与えてくれます。 -
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連続殺人者の物語。
惹句から、いわゆる犯罪譚めいたものを予想していたら、これがまったく違っていた。
濃密な人間ドラマだった。
カールの行いは決して赦されるものではない(大量かつ残酷)。それなのに彼の行いにはどこまでも静けさと厳かさが付きまとう。
前半の彷徨えるカールの行為も、後半の聖職者となった彼が手を下した行為の数々も、すべて一貫して同じ意味を持って行われていたのがなんとも複雑。
救いとは。生きるとは。幸福とは。
カールなりの愛の表現だったかと。
少女の存在が秀逸で、どこまでもカールを支える存在であり続けた描写が神々しい。まさに天使だった。
「人は変わる」
陳腐な慰めを奇妙に、静かに納得させてくれた物語。
カール自身の変わっていく姿がそれほどに感動的だった。
乾いた翻訳文とも馴染みのいい、透明で美しい傑作だと思う。 -
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ネタバレ目次
・パン屋の主人
・ザイボルド
・カールの降誕祭(クリスマス)
短編が3作。
ぜんぶ合わせても100ページにも満たない。
そして犯罪が3つ。
そのうち殺人が2件。
しかし悪意をもった犯罪者はいない。
悪意をもたずに起こす殺人。
それは、犯人にとってはやむを得ない行動であるのだが、第三者からすると、行為に手を染めてしまうその一線が、壁の薄さがうすら寒い。
もう一人の犯罪者は…彼の犯した罪は、本当に社会悪だっただろうか?
しかし信念を持って起こした行動を、彼がずっと守ってきた法律が犯罪と断じた時、彼の中の何かが壊れてしまった。
彼の充実した人生は、一体どちらにあったのか?
短い小説ばかりだけれど、読んだ後に残されたものはとても重い。 -
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ネタバレ憲法裁判所が違憲の判断をしているのに、それでもその法を執行する可能性を示唆していた元大臣。公然とそれを是認する議論をしていた軍部エリートの勉強会。表面上、旅客機を撃墜してはならないと命じながら、撃墜を前提とするかのように、スタジアムの避難を指示をしていなかった上層部(その判断をしたのは誰なのかは極めて曖昧。)
一見、被告人個人の有罪無罪が焦点のようだが、実はさらっと描かれている背景の「国家」が、とても怖い。
テロによる間接的影響として国家自身による民主主義や自由の理念の侵害が、実は一番怖いし、それこそがテロリストの狙いだと、訴える巻末のスピーチがついているのは、偶然じゃないぞ。
そういえば、「テロとの戦い」って、最近どっかの国の首相が声高に…。 -
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ネタバレシリーズ第3弾。しかし、日本ではこれが最初に出版されてたみたいだけど、これはやっぱり最初から読むべき。
1作目、2作目、と確実に作者のレベルがあがっている。
特にプロットの緻密さはこの作品が群を抜いているのでは。
前2作である程度メンバーのキャラ紹介も終わっている分、今回はプロットに重きが置かれているのかもしれない。今までの作品ほど、オリヴァーやピアの私生活は描きこまれず、比較的安定してサラっと描写されている。
短い文章で様々な視点で事件を多角的に描く手法もより密度が高くなっていて、片っ端から伏線が張られて読んでいて謎の多さにこちらがこんがらがってくるほど。
ドイツの氏名や地名は憶え難さもあるうえ、歴史も絡んで過去と話が交差するし、偽名やなりすましも多いし!
どうしてもナチスに絡む戦争被害者の執念は、実感として分かりにくい部分もあるが、最後まで捻ったプロットで十分物語を堪能できた。次回作がますます楽しみ。 -
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ネタバレ久々のドイツ発の警察もの。ドイツの作家と言えば「漆黒の森」やクリスチャン・フィジック(新作が出ない!)のサスペンス物しか読んでなかったかな?
ネレ・ノイハウスは「深い疵」が有名なようだけど、敢えてシリーズ一作目から読んでみることにした。
話の語りはスゴくスムーズで読み易い。刑事コンビ?が追う墜落死が他殺と判明し、その捜査上で次々と暴かれる犯罪に複雑な人間関係が濃い。主人公が特に名探偵になっているわけでもなく、謎に直面しながら丁寧に捜査する過程を描き、錯綜した謎が徐々に解明されていく展開は見事で、ラストまで真相がうまく煙に巻かれている。
残念なのは、肝心の二人のキャラが描かれているのだけど、今一つ個性が感じられない点。いくら地の分で色々描きこんでも、セリフや行動にインパクトがないのは残念。これは次作以降に期待かな。
いずれにしろ、シリーズ一作目にしても十分以上の出来。
人物一覧がないと、ドイツ人のキャストは憶えれない(-_-;)
詳しく作ってくれている一覧には感謝。 -
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オリヴァー&ピアシリーズ第三作。
戦争中にはこうしたことは世界中で起こっていたのだろうなと思う。だからこそ日本でも戦中戦後の混乱を利用したミステリーが数多くあるわけだし、面白い。
それにしてもドイツというとヨーロッパの中でもお堅いイメージがあったが、このシリーズを読むとやはり男女関係(もしくはその他の恋愛関係も)は随分発展しているのだなと思う。捜査関係者、事件関係者と安易に個人的関係を結ぶなんて日本の刑事小説では考えられないことなのだが、その辺がお国柄を感じて海外小説は面白い。
またこんな大昔の事件を実際に起訴出来るなんていうのもお国柄を感じる。日本ならいくらこれだけの証拠が揃っていてもどうせ起訴猶予処分で終わりそう。 -
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オリヴァ―とピアシリーズの第二作。
大人の事情か何か知らないけど、
原作と翻訳の出版順序を変えるのはやめてほしい。
えーっと、この二人はこの後どうなるんだっけ?
といちいち気にしながら読み進めないといけないから、
本筋に身が入らない!と怒りながら読んだ。
登場人物が多すぎるのか、関係が錯綜し過ぎるのか、
道路建設の話や、バーチャルライフ、動物園への抗議運動、今どきの若者の反抗期と盛りだくさん過ぎるのか、
途中からよくわからない状況に。
最近あまり本を読んでないから、読解力が落ちたのか。
原作の出版順序で読み直したい。
と、ここまで書いてきて、ああ、そういうことかと納得。
読者が食いつきやすい面白い順序に翻訳されたのか。
あたりです、その作戦は。
そして、いまさらながら、基本的な疑問が。
オリヴァ―は女の人がメロメロになるほどかっこいいのか?
だんだんピンと来なくなってきた。 -
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■命の尊さは数で比較できるか
旅客機をハイジャックしたテロリストが、7万人が詰めかけるサッカースタジアムに墜落させようと計画。 命令に反して、数百人が乗る旅客機を撃墜したコッホ空軍少佐を無罪にするべきか有罪にするべきか、という思考実験的な戯曲。
非常にナイーブな問題だが、自分が陪審員だとしたら断腸の思いで有罪にする。
理由は「どうして観客を逃がすことを考えなかったのか」という検事の一言に尽きる。
コッホ含め関係者全員「7万人か10 0人どちらを犠牲にするか?」ばかりを考えて、全員が助かる道を考え尽くしたといえない。
もし検事の言うとおり、「コックピットに乗客が押し入り、自らの力でテロリストを排除する」可能性があったとしたな らば、コッホは乗客が生き残ることができる一つの手段を奪ってしまったのである。
また、他人の思考を科学的に計るすべが無い限り、コッホの行為が正義感からくるものなのかを断定することはできない 。 結局、法で裁けるのは結果でしかない。一個人に生殺与奪の権利はない。
映画【ダークナイト】でも無辜の人々の命が同じように天秤にかけられたことがある。 テロリスト(ジョーカー)は罪人達だけが乗る船と、一般人が乗る船それぞれに爆弾を仕掛け、両方にスイッチを渡し、先にスイッチを押した方を助けると伝える。 一般人側が先に「相手は悪人だから」という理由でスイッチを押そうとするが、罪人達はそのスイッチを海に投げ捨てるのである。結果的に双方助かったのだが、仮にもしどちらかがスイッチを押してしまったら、 テロリストの言いなりになったも同然だろう。
ある意味、コッホも撃墜したことによってテロリストに加担してしまったとも言えるのではないか。
難しい問題に直面したときに、法治国家としてどこまで対処できるのか。法律を見直し続ける必要性を感じさせてくれる本だった。 -
Posted by ブクログ
女性が殺され、胎児が奪われるという猟奇事件が発生。ドイツの閉鎖的で因習に囚われた田舎町を舞台に刑事の苦闘を描く。多彩で陰影に富んだキャラも豊富だし、10年前に起きた”事件”の真相も見え隠れするストーリー展開でラストまで飽きずに読める。
しかし、女性作家のせいなのか主人公の心情があまりにも頑固で狭量だし、捜査自体が単純で今一共感できない。又、自閉症の一人称はさすがに読みづらい。話自体も主人公やヒロインの私生活をも描いて幅はあるが、その分話が冗長になったきらいはある。
全体としては、ストーリーの骨格もしっかりしているし、10年前の事件の真相、今回の事件の真相ともにスッキリ謎は回収されているうえ、情感のあるラストはうまい。
このシリーズは次作に期待。
しかし、現代のドイツでも田舎に行けばこんなに閉鎖的なんだろうか?猟奇的な殺人に、寒々とした描写はどこか北欧小説と似ている。
ドイツって、今までマルティン・ベックとかフィジックとか限られた作品しか読んでないからなぁ。