酒寄進一のレビュー一覧

  • 咆哮

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    9.5割位まで全く事件の真相が見えなくて、あ、終わりだ、ぽいっ、ぽいっ、と事実を二つ程投げ込まれて、だだだーと終わる。最近こういうの多くない?作者はハードSなのかハードMなのか、読書とはただの暇つぶしというアイテムでよいのか。。。とかおもぅぃました。シリーズ物の幕開け作品らしく無駄に同僚などのやりとりがあったり、家族がこれからなんかやらかしますよ、という匂わせなどあり。うん、まあ要するに今回もはまれなかった。

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    2023年08月05日
  • デーミアン

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    ある少年の幼少期から青年期までの魂の軌跡、遍歴を綴った本…ということになるんだろうが、あまり自分にはヒットしなかった。ユングやニーチェの影響が多く見られる。ある悩みや激動の最中にいる人には刺さるだろう。

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    2023年07月22日
  • 刑罰

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    持ち歩いて出先で少しずつ読む用に買ったのに、読み始めたらとまらず一気に読んでしまった。
    救いのない話ばかりで、どこが面白いのか訊かれても答えられないのに。
    シーラッハの事実だけを淡々と描写する文章が好きなんだと思う。
    解説を読んで三部作の二作目『罪悪』を飛ばしていたことに気づいたので読まなければ…。

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    2023年06月22日
  • 刑罰

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    やや星新一のようなブラックな読後感の短編集です。
    こちらはSFではなく、ミステリですが。

    人を殺した、という「罪」を抱く人々が裁判を通して「罰」を受けるというのが法治国家の当たり前の姿ですが、証拠として揃ったものから論理的に判断しているようにみえても、巧妙に真相が隠されていたり、罪を被った人が実は騙されていたりと、複雑な人間模様が濃縮された作品集です。

    荒唐無稽な設定はなく、淡々と描かれる登場人物の描写にはリアリティがある一方で、やや「盛り上がり」に賭ける部分があるかもしれません。
    イメージでいうと、どの作品も「どんよりした雲り空」のような雰囲気で、不快ではないし雨が降ったようなしんみりと

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    2023年06月14日
  • その昔、N市では

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    ネタバレ

     幻想的な要素を含みつつも後味の悪い話が続き、読んでいる最中は全然楽しくなかった。何が傑作選なのかと思っていたが、そこは編者の妙で、最後に唯一後味のよいあの一編を置いてくれたことで、内容的にもこれまでのすべてが救われた感じになった。

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    2023年05月28日
  • 禁忌

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    日本語版に寄せられた「日本の読者のみなさんへ」による、著者のメッセージーの中のーうらを見せおもてを見せて散るもみぢ 良寛ーの俳句。善悪二元論で語られる宗教とは違い、全てを内包する仏教。散りながら、裏とおもてさえもどちらが裏でどちらがおもてなのか?作品の中で語られながら、この俳句では語り尽くせない人間の本質は、善悪さえも一体不ニの気がする。緑、赤、青と、全てが混じり合って、、、表紙の合成写真のように、、、。

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    2023年05月17日
  • その昔、N市では

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    アメトーーク本屋で読書芸人(2023)ヒコロヒーさんおすすめ本。現実からいつの間にか違う世界に入り込んでしまったような。感情の上げ下げはあまりないものの、じわっとくる闇。他の作品も読みたい。

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    2023年04月30日
  • 羊の頭

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    シリーズ第二弾。

    ドイツ南部、リーダーシュタイン山の山頂で、クメーダーという男が射殺される事件が発生。
    クメーダーは、死の直前に偶々居合わせたクロイトナー上級巡査に二年前に失踪した恋人の行方を、弁護士・ファルキングが知っていると告げていて・・・。

    タイトルになっている「羊の頭」とは、バイエルン州の伝統的なカードゲーム・「Schafkopf(羊の頭)」のことで、本文中にも登場人物達がSchafkopfに興じる場面が出てきます。
    さて、前作で凍結した湖で少女の死体を発見し、本作では、目の前で男が射殺されるという、相変わらず“持っている”クロイトナーと、祖父のマンフレート爺さんの“現役っぷり”に

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    2023年04月28日
  • 咆哮

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    『弁護士アイゼンベルク』シリーズが面白かったので、同著者のデビュー作だという本書を手に取ってみました。

    ドイツ南部の凍てついた湖の氷の下から、少女の死体が発見されます。
    殺人事件として捜査が開始されますが、捜査の指揮をとるヴァルナー主席警部の自宅屋根の上から、新たな少女の死体が発見されて・・。

    連続殺人事件のパートと雪山で大ピンチになっている父娘のパートが交互に描かれる展開からスタート。
    デビュー作という事もあってか、序盤は文章がちょっと読みずらい部分もありましたが、地名やキャラ特性がわかってくるにつれ、プロット自体はよくできていることもあって徐々に引き込まれていきました。
    死体に隠された

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    2023年04月01日
  • ほら吹き男爵の冒険

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    ミュンヒハウゼン男爵という人物が語ったほら話という体裁の作品。挿絵がたくさんあり読みやすいが、肝心のお話をあまり楽しめなかった……。

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    2023年03月28日
  • 珈琲と煙草

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    著者は、刑事事件の弁護士であり作家でもあるドイツ人。自身の記憶や家族のことなどと、小説のようなエッセイが48編。戦争が始まる直前のウクライナでの話もあった。

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    2023年03月27日
  • 罪悪

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    ドイツの作家「フェルディナント・フォン・シーラッハ」の短篇集『罪悪(原題:Schuld)』を読みました。

    「ハラルト・ギルバース」、「アンドレアス・フェーア」に続き、ドイツ作家の作品です… 「フェルディナント・フォン・シーラッハ」作品は、約2年前に読んだ『犯罪』以来ですね。

    -----story-------------
    罪人になるのは簡単なのに、世界は何も変わらない。
    ──ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。
    秘密結社イルミナティにかぶれる男子寄宿学校生らの、“生け贄”の生徒へのいじめが引き起こす悲劇。
    何不自由ない暮らしを送る主婦が続ける窃盗事件。

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    2023年03月25日
  • テロ

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    ネタバレ

    ――

     少し趣を変えて、フェルナンド・フォン・シーラッハによる戯曲。
     よく見たら本屋大賞翻訳部門獲ってたから趣変わってないかも。

     2013年、ドイツ。テロリストによってハイジャックされた旅客機が、7万人の観客が集うサッカースタジアムに墜落させられようとしている。緊急発進した空軍少佐は独断でこれを撃墜、乗客164人を殺して7万人を救い、地上に戻ると即刻逮捕される。
     舞台はその彼の裁判。参審員制が取られているドイツの法廷を舞台に、被告人、弁護人、検察官、裁判長の4人をメインキャストとし、証人 (弁護人側と検察側とのふたり、かと思ったのだけど実際は両方検察側みたいになっている)が時折そこに

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    2022年05月13日
  • 犯罪

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    ネタバレ

    大好きな本屋大賞、2012年の翻訳小説部門第1位作品、このミス第2位等々、多くの賞の受賞作ということで手にした一冊です。

    著者の作品は初読みでしたが、著者がうまいのか、訳者がうまいのか、やはり両者がうまいんでしょう。
    ※翻訳がうまいと感じたのは「獣どもの街(ジェイムズ・エルロイ)」の田村義進さん以来です。

    11の短編は全てが刑事事件の弁護人として罪と犯罪者に向き合います。

    1話あたりざっくり20P程度なんですが、なにせ描写がうまい。

    特に印象に残ったのは「棘」、精神が崩壊していく様、そしてそこから立ち直るラスト、なるほど。

    これってあり得なくないよなぁ...って思いながら、この時の犯

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    2022年05月04日
  • 乗客ナンバー23の消失

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    ドイツミステリー。なかなかつかみどころが最初分かりませんでしたが、読んでいくうちに、先が気になって読まされる本でした。クルーズ船で失踪した刑事の妻と息子。その失踪の謎を追うというストーリーです。小刻みに場面が変わるので、読みやすい反面つかみにくい感じはしましたが、まあそれなりに楽しめたかなぁという気がした作品でした。

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    2022年02月05日
  • デーミアン

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    主人公はデミアンではなく、シンクレアという学生。神性や自己探究といった内容が続く。中高生にはじっくり読み進めば心が揺すぶられるかもしれない。「しるし」を持った人間、超人といったところがややこしい。2021.12.23

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    2021年12月23日
  • バンビ 森に生きる

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    幼少期、絵本があり読んだ覚えがある。
    しかし、内容は忘れてしまっていた。
    かわいいだけでなく、野生動物の現実を突きつけられる。
    ディズニーアニメにもあるはずだが、こんなお話だったかな?

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    2021年11月24日
  • 森の中に埋めた

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    ドイツの警察小説・オリヴァー&ピアシリーズ第八作。

    一年間の長期休暇(サバティカルというらしい)を年明けに取ることにしたオリヴァー。今回は休暇前の最後の事件となる。しかし事件の被害者や関係者はオリヴァーの知人ばかり。更にはオリヴァーにとってはとても苦い、少年時代に起きた不幸な事件を甦らせることにもなる。

    これまで様々な国内国外様々な警察小説を読んできたが、警察官のキャラクターも様々。悪徳警官もいれば正義感の塊のような警官もいる。どんな悪意や憎悪も跳ね返す強いメンタルの持ち主もいれば、いつまでも引き摺ってしまう警官もいる。
    オリヴァー自身は事件と上手く距離を取って来た、などと評価しているが、

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    2021年11月17日
  • 羊の頭

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    私には難かしかった。事件当日と現在を行きつ戻りつしながら犯人を特定していく手法だが、私からしたらミステリーの行先よりツィムベックのDV
    さえ止められないクロイトナーの不甲斐なさが不快だった。二転三転、ハラハラさせる展開だが、次作を読みたいかは否かな。

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    2021年10月11日
  • 悪女は自殺しない

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    ミステリーの内容は置いておいて、オリヴァーとピアの出会いが読めて良かった!
    この頃からオリヴァーにはダメ要素があった様で面白かった。
    新刊の「森の中に埋めた」からネレノイハウスを知って、このシリーズの虜になった。
    ミステリー、ましてドイツ作品なので、地名や店名はともかく、人の名前に出会う度、エラーホルスト?フェリツィタス?フォルクハルト?え?誰?と登場人物のページに戻ってしまう。登場人物のページにいつも栞を挟んでいる。そこも含めて読書時間が楽しい。

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    2021年09月26日