谷津矢車のレビュー一覧

  • 二月二十六日のサクリファイス

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    めちゃくちゃ面白かった! 二・二六事件の絡繰とか全く考えたことなかったので、新鮮。歴史ミステリ好きなんだけれど、政治系の駆け引きがスリリング。山口一太郎大佐のことめちゃ好きになる。谷津矢車、江戸とか戦国の歴史モノのイメージだった。

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    2025年04月29日
  • 蔦屋

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    蔦屋重三郎の生涯を丸屋小兵衛を通して描かれている。日本橋の地本問屋・豊仙堂の店主であった小兵衛は店が傾いたことにより畳むことを決意していたがそこに重三郎が表れ豊仙堂を買い取ることとなる。重三郎は吉原の埒を壊すことを目標とし数々の本を出版し世間の流行を生み出していく。松平定信が老中となった時、定信の方針で世間が質素倹約を強いられておりそれを風刺するような草双紙を発売し大盛況となる。しかし幕府からの圧力により作者の恋川春町は自死し重三郎も圧力をかけられる。その後幕府の目をかいくぐりながら写楽などの絵師を発掘し流行を作り出していく。
    登場人物が江戸訛りで喋っていおりとても当時の江戸の活気のようなものが感じれて良かった。重三郎と喜多川歌麿との関係も吉原という地から解き放たれようとする様が感動的だった。

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    2025年03月17日
  • 蔦屋

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    面白かった。時代を超えた出版社の話。
    商社的な仕事の価値というか存在感というのは社会人としての経歴を経るとじわじわ理解できる。

    そんな道理が江戸の街にもあったという事実。

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    2025年03月02日
  • 憧れ写楽

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    大河にあわせて出てきたような作品。
    日本史で習った錚々たるメンバーが
    名前を連ねております。

    正直、蔦屋重三郎ってよく知らないので、
    この本読んでも何だかすごい人という印象なんですが、
    今年の大河を見終えたら、
    少しは詳しくなってると信じて
    大河を観ようと決心した一冊でした。

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    2025年02月05日
  • 二月二十六日のサクリファイス

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    いわゆる226事件を描いた作品です。
    自分は概要しか知らないけれど、それでもいい作品だとおもった。
    ぐちゃぐちゃな陸軍内部やその当時の状況、などが描かれながら一人の男に迫っていくさまはゾクゾクしました。

    2797冊
    今年25冊目

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    2025年01月26日
  • 蔦屋

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    今年の大河ドラマを楽しもうと、探して読んでみた。
    蔦重と組んで、蔦重の夢を後押しした日本橋の本問屋店主の小兵衛。
    吉原、そして江戸に風穴を開け、江戸を塗り替えるの意気込みに惹かれる。
    それにしても松平定信の改革は厳しい。
    沢山の戯作者達が封じ込められたら歴史は悲しい。
    その中、罰を受けても、戯作の面白みを求め、へこたれない2人だったなぁ。

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    2025年01月18日
  • 憧れ写楽

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    老舗版元『仙鶴堂』の店主である喜右衛門。彼には写楽の浮世絵で世を騒がせたいという夢がある。が、当の写楽は憧(あくが)れで…店の経営と己の夢とのジレンマで煩懊する喜右衛門。今も昔も悩みは一緒で親しみやすい。写楽の真相に辿り着くまでのワクワク感や蔦屋重三郎ら江戸ッ子に逢えるのも楽しい。

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    2024年12月30日
  • 蔦屋

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    蔦屋重三郎、大河ドラマで取り上げられなければ、高校で日本史を学んでいなければ、聞いたこともないと思う。正直、どんな人だったのかはしらなかったが、小説を見る限りとても面白い。来年のドラマが楽しみ。

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    2024年12月12日
  • どうした、家康

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    家康というただ一人の物語でも、こんなにいっぱいあるもんなんだなあ、って思った。王道系も、恋愛系も、色々あって、「家康」を楽しめる。

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    2024年11月09日
  • 蔦屋

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    小兵衛さんが最後まで良かった。
    歴史の授業で習う改革はただこれをした、これをした、って言う羅列でしかなかったけど、こうやってどういう影響があったかを読むとホントに怖い。

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    2024年10月17日
  • 二月二十六日のサクリファイス

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    二・二六事件を描く小説が好きで、これまで何作も読んできたけれど、この作品は今まで読んだ数々の作品とは一味違うアプローチ。
    事件後主犯の一人として拘束された技術将校・山口一太郎と、彼の捜査を任じられた憲兵・林逸平を主軸に事変後の捜査過程を通して当時の国の混迷の姿、国家の大義、人としての正義のありようなどを描く大作。

    この事変を題材にする作品は、どこに(誰に)焦点を当てて描くかで趣がガラリと変わる。まさに真実は人の数だけあって、それだけに興味が増していく。
    この作品は山口大尉の人間的な魅力に引き込まれた。一人一人は非力でも、小さな水滴の一つとして声を上げていけば、いつか水滴は岩を穿つという終盤の軍曹とのやりとりは胸熱だった。

    諦めてはいけない、声を上げても無駄だと嘯いて白けている場合ではない。迂遠であっても、正しいと信じることを求めて続けていくのだという強いメッセージを感じました。
    いい作品でした。

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    2024年10月06日
  • 二月二十六日のサクリファイス

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    久しぶりの谷津矢車小説。
    なんと二二六事件とな・・・大好物w

    あらすじは、山口一郎太大尉の事件への関与をめぐり、
    憲兵隊の逸平が調査を進める。
    一郎太と関わりのある、士官学校時代の同期、技術部の上司・・・
    そこへ石原莞爾大佐がからみ、何かと便宜をはかってくれる
    かと思いきや、突然陸軍上層部からの暴力を受け、邪魔される。

    実は矢車小説から距離をとっていた。
    前回読んだ小説が、もうとにかく暗くて、暗くて・・・
    絶望的な気分になったからだ。
    この人の著作は最初に読んだ『廉太郎ノオト』も暗く、重たかった。
    今度も、その傾向はあるけれど、まずまずやりすごせる。

    逆に言うと、う~ん、迫ってこないともいえるのだけれど。

    とにかく二転三転、時間をおいて読み返すとわからなくなるほど。
    そのせいかもしれないが、
    山口がいったい何者で何を為ようとしているのか、や
    周りの怪しさ、伏線めいたものが弱いのでは?
    それともわたしが読み落としたのか?

    それでも、最後は納得。
    うん、良い終わり方だ。
    谷津氏も、少し年齢を重ねたのかな?

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    2024年09月15日
  • 二月二十六日のサクリファイス

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    二・二六事件に山口一太郎大尉がどの位関わったのかを憲兵が調べる過程で明らかになる事件の裏側。

    ドキュメント風の小説。なかなか面白かった。石原莞爾が登場したりするのも興味深い。作者のツイートを読むと苦労が分かる。

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    2024年09月14日
  • 廉太郎ノオト

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    出てくる曲を調べ、聴きながら読んだ。
    才能がありながらも、奢ることなくひたむきなところ、自分に向き合う姿勢。そっと応援していたゆえの寂しさよ。

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    2024年06月02日
  • 廉太郎ノオト

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    高等学校の課題図書と言うことで手に取りましたが、瀧廉太郎の話だったんですね。
    教科書で学んだ程度のあやふやな知識しか持っていなかったので、彼が駆け抜けた短い人生を知ることができました。

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    2024年05月13日
  • 廉太郎ノオト

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    東京音楽学校で知り合った姉妹に幸田延と幸がいてこの二人は幸田露伴の妹たちだったとか。日本の西洋音楽の先駆けになったそうで、「鳩ぽっぽ」「お正月」を作詞した東くめと幸は親友で滝廉太郎とも親しかったとか。勿論作曲は滝廉太郎ですね。
    優秀な人材が東京に集められ各方面で活躍が期待されていた時代。ビッグネームがうじゃうじゃいてそのつながりを想像するだけで嬉しくなりました。
    そしてその中の音楽分野の第1線に幸田姉妹や滝廉太郎がいて互いの才能を開花させるために切磋琢磨した日々が輝いてみえました。結核にかかり23歳の若さで世を去った廉太郎の無念、関わった人たちが彼の未完の想いを繋げようと頑張っていく姿にビビってきました。
    100年越えて、いまだに名が覚えられてるのは教科書にでてきた人物くらいになるんだなあとゆうところでした。
    小説読んだことないのに幸田露伴とかの名前は知ってたりするところが歯痒かったりです。

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    2024年04月18日
  • 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー

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    古河公方 足利家と、忍び さくら一族を描いた歴史小説 アンソロジー、連作短編集

    史実の裏側では、こういった暗躍もあったかも知れない。時代に想いを馳せました。
    巻末の系図が有難いです。

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    2024年02月18日
  • 北斗の邦へ翔べ

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    土方歳三は、いろんな作品で描かれいて、それぞれ、違ったイメージがあるけれど、この作品で、また新しい土方歳三像が出てきた。「商人」になるのが夢だったなんて、あまりにも意外過ぎて、思わず唸ってしまった。この作者の別の作品も読んでみたい。

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    2023年11月25日
  • 特選 THE どんでん返し

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    神様が良かった。
    そういうのも神様というのか…という驚きと
    リアルな感じが読む手を進めた。

    五篇入っているのでハマらないものもあるけど
    お得感はあるかなと言った感じ。

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    2023年11月21日
  • 廉太郎ノオト

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    瀧廉太郎の作曲『荒城の月』がとても好きだ。
    哀調の調べが美しいし、今は石垣だけとなっている城が当時の姿を取り戻し、楼閣で酒を酌み交わす武将たちの姿が月光の中に浮かび上がるようだ。
    傾ける盃に、夜桜の花びらがはらりと落ちる。
    まさに日本の叙情の世界。

    「クラシックTV」のメンデルスゾーンの回を観ていた時のこと、彼が作った音楽院に入って勉強した日本人がいる、それが「瀧廉太郎」!
    と聞いてびっくりした。

    そしてこの本を手に取った。
    23歳の生涯はあまりにも短い。
    明治は、「鎖国」の間に日本が取り逃していた世界の文化を貪欲に吸収すべく、各分野が活動に励んだ時代。
    音楽に関しても、西洋音楽を取り入れようと力を尽くした人たちがたくさん居た。

    子供の頃、教科書に載っていた唱歌。
    『荒城の月』以外にも好きな歌はたくさんある。
    何も考えずに歌っていたけれど、あの美しいメロディーは、西洋の音楽と日本の心の融合だったのだなあと思う。
    もちろん、廉太郎はまだやりたいことがたくさんあったし、早すぎる死は無念だったと思う。
    しかし、彼の作った歌は今も生き続けている。素晴らしいことだ。

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    2023年11月11日