酒寄進一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
謎に包まれたカスパー・ハウザーの生涯を描いている。多分に想像が含まれていることは当然承知の上だが、どこまで実際の記録に忠実なのだろうか?割と最近の、13歳頃まで監禁されて育った少女の事例ではついぞ健常なコミュニケーションや運動はできずじまいだったと思うので、本書におけるカスパーのほぼ普通の人間と変わらない言動には疑問符が残った。
とはいえ、自らと異なる、そして微妙にコンプレックスを刺激される存在を理解できず、疑心暗鬼にかられる人間の悲劇としての面白さは十分楽しめた。実際の彼はこのように苦しみながら死んでいったわけではなく、一人でも心から親身になってくれる人間が身辺にいたと思いたい。 -
Posted by ブクログ
なんやかんや文句言いつつも追っているシリーズ。
今回おーっ!とテンションが上がったのは
嫌われ者のフランクの再登場シーン。
チームを去ったあとの彼が気になっていた。
過去に起こった事件も含め、
なぜ彼があんな風に卑屈になっていったのかが明らかにされ、フランクファン?のわたしとしては
うれしい回となった。
また出てきてくれないかな。
本筋の事件に関しては大きな驚きはなく、
悪い奴はとことん悪く
犠牲になった者たちにただただ心が傷んだ。
オリヴァーは今回おとなしめで
ピアは感情的。
これまで意識していなかったクレーガーの株が
ぐんと上がった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ1998年7月、東西ドイツ統一も間もなくという時期に少年時代の主人公トムは友人らと一緒に運河に沈む死体と首にかかる「17」の数字の刻みの入った鍵を発見する。
時を経て2017年、警官となったトムはベルリン大聖堂の中で、無惨に殺され天井に吊るされた死体の現場に出会うが、その首に掛かっていたのはあの日発見した鍵だった。
鍵と共に行方不明となっていた妹の行方をあの日から追い続けているトムは、突如現れた手掛かりにすがるが。。。
え、そんなことある!?っていうような過去が追い掛けてきたような因縁の事件なのに、犯人には全然心当たりない当人。
でも殺されていたのはかつての友人グループの1人の母親だし、その友人グループの何人かには別の「17」の鍵が届けられていたりで、明らかに何か関係がありそう。
通常だとこういうのって、過去捕まらなかった犯人が時を経て満を持して戻ってきた、みたいな感じになるもの。
過去の事件が未解決ってのはその通りなんだけど、犯人が逃げ仰せていることよりも、重要証拠品の鍵と妹が失踪してしまったという謎の方が爪痕として残っている。
時間が経過した中でトム達が標的にされるような関わりもなさそうな中で、ぼんやりとした犯人像と奇妙な自分ごと感、これがどう収斂していくのかってところが中盤までの牽引力となるのだが。
んー、なんかしっくりこなかった。
過去の事件とトム達を繋げるミッシングリンクが狭い関係者達の中で強引に生み出されたように見えてしまった。
その狭さの割に東ドイツの闇だったり、この巻だけでなくシリーズ通して追い掛けていくことになるのであろう大きな陰謀論や妹の行方だったりがひしめいている。
よく言えばエンタメ度高しなのだが、もっとしっとりと進んでいく話の方が好きなんだよな。
同時に借りた『19号室』は読まないかもしれない。他の本優先。
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Posted by ブクログ
久々に戻って来ました、オリヴァー&ピアシリーズ。
戻って来たというのはわたし自身の話で、
女性にすぐ惚れてしまうダメダメなオリヴァーに愛想を尽かし、読むのをやめてたんだけど、
やっぱり気になるこの先のエピソード。
(「森の中に埋めた」とか、なんてすてきなタイトル)
よし、我慢して読んでみるか!と読み始めたら…
も〜〜、オリヴァー相変わらずやん。
よし、もうそこは目をつむろう。
当てにならないオリヴァーの代わりにピアがひとりでがんばってるしね。
さて、今回は目まぐるしく変わる登場人物と場所に戸惑い、集中力が続かず
読むのに少々時間がかかったけれど、
終盤、なぞがほどけ始めてからはおもしろく読めた。
怪しい人物たちが語る言葉の数々。
果たして誰が真実を語っているのか?
オリヴァーをはじめとする登場人物たち、
そして読者共々、この人は犯人?違う?どっち?どっち?と、もどかしさを感じながら読み進むのも楽し。
しかし人間って平気で嘘をつく生き物なんだなー。